なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か 作:輝く羊モドキ
1-A控室
「皆、準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」
「皆緊張してるわね。」
「まあ、ちらっと見ただけでも凄い大勢いたからなぁ。いつもテレビで見てた舞台に自分が出る、なんて考えてる奴もいそうだ。」
「…遊戯さんは緊張なさってないご様子ですが…。」
「俺か?まあ、緊張して無いわけでもないが…うん、今はまさにベストコンディションだな。」
「…いいなー、私なんか昨日から緊張してて寝不足なんだよね。ほらクマだってできてるし。」
「葉隠……それはギャグで言っているのか?」
「にしてもよ、やっぱ遊戯ってキモが座ってるって言うか…。どうやったらそんなリラックスして体育祭に挑めるんだ?」
「……そうだな…。とりあえずアレを見るってのはどうだ?」
「「アレ?」」
ガタガタガタ「やべえやべえよ昨日必死に考えた選手宣誓のメモ家に忘れてきちゃったああどうしようなんて書いたっけああくそ震えるな私の脚止まれ私の腕大丈夫私は出来る子ゆっくり思い出せ自分の記憶を頼りにしてああだめだ緊張で頭真っ白になっちゃう全然思い出せないこうなったら今ここで宣誓を考えるか落ち着けここでメモとペンを用意だあやべえ持って来てない」ガタガタガタ
「意外ッ!それは化太郎!」
「アイツ一番緊張とは縁遠い存在だと思ってたわ。」
*****
『雄英体育祭!!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!
どうせてめーらアレだろこいつらだろ!!?
ヒーロー科!!
1年!!!
A組だろぉぉ!!?』
「緊張で死にそう…」
「そしたら大観衆の中墓作ってやるよ。」
「お前等こんな中でよく漫才できんな…。」
「 選手宣誓!! 」 ピシャン
「18禁ヒーロー『ミッドナイト』だ。」
「18禁なのに高校にいてもいいものか。」「いい」
「静かにしなさい!!選手代表!!
1-A 殺生石化太郎!!」
「え、ええ…殺生石さんですか…」「あいつ一応入試一位通過だったからな。」
「…なんか嫌な予感が止まらねえんだけども……。」
「大丈夫かアイツ。こっから見ても震えてるように見えるんだけど…。」
「大丈夫かしら殺生石くん?緊張がマッハみたいだけど。」
ガタガタ「…宣誓考えてきたんですが忘れちゃったテヘペロ…」「本当に大丈夫なの!?」
「…!ハイ。私はやるときはやる男です!でもたまに女にもなります!」
「……まあ大丈夫ならいいわ…。さ、胸張って宣誓しなさい。」
ムネハッテ
「 宣 誓 !!
の前に一言二言。」
「…締まらねえ奴だぁな…。」
「でも顔つきがさっきと全然違うぜ!」
「あぁ。あれは完全にやらかす前兆だ…。」
「 私は、雄英高校の入試で偶々一位で通過しました。その結果今、最も注目を浴びる台に立って選手宣誓をすることになりました。 」
「アイツ何が言いたいんだ?」
「…たぶんとんでもねえことだろうよ…。」
「 今!私の一挙手一投足にこの会場にいるヒーロー達!テレビの前の人達!そして入試で二位以下で通過したお前達が全て私に注目しているっ! 」
「 実 に 愉 悦 っ ! 」
「 既に格付けは為されたッ!勝者の世界がなんと心地良いものかっ!お前達敗者に是非とも見せたいところだ…。」
「 宣 誓 !! 」
「「「「「 ちょっとまてやあああああ!!! 」」」」」
「なにさらっと宣誓してんだオラァ!!」
「誰が敗者だってえぇ!!」
「調子乗んなよお面野郎ぉ!!」
「 喧しい!!1位に『成れなかった』お前等が1位に『成った』私に何を言おうと全部負け犬の遠吠えなんだよォ!!悔しかったら引きずりおろしてみやがれぇい!!!! 」ガハハハ!!!
