なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か   作:輝く羊モドキ

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サブタイトルでもン?ってなった方。しーですよしー。


前回からのあらすじ!(by化太郎)
職場体験に来たはずなのに迷い込んで異世界!?襲ってくるのは重火器持った市民!!?なんだかよく分かんないけど職場体験先のヒーローと一緒にこの異世界をぶっ壊す事になっちゃった!でもその前にサイドキックの方々全員に会わないと…って!えー!?一緒に活動するのは認められないってー!?でも私は一度決めたらテコでも曲げないよ!皆からの信頼を得るために、今こそ私の秘奥義が炸裂だぁー!!

次回!なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か 『許されざるシャフ度ですが何か』

皆の幻想、私に集めて!




ファインディング・ステイン

 

 

「エンデヴァーさん。何故俺を指名したんですか?」

「…ふん、それを言う必要があるか?」

「まぁないと言えば無いですけど、あると言えばありますよ?ほら、自分の何を期待されているのか知れたのなら、モチベーションアップにつながりません?」

「チッ。そのとぼけた言動はやはり親子だな。」

「おや、ご存じで。」

「……貴様は同年代の中でも特に能力が高い。戦闘力だけではなく胆力もな。貴様のような奴こそ焦凍の相棒(サイドキック)に相応しい。」

「…なるほど。」

「そういう貴様は何故ウチに来た。」

「…指名が来た中で一番トップの事務所だった…じゃぁ納得しませんか?」

「『ゲームマスターズ』の子がそんなチャチな理由で動くわけがない。」

「……本当に良くご存じなようで。」

 

 

 

「ショートの奴を俺の相棒(サイドキック)にさせるための布石…と言ったらどうします?」

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

「緑谷、こういうのはもっと詳しく書くべきだ。遅くなっちまっただろ。」

「次から次へと……ハァ……」

「轟くんまで…」

「何で君が…!?それに…左……!!」

「何でって…こっちの台詞だ。」

 

「俺も来たぞ…!轟ィ!!お前いきなり駆け出す奴があるか!!エンデヴァーに説明するのちょっと大変だったぞ!!」「悪いな。」

 

「遊戯くん…!」

「というかお前説明だけで遅れたのか?」

「馬鹿言え!個性の限定許可貰って来たんだ!お前許可なしで個性使うつもりか!!」

「そういえばそんなんあったな。」パキパキ

「緑谷!お前も位置情報だけ送ってくるな!緊急時とはいえ情報少なすぎなんだよ!」ズオッ

「!!」

「意味なくそういう事する奴じゃねえからなおまえは。『ピンチだから応援呼べ』って事だろ。」ゴォォ

「あっち!」ツルー…「うぉっ」ゴロン

「情報通りのナリだな。こいつらは殺させねえぞ、ヒーロー殺し。」

「飯田、緑谷、ネイティブ、すぐ止血する。動けるか!?」

「くっ、そいつに血ィ見せちゃ駄目だ!多分血の経口摂取で相手の自由を奪う!皆やられた!」

「(麻痺毒かと思ったが…。)個性じゃ解毒出来ねえな…。」

「それで刃物か。俺なら距離保ったまま…っ!」SHUK

「いい友人を持ったじゃないか、インゲニウム。」

「(しまっ…!)」「そぉい!!」ギャリ”ッ!

「っ!助か「上っ!」っ刀!」ボ

「ハッ!!」「!」ドッ

ザザッ

「…2対1か…ハァ……。」

 

「轟くんよぉ、お前油断が過ぎるぞコラ。」

「…ああ。…強えな。」

「『ヒーロー殺し』だからな。撤退が一番だが……俺が足止める、俺ごとやれ。」

「わかった。」

 

「…何故……やめてくれよ…兄さんの名を継いだんだ…僕がやらなきゃ、そいつは僕が…。」

「継いだのか、おかしいな…。」

「…」クイッ

「…ハァ…」ダッ

          「俺が見たことあるインゲニウムはそんな顔じゃなかったけどな。」

「ふっ!」バッ

「…」スッ

「っらぁ!!」ドッ

「…邪魔だ。」ザク”ッ”「う”あ”っ!」

          「おまえん家も裏じゃ色々あるんだな。」

 

「…なんつって。」『ダメージフュージョン』ガシッ!

