なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か   作:輝く羊モドキ

21 / 42
別名終わりの始まりなお話。

大丈夫。物語はめでたしめでたしで終わるのが常道ですから。


小話

「ハンソーロボ!早くリカバリーガールの所へ!!」
《リョーカイ!》
「…化太郎を…頼む…!」バヂッ
「…分かった。あいつには借りがあるからな。ついでに返させてもらう。」
「…」

「言質取ったよ?」「…は?」

「我ガ糧トナレハンソーロボ!!」しゅっ
《エッ、アッイヤァァァァァァ!!》
ガシーン!!シュインシャキンカチカチカチキリキリ…

シャキーン!!
「フゥ…流石ニ外部パーツ無シデハコノヘンガ限界カ…。」
「…えっと?安藤くん?大丈夫なの?」
「問題ナイ。コノママ敗者復活戦モデキルゾ?」
「えっああそう…。いや、敗者復活戦なんてやらないけどね?」
「残念ダ。」

「…えぇ…?」
「デハ化太郎ノコト頼ンダゾ。」
「…納得いかねぇ…。」


例え誰からも認められなくても私は…なお話

小休止

 

 

「ったく、なんだよあいつ!結果が変わんなくても応援ぐらいいいじゃねえか!」

「…上鳴。陰口とは男らしくねえな。流石ちゃら男。」「うぐ、…だってよぉ…。」

「今回の件でハッキリしたな。やっぱ殺生石は気に食わねえ!」

「…瀬呂。」

「ヒーロー基礎学の時だってそうだ!いっつも上から目線で講釈たれてよ!」

「止めろ…。」

「遊戯だってそうだろうが!だいたい恵まれた個性で勝ち誇られて…も…」ゾワッ

 

「止めろって言ってんだろ。」

 

「ぅ…。」

「…怖いわ遊戯ちゃん…。」

「……ねえ皆。本当に化太郎くんが悪いのかな…?」

「…あ?何言ってんだ緑谷?」

「だって、体育祭が始まった時はあんなに楽しくお喋りできてたじゃないか…。騎馬戦の時だって、そのすぐ後だって…!色々あっても化太郎くんと一緒に居られたじゃないか!」

「…そりゃぁそうだけど…でもよぉ…。」

 

 

「な~んや?ここは葬式会場かい。シケたツラしとんなぁA組。」

 

 

「!お前は…B組の!」

「天や、名前ぐらい覚えんかい。しっかし結局A組パラダイスになったっちゅーに、なんでこない通夜ムード漂ってんねん。お前等そんなんやからワイらB組落ちこめへんやん。」

「…お前には関係ない。」

「はぁ~、一緒に体育祭盛り上げてきた仲やないかい。ツレへんこというなよなぁ…。」

 

「なんでおまえらシケとんか当ててやろか?ズバリ殺生石のことやろ。」

「「「!!」」」

「おおう、そない吃驚されるとは思わんかったで…。」

「なんで…。」

「ん?何でかって?決まっとるやんけ、ちょっと離れてたところまで聞こえてたで。殺生石がどうのーってな。」

「…なあ。お前は殺生石のことどう思う…?一緒に騎馬戦チーム組んでたろ?」

「あ?なんや。そない決まっとるやんけ。」

 

 

「あぁ~んな気持ちの良い奴はそーそーおらへんで。」

 

 

「!!」

「そやろ?打てば響く言うんか?色んな話振ってもぽーんと返ってくるし、話してて楽しいやん。ワイの実家もそーとー人おったんやけど、あんないいヤツはおらんへんかったなぁ。」

「……」

「B組もエェ奴いっぱい居るけど、殺生石の奴もB組やったら良かったと何べんも思ったで?A組は色々な意味で羨ましいわぁ…。」

「…!」

「…ま、A組はどうもヤな奴が多いみたいやな。ワイ同情するで。」

「…んだと…!」

「さっき殺生石とすれ違ったんやけど、あない悲しい顔してんの初めて見たで?っつーてもまだ出会って二週間くらいやけど。あんな気持ちの良い奴でもあんな顔するなんてA組は魔境やなぁ…アーヤダヤダ。」

「それは!殺生石が!」

「はん、子供の駄々やないんやからワイに言ってもしゃぁないやろ。不満があるんなら正面切って言えや。それがダチってもんちゃうんか?」

「…っ!」

「…それとも、お前らんとって殺生石はダチやないと?」

「おい、天。」

「おーこわ。なんや遊戯ん。お前黙ってた方がかっこええやん?」

「うるせえ。」

「しかし残念やなー。遊戯んも殺生石もワイらB組きたら絶対人気者になれんねんけどなぁー。」

「駄弁ってるだけならとっとと帰れよ。」

「いややわぁ駄弁ってるだけとか…用があってこっち来たんに…。」

「用…?B組の奴がこっちに何の用だよ…。」

「決まってるやん。」

 

