IS世界に世紀末を持ち込む少女   作:地雷一等兵

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いつもより早く仕上がりました。

では本編をどうぞ↓


第41話 少女達の休日part7

「QMJの操るジャギはジャギではない。QMJジャギという名の隠しキャラだ。だが、それはノーサシンも同じこと。ノーサの操るシンは一発刺せばバスケに行ける、そんなぶっ壊れた性能で敵を圧倒するのがノーサシン。」

 

ジョインジョインジャギィ ジョインジョインジョインジョインシィン

デデデデザタイムオブレトビューション バトーワン デッサイダデステニー

QMJも、南美も迷うことなく自分の持ちキャラを選択する。

それと同時に周りで見守るモヒカン、修羅達のボルテージは急上昇する。

 

「さぁ両者バクステから牽制合戦、ガソ撒いて、フェイント挟んで。最初に仕掛けるのはどちらだ。」

 

実況を務めるTAKUMAも興奮しているのか、彼の声はいつもより力が入っているように聞こえる。

そして、均衡状態を打ち破るかのように南美の操るシンがQMJジャギに向かって突撃を開始した。

 

「最初に仕掛けたのはノーサシン、しかしQMJジャギはこれをガードでしのいでいくぅ、石像が固い! がしかし、ノーサシンも攻勢を緩めない。これはただの攻勢ではない、大攻勢だ!」

 

「割れろ割れろ割れろ割れろぉ!!」

 

シンを操る南美は高速で手元を動かしながら絶叫する。

まさに執念とも言うべき粘りを見せ、ジャギのガードを上から殴り続ける。

 

「連打連打連打連打ぁ、ガーキャンを、千手龍撃で潰すぅ!! 鮮やかにガーキャン狩りからのバスケに突入!! 良いもん見れた!」

 

ジャギのガーキャンに挟み込むようなタイミングで放たれたシンの千手龍撃がドンピシャでカウンターヒットする。

そして画面端で起こった攻防によって画面端の壁に叩きつけられたジャギに追い討ちをかける。

 

しゃがみこんだシンの肘打ち連打によってジャギの体はノックバックと受け身のモーションを交互に繰り返しカクカクと動き続ける。

次第にジャギの体は浮き始め、それを追うようにシンも立ち上がり肘打ちから蹴りなどに移行する。

 

ナントゴクトケンッ

 

そして数十連打目を迎えると、浮き上がったジャギを更に追い打つようにシンの飛び蹴りが発動し、ジャギは画面外へと大きく跳ねる。

 

「さぁ魔法戦士の体が浮いたぁ! そして落とさない、絶対に落とさないのが“クイーン”ノーサ!! 赤いジャギを仕留めて1ラウンド目を取ったのはノーサシン!」

 

「ヴォォオオオオ! ノォオサァアア!!」

 

「良いぞクイーン!!」

 

「可愛いぞ!」

 

南美が1ラウンド先取すると、彼女のファンであるモヒカン達が一斉に鬨の声を上げる。

そして

 

 

「な、なんというか凄い熱気ですわね…。」

 

「そ、そうだな…。こっちにまで熱意が伝わってくる。」

 

外野でただ眺めているだけのセシリアと箒は北斗勢の放つ熱意に圧倒されていた。

 

 

 

 

 





ヴォーノーサー!


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