「!?」

「捕まえたっ!轟!行け!!」

ズ オ ッ !

バシィッ!

ガッ

ガッ

 

「っく!逃げられたっ!」

「遊戯くん…轟くん…………!?」ピクッ

 

カッ

ザッ

シャッ

 

「っ!氷を切り裂いた!?」

「己より素早い相手に対し自ら視界を遮る……愚策だ。」

「そりゃどうかな」トトッ「!?」

「また上かっ!」

 

「お前らも、良い…。」

 

「っネイティブ狙いか!?」

 

トン

トン

 

ガガガガガガガガ

 

「緑谷!」

「なんか普通に動けるようになった!!」

「時間制限か。」

「いや、あの子が一番後にやられたはず!」

 

SMAK

 

「ぐへっ!!」

「下がれ緑谷!」パキパキ

「ひえ!」

 

「血を摂り入れて動きを奪う。ゲホッ僕だけ先に解けたってことは、考えられるのは3パターン。人数が多くなる程効果が薄くなるか摂取量か…、血液型によって効果に差異が生じるか…。」

「何にせよ緑谷、お前動けるんなら飯田担いで撤退だ。轟、これ使え。超速乾の救急ボンドだ。」

「たすかる。」

「傷塞いだらネイティブ担いでお前も撤退しろ。それが最善だ。」

「お前はどうする気だ。」

「アイツの足止め役が必要だろ?」

「無茶だ!子供一人で奴を止められるわけがない!」

「遊戯、ここはプロの応援が来るまで三人で持ちこたえるべきだ。」

「そうだよ!三人で時間を稼ぐ方が確実だ!」

「甘ったれんな。お前等は血を摂られたら行動不能、しかも相手は格上。それでどう持ちこたえるって?」

「……」

「俺なら怪我はしねえ。それに奴の狙いはどうも俺等より飯田かネイティブを優先しているらしい。なら殺される前にさっさと連れて逃げろっての。」

「…ハァ……逃がすと思うか?」

「逃げるさ。無事でな!」ダッ

「ッあの馬鹿!」パキ

「っ轟くん、何を!」

「撤退中にヒーロー殺しから追撃されねえように路地を塞いだ!」

「でも!遊戯くんが!!」

「あいつがそう簡単に死ぬかよ!行くぞ緑谷!」

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

「ハァ……チッ。甘くはないな。」

「……おいステイン。お前は何故ヒーローを殺す。」

「問答か?」

「いやぁ、お互い口が利けるうちに話せる事は話しとこうと思ってよ。」

「…全ては正しき社会の為に。」

「…社会…?」

「この世には偽物が多すぎる…ハァ…ヒーローとは、偉業を成した者だけが許される称号であるべきだ!」

「…ふぅん。だからインゲニウムを再起不能にして、ネイティブを殺そうとした訳だ。」

「世界を正さねばならない…英雄気取りの拝金主義者は不要だ。」

「…なるほどな。お前の行動原理は理解できた。」

「なら退け。お前は生かす価値がある。」

「…まあ待てよ。その前に何で俺がここまでお前に執着してるか聞いてからにしろって。」

「…ハァ…。」

 

 

「何人もヒーローを殺害したお前を俺が単独で捕まえれば当然俺は一躍有名人になるよなぁ?」

 

 

「!!」

「さて、お互い相手を倒す理由が出来たな。」

「…そうか。撤回しよう。やはりお前は殺す。」

「やってみろ健気な革命家気取りが!」

 

 

 




短め。


あ、前書きの奴はあんまり気にしないでください。

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