『YEAH!!!なんてクレイジーな野郎だ!!』
『だが一理ある。特にアイツは2位と大差をつけての1位だからな。見返したかったら体育祭の順位で勝つしかねえぞ。』
「さっきまでガタガタ震えてたとは思えない宣言ね。」
「ものすごい不敵だ…!!!」
「あの野郎!見かけによらず爆豪みてえなタイプだな!」
「ぶっ殺す…!」
「遊戯さん…流石にあの態度は…?遊戯さん?」
「…く、くくくくく、アイツ、らしくもねえ真似しやがって。あー可笑しい。」
「おい遊戯?」
「…たくよぉ、そもそも一般入試受けてねえよとか、俺との戦闘訓練で何度も負けてるだろとか…いったん置いといてやるよ。いいぜ化太郎…。その挑発乗ってやろうじゃねえか…。お前を、倒す!!」
*****
「さーてそれじゃあ早速第一種目行きましょう!」
「雄英って何でも早速だね。」「流行なんだろ。」「いや流行て。」
「いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が
「勿体ぶり過ぎて早速ではないよね。」「シー。」
「コレ!!!」 障害物競走
「障害物競走…!」「マズいな…。」「え、なにが?」
「障害物競走とかアイツの為にある様な競技で流石に勝てる気がしねえわ。」「…」
「…いや、やる前から諦めちゃだめだと思う!」
「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4km!わが校は自由さが売り文句!ウフフフ…コースさえ守れば
「ええ!?ナニをしたって?!」「犯罪はすんなよ葡萄。」「ば、馬鹿いえ!」
「さあさあ位置につきまくりなさい…」パッ
パッ
パッ
「 スターーーーーーーート!! 」
「ってスタートゲート狭すぎだろ!!」
「俺には関係ないね。」
縮地変形『壁面跳び』!!
「なっ!遊戯の奴壁を走ってる!」「ずりいぞ!」
「(一番に気を付けるのは化太郎だ。…だが、それ以外にも…)お前だよなぁ
「っ、遊戯か。」「独走はさせねえよ!」
『さぁいきなり障害物だ!!まずは手始め…
第一関門、ロボ・インフェルノ!!』
「入試ん時の0P
「一般入試用の仮想敵ってやつか。」「は、只の木偶の坊だあんなん。」
パキパキ
「クソ親父が見てるんだから」「…!」
パキ
「ほー、分かっちゃいたがやっぱり威力も速度も大したもんだな。」「…お前に褒められても嬉しくねえ。」
「そりゃぁそうだろうよ。だって上から目線なんだから…なっ!」
『フュージョンホール』デカブツの足を
「…!」「あんなん相手に足を止めてる時点で二流なんだよ。」
「っち。」
「あいつが止めたぞ!!あの隙間だ!通れる!」
「やめとけ、不安定な体勢ん時に凍らしたから倒れるぞ。」
グラ…
「うわ!あぶねえ!!」
『1-A轟!!攻略と妨害を一度に!!こいつぁシヴィー!!!』
「どきなお前等。恋符『マスタースパーク』!!」ゴォォォォォォォ
『うおおおお!!!なんだ突然!!極太の閃光がロボ・インフェルノを焼き払ったぁぁ!!?』
『あの馬鹿、消耗が激しそうな技を…』
「おい!怪我はないか!?」
「え?!あ、おお、お前か殺生石!」
「あ、テメェ!ふざけたお面野郎!」
「なんだお前かよ!あの程度じゃ怪我しねえじゃん!もう一人の方!大丈夫か!?」
「ああ!?あんなんが倒れてきた程度じゃ怪我しねえよ!」
「んだよ!完全に助け損じゃねえか!」
「先行かれてたまるかよ!」BOOM
『1-A爆豪下がダメなら頭上かよー!!クレバー!』
「やべっ、道草食ってる暇ないんだわ。無事でよかったなお前等!じゃあの。」バササッ
「んな!?あの光線出すのがあいつの個性じゃねえのか!?」
「…まあ普通そう思うよなぁ…って俺も止まってる場合じゃねえんだった!」
『一足先行く連中A組が多いなやっぱ!!』
「っそ!長い高い階段だチクショウ!これじゃ…」
「待てやぁ融剛!あと轟くん!」バサッバサッ
「ちっ!化太郎が見える位置まで…!」「よそ見してる暇があんのか?」パキ
パキパキ!
「はっ!想定済みなんだよ!」ブォッ
「っ。」
「見えた!階段の頂上!」
『オイオイ第一関門チョロイってよ!!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!
ザ・フォーーーール!!!』
「おい、マジかよ…!マジで化太郎有利過ぎねえこの障害物競走…!」
「というより空を飛ぶ奴が有利だな…」
「(流石に
「(
「「(( コイツとは離れたルートで攻める…! ))」」
ゼェゼェ「待てやお前等!くっそここまで高く飛んできたのはちょっと失敗だったかな…。仕方ないが…少し休んで一気に追い抜く!」
◇
『さあ先頭は難なくイチ抜けしてんぞ!!』
「くそがっ!!!」
「(調子あげてきたな……スロースターターか。)」
「(爆豪か、まあ予想通り。とはいえ意外と遅かった気もしないでもない…。)」
「トップ組の奴ら圧倒的じゃんか。」
「個性の強さもあるがそれ以上に素の身体能力と判断力がズバ抜けてる。」
「そりゃそうだろ。片方はフレイムヒーロー『エンデヴァー』の息子さんだよ。」
「ああー…道理で!オールマイトに次ぐトップ2の血か。」
「じゃあもう片方は?」
「ああ、あっちは『ゲームマスターズ』の末っ子さんだな。」
「なっ…あの!?マジか!道理でその手の駆け引きが上手い訳だ!」
「早くも
『先頭が一足抜けて下はダンゴ状態!上位何名が通過するかは公表してねえから安心せずに突き進め!!
