なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か 作:輝く羊モドキ
頭空っぽにして読めばいいさー。
~雄英を襲撃するのはヴィランだけじゃなく~
「おう遊戯!この後一緒にラーメン食いに行かねえか?」
「悪いな、今日は先約があるんだ。」
「先約?誰とだ?」
「プロヒーローの『ルーナー』とだ。」
「『ルーナー』だって!?なんで「何でお前がエロカッコイイヒーロー番付一位のルーナーと知り合いになってんだよぉぉぉぉ!!!」…うるせえ峰田…。」
「知り合いになったのは俺じゃなくて化太郎だ。あと近い、離れろ葡萄。」
「んなこたどうでもいいんだよぉぉぉ!!俺もルーナーとお近づきになりたい!!そしてあわよくばおっぱい揉みたい!」
「せめて本音を隠す努力しろよヒーロー科。」
「……まあ峰田の動機はともかく、俺もルーナーは生で見たいな。」
「確かに…。今までメディアには全然出てないし、写真一枚だけでも滅茶苦茶迫力あったっつーか。」
「オールマイトとはまた違う画風だよね。」
「それな。でもなんでまたルーナーと会う事になったんだ?」
「何でも化太郎を事務所に勧誘しに来るらしい。」
「マジか!職場体験でハート掴み過ぎだろアイツ!!」
「まだ仮免すら取ってないのに!?」
「そんで!?そんで!?」
「まあ、いくら何でも気が早過ぎるって事で学校側も抑えてるらしいんだが結局化太郎のところに押しかけるらしくてな。折角だし外部のプロ目線から鍛えてもらおうと思って化太郎に話を通して貰ったんだ。」
「なっ!ズルイですわ遊戯さん!自分ばっかり!!」
「そーだそーだ!私たちも一緒に見てもらう事を要求する!」
「何で俺らに言わなかったんだ!」
「お前らまで見てもらったら相対的に俺が見てもらえる時間減るから。」
「「「 チクショウこの外道め! 」」」
たすけてー!!
「……ん?いまなんか聞こえたか?」
「ああ、何か言ってたな……。障子、聞こえたか?」
「ああ、殺生石が『助けて』と言っていた。」
「何でまた…?大抵の事なら一人で何とか出来るだろアイツ。」
「案外トイレで紙なくなって困ってたりしてな。」
「うわ、上鳴サイテー…。」
「なんにせよ様子を見に行くか。」
「ああ。」
教室の扉ガラガラ
「イヤー!放してルーナーさぁん!!」
「良いわよ。『昔々ある所に幻想郷という所が…』「誰が話ししてって言いましたかねぇ!?」
「ルーナー君!不法侵入どころか生徒拉致はやめたまえ!!」
「あらオールマイト、元・平和の象徴。ごきげんよう。それではさようなら。」ズズズ…
「だから待ちたまえ!!」
「ふふふ、これだから雄英はダメね。前にマスコミに押し入られたというのにまるで学んで無いもの。」
「キミを捉えられるセンサーがあるのならすぐにでも導入したいところだけどね!生憎地球上にそんな技術は無いのさ!」
「技術が無いからこうして生徒が攫われるのも仕方のない事ですわ校長さん。」
「ルーナーさっはぁん!?それ犯罪!!完全に犯罪肯定してますから!!」
「あらぁ。サウザンドフェイスはこんなダメダメな所よりもっと良い所で勉強したほうがいいわよねぇ。ほら、ウチでインターンすれば実戦経験も詰めるわよ?」
「とても魅力的なお誘いですが自分はまだ雄英で学びたいことがあるので!!」
「雄英で学べてウチで学べないことなんて……無いわ。」「言い切った!!?」
「ちょっとルーナーさん!?殺生石くんは雄英の生徒なんだから連れてかれたらまた謝罪案件なんですけど!!」
「……ミッドナイト、貴女居たの?」「ずっと居ました!!」
「混沌…!」
「何この状況……。」「つまりどういうことだってばよ!?」
「殺生石ぃ”ぃ”ぃ”!!!お前羨ましいぞお”お”お”!!俺に代われ!!!」
「峰田ブレねえな。」
「怒りのあまり画風ブレブレだけどな。」
「俺もおっぱい押し付けられてええええええええええ!!!!」
「有体に言ってキモイ。」「「「「同感。」」」ケロ。」
「おかしいな、化太郎の家に来るって言ってたんだが…。気が早過ぎるだろ…。」
~雄英を襲撃するのはヴィランだけじゃなく 2~
「…という訳で今日のヒーロー基礎学は救助訓練……の予定だったが非合理な奴らのせいで予定変更を余儀なくされた。」
「あっはは、非合理て!!むしろ直接プロヒーローから指導もらえるんだから合理的じゃないかな!」
「何言ってるのよ、ここの教師共も一応プロヒーローでしょ。一応。」
「一応って強調し過ぎよ。あんなんでも頑張ってる方なんだから。」
「中々に面白そうな奴らばっかだわ。」
「誰がバカだって!?」
「貴女に言ってないしそもそもバカとも言ってないけど。」
(((( もう既に濃い……! ))))
「さて、諸君らには実際にプロヒー「私の名前はリグル・グロウフライ!よっろしくー!!」
「私はミス・ローレライ。」
「フェアリア。」
「アタイはサイキョーの氷、チルチル!」
「そして私がルーナーよ。」
「5人揃って『ルーナー事務所』!!」バァーン!
