なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か   作:輝く羊モドキ

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別名予定通りの大団円なお話。
勘違い、すれ違いはありましたが皆良い子ですからね。切っ掛けがあればしっかり仲直り。

小話

 ほくほく…

「…とりあえず殺生石くんどうしましょうかセメントス…。」
「…とりあえず冷やしてみてはいかがでしょう…。」
「…轟くん、お願いできるかしら…?」
「…分かりました。」軽くひんやり







        ______
      /  //  /|
      |/_,,..,,,,_ /!/|
      | ./¸' 3/`ヽ:|っ! 
      | l /⊃ ⌒.|つ|
      |/ー -----‐'''''"|/ 
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 / バ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン \

「「 いやなんでだァァァァァァァァ!!! 」」
「(殺生石って面白いな。)」


ヒーロー志望に悪い奴は…まあ大体良い奴なお話

「それではこれより!!表彰式に移ります!」

 

「何アレ…」うわぁ…

「起きてからずっと暴れてんだと…。しっかしまぁ……」

 

 

 

「にゃああああああ!!!/// ジタバタ

 うわああああああ!!!/// ゴロゴロ

 ぎゃああああああ!!!///」バタバタ

 

 

 

「締まんねー2位だな…。」

「可愛いなぁ(*´ω`*)」「えっ!?」「あ、いや、何でもねぇ。」

 

「…瀬呂。」「…葉隠。」

 

ピシッ!ガシッ!グッグッ。

 

「…何やってんだあいつ等…。」

「ほっときなさい。ただのビョーキよ。」

 

 

「3位には遊戯くんともう一人飯田くんがいるんだけど、ちょっとお家の事情で早退になっちゃったのでご了承くださいな。

メダル授与よ!!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」

『私が!!』

 

『メダルを持って「我らがヒーロー、オールマイトォ!!」

 

「被ったな。」「言ってやるな。」

 

 

 ◆

 

 

「遊戯少年おめでとう!強いな君は!」

「ありがとうございますオールマイト。」

「ただ!ヒーローってのは『勝てればいい』って訳じゃない。ヒーローならば勝つ方法も選ばなきゃダメだ。」

「…はい。」

「君は器用だ。すぐに実践できるさ。」ポンポン

 

「殺生石少年。ある意味伏線回収見事だったな!」HAHAHAHA

「おぉおぉおぉ…いっそ殺せぇ…!」

「君は強い、だが同時に弱くもある。一時の感情に身を任せちゃダメだ。折角取れる選択肢が多いのに自分で狭める必要はない。柔軟な思考と冷静さを忘れるなよ。」

「…うぃ。」

「大丈夫!君ならできるさ!」ポンポン

 

「轟少年、おめでとう。」

「…」

「決勝で左側を解禁したのもワケがあるのかな。」

「…緑谷戦でキッカケをもらって…安藤や、遊戯がああなるまで戦う理由のある殺生石を見て…色々分からなくなってしまいました。でも考える事、清算しなきゃならない事は置いといて、今やらなきゃ駄目だって…そう感じた。」

「……顔が以前と全然違う、深くは聞くまいよ。自分の都合なんてお構いなしに受難は訪れる。でも君はちゃんと優先順位が分かってるみたいだね。」ポンポン

 

「 さァ!!今回は彼らだった!!しかし皆さん!この場の誰にもここ(・・)に立つ可能性はあった!!

  ご覧いただいた通りだ!競い!高め合い!さらに先へと登っていくその姿!!

  次代のヒーローは確実にその目を伸ばしている!!てな感じで最後に一言!

