今回は短めです。
それでは本編をどうぞ↓
「モヒカン大会だよ⁉ 全員集合!!」
(モヒ・ω・)<ヒャッハー!
(モヒ・Д・)<ハラショー!
土曜の夕方、南美のIS学園入学に伴い、モヒ修羅大会が日曜に、モヒカン大会が土曜にずれ込んだ今日この頃、TRF‐Rにはモヒカン達が集っていた。
「さぁ今日はあのクイーン、ノーサ一押しの新人“のほほん”ちゃんが登場だぁ!!」
(モヒ・ω・)<のほほんちゃんカワイイ ヤッター!
(モヒ・∀・)<オレもうロリコンでいいや…。
(モヒ゜∀゜)<ロリ巨乳キタコレ!
「ナチュラルにセクハラしたやつ、後で屋上な。それでは早速試合を始めていくぞ。第1試合──」
「ほえー、ここがTRF‐R…。こんな熱気ムンムンなところだったんだね。」
「まぁ敷地面積狭いし、人口密度が半端ないからね。ちかたないね。」
土曜に移行したモヒカン大会を行うTRF‐R店内で本音(RN:のほほん)は自身を連れてきた張本人、ノーサのところに逃げるように駆けてきた。
「ふうぅ~、緊張してきたよ~。」
「大丈夫、だーい丈夫。本音なら行けるって。本音の練習相手をしてたのはこのクイーン、ノーサだからね。」
子犬のような本音の頭を南美はワシャワシャと撫でる。
すると本音は猫が喉をコロコロと鳴らすような声を出した。
「じゃあ次ね、のほほんユダ対サタスペはキジルシが楽しいんだジャギの試合を行います。」
「ほら、出番だよ。行っておいで。」
「う、うん。行ってくるよ~。」
ジョインジョインジョイジャギィ ジョインジョインジョインジョインジョインユダァ
デデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニー
オノレェェ
「開幕バニィ! 新人とは思えない大胆不敵な開幕バニ!壁際に追いこんだ。」
ペシペシペシペシペシペシデンショウレッパオロカモノガオマエノウデデオレニカテルトオモッテイルノカペシペシペシペシペシペシユケッイチドオモイシラセテアゲヨウペシペシペシペシペシペシペシペシペシペシペシペシ
「のほほんちゃんの怒濤の攻めが止まらない! ホントにモヒカンなのか?!」
(そりゃあ練習相手が修羅だもん…。)
マイクを握るTAKUMAの実況に南美は頬杖をつきながら心のなかでため息をついた。
ヨウセイガツゲテオルワ カミガオレヲエランダト
「まさかのパーフェクトゲーム! のほほんユダ危なげなく1回戦を突破したぞ!」
(モヒ・ω・)<ざわ… ざわ…
(モヒ・Д・)<なん…だと…。
(眉゜Д゜)<カ、カワイイ…はっ!?
(モヒ゜∀゜)<アレがユダの動きだと⁉ じゃあオレは何だ!?
「ノ~サ~、勝ったよ~。」
「うん、すごいじゃん、のほほんちゃん凄い凄い!!」
試合を終えた本音は周りのモヒカン達の視線から逃げるように台から離れ、南美の胸元にダイブした。
もし本音に尻尾があったならブンブンと左右に振り回しているだろうくらいに彼女ははしゃいでいる。南美も南美で、はしゃいでいる本音を抱き抱えながら頭をワシャワシャと撫でる。
(モヒ・Д・)<キマシ?
(モヒ・∀・)<キマシ…。
(モヒ・ω・)<キマシタワー!
「はい、優勝はのほほんちゃんです、おめでとう!!」
その後、トントン拍子で大会は進み、本音は初の大会で優勝という鮮烈なデビューを飾ったのである。
そしていつも笑顔で癒しを振り撒く本音は殺伐とした世紀末のTRF‐Rで一躍アイドルとなった。
世紀末にそれなりに染まった本音ちゃんでした。