「イマイチ締まらないわね、考え直して。」
「えー!?他になんかある?」
「やっぱり○○レンジャー!みたいなのが良いんじゃね?!」
「うーん……幻想レンジャー!」
「だめよ。サウザンドフェイスと被るわ。」
「あ、そっか。」
「5人として考えるからおかしくなるのよ。今サウザンドフェイスを入れたらいいんじゃ?」
「なるほど!じゃあ」「じゃあ、じゃねえ。お前らこれ以上時間を無駄にするなら叩きだすぞ…!」
「な、なんだかなぁ…。」
「プロヒーローってみんなこう……個性的……?なのか…?」
「いやー。あれは例外でしょ。」
「おおおお…ルーナー事務所のリアルおっぱいが目の前に…!プルスウルトラ…!」ガタッ
「ちょ、峰田くん!マズいって!」
「我が闇の進化体…この目で見れようとは…。」
「いいなー殺生石、一年でもう就職先見つかるとか。」
「しかも話題のルーナー事務所。結構な花形だよ★」
「青山…お前喋れたのか。」「酷くない!?」
スマン青山、作者の力量不足で全然台詞なくて…。
そんでもって体育館
「よしよし、皆コスチュームに着替えたね?じゃあ早速だけど私達と戦ってもらうから。」
「「「 ええ!!!? 」」」
「プ、プロヒーローと戦闘訓練!?」
「あれ?イレイザー君言ってなかったっけ?」
「貴女が話を遮ったんだろうが…。」
「そだっけ?ゴメンゴメン。」
「んー……。予定ではクラス全員対私達5人って形にしようと思ったのだけど……。」
「ぶっちゃけアタイ一人でも全然平気そうね!」
「な!?おいおいチルチルさんよ!俺たちはヴィランの襲撃に耐えたんだぜ!?」
「そうだ!それに雄英の先生たちと戦った経験もあるモン!」
「うん。それマグレね。」
「…は?」
「貴方達子供がヴィランの襲撃に生き残ったのも、プロヒーロー相手に生き残ったのもマグレと言った。」
「そーそー。一部の子以外全然プロに勝てるって感じしないわー。」
「ただのラッキーパンチで自分の実力を過信してんじゃないわよ。」
「というか今生きてるのは本当に運が良かったからって思ってね。」
「雄英ってホントぬるいね!ねーイレイザー?」
「ノーコメントで。」
「ねーねーどんな気持ち?所詮ヴィランって侮って襲撃されてどんな気持ち?ねーねー?」
「…ノーコメントで。」
「やめなさいリグル。いくら雄英が怠惰と惰性で運営されていたかをわざわざ指摘しても、大事な生徒をろくに守れもしないスタンスが早々変わるものでは無いわ。」
「そっか!それもそうだね!」
(((容赦ねえ…!)))