 

        皆さんご唱和ください!! せーの 」

 

「「「「「プルス『 おつかれさまでした!!! 』えっ」」」」」

 

「そこはプルスウルトラでしょオールマイト!!」

「ああいや…疲れたろうなと思って……」

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

「ねーねー轟君。もっかい勝負しようよー。」「今度な。」

「…1位に『成った』私に何言おうと「シャラァァァップ!!おい融剛お前ただでさえ私の痴態が全世界のVHSやブルーレイディスクのみならずインターネット上に永久に記録されてんのに更に傷口に錆びたナイフを突き刺すマネはヤメロォ!!」

「そこ塩じゃねえんだ。」

「馬鹿野郎轟お前アレ塩なんてレベルじゃねえだろ明らかに私を殺しにかかってるだろ!!」

「いやぁ…負けた腹いせ?」

「止めんか!!」

 

 

「…殺生石。」

 

 

「…おやおや、皆さんおそろいで。お礼参りかな?試合後の消耗を狙ってやってるとしたら大したヒーロー達『ゴメン!!』

 

「ゴメン殺生石…!俺は…お前の事全然理解してなかったのに…っ!あんな酷い事を…っ!」

「殺生石…オイラ…お前にチートだなんて言って…ホントにゴメン!!!」

「殺生石ちゃん…私もあなたに酷いこと言ったわ…ごめんなさい。」

「殺生石…済まない。俺はお前を酷く誤解していた…。」

「殺生石ぃ…ごめんなさい!!」

「ごめん!」

 

 

「…」

 

 

チョンチョン「…?」

 

「(え、何コレどういう事?)」

「(…あー。お前が轟と戦ってる時に俺がちょっと…まあ口を滑らせたっていうか…。)」

「(おk、把握した。)」

「(…あいつ等も悪いヤツ等じゃないんだ、化太郎…)」

「(良く分かってるよ、そんくらいね。でもソレとコレは違う。そうでしょ?)」「…」

 

 

「殺生石っ!俺は…っ!」ザッ

「…!」

「俺はお前に酷い事をした!お前の事勘違いしてた!許してくれなんて言わねえ!!でも…せめて、お前に償いをしてえっ!」ゴツ

「……それで土下座ってワケかい切島君。」

「土下座以外でも、俺に出来る事はなんでもやるっ!俺はそれだけお前に酷い事をしたっ!」

「…俺も、お前に酷いことを言った。」ザッ

「オイラも…。」ザッ

「…」ザッ

 

「「「「 ごめんなさい!! 」」」」

 

「…。」フゥゥー

 

「まずは切島君ね、顔あげて、話が出来ないから。」

「…ああ。」

 

 

 

「今なんでもやるって言ったよね?」ニマァ…

「ヒィッ!!?」ゾワッ

 

 

「何でもやるって…言ったよねぇ?」

「い、うぅ…言った!何でもやるっ!二言はねえ!!」

「そ、じゃあ新技の受け手になって。」

 

 

「…え?」

「だからさ。新しい技考えてるんだけど、それがちょっと普通の人間相手だとオーバーキルになりそうだしさ。融剛相手じゃ練習にはならないし。硬くなるような個性の切島君向けだから丁度いいかなって。」

 

「…え?普通の人じゃあオーバーキルになりそうな技受けろってこと…?」

「そういうこと♪

 

 二言は無いんだよねぇ。」ニッコリ

「 」

 

「じゃあ早速明日よろしくね。次、瀬呂君、顔あげて?」

「…」ガタガタ

「顔、アゲテ?」ニヤァ…

「お、おお。」

 

「私ねぇ、相手の拘束技から逃げる訓練がしたいんだけど、丁度いい個性の訓練相手がいないんだよね。だからその相手になってほしいんだけど。」

「…なんだ、そんな事なら…。」

「わあ、ありがとう。」

 

 

「訓練なんだけど、やっぱり実践に近い方が良いから全力出せる相手がいてくれて助かるなぁ♪」

「…え、全力…?」

「もちろん!実戦により近くするために全力戦闘じゃないと訓練にならないでしょ?大丈夫、瀬呂君は私の攻撃を避けながら拘束すればいいだけだから!簡単でしょ?」

「…え、コンクリートのステージを叩きわる様な一撃持ちが…全力?」「そうだよ?」

 

