IS世界に世紀末を持ち込む少女   作:地雷一等兵

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今回の話は北斗勢以外には多少分かりにくく書かれています。
私の実力不足です。申し訳ありません。

※注意※

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件等とは一切関係ありません。

またこの作品には中野TRF、そして中野TRFに通うプレイヤーの方々を誹謗・中傷する目的は一切ありません。

前書きが済みましたので本編をどうぞ↓



第2話 TRF‐Rの一幕

夏も盛りの土曜の昼下がり、TRF‐R北斗エリア。

 

「──はい、まわれーい、はい、まわれーい、ハイッハイッハイッか~ら~の~、それ、まわれーい、はい、掴んで投げたら死んだぁああ‼ 勝ったのはノーサハート様。えぐれシジミまたもや一回戦敗退ぃ!!」

 

2P側に座る南美が身を乗りだし年相応のイタズラっぽい笑顔を浮かべながら1P側に座る対戦相手を見る。

 

「えぐれさん、えぐれさん。N(ねぇ)D(どんな)K(気持ち)? NDK? レイを使ったのにJCハート様に2ラウンド連続でタイフーンループされてどんな気持ち?」

 

「悔しい、ビクンビクン!!」

 

1P側のえぐれが大げさに身を震わせる。そのやり取りに店内では笑いが起こった。

 

「続いて、1回戦の第2試合は…、鋼が野試合で無理だから飛ばして、第3試合も、眉毛さんが野試合してて無理だから飛ばして第4試合はできる? おけ、できるのね。じゃあ、第4試合“魔法戦士”対“西沢歩はオレの嫁”の試合を始めまーす。」

 

「はい、解説のらいぶらさんと代わったノーサです。って言っても私解説とか無理ですよ? 私は実践派なんで作業とトレモしか言うことないですし。」

 

「大丈夫でしょ、らいぶらの代わりなら煽っとけば大丈夫。っと、そうこう言ってる内に場所決めが終わって、1P側が魔法戦士、2P側が西沢歩はオレの嫁、さてノーサちゃんはどう思う?」

 

「西沢歩は、もう良いや、こあらさんはレイ使いですけど大事なところでコンボミスがありますからね。一方でQMJさんのジャギは6Aからでも投げからでもグレイブや遠C始動でもバスケに移れますからこあらさんはいかにワンコンボでジャギを仕留められるか…、じゃないですか?」

 

ジョインジョインジョインジョインジョインレィ ジョインジョインジャギィ デデデデ ザタイムオブレトビューション バトーワン デッサイダデステニー

ニゲラレンゾォ フゥゥゥ シニヤガレェ ヒエンリュウブ

 

「QMさんのMPが溜まってないからバクステから牽制挟まないで攻めても良い場面だと思うんだけどなぁ。ガソリン撒かれたら鬱陶しいし。」

 

「おっと、ここでこあらレイに遠Cが刺さってぇ近D、そしてバニィ‼ 壁際に追い詰めてハイッハイッハイッ壁コンからのぉ羅漢撃ぃ。魔法の数字27がぁっと、落としてしまった。これは珍しい。」

 

「ジャギバスケのミスが珍しいは大分毒されてるね。」

 

コイツハドウダァ ホクトセンジュサツ

 

「グレイブが見えない、宙に舞って千手で追撃。星取って、コンボに移行、ハイハイハイハイハイ、2Aで殴って2Aで殴ってハイハイハイハイハイ最後は超ガソでフィニッシュ、死んだぁあああ!!! 1ラウンド目を取るのはQMJジャギ。」

 

バトートゥ デッサイダデステニー

「ガソリン撒いて、もう一丁ガソリン撒いてぇ…。さぁこあらレイはどう立ち回るんだぁ?! 魔法戦士のMPは既に充分溜まっているぞ?」

 

オイソコニスワレ ヌァンダソノメハァ ドカァ

 

「“おいそこに座れ!” さぁ露骨な投げからのコンボ、そして羅漢撃、魔法の数字27が決まってしまった‼」

 

「これは終わったくさいですねー、こあらさん、ドンマイです。」

 

ペシッベシッペシッペシッベシッペシッペシッベシッペシッペシッベシッペシッペシッベシッペシッ ドウアガコウトキサマハタスカランワァ ペシッベシッペシッペシッベシッペシッペシッベシッペシッペシッベシッペシッペシッベシッペシッペシッベシッペシッ ホクトラカンゲキッ ミロコノハヤイツキガカワセルカァ K.O ミィタカァ ウィーン ジャギィ

 

「勝者はQMJジャギ。赤いジャギは通常の三倍です。」

 

「TRF‐Rの常識ですね。」

 