 

「ワイのダチ泣かせた奴はぶっ殺したるから後で裏来いや。」

 

 

「…!」

「確かになぁ、殺生石は時々こっちがグサァ!来る言葉使ったりするし、出会った時はワイにカンチョーかましたりするし、無意識か知らんけどワイに挑発的な変身してきたりするし…あ、なんか言ってて腹立ってきたわ…。」

「…」

「でもなぁ。心はええ奴なんよ。普段から不真面目してるようで、一番真面目なんはアイツなんよ。凄い個性しとるけど、滅茶苦茶な努力もしてきてるのも分かるんよ。」

「……」

「だからよぉ……そんな殺生石を泣かせたお前らをぶっ殺してやるから、後で全員まとめて相手取ってやるっていってんだよボケ共!!」

 

「お前ら、自分の個性に殺されかけた事なんて無いやろォ!!ええよな制御が楽な個性は!!暴発したところでタカが知れとるわ!!ええよな昔っから友達に囲まれて育った奴は!!多少失敗しても許されるなんて空気があってよォ!!」

「よせ。」

「でも!!…でも…ワイ…あんなん聞いたら……。」

「…これは化太郎本人の問題だ。友達っていってしゃしゃり出てくる話じゃねえ。」

「……せやな…。殺生石も居ないんに話す事でも無かったな…。でもなぁ!もしお前ら、体育祭終わっても殺生石が泣いてたら…ワイはお前らをぶっ殺してやるからな!!絶対に!!」

 

 

「…なあ峰田、瀬呂、砂糖、上鳴、切島。俺ら昼食の時楽しく会話出来てただろ…?アレが全部ウソだったって言うのか…?」

「…」

 

 

『エヴィバディ!!便所休憩はお終いだ!!いよいよ準決勝が始まるぜ!!見逃すんじゃねえぞ!!!』

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

『準決勝一組目はこいつらだ!飯田 天哉(バーサス)轟 焦凍!!』

 

 

「(殺生石が相手じゃなくて良かった…なんて考えてる顔じゃあねえな…。)」

「…」ぐっ

 

『START!!』

 

パキ

バッ!

 

「(緑谷くんのような打ち消しは出来ん!!かといって安藤くんのように氷を溶かすことも無理だ!!炎を使うようになったのなら択を迫られる!ならば!!)」

 

レシプロバースト!!

 

「(エンジンが止まるまでに約10秒ある!その間に…決める!!)」ダッ

 

ガッ!!

 

「(入った!)」

 

「その速度はさっきので見慣れた。(出来れば避けたかったんだが…流石にうまく行かねえな)」

「くっ!ならば!」DRRR

ボゥッ!

ガッ!

「キミを蹴りだすまでだっ!」ガガガガ

 

『強力な蹴りが雨のように轟を襲う!!飯田、ガードの上からでもお構いなしぃぃ!!』

 

「(あと5秒!外に投げ出せるなら良し、このまま削り出すのも良しだ!)」DRRR

 

パキ「!!」ばっ

 

浮いた(・・・)な。」パキパキ

「!?しまった!」ピキ

 

「俺の氷に対応するには飯田は跳ぶしかない…。シャクだが、アイツの言ったとおりになったな。」

 

 

『飯田行動不能!!轟炎を見せずに決勝進出だ!!』

 

 

「(なんで俺に助言なんてしたんだ…殺生石。)」

 

 

 

「……」

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

『準決勝二組目!!今度はどんなトンデモ変身を見せてくれるんだ!?殺生石 化太郎!!』

 

「……」

 

 

「泣いてる…か。思えば殺生石の顔なんて全然見えないのに、喜怒哀楽の激しいヤツって分かるよな…。」

「いつもお面かぶってんのに不思議な話だよな。」

 

 

(バーサス)!見た目以上に切り札の多い男!すぐ負けるんじゃねえぞ!遊戯 融剛!!』

 

「ひでえなプレゼント・マイク…。」

 

 

「…遊戯もウチらン事どう思ってんだろーな…。」

「親友って公言してたモンね…。」

「目の前で友達の悪口言われたらめっちゃ腹立つよね…。」

 

 

