なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か 作:輝く羊モドキ
輝く羊モドキは日本語版地下物語を応援しています!
「嫌い嫌「LALAL「くひ、ひ、ひ、き、か、あ、き、き」ALALA」い嫌い」
身体が溶け落ち、生え、湧き出す。
生き物として余りにも冒涜的。
口の様な器官から発せられる音は
聞く者の精神に爪を立てるように傷を付けていく。
それは狂気。
狂気の毒が辺りにまき散らされた。
「う、ぁ………なん…だよ…コレ…!」
「見るな切島君!耳を塞げ!デッキ変更、デュエルフィールド再展開!オレのタァァァン!!」
・プレイメイトはデッキからカードをドローした。
・フィールド魔法『パーティフィールド』発動!陽気な音楽が流れ出す!
何処からともなく陽気な音楽が流れ、周囲一帯が広大なパーティ会場に変化した。それだけでなく、どこからか派手な衣装に身を包んだ招待客が大勢現れた。
パーティーに無粋な服は似合わない。プレイメイトと切島の身に着けていたヒーローコスチュームはそれぞれタキシード、紋付袴に変わっていた。
そしてそれは、化太郎も例外ではない。
ぐずぐずと溶け落ち、ぼこぼこと生え出た身体は今では辛うじて人の形を保ち、真っ赤なイブニングドレスに身を包んでいる。
現世に存在しない狂気の音も陽気な音楽にかき消されて、誰の耳にも届かなくなった。
「AH.はHAHA.AH.AH.AH」
」LA.ΓA.Γ∀.LA「
「うるさいうるさいるさいさいさいさい」
・■■■■■の狂。¨気のυヽδ声が§⊂響く!&$(#%しかし誰にも’%#”Ω届かなかった!
・切島鋭児郎は混乱して動けない!
「(化太郎君はこの仮面が外れたから暴走した。ならばこの仮面を戻せば暴走は止まる…かもしれないが、万が一火に油を注ぐ結果になったらマズい…な。)」
・ふしぎな仮面 個性の制御及び増強、理性の制御、余計なモノの封印及び解印
→それは生きている
「(こんな特殊も特殊な物なんて初めて見た。昔から思っていたが、やはり化太郎君は僕等とは違うナニカなのかもしれない…。だが、まあ…今はそんな事どうでもいい。)」
「一旦君を気絶させれば落ち着くだろう!出でよ我がしもべ!惑い迷わせ敵を倒せ!」
・トリックサーカス ATK 1800 DEF 300
・トリックサーカスの号令!デッキからモンスターが飛び出す!
・トリックレオが場に飛び出した!
・トリックパンダが場に飛び出した!
・トリックコンガが場に飛び出した!
・トリックレオの威嚇!GUAAAA!会場は盛り上がった!■■■■■に効果は無い。
・トリックパンダの大道芸!招待客は歓声を上げた!■■■■■は興味を持たなかった。当然だろう?
・トリックコンガのドラミング!味方のATKが500上昇!観客は踊り出した!忌々しい。
「(…?なんだ………?『システムログ』に違和感が…)」
「
「けらけらけらけらけらけらけらけら」
「
・■■■■■の
・デッキから『トリック』カードを墓地に送る事でトリックサーカスは破壊されな「
「っ!手札から『パーティの準備』を発動!デッキから『パーティ』魔法カードを一枚サーチし墓地の『トリックサーカス』を特殊召…な、に…?」
・墓地に『トリックサーカス』は存在しない!
「(そん…な…、バカな!?確かに先程破壊されたはず…!まさか…まさかそんな…有り得ない!カード
「…!危ねぇ!プレイメイト!!!」
・■■■■■は力を溜めt「キあハ」音速を超えた一撃!プレイメイトにクリティカルヒット!
「 プレイメイトォ!!! 」
・パーティフィールドの効果。お互いの直接攻撃を無効にする。
「つぅ………体育祭で見せた例の高速の一撃か…。だが残念だったね、パーティ会場で喧嘩は無粋。
「………………………………………………クヘ」
「…効果処理を続行。墓地の『トリックコンガ』を特殊召喚する…。」
・トリックコンガが再び現れた!会場のボルテージが上がる!
・トリックコンガのドラミング!味方のATKが500上昇!会場中が沸き上がった!
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質し
・■■■■■は変質した!
