比企谷八幡、提督に着任する!?   作:しーや(厨二全開)

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深夜に失礼..。
というかこの時間帯が一番書きやすいから投稿してます笑


彼と市長

 

俺への質問というよく分からん授業をした後、たまに授業を任せられる事が多くなった。ちなみにこの前の授業は「人間の醜さ」というのを主体に教えてみたところ、何故かわからんが長門に怒られた。愛宕はニコニコ笑ってるだけで何も言ってこなかったが..。

 

八幡「今日も平和だなぁ..」

 

あ、外で響達が遊んでる。あ、暁が転んだ。あ、様子を見に行こうとした電が転んだ。

 

八幡「アホだろ」

 

大淀「あの、提督?」

 

八幡「ん?」

 

大淀「ちゃんと仕事をしてください。こんなに資料が溜まってるんですよ?」

 

八幡「..加賀。夕飯何がいい?」

 

加賀「和食がいいですね」

 

八幡「そうか..。とんかつ?」

 

加賀「おろしポン酢、そして締めにざるそばを」

 

八幡「なるほど。この資料を片付けられたら今日の夕食の献立をそれにしてやろう」

 

加賀「..一航戦の誇りに賭けてこの資料を片付けるわ」

 

誇りそんなのに賭けていいの?ちょっと複雑なんだけど..

 

大淀「提督..。餌で釣るなんて」

 

八幡「適材適所って言葉があるだろ?俺はここから外を眺めてマッ缶を飲み、好き勝手やる。加賀は資料を片付け夕飯を楽しみに待つ。つまりそういう事だ」

 

大淀「何故でしょう。言い返せない..」

 

八幡「言い返さないでいい。そういえばそろそろ天龍達が遠征から帰ってくる時間だな。報告受けるの嫌だから、大淀頼んだ」

 

大淀「面倒になるのは目に見えてますからね..分かりました。承ります」

 

最近、艦娘達が妙に素直で助かる。まあ殆どが他の艦娘のためってのもあるからか..。徐々にここの艦娘達の扱い方が分かってきた気がする

 

八幡「ん?ありゃ誰だ?」

 

大淀「あれは....市長ですね」

 

八幡「遂に来たか」

 

この日のために沢山調べたからな..約1時間くらいだけど

 

大淀「暁ちゃんが!!」

 

八幡「っ!?」

 

おいおい..なんで殴られてるんだよ。暁のアホは何かやったのか?ただそこに立ってただけのように見えたが。

 

加賀「とりあえず現場に行きましょう。そうでないと状況が把握できないわ」

 

八幡「そ、そうだな」

 

というより、なんで避けなかった?艦娘は普段から訓練とかしてるはずだ。人間の攻撃なんて簡単に避けられるはず..

 

 

 

市長「おい!!ここの提督を出せ!!」

 

八幡「自分が、ここの提督です。自分に何か用ですか?」

 

大淀「暁ちゃん..大丈夫ですか?」

 

暁「うっ..レディは..泣かないんだから..」

 

響「とりあえず、中に入ろう」

 

とりあえず大丈夫そうだな。まあ艦娘は丈夫だからな..あれくらいでどうにかなるわけないか。きっとこの市長も同じ考えなんだろうが..

 

市長「お前が新しい提督か?」

 

八幡「そうですが..いきなりの訪問、そして自分の艦娘への暴力、そこまでするほど自分に何が用でしたか?」

 

天龍「ん?おい何やってんだ?」

 

くそ..最悪なタイミングで天龍達が帰ってきやがった

 

八幡「いや、ちょっと俺に用があるってわざわざ来て..」

 

市長「艦娘の話などどうでもいい!!それより私の話だ!!」

 

ちょっとちょっと..。この人怒りすぎでしょ。

 

天龍「あ?テメー聞いてりゃ好き勝手言いやがって..」

 

市長「貴様..市長に向かってなんて無礼な言葉を使うんだ!!解体だ!!こいつを解体しろぉぉ!!」

 

天龍「し、市長?」

 

八幡「らしい。とりあえず静かにしてろ」

 

市長「おい!!聞いてるのか!!こいつを解体しろと言っている!!」

 

八幡「とりあえず..ここでは目立ちますから、中でお話しませんか?」

 

市長「はぁはぁ..ちっ!!案内しろ!」

 

口悪すぎだろ..。あとハアハアしないでくれる?息くさいから..