「おい遊戯ー!!あっさり負けんなよ!!」

「遊戯くーん!!頑張れー!!応援してるよー!!」

「遊戯ー!!もし勝ったら指名してやるからなー!!」

「そんなスカした奴なんてブッ倒せ!!」

 

『ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!』

 

 

『おーっと!!試合が始まる前から熱烈な遊戯コール!!遊戯オメーいつの間に人気になってんだオイ!!』

 

「っ…!」

「害意無き悪意…か。」

「俺達も…同じ事してたんだよな…。」

 

 

 

『ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!』

 

「へい融剛、お前いつの間に会場を味方につけたんだ?」

「…」

「まあそうだよな。会場を味方につけたわけじゃないよな、私が会場中の『敵』になってんだ。」

「…」

「いやはや、一周回って敵役(ヒール)ってのは気持ちがいいなぁオイ。こんなにも声援を浴びてる奴をぶっ潰せるんだ。これ以上の快感はねえよ。」

「…」

「お前も気持ちいいだろ?会場中の声援を浴びるのは。まったく皆、粋なマネしてくれるよなぁ。これぞWIN-WINの関係って奴?」

「…」

「…だからよぅ融剛。お前ももっとマシな顔したらどうなんだ?」

 

『ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!』

 

  う

    る

      せ

        え

          え

            え

              え

                え

                  !!

                    」

 

キィ~ン

 

 

「…え?」

 

「いいかお前らァ!!!いくらお前らがプロのヒーローだろうが、有象無象の声援なんていらねえんだよ!!邪魔なんだよ!!集中できねえだろうがァ!!!」

 

『…は?』

 

「化太郎が暴君?俺がすぐ負ける?ざっけんなバカヤロー!!俺は今日勝つためにここに立ってんだゴラァ!!」

 

「お前ら!化太郎が暴君だって言うなら!!俺はそれをさらに超える!!俺はここで神にでもなってやるよ!!」

 

 

 

 

 

 

ぷっ

 

「あぁ~はははは!!はははははは!!ハハハハハハ!!笑えねえジョークじゃねえかええ融剛ぅ!!

私を超えるぅ!?神になるぅ!?上等じゃねえか!ならば私はその上から全力でぶっ潰す!!オラァプレゼント・マイク!!早く試合の開始を宣言しろや!!」

 

『え、ええ…?す、START!!』

 

「化太郎!なにも俺は勝算なしに神になるってんじゃねえぞ?

 

 行くぞ!『シンクロフュージョン:エレキ・トリックスター』!!」バチバチィッ!!

 

『うおおお!!遊戯の奴から稲妻が迸ってやがる!!!』

 

 

 

「なっ!遊戯の奴いつの間に雷なんか…はっ!まさか上鳴の試合の時か!!?」

「うっそだろ!?今日何回驚かされるんだ!!」

「電速…それで殺生石に対抗しようというのか…!」

 

 

 

「ほー!洒落てるじゃないか!!『我は神なり。』ってかぁ!?じゃあ私も神になろうじゃん!!

 

 『メタモルチェンジ:ゴッド・エネル』!!」バリバリィ!

 

『だあああ!!殺生石の奴も雷の化身になりやがった!!眩しすぎて全然見えねー!!』

 

 

 

「皆様、サングラスですわ!コレをお使いください!!」

「おお!サンキューヤオモモ!!」スチャッ

「うっ、サングラスつけてもちょっと眩しい…。」

「…ていうかサングラスつけても勝負が全然見えねえんだけど!!」

「どちらも雷速…肉眼でとらえるのは厳しいか…。」

「…どっちかって言ったら遊戯が有利だな。」

「見えるのですか轟さん!?」「ああ、僅かだけだがな。」

「じゃあ実況してくれ轟!俺らには全く見えねえ!!」

「…遊戯の奴は殺生石からの攻撃を吸収してさらに攻撃の威力を高めてるみたいだ。だが殺生石もダメージらしいダメージは受けてねえ。」

「…じゃあなんで遊戯が有利なんだよ?」

「…そうか!化太郎くんのエネルギー切れ!!」

「そうだ。どうも殺生石は燃費が悪いらしいな、遊戯の奴の限界は分からねえが…このまま試合が続けば先にバテるのは殺生石だ。」

「な…なるほど…。え、じゃあ何でそんな状況なのに殺生石は姿を変えないんだ!?」

「恐らくだけど試合前の挑発じゃないかな…。化太郎くんはほら…、ノリがいい性格してるし…。」

「あえて不利な状況でも自分の気持ちが最優先みたいだな。」

「…そうか。確かに騎馬戦ン時も、アイツは空高く跳んでたら余裕で勝てたのに…。」

「…だが何よりも驚くところはソコじゃねえ。あいつらはこの試合の中、互いが見えてるって事だ…。」

「…!確かに!どっちも雷速で動いてる中相手に攻撃を当てるには、動体視力も鍛えてないと絶対無理だよ!!」

「…っ!経験の差…そして…鍛錬の差か。」

「…たく、どこがチート(ずる)だよ…。」

 

 

 

「ヤハハハ!!随分粘るじゃないか!!」バヂッ!!