「嫌だあああああ死にたくなぁぁい!!」

「…そう。まあしょうがないなぁ。じゃあ代わりに切島君が…。」「ヒュィイ!?」

「…!(おま…ただでさえ死に掛ける事が半ば確定してる切島を人質にっ…!)」

「…え?瀬呂くん、引き受けてくれるって?」

「…ハイ。(切島、死ぬときは一緒に死のう。)」

「うんうん。じゃあ次上鳴君、顔あげてね。」

「…」

「…何度も言わすなよ…?」ニカ…

「ひぅ。」

 

「私ねぇ、上鳴君が個性使い過ぎた時のアホ面結構見てるの好きなんだよねぇ…。」

「…(嫌な予感しかしないんだけど!誰か助けて!!)」

「それでねぇ、気になるんだよねぇ、限界の更に先まで個性使ったらどうなんのか。」

「あばばばば…」

「見せろ」

「ひゃい…。」

 

「ん、まあ今度でいいよ♪蛙吹ちゃん?」

「…ケロォ…。ば、バケちゃん?私たち友達よね?」

「もちろん友達だよ。ちょっと酷い事言われたくらいで友達止めないよ。」

「ケ、ケロッ。」

「ところで、これから梅雨ちゃんの事、ケロちゃんって呼んでいい?」

「…ケロちゃん…。私の事は梅雨ちゃんと…「あ、それともケロタンかケロッピかケロロっちとか他の呼び方の方がいいかなぁ?」

「…ケロちゃんでいいわ…「ケロちゃん『で』?」ケロちゃんがいいわ!!」

「ん、これからもよろしくねケロちゃん♪」

「ケロォ…。」

 

「…峰田君「おおおお俺等も友達だよな殺生石!友達だよな!な!!」

「うん、もちろん友達だよ。ちょっと酷いこと言われて傷ついたけど、私は大丈夫だよ。仲直りのハグしよう?」

「せ、殺生石ぃ…」ぶわっ

 

 

「ただ私は筋肉モリモリマッチョマンになるけど。」

 

 

「殺生石ぃぃぃぃぃ!!?」

「さあ峰田君、これで仲直りだよ。」モリムキッ

「ああああ放せええええ男の汗の匂いなんぞ嗅ぎたくねええええ!!!」

みしっ、めきっ、べきべき

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」ブクブク

 

 

「……」「……」「……」

「…あとの皆は…まぁ、陰口は言ったかもしれないけど、別に私は聞いてないしいいよ。」

 

「「「 (た、助かっ「ただ、今日の事でやっぱり対外試合は大事だなって思ったから私と戦闘訓練しよ?」てない!?) 」」」

 

 

 

ワーッ!ギャー!

 

 

 

「…」「…どうした轟?」

「いや、結局俺は殺生石と戦っただけで何もしてないなって思ってよ。」

「そうか?化太郎と戦っただけって言ってもかなり大したことやってるだろ。」

「どこがだよ。」「…ほれ、見てみろ。」くいっ

 

 

「どうせ明日明後日と休みになるじゃん!そん時に私と訓練しよっかぁ!」

「いやいや!体育祭の疲れを癒す日じゃないのかよ!?」

「何言ってんの!どうせ癒すんだったら訓練したって一緒じゃん!?」

「おい駄目だコレ話が通じてねえ!!?」

「せ、殺生石!明日はゆっくりしよう!な!」

「…いいよ!切島君がそういうなら仕方ない。」

「うおおお!切島お前よくやったァ!」

 

「その代わり明日休みって事はそれだけ切島君で試す必殺技を考える時間が増えるって事だからね?」

 

「お前らぁ!明日死ぬ気で頑張るぞ!!」

「き、切島ぁ!!」

「切島が死ぬ気でって言ったら冗談に聞こえないんだよなぁ…。」

「冗談で言ってるつもりはないんでしょ…。」

 

