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※注意※
この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件等とは一切関係はなく、また中野TRF及びそこに通うプレイヤーの方々を誹謗・中傷する目的は一切ありません。
いつもの前置きが済んだところで本編をどうぞ↓
時は流れて冬も盛りとなり、寒さの厳しい12月28日、TRF‐Rはそんな寒さに負けることなく熱気を放っている。
「さぁ今年もこの日がやって参りました。TRF‐R年内最後の大会、TRF‐R北斗の拳 年忘れスペシャルだぁ‼ 盛り上がってるかぁ?!」
(モヒ・∀・)<ヒャッハー、忘年会だぁ‼
(モヒ・д・)<この大会見ねぇと年が越せねぇぜ!!
「さぁそれでは大会を始めるにあたり、選手宣誓を行います。それでは選手宣誓をモヒカンリーダー鋼さんにお願いします。」
進行役のTAKUMAに言われ、鋼がマイクの前に立つ。
(♂・鋼・)<選手宣誓ぇ、我々ぇモヒカン一同は、ゲーマー魂とスポーツマンシップを奪い取りぃ!!ジャギにニィッヒヒニィッヒヒニィッヒヒニィッヒヒニィッヒヒニィッヒヒされてもぉ! トォキにぃ、有情破顔拳!ンギモヂィィイイッ!! されてもぉ!空気を入れられて、人間バスケットボールだぁ‼されても、最後までぇ、最後までぇ、戦い抜く事を誓いまぁす‼ 20XX年、12月28日、モヒカンリーダー鋼ッ!! ンンン、ヒャッハー!! 年末だぁ‼
(モヒ・д・)<ヴォーコウサーン!!
(モヒ・∀・)<ヒャッハー!!
side 南美
相変わらず鋼さんはやること派手だなぁ。闘劇でも同じことやってたし、北斗を始めて知性を棄てたっていう話にちょっぴり信憑性が出てきたような…。
えぇと、第1試合がメビューシャさんとえぐれさんか…。
「ぁ、あの…。」
む、誰だ?今の私は試合前でちょっと昂ってるんだけど。
あぁ誰かと思えばほんわ君さんだ。相変わらずショタ感全開ですわ~。
「どもどもほんわ君さん、お疲れさまです~。」
「ど、どうもノーサさん…。今日は店内大会に出るんですよね? が、頑張って下さい、応援してますから。」
「もちろんです、出るからには優勝目指しますよ‼ 応援ありがとうございます。ほんわ君さんの為にも絶対に優勝しますね!」
ほんわ君さんの両手を握ってブンブンと上下に振ってみる。
あれ?ほんわ君さんの顔が赤い…。 熱でもあるのかな?今は冬だし、あり得るかも。
ちょっと失礼しますね。おでこをくっつけてっと…、う~ん、熱は無いっぽい?
にしても、やっぱりこうしてるとほんわ君さんとの身長差を実感しちゃうな…。
「あ、あの…、ノーサさん?」
「あ、すいません。顔が赤かったので熱でもあるんじゃないかって心配になって。」
「いや、そのボクは大丈夫なので…。」
そう言って私から顔を背けるほんわ君さん。
やっぱり失礼だったかな? そうだよね、私の方が年下だもんね。
後でお詫びの品を何か持っていこう。うん、そうしよう。
(眉゜Д゜)<リア充爆発しろしっ!!
ありゃ? 眉毛さんが何か怨み言を叫んでるような…。
まぁ良いや、今は大会に集中しよう。
ユリアァァアアアッ
お? えぐれさん勝ったっぽい。まぁ、半年間あんだけ修羅にボコられればそりゃ強くなるよね。
さて次はTAKUMAさんユダとKaiさんレイか。これはKaiさんだな~。TAKUMAさん乙です。
ナニガオマエヲコレホドマデニ
(Ki・д・)<TAKUMA=サン対策は完了していマス。
ですよね~。でも惜しかったなぁTAKUMAさん。あともう少しだったのに。
さて次は、┌┤´д`├┐とこあらさんレイかぁ。うっわ、マジでどっち勝つかわかんないぞ?
┌┤´д`├┐<見せてやりますよ、格の違いをね。
いや、寝起きの顔で言われても…。
アイリイイィィィッ
うっそ、え? 強くね?寝起きの┌┤´д`├┐強くね?
┌┤´д`├┐<オレ寝るから次きたら起こして。
いやいやいや、寝るなよ。勝ってすぐは寝るなよ、負けたこあらさんが浮かばれないわ。
さすがは┌┤´д`├┐だ。ワケわからない理由で勝つ。TRF‐Rの七不思議ね。
さて、次は私か…、相手はQMさんかぁ。う~ん、マジかぁ…、私苦手なんだよなぁQMさん。
あの絶妙な立ち回りとか、ホントに真似できない。
でもまぁ、頑張りますか。ほんわ君さんに応援されてますし、その期待に応えないとね。
くっそ、マジで攻めに持ってけないっ!!ホンットに腹立つ。
立ち回りが完璧すぎるっての。
1回触れれば…、1回触れさえすればそのままバスケに持ってけるのに。
よし来た。小足が刺せた。このまま壁際に追い詰めて星取って、よし、パターン入れた。獄屠で浮かせて、これで、バスケ安定。
よし、まずは1ラウンド。
ホントにQMさん相手だと魅せる余裕がまったくない。
星は取れたし、良い感じかな?