「そりゃお互い様だろ!」ヂヂヂッ!!

「ああ楽しい!楽しい楽しい楽しいなぁ!!今の私はかつてないほどに絶好調だ!!」

「っ!そりゃ随分なこって!!」

「だが楽しいダンスもここまでだ!精々死ぬなよ!?」バヂィッバチッ!

「!跳んだ…上か!!」

 

 

 

「遊戯さんが止まった…!?」

「殺生石が居ねえぞ!どこだ!?」

「…!上!競技場のもっと上!!」

 

 

 

「ヤハハハハ!!受けきってみよ!!神の裁き(エル・トール)!!

 

カッ

 

 

ゴオオオオオオ!!

 

 

 

『ーーー!!!』

 

「わー!!あんなモン直撃したら死ぬ!絶対死ぬ!!」

「やっぱもうこれは試合じゃねえって!!」

「…!!見て!ステージの上!」

「…マジか!マジかマジか!?アレを食らって立ってやがるだとぉぉ!!?」

「…流石にダメージを受けてるみたいだな…許容量(キャパ)オーバーか…?」

 

 

 

「…ゲボッ。マジで遠慮なしかよ…だが…だからこそぜってえ勝ってやる…!!

 

 『グラウンドフュージョン』…!『フュージョンモンスター:エクストラタイタン』!!」

 

 

『遊戯の奴まだ戦う気か!?ステージのコンクリート殆ど持ってって巨人を作り出したぁ!!?』

 

 

「ヤハハハ!!第二幕は私と怪獣戦争ってか!?乗ってやるよ!!

 

 『巨大変化!ミッシングパワー!』」ズズゥン…

 

 

『殺生石の奴も巨大化したあああ!?広かったステージがまるで相撲の土俵の様に狭く感じるぜ!!』

 

 

 

「んなっ!!きょ、巨人!?」

「どっちもMt.レディ並にデカいんじゃないか…?」

「こんどはレスリングか?流石に巨大化したって言ってもコンクリ相手じゃ殺生石も分が…」

「…悪いどころか素手でコンクリ削ってるぞ…!」

「いっ…!痛くねえのかよ…!」

「普段から岩でも殴ってんのか…?」

「…おいおい轟、今時そんなバトルマンガみたいな修行法があってたまるかよ。」

「…目の前の光景はバトルマンガみたいじゃないって?」「すんませんでした。」

 

 

ガヅッ!!

 

ゴヅッ!!

 

 

「ヒィィィコンクリートを殴ってやがる…!」

「…!手から血が出てる!!」

「痛い痛い痛い!!見てるだけで痛くなってくるよ!」

 

 

『殺生石のソバットォォォ!!コンクリートの巨人もたまらずぶっ飛んだァァァァ!!!』

 

「っ!場外!殺生石くんの『まだだ!!』っ!?」

『遊戯の奴、場外に放り出される前に巨人を「脱ぎ捨ててる」!!』

 

「そうだミッドナイト!誤審で負けるのは勘弁してほしいぜ全く!!

 

 化太郎!!結局最後はコレだよなぁ!!?『フュージョンアーツ』!!!」

 

「一幕、二幕と私の勝ちだ!私の完全勝利で終幕さ!!『メタモルコマンド』!!!」

 

 

 

「ま、まだ戦うのかよぉ…!」

「いや、流石にどっちも限界が近いハズだよ…。個性を使った必殺技を極力抑えてる…!」

「お互い疲労がピークに達してるってのに…なんだよあの技のキレは…!」

「一手一手に無駄が無い…。個性を使わずとも…強い!」

「す…すげぇ…。」

「…が、頑張れ化太郎くん!!負けるな遊戯くん!!」

「!!」

「いけぇ!殺生石ィ!右だぁ!!」

「遊戯さん!頑張ってください!!」

「殺生石ぃぃぃ!!気張れぇぇぇ!!!」

「頑張って二人ともー!!」

 

 

『せっしょーせき!!せっしょーせき!!せっしょーせき!!せっしょーせき!!』

『ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!ゆ・う・ぎ!!』

 

 

「ひょー…!手のひらくるっくるだぜ全くよ…!」

「はん、そういう割には…嫌そうじゃねえな?」

「そうだねぇ…敵役(ヒール)も悪かぁねえけど、やっぱり応援貰ってこそのヒーローだなって。」

「そーかい、ソレ聞けただけでも上等だ。」

「じゃあ上等ついでに勝ち譲ってくれ!」ザッ

「ざけんな!俺に勝ちを譲れ!」ガッ

「いーじゃねえか!この前の戦闘訓練で勝ち拾っただろーが!」ズァ!

