なんにでも変身できるヒーロー志望ですが何か   作:輝く羊モドキ

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別名B組の二人を紹介するお話


競争
回収しそびれた伏線を回収するお話


「皆おっはー」

「殺生石くん!意識不明と聞いたが無事なようだな!」

「まあね~。怪我らしい怪我はないし、入院したのも検査入院みたいなものだったから。」

「元気そうだな殺生石。あんなこともあったけど無事にクラス全員揃ったな!!」

「そうだね。さあ皆ー!!朝のHRが始まるから席につけー!!」

 

「お早う。」

『相澤先生復帰早えええ!!!』プロすぎる!!」

「(プロってもうなんだか分かんねえなこれ。)」

「先生、無事だったのですね!!」「無事言うんかなぁアレ……。」

「俺の安否はどうでも良い。何よりまだ戦いは終わってねぇ。」

「戦い?」「まさか…」「また敵がーー!!?」

 

「雄英体育会が迫ってる!」

『クソ学校っぽいの来たあああ!!』

 

「体育祭…入賞逃す…死…!」

「おい、なんか物騒な言葉つぶやいてるんだけど大丈夫か?」

「…まあ、放っておいてやれ……。」

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

昼休み

 

「あんなことはあったけど…」

「なんだかんだテンション上がるなオイ!!活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ一歩を踏み出せる!」

「目立つことも大事だがプロへのアピールも重要だ。あんませせこましい事するなよ…なあ?」

「うるせえ俺を見て言うんじゃねえ殺すぞ…!!」

 

「皆すごいノリノリだ…」

「君は違うのか?ヒーローになる為在籍しているのだから燃えるのは当然だろう!?」

「飯田ちゃん独特な燃え方ね。変。」

「僕もそりゃそうだよ!?でも何か…」「デクくん、飯田くん…」

 

「頑張ろうね体育祭。」「顔がアレだよ麗日さん!!?」

 

「イイ顔してるねぇ。」「どうした?全然うららかじゃないよ麗日」

「生…」スパァン

「皆!!私!!頑張る!」バッ

「おおーーーけどどうした、キャラがフワフワしてんぞ!!」

「私ほどでもない!」「そういう問題か。」ペシッ

 

 

 

「と言うわけでよく来た梅雨ちゃん女子食事会へ!」「あなた女子じゃないじゃない。」

「こりゃ手厳しー!」

「ねえねえ殺生石、体育祭たのしみだね!」

「楽しむのはもちろんですがスカウト目的でプロが大勢来るのも忘れてはいけませんわ。」

「プロに自己アピール出来る数少ない場だし、チャンスはしっかり掴まないとね。」

「…まあ、そんなに気張らなくてもいいんじゃね?」

「確かにまだ二週間もあるもんね。」

「それもあるけどもさ……私達が幾ら注目されてるとはいってもまだ一年生だし、本気でスカウトするつもりならそもそも3年のステージを見るでしょ普通。」

「…確かにそうでしょうが、青田買いということもあるのでは?」

「そうねー。でも所詮青田買い、気に入らなかったらポイよ。」「世知辛い…」

「ケロ、でもちゃんと見てくれる人は絶対に居ると思うわ。」

「それな。だから私達1年はなんでもできる、じゃなくて一芸に秀でている、って方がプロからのスカウトが来やすいんじゃないかな?」

「なるほどー。」

「一芸…か。例えば?」

「ううーん、例えば近接戦闘が上手だとか?」

「近接戦闘…戦闘分野でしたらガンヘッドやフォースカインドが有名ですわね。」

「相手を捕獲するのに向いていたらシンリンカムイとか?」

「そっか!自分が得意な事を上手くアピール出来たら似たような事を得意としてるプロから声がかかりやすいんだ!」

「まあ、そう言う事。もちろん目立つに越したことは無いけど、見てくれる人はちゃんと見てるさ。」

「うーん…つまり2週間は自分の得意な部分を鍛えたほうがいい!ってこと?」

「そうかもだけど2週間じゃ付け焼刃ね。結局は日頃の鍛錬がモノを言うわ。」

「確かにそうですが…」

「でも付け焼刃もあるとないとじゃ全然違うよね。」

「…おお、偶に鋭い事を言うねぇ。」「いつもバカっぽいけど。」「なにおー!」

 

 

 ◇

 

 

放課後

 

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワワザワザワザワザワザワザワ

 

「 何事だあ!!!? 」

「出れねーじゃん!何しに来たんだよ。」

「敵情視察だろザコ。」

「 」ワナワナ 「あれがニュートラルなの」

「敵情視察というか…ただのミーハーだな。」「ミーハーって?」「それは…」

(ヴィラン)の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭(たたかい)の前に見ときてえんだろ。」

「というかそんな事してる暇あるなら帰ってトレーニングでもしとけよ。」

「意味ねェからどけ」「邪魔だからどけ」

 