 

「あんなに皆はしゃいでるのはシリアスとギャグの落差のおかげだろ。」

「いや落差て。」

「…それに、お前が化太郎に勝ってくれたおかげで、化太郎は俺と露伊戸以外とも切磋琢磨する気にもなっただろ。それで十分なんだよ。」

「…そうか。」

「…まぁ、お前が化太郎に勝ったとしても、俺はお前に負けたつもりはないからな?」

「…?何言ってんだ?戦ってないんだから勝ちも負けもないだろ?」

「…お前ってなんか張り合いねえな…。」

「?」

 

 

「おまえら…いつまでそんなところで駄弁ってるつもりだ…!」

 

 

「ぎゃあああ!ミイラ男!!じゃなくて相澤先生!?」

「いや、いい加減見慣れろよ。」

 

 

 ◆

 

 

ピロン♪

 

明日の休校日にウチで『体育祭お疲れパーティ兼戦闘訓練』するけど来たい人ー?

切島、瀬呂、上鳴は強制参加ね。

殺生石

 

 

パーティ兼戦闘訓練 っていう字面

ウチ参加したい

耳郎

 

 

元気の塊かよ…

殺生石の家ってどこだ?

砂糖

 

 

パーティ!行く行く!

芦戸

 

 

何時からやるんですか?

口田

 

 

私も参加しますわ

八百万

 

 

戦闘訓練は見学だけでもいいかな?

緑谷

 

 

明日俺は死ぬかもしれない…皆、骨は拾ってくれ

瀬呂

 

 

パーティいきたい!

葉隠

 

 

緑谷無理すんな…

瀬呂お前拾う骨残ると思ってんの?

遊戯

 

 

たすけて

瀬呂

 

 

電車で通ってる人は分かると思うけど高校の最寄り駅で乗り換えて『狐狸山駅』で降りればすぐだよ。迎えに行くからそこで待ってて!時間はお昼12時、昼食はバーベキューを予定してまーす!

殺生石

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

翌日

 

 

「「「お、おおおおおおお!!!」」」

 

 

「「「でっけえええ古民家ぁぁぁ!!!」」」

「よーこそ諸君!歓迎するよ!!」

「殺生石ぃ!お前ン家めっちゃくちゃでけえじゃねえか!!なんだコレ!!」

「おいおい…お前の家って貧乏って聞いてたんだけど…」「誰がそんな事言ったの!」プン

 

「…さて、驚いているところ悪いけど、君たちに残念なお知らせがある。」

「…なんだよ、まさか受ける必殺技が増えるっていう…。」

「それは切島だけが残念なお知らせだな…。」

「確かに必殺技は増えたけど「増えたの!?」そこじゃないんだなぁ。」

 

 

 

「実はこの家、いわゆる別宅って奴。私の本当の家はここの2倍位はあるよ。」

 

 

 

「「「ええええええ!!」」」

「お前ン家全然貧乏じゃねえじゃん!!」

「食費が嵩むってだけの話なのに何で貧乏ってなるんだよ!!」プンプン

「…というかだな、なんで休日にこんな山奥にまで来て、家自慢聞かなきゃいけないんだ…?」

「自慢じゃねえんですけど。」「ムカツク…。」「ちなみにココと同じ位の規模があと一軒ありまーす。」「自慢じゃねえか!」

「というか、最寄り駅から送迎バス出してやっただけありがたく思え。」

「…やっぱ金持ちじゃねえの?」

「家用の送迎バス持ちって十分金持ちじゃねえか。」

「…殺生石っておぼっちゃん?」「お嬢様かもしれねぇ。」

「失礼な、お前ら私がそんな上等なモンに見えんの?」

「「見えない。」」

「だろ?お嬢様に見えるとか失礼極まりないぞ!」プンスコ

「…あれ?普通逆じゃね?」

 

 

「皆様、『狸御殿』へようこそ。本日皆様を案内する先詠さとりです。案内って言っても大したことはしないですけどね。」

 