「朝起きたらおはようございますお昼に出会ったらこんにちわ夜になるとこんばんは別れるときはさようならしばらくぶりに会ったらおひさしふりおはようございますこんにちわこんばんはそれではさようならにどもあうでしょう」
「いちたすいちはにひらがなはごじゅうおんきのうのきのうはおとといあしたははれいえにかえるとかぞくがいるひとはにほんのてとあしがあるさせばしぬそらはあおいめはふたつあたまはひとつきょうもひとになるひとはだれ?」
「おじいさんとおばあさんがいましたおじいさんは山へ芝刈りにおばあさんは川へ洗濯にいきましたしかしおじいさんは山に腕を置き忘れてしまいおばあさんは川に脚を捨てていきましたそれから山と川には手足が生えるそうです」
三つの長い首の先には
・■■■■■は様子をみている
・切島鋭児郎は恐怖に慄いている!
「魔法カード『パーティクラッカー』発動!会場のボルテージを上げ、500ダメージを与える!」
・トリックコンガは何処からともなく巨大なクラッカーを持ちだし■■■■■に向けて撃つ!会場は大いに盛り上がった!
・危ないじゃないか:)
「っは、な…に…?」
「太陽は東に昇り海は深く世界には万有引力が働きます」
「雨が大地を潤し風が草花を運びあらゆる人は息絶える」
「狐も狸も人間が追いやるから窮屈な暮らしを送ります」
・■■■■■の攻撃!プレイメイトは避ける気が無いよ:)
「っ!?何で『システムログ』が…!!」
化太郎は攻撃をしていない。そもそも攻撃の動作にすら入っておらず、異形のまま立って此方を見続けているだけだった。だというのに『システムログ』が勝手な文字を映し出す。
・プレイメイトの攻撃!殺生石化太郎の心臓にナイフを突き立てた!正当防衛さ!;)
「な、に…を………」
・プレイメイトの攻撃!殺生石化太郎の首を掻き切った!貴方は怪物殺しだ!やったね!XD
「何で…僕は…何も…」
・プレイメイトの攻撃!殺生石化太郎の頭部を撃ち抜いた!貴方は歴史に名を遺す偉大な勇者だ!;p
「………」
・プレイメイトの攻撃!貴方は返り血に染まった腕で殺生石化太郎の顔を剥ぎ取った!まるでゲームだね!:D
「いい加減にしろ!!」
「化太郎君っ…!君は…何故こんなふざけたマネをするんだ…!!」
・ふざけてるのは貴方の方でしょ:)
「!?」
・貴方が愚かにも、浅慮に化太郎の仮面を奪ったから化太郎は
・貴方は知っていたはずだ。化太郎が自分の顔を大事に、大切にしていたことを。
・誰にもなれて、誰にも成れない化太郎が唯一
・…もしかしたら、貴方は本当に知らなかったのかもしれない。
・でも、化太郎がどれだけ変身しても、
・死んだら『自分の』骨すら残らない、この世に
「キミはいったい………。」
・私は、そうだな………
・私は言うなれば同居人。或いは、裏人格。或いは、イマジナリーフレンド。或いは、記憶。
・そして或いは、殺生石化太郎其の物だ。;)
・愚かな先生。哀れな前達に罰を与えよう。
・でも安心して?化太郎は本当に、ほんとうにヒーローを目指してるんだ。
・殺したいほどに憎いお前を化太郎は赦すよ。
・罪人たる貴様にジユウを与えよう。
・殺してくれって願うジユウを与えよう!:)
空から一筋の光が
・■■■■■ ATK DEF
E.:)
・悪寒 ATK DEF
・敵意 ATK DEF
・不信 ATK DEF
・激昂 ATK DEF
「………ンだよありゃぁ…。まるで巨神兵の卵みてぇな…」
「…!(
『トリックガール』を召喚!効果発動!」
・トリックガール ATK 1200 DEF 800
・トリックガールの大脱出マジック!トリックコンガを手札に戻す!
・会場はマジックの成功で大盛り上がりだ!会場のボルテージは最高潮だ!
「魔法カード発動!『主役登場!』デッキからスターを一体特殊召喚する!出番だ地下世界のスーパースター!今日も最高のショーを魅せてくれ!メッタトン!!」
・魔法カード『主役登場!』の効果。ボルテージカウンターが最高潮の時のみ発動可能。デッキから『スター』一体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
・ITTTTTTT's SHOW TIME!!!
・ハロー皆さん!満を持してついに登場!今宵も視聴率を独り占め!本物のドラマ!本物のアクション!そして本物のMettatonが見れるのは今だけ!!