そして早くも最終関門!!かくしてその実態はーー…
一面地雷原!!!怒りのアフガンだ!!
地雷の位置はよくみりゃ分かる仕様になってんぞ!!目と脚酷使しろ!!』
「(成程な。こりゃ先頭ほど不利な障害だ。)エンターテイメントしやがる。」
「(爆発…この威力を使ってブースト…いや、少々賭けが過ぎるな…。)」
「はっはぁ俺はー関係ねーー!!」
「(っ!爆豪!しまった、馬鹿か俺は!爆豪が飛べることくらい見てただろ!クソッ化太郎を意識し過ぎた…!)」
「てめェ宣戦布告する相手を間違えてんじゃねえよ!」
『ここで先頭がかわったー!!喜べマスメディア!!おまえら好みの展開だああ!!
後続もスパートかけてきた!!!だが引っ張り合いながらも…先頭3人がリードかあ!!?』
「あやや、私を忘れてもらっちゃぁ困りますね…。幻想郷最速の新聞記者っ!ただいま見ざ
「かりるぞかっちゃん!」え」
あ、出久君なにして
B
O
O
O
O
M
『後方で大爆発!!?何だあの威力!?偶然か故意かーーA組緑谷、爆風で猛追ーー!!!?
っつーか!!!抜いたあああああー!!!」
「(馬鹿なっ!ここで
「デクぁ!!!!!俺の前を行くんじゃねえ!!!」BOM
「後ろ気にしてる場合じゃねえ…!」パキィ
「っこうなりゃ賭けだ!負けねえぜ!縮地変形『ダメージブースト』!」ボウン
「私がいるのを忘れんじゃねー!出久君てめえよくもやってくれたなぁ!!」ビュゥゥ
『元・先頭の3人足の引っ張り合いを止め緑谷を追う!!そして後ろからとんでもない速度で飛翔する仮面の女がーー!!!』
追い越し無理ならー…
抜かれちゃダメだ!!
ドッ
カチカチカチカチ
ボ オ オ ン !! 「グワー」
『緑谷、間髪入れず後続妨害!!なんと地雷原即クリア!!イレイザーヘッドお前のクラスすげえな!!どういう教育してんだ!』
「俺は何もしてねえよ。奴らが勝手に火ィ付け合ってんだろう。」
『さァさァ序盤の展開から誰が予想できた!?』「無視か。」『今一番にスタジアムへ還ってきたその男ーー…
緑谷出久の存在を!!』
◇
「デクくん…!すごいねえ!」「この個性で後れを取るとは…やはりまだまだだ僕…俺は…!」
「麗日さん、飯田くん。」
「一位すごいね!くやしいよちくしょー!」「いやぁ…」
「ああ、本当にすごいわね、おめでとう出久君。」
「あ…、化太郎くん…。」
「まさか幻想郷最速でも追い越せないなんて…完敗だわ。」
「あ、えーっと…どうしてそんな真っ黒なの?」
「…どうして?どうしてって言った…?出久君が二回も私を爆殺し掛けておいてどうして…!?」
「え!?あ、ご、ごめん!」
「くっ…こんなハズじゃあ……………!」
「一石二鳥よオイラ天才!」ひょおおお
「サイッテーですわ!!」
「…おい葡萄…お前競争開始前なんて言ったか覚えてるか…」
◇
「予選通過は上位46名!!!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されているわ!!そして次からいよいよ本選よ!!ここからは取材陣も白熱してくるよ!気張りなさい!!!」
「おやつ休憩とかないの?」「ねえよ。」
「さーて第二種目よ!!私はもう知ってるけど~~~~…何かしら!!?言ってるそばからこれよ!!!!」
騎馬戦
なんか中途半端ですがここで切らないとダラダラ続きそうなのでカット。
特に考えもせず予選通過人数増やしちゃった。でもオリキャラ活躍させたいにシカタナイネ。
通過順位
化太郎 2位
轟 3位
融剛 4位
爆豪 5位
ロイコ 7位
テンコ 20位
自分がメインで書いていた小説の方に間違って投稿してもうた。
なんだかんだ言って一番やらかしたの作者だった…死にたい…。