「「 モブ共。 」」

 

あ? お? バチバチ

 

「なーにやってんだあの阿呆…。」

「爆豪さんはともかく、遊戯さんの意外な一面を見ましたわ…」

「まぁ、融剛の嫌いなものの一つに野次馬ってのがあるからねぇ…」

「へー、遊戯にも嫌いなものがあるんだね。何でも受け入れる菩薩みたいなイメージだったけど。」

「個性だけだよ、なんでも受け入れんの。むしろ本人の性格は受け入れないものの方が多いよ?」菩薩て…

「意外にも遊戯と爆豪って似た者同士なのか…?」

「うーん…」

 

「ま、このままじゃどうせ帰れないんだし、あいつ等が勝手にヘイト集めしてくれたんだから私的に感謝感謝。」

「それでいいのか殺生石。」

 

 

 ◇

 

 

雄英高校の玄関口で靴を履き替えていると私を呼ぶ声がした。

 

「久シブリダナ、化ノ字。」

「…んの?、その特徴的な機械音声は…」

 

振り返ってみると、制服の上からでも隠し切れないメカメカのっぺりぼでーのちゃーみんぐな友人ともう一人いた。

 

「おおおお!安藤 (あんどう)露伊戸(ろいど)安藤 (あんどう)露伊戸(ろいど)じゃないか!こうして会うのはなんだか久しぶりだなぁ!」

「ナンダ?ソノ謎ノ説明。」

「こちらの事情だ!」

 

安藤 (あんどう)露伊戸(ろいど)、私の中学校時代の数少ない友人の一人だ。そしてヒーロー志望仲間でもある。合格したと聞いてはいたがクラスが違ったのはとても残念であった。

 

「融ノ字トハ会ウノダガ、オ前トハメッキリダナ。」

「融剛と?何処で会ってるのさ。」

「食堂ダ。」

 

食堂かー。私はお弁当派だから仕方ないね。

 

「なあなあロイコちゃん。この変な仮面ヤローにワイをはよぉしょーかいしてーなぁ。」

「…なんだこのTHE・エセ関西人は…。」

「…コイツハ天 転々(てん てんてん)。阿呆ダ。」

「おk把握。」「ちょwwwなんやそのしょーかいwww。」

 

草を生やすな。

 

「どーもおーきに。ワイ天 転々(てん てんてん)ゆーさかいに、よろしゅーたのんますわー。まあお近づきの印っちゅうこって握手でも。」スッ

「…?はあ、殺生石化太郎でありやす。」ガシッ

 

「うらぁっ!!」ブゥン!!「!?」

ダァン!

「っハ!なんやロイコちゃん、こんなんがホンマに強いんか?こんな軽ぅやっちゃ幾らでも投げれるしwww」

「…ハァ。オ前ノ悪癖ダ、コンナノ相手ニ油断スルノハ…」

「油断てwwwww何言うとりますのwwwこんなん油断の内にはいらへんやろwwwww」

「オ前ジャナイ、阿呆。」「ハ?」ドッ

 

「 」「秘技、千年殺し。相手(の尻の穴は)死ぬ。」

 

「いやーちゃうねん。こんなあからさまな奴は逆に平気かなーって思っただけですたいね。そこんとこ「喧シイ。オ前マデ面倒クサクナルナ。」うぃ。」

「…ぁ、ケツが……ワイのけつがぁ…」「馬鹿メ、ダカラ言ッタダロウ。化太郎ニテヲダスト後悔スルトナ。」

「…しっかしなんなんだこの変な中国人ヤローは。何いきなり喧嘩売ってきてる訳?」

「…ソイツハワザワザ中国ハ広東カラ武者修行ニ来タラシイ。強イト聞イタモノニ挑マズニハイラレナイ性癖ラシイ。……ソレト一ツ訂正ガアル。」「なんさね、ロイコちゃん。」

「ソイツハ野郎デハナク女郎ダ。」「…………ゑ?」

 

「お…女の子にいきなりカンチョー(ア○ル拡張)なんて少年誌(T○LOVEる)でもアカンやろ…」

 

「うるせえ短髪ナイチチ。なんで男の制服着てるんだせめて髪伸ばせよ。」

「喧しぃ!ワイかて好きでムネ無いちゃうんや!短髪なのは相手に髪掴まれたら危ないからや!こんなカッコやから学校からも男に間違われてこんな制服まで届くんや!ワイかてな、ワイかてなぁ…もっと女の子らしいカッコで……外を歩きたいぃ……」