「そんな対応を外部から無理矢理変えるという名目で私達は来た。」
「という訳で今日は全員死ぬ手前まで痛めつけて自分というのを再確認してもらうわ。」
「いやいや、死ぬ手前までって……嘘ですよねルーナー?」
「『教官』とつけなさい尻尾。」
「し、尻尾!?」
「死ぬ手前まで痛めつけると言うのはただの暴力ではないのでしょうかルーナー教官!」
「そうよ。」「認めちゃった!」
「ただの暴力に屈するならとっととヒーロー目指すのやめなさい。」
「「「 !! 」」」
「アンタらはまあ知ったつもりになってるようだと思うんだけど、ヒーローってのは命がけよ!」
「まさか、自分は死なないとか思って無いでしょうね。」
「ヒーローはね、死ぬよ。あっさり。」
「そこで貴方達に改めて感じてもらいたいの、自分がいかに無力な存在なのかを。」
「そして、ヒーロー社会を生きるために必要な力を貴方達に常に鍛えてもらいたい。」
「そういう思いで今日私たちは来たんだ!」
「ルーナー教官…!」
「なんか綺麗にまとまった感じするけど、要するにプロヒーローが全力で私達をかわいがりするって事ですよね。」
「そういう事♪あ、サウザンドフェイスはこっち側に来なさい。貴方は十分に資格あるから。」
「えー!?何で私だけ!?」
「私達5人でクラス全員見るのはめんど…手が回らないから手伝ってね。」「本音出てる!」
「ああ、なんだ……少し前にも似たような事があったな……。」
「体育祭……お疲れパーティ……実験台……う、頭が。」「切島ぁー!!!」
「戦闘訓練…!つまりうっかりおっぱいに当たったとしてもそれは事故!」
「本当にブレねえな!」
「あ、もし手を抜いたら殺すから気を付けてね。」
「「「 生徒に対してあるまじき発言!!? 」」」
「除籍とか言う相澤先生のほうがはるかにマシだった…。」
~恋はいつでもハリケーン。愛は?~
殺生石家
「はいお父さん。あーん♥」「……」あー
「うふふ♥美味しい?」「……ああ。」
「今日も我が両親は平常運転だなぁ。」
「良い事です。」
「限度があるだろ…。」
「さとりん今日予定ある?」
「…いえ、ありませんが…。デートのお誘いで?」
「いいねえ、デート。でも今日はちょっと蔵掃除しようかなって思ってさ。」
「蔵掃除ですか、どうしてまた?」
「昨日さ、さとりんが居ない時にキツネ達が蔵にでっかいつづら?みたいなの運んでたの見てね。気になって蔵を覗いてみたんだけど、中がすっごいごちゃごちゃだったんだよ。だから整理するついでに掃除しようって思ったわけよ。」
「なるほど、話は分かりました。しかし何故私を?」
「家の蔵ってなんか呪的なモノ多そうだからさとりんならそういうのいけるかなーって。」
「私は呪術師でも退魔師でもないのですが、まあいいでしょう。私の個性が何かの役に立つかもしれませんし。しかしそれなら統狸も連れていくべきでは?」
「俺か?やだよ面倒くさい。」
「統狸は連れてく事確定してるから大丈夫。」「はぁ!?」
「蔵の中は暗いからお供何匹か連れて中照らしてくれ。」
「ふざけんな!照らすだけならあにぇきがライトに変身すればいいだろ!」
「私が掃除するのにライトに変身してたら非効率だろうに。」
「……ふむ、もしかして統狸貴男…蔵が怖いのですか?」
「えっそうなの?」
「ハァ!?ちげーし!怖くねーし!!」
「大丈夫です。生物には怖い物が一つや二つある物ですから。」
「なんだよ、統狸お前タヌキの癖に暗い所怖いのかよ。」
「だからちげーって言ってんだろ!!夜行性だぞ!!」
「うんうん。分かってる分かってる。」
「ぜってえ分かってねえだろお前!良いぜ!そこまで言うんなら蔵について行ってやるよ!!」
((ちょろい。))
「……食事くらい静かにせんか。」
「はーい。」「おう。」「はい。」
てな感じで殺生石家の蔵
キューンキューン
「はいはい……なるほど……そうですか。」
「どうしたのその
「この子が蔵の管理者らしいです。」
「ほうほう、それでなんて言ってるの?」
「『蔵の中の物は全て記憶していますので勝手に持ち出しても分かりますよ。』だそうです。」
「全部記憶してるのか…すげえな…。」
「大丈夫大丈夫、今日は掃除するだけだし。あ、折角だし一緒に手伝ってもらおっか。整理するときの役に立つでしょ?」
キューンキューン
「……そうですか。『掃除するのならばお手伝いします。』だそうです。」