 

「やーさとりん悪いね。流石にクラスの大体が来るとなると手が足りんくて。」

「別に構いませんよ。貴男の普段の学校生活を知るいい機会です。…しかし聞いていた人数より明らかに少ないですね。」

「ああ、あいつ等はちょっと予定より早く来たからな。折角だし先よこした。」

 

「(おい、あの女の子可愛いな。)」「(…上鳴お前ロリコン…?)」「ば、違ぇよ!!」

 

「さてさて?どうせすぐ分かると思うけどここ狸御殿は中はほぼカラだ。それにここら一帯…というかこの山はウチの私有地だ。つまり個性は思う存分使っても大丈夫だよ。」

「お、おお。もう山一つ私有地とかで一々驚いてられなくなってる…。」

「瀬呂…お前も感覚麻痺してきたな…。」

「さぁてさて、本当だったら皆が集まるのを待ってから始めたいとこなんだけど、まあただ待ってるのも退屈でしょ、とりあえず3人とも先入って始めちゃおっか?」

「…ものすごく気が進まない提案だぜ…。」

「…諦めろ切島…。どうせいつか受ける罰なら早い方がマシだ…。」

 

 

 ◆

 

 

「うん、分かってはいた。外から見てあんなに広かったんだから中も当然広いって。」

「…でもよぉ。」

「地面むき出し。草は生えてる。生木が柱代わり。なんというか…山の中に屋根だけ付けた感じか?」

「言い得て妙だね。まあここは主に私の個性訓練の時に使う場所だし、これでも十分なんだよね。あ、あとあっちの方にちゃんとした部屋があるし、そこは冷暖房・冷蔵庫キッチン完備してるよ。所謂休憩室だね。おら男子高校生諸君、女の子の自室だぞ興奮しろ。」

「俺はここを部屋とは認めない。」

「俺はお前を女の子とは認めない。」

「俺もお前を女の子とは認めない。」

「…さとりんあいつ等がいじめるぅ。」

「奇遇ですね、私もあなたの事女の子として見てないですよ。」

「…おかしいな、なんで私の部屋なのに私の味方がいないんだ?」

「そもそも部屋じゃないだろ。」

「ちゃんと雨風しのげるわ!」

「お前の部屋の定義ガバガバすぎじゃね?」

「…よしよし、そんなに私の本気が見たいんだね。偉いじゃないか。」「ごめんなさい!!」

 

 

 

「知らなかったのか?大魔王からは逃げられない!!」

 

 

 ◆

 

 

「じゃあまずは漢、切島君からいこうか!」ニッコリ

「…なあ、本当に大丈夫なんだよな。俺本当に死なないよな!?」

「だーいじょーぶだって。」

「マジで頼むぜ…?」

 

「こんな山奥で起きた惨劇なんて簡単に隠せるんだぜ?」

 

「俺帰るゥ!!!」

「待ってください切島さん。あれは化太郎なりの冗談です。いっつじょーく。」

「それこそ嘘だろォ!!あれ見ろ!!マジな目してんじゃん!!」

「おや、では逃げるのですか?男に二言は無いのでは?」

「…」

 

 

 

「チキショォォォォォ!!」

「大丈夫だって、しっかり個性発動すれば100分の99殺しくらいになるから、想定では。」

「アアアアアダメだあああああああ死ぬううううう!!」

「殺生石家には治療の個性持ちがいます。死んで無かったら何とかなりますので安心してください。…死んで無かったらですけど。」

「ぎゃああああああ助けてええええええ!!」

 

 

「あの切島がキャラ崩壊してる…!」

「…次は俺の番って考えるともう憂鬱だ…。」

 

「「 切島…せめてなんとしてでも生きててくれ…。 」」

 

 

 