「あぁ!?ヒーロー基礎学でお前が勝ったじゃねえか!あれでチャラだ!」ブァ!

「あんなモンカウント外だ!タイマンじゃなきゃ意味がねえだろ!」ゴスッ「ぐっ!」

「その割にはあの時お前本気じゃなかったかぁ!?」ガツッ!「うぎっ!」

 

 

 

「互いに攻撃が当たってきたな…。」

「もう回避に回す余力が無いんだ…!」

「…てことは…!」

「決着は近い。」

 

 

 

「お前この前の勝利で何勝目か覚えてんのか!?俺に勝ちを譲れ!」「ぐぁっ!」

「勝った回数とか覚えてる訳ねえだろ朴念仁!私に勝ちを譲れ!」「ごふっ!」

「奇遇だなぁ!俺だって覚えてねえよ!今勝てればそれでいいだろ!?」「ぐぶっ!」

「それこそ奇遇だなぁ!私も今勝てればそれでいいんだよ!」「お”ぐっ!」

 

「「どぉぉぉりゃああああ!」」ガガッ!!「ごぁっ!」「っが!」

 

『殴り合いの末両者ダァァァウン!!まだまだそんなもんじゃねえだろお前らぁぁ!!』

 

「…ぐ、くくく…先に言っとくけど、俺は後一撃食らったら流石に立てねえぞ…」ぐぐぐっ

「…く、ふふふ…私だって、後一撃くらったら完全に起きれないねぇ…」ぐぐぐっ

 

『両者共に立ったぁぁぁ!!おいおい!どうなんだ!?終わっちまうのか!?この激闘がついに終わっちまうのか!!?』

 

 

「「じゃあ全力で、ありったけを!!!」」

 

「『ダメージディフュージョン』……120パーセントォォォ!!!」

「『メタモル・ファンタズム・グローリア』!!」

 

 

 

「『インパクト・キャノン・ブレイブ』!!!!」

「『ドラゴンブレス』!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の……勝ちだ!!!」

 

 

 

「っ…」そぉー

 

がらっ

「ごぼっ…あぁクソ…………俺の……負け…か。」

 

「っ!遊戯くん場外!勝者、殺生石くん!!」

 

 

わああああああああああああ!!!

 

『おお…ブラボー!!ブラボォォォ!!!両者の健闘を称えて惜しみない拍手を!!!!』

 

 

「ハァ…はぁ…あ~あ。流石に…立てねえや…。やっべぇ…まだ決勝あんのに…」

「やれやれ…このステージをまた作りなおす身にもなってくれ…。」ドス…ドス…

「あー…すいませんねセメントス…。なんか前の試合もぶっ飛ばしちゃって。」

「…全く、あんな事出来るのならもっと楽に勝てる方法も考えればあるだろうに。」

「あはは。それは出来ないですねぇ。私馬鹿ですから。」

「知ってるよ…。キミは本当にイイ性格してるよね…。あとミッドナイトにも直接謝ってくるように。」

 

 

 

「…凄かった…。」

「ああ…凄かった。」

「凄い以外の言葉が出ねえ…。」

「…殺生石、遊戯…どっちも男らしいぜ…!!」

「…クソが…。(俺じゃあアイツの全力…死力を引き出せねえって訳かよチクショウ…!)」

 

 

 

『おめえら!!まだ終わりじゃねえぜ!!?ステージの補修がすんだらようやく最後!!決勝戦が待ってる!!集中切らすなよぉぉ!!!』

 

 





作者最大の失敗。なんでコレ決勝戦じゃないの?馬鹿なの?死ぬの?プロット作らずノリとテンションで書き上げるからこうなるんだよ?


深夜テンションで書き上げた結果がこれだよ!!感想!評価!よろしくぅ!!




…まだクラスメイトと化太郎との確執が残ってるかな…。
ああ、決勝戦…どうしよう…。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。