星が4つかぁ、バニ絡めてからのコンボで取って…、やれるかな? いや、やるしかないんだ。
バトートゥー デッサイダデステニー
マジで勝ちたい、いや、勝つ。
最終ラウンドまで長引かせたら確実に大魔法の餌食だ。それだけは絶対に避けないと…。
立ち回りは向こうが上、こっちは1ラウンド目と同じように慎重に動いてワンチャンものにするだけ。
あ、ヤバい、バニ刺された!! まずいまずいまずい、これはまずいっ! 落とせ、頼む、落としてっ!!
ユリアァァアアアッ
くそ…、マジで落とさねぇ。
バニコンからバスケ完走かぁ。星はまだ余裕あるけど、QMさんのMPが溜まってる…。
ヤバい、これはなんか刺さったら、間違いなく死ぬ…!
ファイナルバトー デッサイダデステニー
お互いゲージは世紀末、先に触った方が勝つ。
「最初に攻めるのはノーサシン、QMJジャギの対空を潜り抜けて果敢に攻める。だがQMJジャギのガードが固い。そしてガーキャンがぁ、千首龍撃で潰せるんです‼ ガーキャン見てから千首龍撃ぃ!! ふつくしい、良いもん見れました。全国のシン使いは是非参考にしてください。さぁ、千首龍撃から、攻めに繋いで、2Cからヒットストップキャンセル迫破斬、ブーバニ、ブー2C、グレ仕込み千手、からの千手キャンセル南斗翔鷲屠脚ぅ!! 全一修羅対決を制したのはノーサシン! TRF‐Rのクイーンとしての意地を見せたぁあああっ!!」
か、勝てたぁ…、もぉホントにしんどい。二度とQMさんとはやりたくない。あ、ヤバい、フラグ立ったっぽい。
「さぁ、熱い激闘でした。次は眉毛サウザー対ベニケンケンシロウ。」
(眉゜Д゜)<ベニケン、ミソノはオレがもらうぞ。
(ベニ・∀・)<なっ!? どういうつもりだ、眉毛。
(ミ・ω・)<やめて、ボクの為に争わないで~(棒)
出たな、南斗茶番劇…。
世紀末なTRF‐Rでの数少ない癒しだよ。ほんわ君さんには劣るけどね。
オシモウスグアナタノセイテイジュウジリョウハカンセイスル
ありゃ、ベニケンさん負けちゃったかぁ。ミソノくんとの茶番があったから力み過ぎたんですかね?
次は…鋼さんとDEEPさんか。
ユリアァァアアアッ
(♂・鋼・)<よっしゃあぁぁああっ!! ンギモヂィィイイッ!!
勝っちゃったよ鋼さん…。
さすがモヒカンリーダー、伊達じゃなかった。てか、そんな騒いでるとまたTAKUMAさんが怒るんじゃ…。
あ、そんなことないみたいだ。今日のTAKUMAさんはちょっと緩いな。良いのかな?
まぁ今日は祭みたいなものだし、楽しまなきゃ損だ。
side out...
こうして今年最後のTRF‐R店内大会が幕を開けた。
その結果は優勝賞品の甘味詰め合わせセット欲しさに覚醒したKaiが無双して優勝したのである。
(Ki・д・)<生キャラメルウマイ
「う~、負けちゃいましたぁ~。」
「惜しかったじゃないですか、次は勝てますよ。」
大会終了後、南美は店員のほんわ君のところに来ていた。といっても同じ敷地内なのだが。
「優勝したかったんです‼ それに約束したじゃないですか、絶対に優勝しますって。」
「その気持ちだけで十分ですよ。」
顔を赤くしながらほんわ君は後ろから抱きついてくる南美を宥める。
傍から見ると弟に甘える姉と甘えられて困惑する弟にしか見えないが、抱きつかれているほんわ君の方が実際は年上である。
「約束は果たしたいんですよ~。」
頬を膨らませて不満をこぼす南美に、何かを思い付いたのかほんわ君は振り替えって南美の顔を見る。
「じゃ、じゃあ、こ、今度の休みにか、かか買い物に付き合ってくれませんか? それでチャラってことで…。」
ほんわ君の提案に南美はう~んと少し考えて口を開く。
「ほんわ君さんがそれで良いなら私は構いませんよ。」
「じゃあ、その、お互いの都合が良い日に。」
「はい、分かりました。」
二人は向かい合って、微笑み合いながら指切りをした。
(眉゜Д゜)<マジでリア充爆発しろしっ!!
(DP・Д・)<QMJも死ね!
(*´ω`*)<激しく同意!!