「ちくしょおおおおああああもうどうにでもなれえええええ!!」

「よしよし、あんまり下手に動かれると逆に死ぬから助かる。

 さあ行くぞ切島。しっかり個性発動しろよ!!『切島殺し(仮)』!!」

「名前まで完全に殺しにかかってるじゃねえかァ!!!!」

 

ドッ

 

 

チョドォォォォン

 

「き、切島ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「…さあ、次はどっちかな?」

「ひぃ」

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

ブロロロロ…キキィ。   プシューッ。

 

「…近場の駅から直通バスがあるってすげえな。」

「直通バスっていうか殺生石家専用バスだ。」「マジで!?」

「お茶子ちゃんも来れればよかったのにねぇ。」

「両親が家に来たっていうのなら仕方ないわ。」

「結局轟も爆豪も来ないのか。」

「かっちゃんは…まあ来ないなとは思ったけど…。飯田くんも来ないみたいだし…。」

「おー、いいにおいがする!」

 

「やっほー諸君!遥々ご苦労!皆揃ってる?」

 

「殺生石!お前ン家って凄いお金持ちだったんだな…。」

「切島と上鳴と瀬呂が居なかったが…。」

「ああ、3人なら先来てるよ、今向こうでバーベキューやってる。」

「えー、先に楽しんでるなんてズルイ!」

「大丈夫大丈夫!食材はまだいっぱいあるから!さあさあ一緒に楽しもう!ジュースもいっぱいあるけんねー!」

「わ、いいね!」

「それに上鳴と切島と瀬呂、盛り上げ隊が先に居るんだからきっと楽しそう…

 

 

ジュー…

「…」モソ…

「…」モソ…

「…」ジュー…

 

 

じゃない!!?」

「うわぁなんかモソモソ食ってる…!」

「一体何が起きたんだ…!」

「ちょ、殺生石…?」

「いやさー、3人とも早く来てたから先に部屋にあげたんだよ。あと折角のバーベキューだろ?お腹空いてた方がより美味しく感じるんじゃないかと思って食前の運動をちょっとね。」

「…3人が何か言ってるみたいだぞ…。」

 

 

「やめろ殺生石人間の身体はそんな物を受けて原型が残るようには出来てないんだぞ」

「殺生石の身体が燃えるテープが溶ける迫る殺生石燃える拳あついあついあつい」

「牙を突き立てないでおねがいします電気放出もうむりなんですがんばってもでません」

 

 

「何が起きたのか光の速さで理解した。」

「バケちゃん…あなた…。」

「…」

 

「やらかしちゃったぜ★」テヘペロ

 

「切島ぁ!!大丈夫か!!戻って来い!!」

「瀬呂ぉぉぉ!!しっかりしろぉぉぉぉ!!」

「上鳴!!安心しろ!もう牙なんて何処にもないから!!」

 

 

「あ、出久くん。その手だと食べ辛いでしょ?あーんしてあげようか?」

「い!?いや、大丈夫だよ!!」

「まあまあ、ここはお姉さんに身を預けなさい。」ぽよん

「だだだだ大丈夫ですって!!?」

 

「緑谷ぁ……!」チノナミダー

「…お前、羨ましいのか?中身化太郎だぞ…。」

「見た目が綺麗なネーチャンだったら何でもいいんだよぉ…!!」

「…そうか。」

 

「おや、A組の皆様来てたのですか。ようこそ狸御殿へ。私は「キャー!可愛い!!」

「わー!殺生石の言ってた女の子!本物だぁ!!」むにむに

あんえうあああははひ、はへはへひぃえふへ(なんですかあなたたち、なれなれしいですね)。」

「わ!凄いもちもち!!ずっと触ってたい!!」

「おお、将来有望そうな子ですわね!」

あらあをへあへあさわああいへふははい(からだをべたべたさわらないでください)。」

「ん~?なんて言ってるのか分かんなーい!」むにむに

 

キャーキャー!