・Mettaton ATK ? DEF ? 最高のスターだ!
「YEEEEES!!やあPlaymate!漸く僕の出番という事だね!」
「頼むぜメッタトン、今回はマジでヤバイ。」
「ヤバイって言うのは…とてもカメラに映せない様なアレの事かな?」
プレイメイトが視線を向けると天上からの光にあてられ、まるで植物の様に成長する
メキメキと。或いはグジュグジュと音をたてながら成長し続けるソレは次第に人間のような姿形を形成していく。そうして出来上がったのは肉を無理矢理人間の形に成形して固めたかのような肉人形だった。
・■■■■■の身体が弾けた!刃物が乱れ飛ぶ!
「っ!硬化ァ!!」
「メッタトン!」
「OHHHH!!サイッコーにバイオレンス!!」
・切島鋭児郎はダメージを受けなかった!
・Mettatonはダメージを受けなかった!
・プレイメイトはMettatonを盾にした!Mettatonはダメージを受けなかった!
・トリックガールはズタズタになった!
・トリックガール ATK 1200 DEF 800 行動不能
変化はそれだけに留まらない。天上の光を浴びてキラキラと輝く
それは
そしてそれは
一筋の光に当てられたそれはまさに
・断罪の三つ首天使が現れた!:)
・神秘の大号令!感情の卵達を覚醒させる!感情の卵は深化した!
・悪寒 → 猛進する戦乙女 ATK 1500 DEF 1200
・敵意 → 猛進する戦乙女 ATK 2600 DEF 2400
・不信 → 猛進する戦乙女 ATK 2500 DEF 2800
・激昂 → 猛進する戦乙女 ATK 3800 DEF 0
肉人形の表皮が鎧へと変化し、背中から刃物で構成された翼が生える。鎧から覗く皮膚も着色され、そこにはまるで神話から飛び出た様なヴァルキリーが存在した。
各々が背中の翼から武器を持ち、刃を向ける。
「Wow、これは…」
「切島君、下がってろ!魔法カード『パーティタイム!』発動!」
・魔法カード『パーティタイム!』の効果。ボルテージカウンターを二つ取り除く毎に以下の効果を選択して得る。
●1枚ドローする。
●モンスターを一体破壊する。
・ボルテージカウンターを8つ取り除いた!
プレイメイトはポケットから小さなネズミ花火を取り出し、火をつけた。燃え上がったネズミ花火は複雑な動きをしながらヴァルキリーの下に滑り込む。
瞬間、小さな花火から出たとは思えない様な轟音が鳴り響き、爆熱の火柱が立ち上がった。
「あついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあつい」
「花火が綺麗に裂きああ今は夏で風が吹けば転がる転げるコロしコロコロコロコロ」
「消エヌ死ナヌ壊レヌ信仰示セ進行セヨ侵攻シ進攻ス猛進セヨ盲信セヨ妄信示セヨ」
『妄信する戦乙女』
・逃がさないよ:)
立ち上る火柱の中から
「お”っ………ぐ………!!?」
「Playmate!?」
『トリックガール』の心臓を破壊すると同時にプレイメイトが胸を押さえ地面に崩れ落ちる。
「な…大丈夫かプレイメイト!!」
「ぐっ…ふっ…大丈…夫………だ」
・しぶといね、まるで油虫だ。;)
火柱の中から更に一体、もう一体
「ギィっ…あ”あ”あ”っ!!」
「っ…!オイ!殺生石、もう止めろ!!」
「仕返し返し還り還し孵り甦り返り代えて変えて化して狩りて刈って」
「痛み痛い痛い痛き痛し致し至り至った到らず来らず死足らず当らず」
「まだまだ足りない返せ還れ弱者に権利無く傍若無人に喰らい尽くす」
・『
「そんな…有り得ない。モンスターはPlaymateの個性の産物…、それを通じてPlaymateにダメージを与えるなんて理不尽なんてモノじゃない…!」
・そうさ、元々理屈で語れるチカラじゃない。
・だがそれを言ったらオマエもそうだろ?所詮作り物に過ぎない存在が現実に現れ、こうして楽しいおしゃべりが出来るなんて。
・だけどコレが本当。コレが現実。
・体を岩の様に硬くしたり、手を使わずに遠くの物を引き寄せたり。個性なんてそんな理不尽なもんだろう?