「…ゴメン。悪気は無かったんだ…」

「いや…ええよ…仕方のないことなんや…ワイもロイコちゃんみたくスレンダー美女になりたい…。」

「知ルカ。ワタシハ男ダト何度言ワセレバ気ガスムンダ。」

「「……!!」」

「オ前等ソコデ『何言ってんだこの女…?』ッテ顔スルンジャナイ。」

「控えめとはいえオッパイついとるロイコちゃんが…男…やと…。」「胸部装甲ダ。」

「自分の背丈程もある長い髪を靡かせて歩くロイコちゃんが男だって…?」「接続端子ダ。」

 

「「もう何も信じられない!」」「喧シイ。」

 

 

 

 

「サテ、ソレハソウト化ノ字。意識不明ノ重体ニナッタソウダナ。一体ナニヲサレタラソウナッタンダ?」

「されたって言うか…ちょっと全力出し続けたって言うか…。」

「ほーん?なんやお前どんな個性か分からへんけどめっちゃ燃費悪いそーやなぁ。」

「別に燃費は悪ぅないで。ただ全力だしたらエネルギー消耗が激しいだけや。」

「口調マネすんなや怒るで。」

「じゃあ何でそんなエセ関西人なんや、ゆーてみい。」

「あぁ?こないお前そりゃワイが留学した先が偶々そういう家庭だっただけや。なんや変な日本語教えられてんしゃーないやんな。」

「チナミニワタシノ親戚ノ家ダ。」

「マジかお前の親戚頭の中おちゃめ機能かよ。」

「マアソンナコトハドウデモイイ。本題ニ入ルゾ。」

「…えっ?私が意識不明の重体になった話はそんな事?」

「ソウダガ?」

「……」

「…な、なんや。元気出せや…」「慰めんな、虚しい。」

「オ前ガムダナコトヲシタセイデワタシニ迷惑ガカカッテルンダ。自覚シテルノカ?」

「…えー?無駄な事って言うなら毎日無駄な事をしている気もするけど。」

「自覚シテルノナラ治セ。」「無理でーす。」

「…でも本当に自覚も何も無いよ?ロイコになんか迷惑かかってるって言われても…」

 

「…『可動式カフェテリア』…」「…あー。」

 

「入試の時のアレか。その場のノリでついあんな感じにしたけどそれがどうしたの?」

「ドウモコウモナイ。アレガ中庭ニ居座ッテ堂々トシテイルモノダカラ生徒タチニ人気ナンダ。」

「おー、人気が出たんだアレ。いいことじゃないか。」

「良クナイ。アレガ勝手ニ給仕ナドシテドンドン動クダロウ。ワタシカラスレバ良イ迷惑ナダケダ。」

「ん~?話が見えないな。確かにAI弄ってメイド兼カフェテリアな感じ出したけど…」

「アレノメンテナンスヲダレガヤッテイルト思ッテイルンダ、ワタシダゾ。」

「マジかお前。確かにお誂え向きの個性してるけども、何でそんな事やってるんだ…。」

「…お誂え向きの個性だからだぁ………(;_;)」

「お、おう。そんないきなりマジトーンで泣かれても困る。」

「五月蠅い!そもそもお前が私以外どうにもできないような改造とAIの再構築するから悪いんだろうが!(#゚Д゚)サポート科の先生が興味持ったせいで廃棄するにも出来ないんだぞ!(#`Д´)その上勝手にメンテナンス係に任命されるし!(/_;)お前が作ったんならお前が責任とれよぉ

(´;ω;`)」

「あーもう。悪かったって。悪かったから泣くんじゃない。ほーらよしよし、よく頑張ってくれたな。」

「…あの言葉通りの鉄面皮が泣いとる…やと…!?」

 

 

 

そんなこんなで可動式カフェテリアを露伊戸と一緒に改造しまくったりサポート科の人に捕まったりしながら2週間は過ぎて行った……。

 

雄英体育祭が…始まる!




はい、5話から存在はしてた友人がようやく出てきました。ついでにB組の22人目も出てきました。

そして融剛は野次馬が嫌いなようです。何があったんだろうね!?


安藤 (あんどう)露伊戸(ろいど)
美女(男) あだ名はロイコ。
感情を表に出さないポーカーフェイスだが感情が大きく揺れ動くと一転して表情豊かになる。そして普段の機械音声はキャラ作り。
 個性『機械王』
触れた機械を自在に操作することが出来る現代社会においてチートクラスの個性。
機械を再構成して別の機能を持たせたり、機械とコミュニケーションをとることが出来る。
ただ携帯電話だけはまるでダメらしい。未だにガラケーも使いこなせない。

天 転々(てん てんてん)
美男子(女) あだ名はテンコ。
戦闘狂の気がある。中国からの留学生だが、お茶目さん(白目)によりエセ関西弁が完全に定着した。主に柔術が得意。そして阿呆。
 個性『回転』
身体のあらゆる部分を支点にして回転することが出来る。
具体的には鉄棒無しで大車輪とか出来る。
自分の中心を支点として、相手をぶん回すジャイアントスイングを平然と出来る個性。

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