 

 

 

 

 

八幡「大淀..とりあえずお茶だしてくれ」

 

大淀「わ、分かりました」

 

こいつの用ってのは大体想像できる。どうせ巡回が町の海岸の方まで回ってないとかだろう..そこだけ言われると職務怠慢で俺が悪いことになるんだよね

 

八幡「それで..ご用件とは?」

 

市長「とぼけるな!ここ最近の巡回、町の方まで来てないじゃないか!!」

 

やっぱりか..何故巡回しないか..。艦娘に危害を加えたから、って言っても証拠が無いと証言ができない。でも証拠があればそれだけで裁判沙汰になるし、艦娘に対する尊厳の冒涜という事で、そんなに艦娘が嫌なら海岸の警備は自分達でやってくださいね。ただ、深海戦艦が来た場合は人間じゃどうにもならんので近場の鎮守府に連絡して増援を頼んでください..との事らしい。ま、艦娘に暴力振りたくなるほど嫌いなら仕方ないよな。そんで、完璧なまでにこいつを言い負かす舞台は整ってくれた。

 

八幡「あぁ..そんな事ですか」

 

市長「そんな事だと!?こっちは命がかかってるんだぞ!?」

 

八幡「市長..貴方はどれだけ前任の提督と悪事を重ねたか、覚えてますかね?」

 

市長「..っ。はて、なん事だかさっぱりだが。そんな事より巡回の件だ!!こっちは本営に訴える事だって考えているんだぞ!?」

 

はぁ..。こいつの考えなんざお見通しだ。訴えられたくなければ言う事を聞け、そして艦娘を好き勝手使わせろ、とかだろ?いい年して艦娘とそんな事したいとか..ロリコンかよ..。いくらなんでも笑えないぜ?あ、別に羨ましいとかじゃないけどね!?ほ、ホントだよ!?

 

八幡「まあ別に訴えたければお好きにどうぞ?ただその場合、こんな写真とかを証言に使っても..いいですよね?」

 

知ってるか?人間ってのは相手を完璧に信用するなんて事は滅多に無い。それが前任みたくずる賢いやつなら当然だ。そして残念な事にその前任と俺の思考回路は結構似てるらしく、俺ならこうするって思った事をかなりの確率でしていた。それがそのうちの一つ。

 

市長「こ、これは..」

 

八幡「貴方が、前任と一緒になって悪いことしてた証拠としては充分なんじゃないんですかね?」

 

艦娘と市長が..まあなんていうか、市長が艦娘に酷いことしてる写真だ。内容はご想像に任せる。ちなみにこれは俺の趣味ではないからね?

 

市長「な、何故これを..」

 

八幡「その反応はこの写真に心あたりがあるんですよね?」

 

もしも相手が裏切ろうとした時、もしも相手を服従させたい時、そんな時が来ないとも限らない。そんな時の為に相手の弱みを握っておく..上等手段だな。しかもあえて複数握っておくとか、流石前任ってところだな

 

市長「これをどこで手に入れた!!」

 

八幡「前任の残したファイルに一杯入ってましたよ。これが世間や本営に知れ渡ったらどうなるんですかね?」

 

市長「渡せ..今すぐそれを渡せ!」

 

八幡「ちなみにここの部屋で話した事は録音してるんで..これを俺から奪ったところで本営にこの会話を聞かれたら元も子もないですよ?」

 

市長「くそがァ!!何が目的だ!!」

 

何が目的か..。あれ?これ何が目的なんだろう。艦娘達の尊厳の回復、かな?まあそれでいいや。よく決めてなかったし..でもそれ言うのなんか恥ずかしいからやめとこう。

 

八幡「別に何も?ただ貴方の悪事を暴きたかっただけですよ」

 

まあでも..暁の事を殴った時は、ちょっとだけ、イラッときたかな

 

市長「クソッ..クソッ..クソォ!!」

 

八幡「観念してください。今本営の方に..」

 

カチャ..

 

市長「ハハ..そうだ..ここで貴様を殺せば..」

 

八幡「っ!?ちょ、そんな事しても何も意味無いですよ!?」

 

ガチャ!!パァン!!

 

八幡「ヒィ!!」

 

あぁ..死んだ..次もし転生するなら..もっと平和な場所がいいな

 

八幡「ってあれ?死んでない」

 

睦月「ねぇ!聞いた?ヒィ!だって〜♪」

 

時雨「うん。聞いたよ。途中までかっこよかったのに残念だよね」

 

響「まあでも暁にした事のお返しが出来て満足さ」

 

なんでこの3人が?そんで市長が押し倒されて拘束されてる..

 

八幡「..え、っと」

 

時雨「何が起きたか分かってないみたいだね」

 

睦月「睦月ちゃん達が助けてあげたんですよぉ〜♪」

 

響「感謝してほしいね」

 

八幡「..ハァァァ、助かったぁ」

 

死ぬかと思ったわぁ..

 

時雨「とりあえず僕はこの人を牢屋に入れておくね」

 

え、あの艦娘を監禁してた場所にいれるの?

 

睦月「じゃあ睦月ちゃんは葉風提督に連絡をして、今後の対応を確認してきマース!」

 

響「司令官..お疲れ様」

 

八幡「お、おう」

 

え、終わりなの?最後はもっとかっこよく終わらせる予定だったのに..まあ、いっか

 

睦月「ヒィ!!..ププ」

 

時雨「くっ..あんま..ふっ..言わないでよ..」

 

響「っ....」

 

八幡「もう死にたい」

 

ちょっとカッコつけようとした俺が馬鹿でした。二度としませんごめんなさい




やっと町の問題の解決への第一歩を踏み出せた気がします!!

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