 

「オイラ女に生まれたかったよ…!!」

「合法的に女の子触れるからって?アホか。」

 

 

 

「混沌…!」「ケロ…。」

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

「皆ー!コップ持ったかー!?じゃーとりあえず、体育祭お疲れ様!プロからの指名にドキドキするのは明日に回して、今日は気ー抜いてこー!カンパーイ!!」

「「「「「 カンパーイ!! 」」」」」

 

「…よかった、3人とも正気に戻った…。」

「ウチらが来る前の記憶を何処かに飛ばしてるみたいだけどね。」

「触れてやるな、その方がお互いが幸せだ。」

「幸せっていったい…。」

 

「皆様、食べてますか?」

 

「あ、ああどうも。えっと…。」

「初めまして、私は先詠さとりといいます。」

「あ、ああ。初めまして。俺は「尾白猿夫さん、耳郎響香さん、障子目蔵さんに砂糖力道さんですね。」

「えっ…?あの「どうして名前を知っているのかですか。それは貴方がたの心を読ませていただいたからです。」

「え、心…!?それって「はい、私の個性です。私の前に立って隠し事は出来ませんよ。」

「…それは「そうですね、私にかかればあなた方の個性、性癖、クセ、戦闘スタイルから今朝食べた食事や普段お風呂で何処から洗うかなんて手に取るようにわかります。」

「…凄い…!」「まあ嘘なんですけど。」「「嘘かよ!!」」

「冗談です。いっつじょーく。」

「…真顔で冗談を言わないでくれ…。」

「ええ、相手の心を読めると言われたのならどこまで読めるのか。それが気になるのが普通ですからね。ですからあえて相手の心臓に悪いように言うのです。」

「…いい性格してるね。」「ええ、趣味です。」

「本当に良い性格してるわ…。」

「…なあ、殺生石とは「どういった関係であるか、ですか。一言でいえば殺生石家の居候です。」

「…じゃあ二言でいえば?」「幼な妻です。」「ブッ!!」「嘘です。」

「…あんま嘘を連呼するのは感心しないな…。」

「ええ。ですがあなたたちのようなヒーローを目指す方はからかうと面白いですから。」

「年上をからかうもんじゃないぞ…。」

 

「…化太郎は学校でどうですか?」

「…。そうだね…。説明しづらいなぁ。」

「心を読めば一発じゃないか?」

「ええ。ですが、私は貴方がたの口から聞きたいのです。」

「…まいったな。」

「…昨日仲違いをしたばかりでな。俺等が悪いのだが…。」

「ああ、殺生石は個性が凄いから強いんだって思ってたんだ。」

「…だが、本当に凄いのは個性じゃなく殺生石の努力だって気付かされた。」

「…そうですか。それで?貴方がたは化太郎を見てもう勝てないって思ったわけですか。」

「まさか。確かに殺生石はウチらよりかなり先に行ってるよ。でもだからってもう勝てないって事は無い。」

「ああ、単純な強さだけで勝ち負けが決まるんじゃないって教えられた。」

「個性関係なく、殺生石から盗める技術は沢山有る。」

「だから俺等は、少しでも早く殺生石に追いつけるように強くなる機会を逃さない。」

「…そうですか。」ふふっ

「…(笑った…?)」「おや、惚れましたか?」

「…ロリコン。」「なっ!違う!!」

「…しかし貴方がたは少し思い違いをしています。」

「…え?」「…最近良く言われる言葉だな。」

 

「確かに強くなる事、それは大切でしょう。しかし貴方がたが目指すヒーロー像とは?何もヒーローのお仕事は(ヴィラン)と戦う事だけではないでしょう?自分の身を守れないヒーローに何が守れるのかって話ですが、ヒーローの強さとは戦う強さだけではないはずです。それに、皆が皆化太郎のようなヒーローになってしまったらこの世は終わりますよ。」

 

「…」「…」「…」「…」

「年下に、しかもこんな子供に説教されるなんて本当に何やってんだろうなぁ。ですか。」

「言わないで…!結構心に来てるから…!!」

「ふふふ。」

 

 

 

「わーたーしーがー!!