「じゃあ、第4試合終わったので第2試合、鋼できる? 空いてる、じゃあやろう。第2試合、鋼対らいぶらの試合です。」

 

「「「ヴォーコウサーン!!!」」」

 

ジョインジョインジョインジョインジョインレィ ラオゥ オマエガレイカ ラオウノクビハオレガトル デデデデ ザタイムオブレトビューション バトーワン デッサイダデステニー

 

「1P側が鋼レイ、2P側がらいぶラオウ。っと開幕へヴィー‼ 鋼レイよろけている。」

 

ヌゥオアァ ベシパシジョイアァ ペシペシペシ バシベシッ ジョイヤァ ペシペシペシペシペシペシ ジョイアアアァ ペシッベシッペシッバシベシ ジョイヤァ ペシッペシッペシッペシッペシッペシッ ジジョイヤァ ペシッペシッペシッペシッ

 

「さぁ開幕へヴィーからの釵ループそしてバニを入れてからの壁コン!! からのもういっちょ釵ぃ! ぺしぺしぺし、はい、空中コンボ、星取って、釵ぃ!それ、小パン小パン小パン小パン!! 裏釵もぉ、ミスらなーい、らいぶらでした。」

 

ジョイアアアァ コノオレモカナシミヲセオウコトガデキタワ ペシッベシッペシッペシッペシッペシッペシッ K.O コレゾテンヲモニギルサイキョウノケン

 

「最後に無想つけて小パン連打で決着。レイの星が溶けている。」

 

「2ラウンド目の展開が読めるわぁ。」

 

バトートゥ デッサイダデステニー フゥ ミキッタワ ドゴォベシ ジョイヤァ ウケテミヨワガゼンレイノコブシヲ テンニメッセイ FATAL K.O ヤハリテンハコノラオウヲノゾンデイルノダァ ウィーン ラオゥ パーフェクト

 

「無想で裏取って星取り一撃ぃ!」

 

「開幕立A振ったら死ぬゲーセンってどうなの? これの動画上げたら多分今頃ギャーコウサーンって弾幕が出てるんじゃないですか?」

 

(♂・鋼・)<アアアアアア、くっそ!!! おいKai、呑み行くぞ‼」

 

(Ki・Д・)<オレ呑めないデス

 

 

 

「じゃあ、眉毛さんが野試合終わらせてるんで第3試合にいきまーす。第3試合は眉毛さん対Kaiの試合です。」

 

騒ぎ倒す鋼を余所にTAKUMAが大会の進行する。

タイムテーブルに関係なく修羅達が騒ぐのはいつもの光景であり、一々気にしていると胃がストレスでマッハなのである。

 

「はい、場所決め終わって1P側がKai、2P側が眉毛さん。」

 

「羽ばたき勢ガンバです。」

 

(眉゜Д゜)<羽ばたき勢とか言うな‼

 

「さぁ珍しくノーサから野次が飛ぶぅ。今日は珍しい日です。いつもよりノーサがハイテンションでお送りします。」

 

ジョインジョインジョインジョインジョインレィ ジョインジョインジョインジョインジョインユダァ ギセイハショセンピエロノホシ ヨウセイヲイチダントヒカリカガヤカセルクズボシニスギン ユダヨウセイハニドトカガヤカヌ デデデデ ザタイムオブレトビューション バトーワン デッサイダデステニー

 

─中略─

バカナ オトロエタナユダ オレハコンナシニカタハセン ザシュ ユダ レイ オレヨリツヨクウツクシイオトコヨ セメテソノウデノナカデ ユダオマエモマタコドク

ウィーン レィ

 