「頼むよ。心強いねぇ。」
キューンキューン
「……『ただ、この蔵はおよそ100年以上整理も掃除もされていません。』だそうです…。」
「……マジかぁ。」
「おいあにぇき、やっぱりやめようぜ…。」
「…いや、ここでやめたらダメな気がする!よっし、気合い入れてやりますか!!」
「……はぁ、埃っぽい所は嫌いなんだよ…。」
「いざ!ひらけゴマぁ!!」
「開かねえ。」
「当たり前でしょう……。」
キューン
「アホだな…。」
* * * * *
「蔵の中異常に広くねえ!?」
「見渡す限りの棚、棚、棚。天井も壁も見えねえ…。」
キュキューン
「ふむふむ…。『私の個性で蔵の中を広げております。』だそうです。」
「マジかよ、ド○えもんかよ。」
「そりゃタヌキだろ。」
「いいえ、猫型ロボットですよ…。」
「思ったほど埃っぽい訳でもないのな。」
キューンキューン
「『掃除はしてないですが出入りは頻繁にしているので。』と言ってます。」
「なるほど、通りが多い入り口らへんは埃があんまり積もって無いわけね。」
「そんじゃとっとと掃除しちまうか。」
「とりあえず予想外に広かったから掃除する区画だけでも決めよっか。」
キューンキューン
「『向かって右側が狐達の、左側が狸達のエリアです。』だそうです。」
「じゃぁー右側からだね。昨日のつづらは狐達が運んでたしそっち側にあるでしょ。」
「それではまず入り口付近の掃除をしましょう。その後右側にある物を一度ここまで運び出してから掃除をすれば良いかと。」
「オッケー。じゃ統狸、ライトお願い。」
「へいへい、面倒だなぁ……。変化!」ポンッ
「うんうん、だいぶ明るくなった…って汚っ!!」
「うっ、100年分のヨゴレが……。」
キュー……
◇
キューン
「そうですね。確かに昔にはこんな掃除用具は無かったでしょうね。」
「ク○ックルワ○パー最強説。」ススーッ
「しかし……思ったほど建物自体は傷んでないのですね。」
キュキューン
「『もう一匹の管理者が建物の保存をしています。』ですか。」
「ついでに掃除もしてくれないかなーって私は思うのですけども。」
キューン……
「『蔵の外側から個性を使っているだけなので…。』だそうです。」
「なんてものぐさだ。」
「週に一回有るか無いかくらいのペースでお風呂に入ってる貴男が言うと説得力ありますね。」
「うっ、いや…だって変身すれば汚れとかリセットされるし……。」
「見てる側の気分の問題です。」
「……さ、掃除掃除~。」
「……。」
◇
「よっし。入り口付近終了!」
「お疲れ様です。ですがまだまだ先もありますよ。」
「うげぇ、俺もう帰っていい?」
「代わりの電球連れて来れればいいよ。」
「
「…さて、では右側の棚にある物を一旦こっちまで運んで……おや、これは…?」
「どったのさとりん?」
「これ…。」
「ん?コレ母さんか?」
「じゃーとなりのタキシードはおっ父か。」
「純白のドレス……結婚式の写真ですかね?」
キューン!
「えっ?……ふむふむ………そうですか。」
「なんて?」
「『瑞久女さんと団九郎さんが写ってる唯一の写真です。』だそうで。」
「そういわれれば確かに母さんの昔の写真とか見たことねえな。」
「というか洋風の結婚様式だって事に驚きを隠せないんですけども。」
キュキューン!
「『もう30年も前の事です。』だそうです……。」
「30年!?」
「母さん変わらなさすぎだろ…。」
「むしろ今の方が若く見えるのですが…。」
キュキュ~ン♥
「『愛は不可能を可能にするのです。』だそうです。」
「……ちょっと待て。俺が生まれたのが8年前。」
「私が生まれたのは15年前だね。」
「それでこの写真が30年前で…。」
「「「 あの人今何歳だ? 」」」
「……止めましょう。女性の年齢を詮索するなど…。」
「それって自分の母親でも適用されんの?」
「そういう事にしておけ。深く考えてはいけない。」
「……ねえ。私の目がおかしくなければ『日記』って書いてある本が見えるんだけど。」
「奇遇だな。俺もそう見える。」
「私もそう見えますね。」
「「「 …… 」」」
シャッ
「これってもしかして母上の日記ではないでござろうか!?」
「すげえな、紐で閉じられてるタイプの本だ。かなり年紀入ってるな。」
「ふむ…。作りはしっかりしていますね。開いただけで破れるような紙でもないようです。」
キューン!キューン!