  パーティー会場に来た!!」

 

 

「うわああ!ビックリしたぁ!?オールマイトがどうしてここに!?」

「化太郎だろ。」

「ネタバラシが早過ぎるぞ融剛!!キミはサプライズを楽しむ心が無いのか!!?」

「えっ?殺生石はここにいるじゃん…。」

「オールマイトー!私にサインくれー!!」「まて!先に私にサインくれ!!」

「…ワザとらしいなおい。」

「…いや、普通に増えてるところ突っ込めよ。」

「…え?化太郎だし…。」

「完全に納得した自分が怖い。」

 

 

こうして宴もたけなわ。お腹いっぱいになって腹ごなしのレクリエーションをした後、もう一つの本題、戦闘訓練に入ったのだが…まあ皆家の回復役のお世話になったって言っておこう。

 

私達は拳を交わし合った好敵手(とも)となったのだ。

 

 

 

え?一方的に殴ってただけじゃないかって?さて何のことやら。

 

 




体育祭編終了。ヒーロー殺し編へ続く…のだけど、化太郎とヒーロー殺し会わせようか悩む。

あ、ちなみにですが
さとりん「奇遇ですね、私もあなたの事(異性として見てるから)女の子として見てないですよ。」
って補完すると色々捗ります。



なんか急に思いついちゃって書かずにいられなくなった設定

化太郎からの好感度

 0以下
あなたは化太郎に恨まれています。ありとあらゆる手段を用いてあなたを捕捉し抹殺に掛かるでしょう。尊厳ある死に方を求めるのなら自由なうちに。

 1~10
あなたは(ヴィラン)です。戦闘の結果、最悪は死亡。良くて四肢欠損くらいは覚悟してください。

 11~20
あなたは化太郎から嫌われています。非常事態の際には助けてもらえるでしょうが、それ以外の時に化太郎に近づくのはやめておいた方が良いでしょう。何らかの不幸に遭う可能性が高いです。

 21~30
あなたは無礼な一般人です。化太郎に助けを求めれば応えてくれる可能性はありますが、化太郎はそもそもあまりあなたに接近しようとはしないでしょう。

 31~40
あなたは良識ある一般人です。助けを求めずとも、化太郎はあなたが困っているのを見かけたらすぐに声を掛けてくれるでしょう。

 41~50 知人の壁
あなたは化太郎と知りあいです。見かけたら世間話をする程度の仲です。

 51~60
あなたは化太郎の友人です。あなたが望めば、化太郎は様々な事を快く手助けをしてくれるでしょう。

 61~70
あなたは化太郎と特に仲のいい友人です。もし望むのでしたら化太郎はあなたと、一夜のお供をしてくれるでしょう、ただし有償で。

 71~80 オールマイトの壁
あなたは化太郎が尊敬する偉大な人物です。

 81~90 家族の壁
あなたは化太郎と家族、あるいはソレに準ずる関係です。あなたは化太郎にとって命を掛けて守る存在です。

 91~99 魂の友の壁
あなたは化太郎にとって背中合わせで戦う存在であり、共に高め合っていく存在であり、精神の主柱であります。あなたが望めば化太郎はあなたとどんな関係にもなるでしょう。ただし化太郎から求められる事はありません。

 100 性欲の壁
あなたは化太郎にとって性欲の対象です。無性ゆえに今まで性欲が生まれたことがない化太郎は間違いを犯してしまうかもしれません。あなたが優しく手ほどきをすれば、化太郎は常にあなたにとって最良のパートナーであり続けようとするでしょう。

 101以上 病気
あなたは化太郎にとって全てです。化太郎はあなたが望めば世界を支配し、あなたに献上するでしょう。あらゆる不可能を可能に変え、世界に降臨した神となります。
しかしあなたが化太郎を拒絶することは世界の終焉と同義です。

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