・理不尽に更に理不尽を掛けた所で文句言うなよ:)
・………まぁいいや。それよりどうだいプレイメイト?痛い?苦しい?辛い?死にたい?
・でも残念だったねえ。早々楽にしてあげないよ。生きる事を諦めてくれるんなら別だけど。
「諦める…?ごぼっ…本当に…心臓を刺された訳じゃ無し…腕を…脚を…断たれた訳じゃ無し…っ!」
「っ…プレイメイト!」
「ぐっ…どうした化太郎君?僕はまだ戦えるぞ!」
・しつこいな。まあいい…。しもべはあと一体居る事を忘れてるわけじゃないだろう?トドメを刺せ!
火柱の中から肉が焼け落ち、凶器と骨しか残っていない
「これ以上お茶の間にお見せ出来ないシーンを続ける訳にもいかないね!」
・Ladies & Gentlemen!これよりスーパースターによる大脱出マジックをお見せしまSHOW!!本日のアシスタントはトリックガール!
・なんと!カメラがぐるっとパンしたらトリックガールが忽然と消えてしまいました!
・ジャジャーン!Mettatonの後ろから
・マジック大成功!観客は超大盛り上がりだ!会場のボルテージは最高潮に達した!
・この番組はMTTグループの提供でお送りします。
「Oh YES!」
「ナイスだメッタトン…っく、はぁ…はぁ…。」
・………
・邪魔だなぁ。
邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ
・ああ、とても邪魔だなあ。
その過程で体が3つに
裂けた内の一つは黄色い絵の具で塗りつぶしたかのような金髪に緑の絵の具で塗りつぶしたようなワンピースを着た少女に変わった。
裂けた内の一つは間違えて黒くなったような学ランを身に纏い、取り返しのつかない様な青っぽい黒髪の少年に変わった。
裂けた内の一つは人間の身体から肉と骨を限界までそぎ落とし、まるでデッサン用の木人形の様な人形に変わった。
そしてソレらの手にはそれぞれパレットナイフ、脚程の太さのある螺子、どこかで見た様な仮面を持っていた。
「邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ」
『あれ?』『なんで僕こんな所にいるんだろ?』『ま、いっか!』
「…」
「…やれやれ、人間は増えたり減ったり忙しないね。」
「はぁ…はぁ…め、メッタトン…頼むぞ…。」
「OK、Playmateは休憩の時間だね。さあて、そろそろ本当のエンターテインメントの時間だ!」
メッタトンは何処かから爆弾を大量に取り出し、そのまま投げつける。
・Mettatonの爆弾攻撃!攻撃力がボルテージカウンターの分だけ上昇!
『うわあ!』『こんな沢山の爆弾が爆発したら死んじゃうぜ!』『この人殺し!』
『なんちゃって』
大量にばら撒かれた爆弾は全てメッタトンの手元に戻っていた。まるで元から投げていなかったかのように…
『爆弾を投げたという事実を「無かったこと」にした』
「!?なんt」
『それではみなさんご唱和ください』
『It's All Fiction!!』
ド
ド
ド
ド
ド
ドォォォォォン!!!
大量の爆弾が連鎖的に爆発していき、辺りを爆風と爆炎で吹き飛ばした。
『今時自爆テロなんて流行らねーぜ』『まぁそうだな』『僕は悪くない』
「(あ…有り得ない…っ!化太郎君の個性はあくまでも自身を変える事しか出来ないハズ………外部に干渉する特殊能力まで得ることは不可能………変身による再現までが限界
『おいおい』『そんなシケた顔すんなよ』『いい年こいて』
「(まさか…有り得ない…こんなモノ常識外れもいいとこだっ!個性すら…否、超能力の類すらコピー出来るっていうのか!?)」
「Oh No!せっかく用意した爆弾が全部パーになってしまいました!でもご安心ください!そんな時こそMTTネットショップ!ワンクリックで爆弾だけでなくカタナやミサイル、はたまた犬まで簡単にご購入できます!」
『なんだ』『まだ生きてたんだ』
「邪魔。邪魔。邪魔。邪魔!!」ヒュッ
「残念だったね、そんな研がれていないパレットナイフなんかで僕の超合金ボディに傷がつく訳が」ビリッ
「Oh」
「邪魔!邪魔!!邪魔っ!!邪魔ぁっ!!」ヒュッ
「馬鹿な!Alphys謹製の超合金ボディがパレットナイフ程度で傷つく訳がっ!?」