「『人の日記を読むものではありませんよ!』と言っています。」
「何を言うか。親が昔どういう事をしていたのか知る権利が子供にはある!」
「それに読むんじゃねえ。眺めるだけだ。」
ギュゥン!!
「『同じ事ですっ!』と言ってます。…しかし貴方は気にならないのですか?瑞久女さんが昔どんな思いで日々を過ごしていたのかを。」
……クゥ…
「よし、お前も共犯だ。」
キュゥ!?
「さて、気になる中身はーっと……。んー、日付は書いてあるが年号は書いてないな。これじゃあ何時書かれたのかよく分からんね。」
「文章から察するしかないでしょう。」
「どれ、最初のページにはなんて書いてるかな。」
-
7月20日
今日から日記を書く事にした。何故書く事にしたかというと、何も書いてない本を拾ったから折角だし書いてみようと思ったからだ。それに字の練習にもなる。
7月21日
昨日の今日でもう書くのが面倒になってきた。
-
「早いよ!?」
「三日坊主とかそういうレベルじゃねえなこれ。」
「なるほど、貴方達のそのものぐさな性格は瑞久女さんに似たのですね。」
キューン…
-
7月23日
狸共と戦争するらしい。また仲間達が無意味に死んでいくのか…。私には耐えられない。いっその事私も死んでしまおうか考えている。
-
キューン…
「『狸達と戦争していたと言うと30年以上前の話です。』…そうですか。」
「俺等が生まれた時にはもう仲良かったもんな。なんだか考えられねえや。」
「……。(戦争……知っている。私は……当時の戦争を……知っている。)」
-
7月24日
どうすれば仲間達が死なないか一晩考えた。私は、狸達の親玉に直接会う事にした。直接会って、戦争を止めるように説得するつもりだ。もし失敗したら私は人質にでもされるだろう…。その時は……死のう…。
7月25日
狸達の親玉は海を越えた先にいるらしい。そして、そこに向かった仲間は一人も帰ってきていないとも…。今日渡るのは無理だそうだ。勝負は明日だ…。
7月26日
7月27日
結婚しました。
-
「「「 何でだあああああああああ!! 」」」
キューン!キューン!
「25日に決死の覚悟をして、その二日後に結婚してるとかこれ訳分かんねえな!」
「結婚したって事は父さんとだろ…?出会ったのは26日だろうし、その次の日に結婚決める……いや、決めるどころか結婚式挙げてるし早すぎるでしょ…!」
「……しかもその後のページは相手がいかに素晴らしい男性であるかをずっと書き連ねていますよコレ……どれだけ一目惚れだったんですか……。」
キューン!キューン!!
「……うわ、何時初夜を迎えたとか、何時デートしたとか事細かに書いてる…。息子としてこれはキツイ…。」
「うへぇ、しかも性行為の回数まで書いてる。どんな顔してカッチャマに会えばいいんじゃ…。」
ギュゥン!!ギュゥン!!
「何ですかうるさいです…ね……。」
「うわぁ…父さんのタマのサイズ書いてら。母さんどんなところに目を付けてるんだ。」
「おいおい、これなんか男根のスケッチじゃね?何書いてんの本当…。」
くいくい
「今日は一緒に映画を見に行った後ホテルでいっぱい可愛がって貰っただの、一緒にピクニックに行って外で可愛がって貰っただの、息子から見てエグい事しか書いてねえな後半…。」
「うーん……最近のイチャイチャってむしろ抑えてた方なんだなぁ…。」
ぐいぐいっ
「どうしたのさとりん、そんな強く引っ張って。」
すっ
「…?」
「お?どうしたあにぇ……」
「あなたたち、こんな所でなにをしてるのかしらー?」
「はひぃ」
「あ、えっと。蔵の、蔵の掃除をしている所で…。」
「 こ ん な と こ ろ で な に を し て い る の か し ら ? 」
「 」
ざんねん!!さんにん(+1匹)の ぼうけんは これで おわってしまった!!
Q.なんでわざわざ番外編で書いたの?
A.本編でやる場面無いから。
Q.思いついたら何でも書いていいと思ってんの?
A.思いつかないのに書き始めるよりはいいと思うよ。
凄い今更ですが……
_人人人人人人人人人人人人人_
> 私の小説9割方が会話文 <
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