「残り1ドットが果てしなく遠い。リバサ昇龍からコンボ繋いで一撃ぃ! 眉毛ユダが一回戦敗退!!」

 

~~~~

 

「優勝はKaiレイ!! 順当過ぎる。」

 

「…。」

 

ヒャッハーと修羅やモヒカン達が騒いでいる中で、南美は遠巻きにそれを見つめていた。

 

 

side 南美

 

どうしようかな…、テストパイロットになったこと言うべきだよね? でもISのせいで少なからず損した人もいるだろうし…。

言ったらどうなるのかなぁ。そのせいでここに居ずらくなるとか嫌だよ、私。

 

そんな事を悩んでいるとモヒカンの一人が私の方に来た。

 

「なにしてんすか、ノーサさん。いつもなら率先して騒ぎに来るじゃないすか。」

 

「…、別にちょっとね…。」

 

「…おーい、ノーサさんがなんか言いたいことあるってよ‼」

 

はぁ‼ ちょっと待てモヒカンおい。ほれ見たことか、エサを見つけたピラニアみたいな目でこっちを見てきやがるぞ、あの修羅ども‼

 

「ちょ、違っ…。」

 

(ら・∀・)<え?何それは、突然の愛の告白ですか?

 

(♂・鋼・)<ノーサのデレタイムがキタァァアアア!!!

 

(モヒ゜∀゜)<ヒャッハー!!! 誰だ誰だ‼ オレだぁあ‼

 

(モヒ・∀・)<今だから言います。ノーサさん、大好きです!!

 

違うってのに、コイツらぁ。こうなったら…。

 

(ノサ・ω・)<南斗獄屠拳っ!!

 

(モヒ゜∀゜)<ひでぶっ!!

 

「違うっての!!! 特にモヒカン! 私に告白するなら全一修羅に勝ってからにしろ‼」

 

(TA・Д・)<じゃあどうしたん?

 

ぅ…、改めて話を振られると切り出しにくい…。

でもここまで来たら腹を決めよう。

 

「え~とですね、先週に、その就職先が決まりまして…。」

 

┌┤´Д`├┐<良いことじゃん。

 

(こ・ω・)<あれ? でもまだ中二だよね?

 

「はい、そうなんですけどその…、就職先って言うのが、ISのテストパイロットなんです。ラストオブセンチュリーエンタープライズって会社の。」

 

「「「……。」」」

 

沈黙が辛い…。

もしかして拒絶されるのかな…? もしかして“もうここに来るな”とか言われるのかな? 嫌だなぁ。ここが好きなのに。

みんなの顔が直視できなくて下を向いて目を閉じる。

次に来るだろうみんなの言葉が怖い。

 

──パァンパァンッ

 

「「「知ってたっつの、バーカ!!!」」」

 

…え?

聞こえて来たのは破裂音とみんなのいつもの煽る声。

みんなの手にはクラッカーが握られてる。

 

「どういうこと…?」

 

(ら・∀・)<始めッから知ってたってことだよ、バーカ。

 

(*´ω`*)<これは流行る。

 

(Ki・Д・)<ノーサ=サンの心配事はありまセン。

 

「ちょっと待って! なんで知ってんの⁉ まだここの誰にも話してないのに‼」

 

(*M*)<LOCの社長がわざわざここに来て説明してったんだよ。ちょっと忙しくなるから来る頻度が下がるからって。今のご時世、ISパイロットってだけで男から敬遠されるかもしれないけど、ノーサはそこら辺の女とは違ってそんな子じゃないから、今までと同じように接してほしいってさ。んなもんとうに知ってるのにな。

 

(眉゜Д゜)<つうか、そんな心配いらねぇし。あの社長よりも俺らの方がノーサとの付き合いなげぇし、お前がそこらの傲慢ちきな女と別もんだってのも分かってるっつの。

 

(TA・Д・)<そういうことだよ。水臭えぞ、オレらがそんな薄情だと思ってたのかよ? 軽く傷つくぞ? えぐれの肋骨折れちゃうよ?

 

(こ・ω・)<もう俺ら身内じゃん。悩みあったら言えば良いじゃん。

 

(ら゜∀°)<大抵は煽るだけだけどな。

 

「みんなぁ…。」

 

ほっぺたを暖かい水が流れる。

自然と体から力が抜けてその場に座り込んでしまった。

 

(モヒ・Д・)<うぉおおッ?! ノーサさんが泣いたっ!!

 

(DP・Д・)<NDK?NDK?

 

もう、この人達は…、こんなの、

 

「─しい、嬉しいに決まってんじゃん‼」

 

私は泣いた。恥も外聞もなく。

悲しいからじゃない、とても暖かく感じたから。

 

(♂・鋼・)<おっしゃっ今日はノーサの就職祝いだ、呑み行くぞ‼

 

(TA・Д・)<呑みてぇだけだろ!!!

 

やっぱりTRF‐R《ここ》は暖かい。

ここでみんなに会えてホントに良かった。

 

けど、それはそれ、これはこれだ。

 

(モヒ・Д・)<え、ちょっとノーサさん? 何で握りこぶしを?

 

「知ってたなら言えやゴラァッ!!」

 

私の葛藤をどうしてくれる‼ 修羅ども死すべし、慈悲はない。モヒカン死すべし、慈悲はない!

 

(TA・Д・)<お、おい、誰かノーサ止めろ‼

 

(ノサ・ω・)<イーヤー!!

 

(モヒ゜∀゜)<ぐわー!!

 

(TA・Д・)<さすがリアルファイト全一、見事な飛び蹴り!おっと、台車通りまーす。

 

(ノーサ・ω・)<道開けまーす、どーぞー。

 

 

side out...

 

 

今日もTRF‐Rは平和です。

 






イイハナシダッタノニナー


はい、前半はとても分かりにくかったと思います。
すいませんでした。





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