スランプ気味です…。
では本編をどうぞ↓
「「「南美(さん)っ!?」」」
ノーサこと北星南美を発見した3人は思わず大声を上げる。すると、それが聞こえたらしく、南美は3人の方を向いた。
「あり?一夏くんにセシリアちゃんと箒ちゃん、それに鈴も。どしたの?」
「それはこっちのセリフですわ。それより、本音さんは?」
「ん~、本音ならそこにいるよ。」
台から離れながら南美は横の方を指差す。そこにはいつものように袖を余らせた服装の本音がいる。
その表情はとても楽しそうだ。
「あ、あれ? あのガラの悪い連中は…?」
「…? あぁ、あの人達のこと? このゲーセンの常連だよ。まぁ、見た目が見た目だし、みんなが勘違いするのも仕方ないかな?」
そう言って南美はアハハハハと明るく笑う。
その近くでは、先程南美達と一緒に歩いていたガラの悪い男2人がいる。
「あ、さっきの…。」
「ん~、ここじゃ見ねぇ顔だな?」
ガラの悪い男2人はジロッと一夏の全身をくまなく見ると、今度は顔を覗き込む。
「コイツの面、どっかで見たことあんな…。」
「あああああっ!? コイツ、IS学園に入学したって言う男の!?」
「なぁにぃ?! あの美少女ばかりが集まるあのIS学園にだとぉ?!」
男の1人が騒ぐとその周りにいる男達が続々と一夏を取り囲み、女性陣は一気に蚊帳の外へと追いやられた。
「ってことは何よ、コイツは世の男が羨む美少女の園でウハウハと周りに美少女侍らせてやがるってのか?」
「許せんなぁ、許されねぇよなぁ…。」
「…という訳でだ、オレたちは兄ちゃんに恨みはねぇが、ちょっと痛い目にあってもらうぜ。」
ぎりぎりと歯噛みしながら男達は一夏に告げる。だが当の一夏はあまりの急展開について行けず、呆然と立ち尽くしている。
「ちょ、ちょっと待って、オレが何をしたって──」
「たった一人で女の園を歩き回り、美少女を侍らせていたっ! 貴様の罪はそれで十分すぎるほどだ、この優男が!!」
じりじりと男達は一夏に詰め寄る。
詰め寄られる側の一夏は男達の顔を見渡して、説得が不可能なことを悟ると諦めて後退を始めた。
「全国のモテない男達の苦しみを思い知らせてやる!」
「突然男が一人、女の園でウハウハ生活…。そんなラノベのようなことが許されて良いのか?! 否! 断じて否である!!」
「よってこれからオレたちが全国の男達を代表して──」
「いい加減にしな!」
凶行に及ぼうとする男達に待ったをかける声が上がった。
その声に男達は一夏に向いていた関心をその声の主へと向ける。
そこにはたわわに実った胸部を強調するかのように腕を組み、喫煙パイポをくわえた長髪の女性が立っていた。