『ふーん』『すごーい!』『でも関係ないよね!』
『だって君、所詮そこの冴えないオッサンが作った紙でしかないんだから』
ビリッ
ビリッ
ビリリッ
「あ、ああ…」
「…Play…mate…役に立てなくて………ゴメ『あ、そういうのいいから。
「(こんな…滅茶苦茶な…勝てない…っ!?)」
『…』『さて』
「っっ!?お、俺のターンっ!ドロー!!!(奇跡の一枚っ来てくれ!)」
「き、来たっ!魔法カード発『
騒がしかったパーティ会場が消える。
握っていたカードが消える。
個性が、消える。
『あ』『ごめーん』
『キミのドローカードだけ無かったことにしようとしたら』『間違えちゃった』
『てへぺろ!』
『でも許してくれるよね!』
『だってキミは「ヒーロー」なんだから!』
『人にされて嫌な事はするなって言うだろ?』
『キミが「僕の顔」を奪ったように』
『僕が「キミの個性」を奪ったって構わないって事だ』
『そうでしょメアリー?』
「そうね。大事なモノに手を出したんだもの。仕返しされる覚悟くらいあるでしょ」
『ほらね!』
『民主主義的に僕は無罪だ』
『僕は悪くない』
消える。
個性が消える。
否
それでは。
これではもう…。
「あ」
『どうしたのメアリー?』
「この人の薔薇、萎れちゃった」
『ふーん』『いいんじゃない?』『どーでも』
「…」
「それもそうね!」
「『あはははは』」
『じゃ、コイツ殺そうか』「そうね」
『ま』
『来世でも僕に盾突くなよな』
「さよなら、貴方の事とても嫌いだったわ」ヒュッ
ガキィッ!!!
「っ!?」
『…』
『なんだ居たんだ。てっきりもうとっくに逃げ帰ったかと思ったよ』
「キリシマ…!」
「殺生石…今のお前が正気かどうか分かんねえけどな…。これだけは言っとくぞ………。」
「絶対にお前を助けてやるッ!!!」
但し内容は色々アウトォ!
次回!ついに決着!バットエンドで打ち切りエンドか?もちっとだけ続くのか?こうご期待!
『デクとメッタトンのサウザンドフェイス考察!!』
「さあ今日もやってまいりました後書き茶番のお時間です!司会は私、地下世界のTVスターMettatonと!」
「…」
「おおっと!人間はどうやらテレビ出演に緊張しきっている様子。でもご安心ください!そんなときにはMTTブランドのファッションドッグ!可愛い犬を撫でれば緊張なんて一瞬で吹き飛びます!そしてなんと!使わない時はファッションの『ワン』ポイントとして「いや待って!もうどこに突っ込めばいいのコレ!!?」
:)
「Oh Yes!という訳で本題に入りましょう!」
「うん…。」
「ズバリ、なんで化太郎は思いっきり相手に干渉する能力まで使えるんでしょうか!?」
「多分誰も覚えてないと思うけど、化太郎君は”個性”まではコピーできないんだよね。」
「作者も忘れている死に設定「メメタァトンッ!!」
;)
「えーはい。なんで化太郎君は”個性”…というか特殊能力までコピー出来るようになったかっていうとですね、『干渉力』とでも言うべき力が個性の暴走により強まったからじゃないかなって思うんだ。」
「干渉力?」
「例えばだけど、触った物を熱くする個性の人と触った物を冷たくする個性の人が同じ物に同時に個性を使ったらその物は熱くなると思う?冷たくなると思う?」
「うーん………それは個性の力が強い方だろう?」
「まあそうだね。何が言いたいかっていうとつまり今までの化太郎君は世界の物理法則より強い干渉力を自分の身体の内側に持ってたんだ。」
「スケールのデカい話だね。」
「でもよく考えてみて。元々化太郎君は『服ごと』変身してたんだよ?それってつまり身体の表面よりちょっと外側までは化太郎君の『干渉力』が届く範囲だったんだよ。それが個性の暴走によって更に外側まで範囲が広がったっておかしくはないでしょ?」
「Hmm…Playmateの個性はかなり広い範囲で世界の法則を塗り替える個性だから、まあそういう事もある…のだろうか?」
「それで『干渉力』が強くなった結果、自分の身体から離れた位置でも変質させることが出来る………んじゃないかな…。」
「それで?キリシマはそんな相手にどうやって勝つんだい?」「さあ…。」
「「………」」
今日は此処まで。シーユーネクストタイム!