カチャカチャとコンローラーを巧みに操作する。ソファーに座ってる束が居るが、何故か千冬さんまで居る。なんで?事の発端は千冬さんが家に帰った時に、一夏君の友達が居たから飲みに出掛けようとしたら束から電話あって此処に来たらしい。テーブルに酒の缶が何本も空の状態で置いてある。
「お前は好きな事してて良いよな、私なんていつも書類と睨めっこしたり、上の奴にあーだこーだ言われて....」
「何しに来たんすか愚痴言いに来たんなら束に言ってくださいよ」
「アイツは論外だアイツは社会という物を分かってないからな」
「んんん?それはどう言う事かな?」
こっちが酔っ払いに絡まれて怠いわ。一夏君に大人しく世話されて寝てろよ、酔っ払い。束と言い合ってる途中で俺に話を振ってきた。
「そもそもお前らは何処で知り合ったんだ、話せ。」
「それはねちーちゃんりゅーくんが猛烈に束さんにアタックしてくれて、私がしょうがないにゃって感じで一緒に住んでるんだよ?」
「ちゃうちゃう、話が違う。俺動画投稿してるんですけど、おもっきりコイツを馬鹿にした動画投稿して、そこから態々クレーム言いに来てって感じで」
「すまない話が見えないんだが」
「簡単に言えば動画は消してやるから面白い素材をくれって感じでギブアンドテイクの関係っすよ」
「残念だったな束」
ソファーから降りてポコポコと肩を叩いてくるが操作ミスるから、ミスったら俺怒っちゃうからやめて。そう言えば何で束と普通に話す様になったんだっけ。確か。
-
「ねえ」
「....」
「聞いてるの!これだから石ころは」
「...」
何か言ってるけど、知らないですね。飯とかはまあ、俺が作ってるし何も問題無いと思うんだが。いつも通り一人で暮らしてた様にする。両耳イヤホンで外の音をシャットダウンする。こうして一日のサイクルが終わる。
二日目
「...」
「...」
互いに無言で飯を食べる。何だかんだで飯の時は、部屋から出て来るんだよな。それ以外は大体部屋に閉じこもってる。俺もそんなに興味はないから良いけど、偶に風呂入ってないのは人としてどうかと思うけど。
三週間後
食べてる途中に、テーブルをおもっきり叩いた束の姿があったが、気にせず食べる。
「本当なんなのさ!私が話してやってるのにうんともすんとも言わない。誰かに習わなかったか?人の話は聞く時はちゃんと返事をしろってさ、親とかにさ。ホントお前頭可笑しいんじゃない?」
そう言って俺の反応を待つが、何もしない。そこに関してはごもっともだけど、人にとやかく言われる筋合いはない。ほら、食べないと飯冷めるぞ。米を口に運ぶ。んー今日は炊き方間違えたかな、次からは気を付けよう。
「ああもう!本当にお前は!」
束に喉を掴まれるが力はそんなに入ってない。まあまあそんなに怒るなよ、君に何かした覚えはないよ。あ、待って段々力入れてくるのやめて喉に米が詰まっちまう。
「私が頭可笑しくなりそうだよ、ホント....」
知らんがな、勝手に話しかけてきて、勝手に壊れそうとかしったこっちゃねえよ。でも、あれって本当だったんだな、人が居るのに片方は無反応とか会話しないと狂いそうになるってヤツ。元の体勢に戻って顔を下に向けて座った。
それから三日後
いつも通り俺は飯を食べるが、束は何も手をつけないでご飯を見つめてる。そんなに会話が出来ないのが辛いのか?良いじゃないか勝手に飯が出て、食っちゃ寝ての生活出来て最高やん。もし逆のパターンだと俺は喜ぶぞ。
「食べないと冷めるぞ」
「え?」
俺が一言溢す、束がずっと俺の事見てくる。何見てんだよ、見せもんじゃねぇぞ。
「そんなに寂しかった?人と会話出来なくて」
「わ、私だって人だよ、皆私の事を異物みたいに扱うけど君は私の事を見てくれるかと思って此処に来たんだよ?なのにずっとむ、無視してくるから」
んー俺が悪りぃな!天災って言われてたから何処まで行けるかなって思ったけど、こんな事言われちゃったらねえ。俺が束の事を見ると、何か知らないけど半分泣いてた。
「悪かったって心が豆腐なうさぎさん。兎だから寂しいと死んじゃうもんなー」
「ば...馬鹿にしないでよ」
「てか、何で俺だと見てくれると思ったのさ」
「それは言えないよ」
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こんな感じだったな、確かだけど。
「どうした田中」
「束と初めて会って週数間経った時の事思い出してて」
「その話はやめよう?束さんあれ結構トラウマだからやめよう?ね?」
「話せ」
「えー話すの面倒なんで却下で」
「ちッなら他に何か話せ」
話せって言われても何も面白い事ないよ、逆に千冬さんが言って下さいよ。
「しょうがないですね。ならぶっちゃけトークでもしましょうよ。言い出しっぺの俺から言いますけど」
束さんの事でも話そうかな、いつも結婚結婚と五月蠅いし。
「じゃあそうですね。束さんに言っときましょうか、結婚に関してありよりのありですよただ、指名手配っていうBADステータスで全部台無しなので出来ないですね、無かったら考えなくもないです。でも僕はアシュリー派です」
「え?ありなの?自分で言うのもなんだけど」
「良かったな束。何かあったら貰ってくれるらしいぞ」
「どうあがえても指名手配消せなくない?実質無理って事でしょ」
まあ、そうなんですけどね束さん。そのステータス消したら考えますよ、本当に。
外見は普通にアリだからな中身はあれだけど・・・
「俺一旦で次千冬さん」
「私か」
「ほれほれー言ってみなさい束さんがチェンメールで暴露してあげるから」
「殺すぞ。最近だが一夏を狙ってるアホ共が居るんだが、ちゃんと校則を守らなくてキレそうになる。どうにかする方法ないか?」
「やっぱり愚痴じゃねぇか。ちゃんと注意か何か対策取れよ」
誰だよ呼んだヤツ、束だわ。責任持ってお前が答えろよ俺は知らない。にしてもアイツらって問題児なの?ちゃんとしてそうだけどあれか、一夏君が絡むと暴走でもするのか?エヴァ乗ってるシンジ君じゃあるまいし。
「えーそれって教師の教育が甘いんじゃないの・・何でもないよちーちゃん」
「アレすれば良いじゃないっすか何でしたっけ、ISの模擬戦?いや稽古?すれば良いじゃないですか千冬さんが相手して」
「アイツらにとって良い経験になるが怠い。他にないか?」
「教師から聞いてはいけない言葉が飛んで来たぞ」
「ぶっちゃけたねぇホラ、これでも飲んでどんどん行こう」
束から新品の缶を受け取って一気飲みした。千冬さん帰る気ある?そんなに飲んで帰れないでしょ、酒仕舞うぞ。ゲームを一旦中断して、酒を没収する。
「まあ待て田中」
「何すかこんなに飲んだら帰れないでしょ」
「アイツが飲みたいらしいからまだ置いとけ」
「束さんはもう良いかな〜一杯飲んだし、ちーちゃんこそまだ飲み足りないでしょ?束さんの分も飲んで良いよ」
「寄越せそれを、ほれ飲んで潰れろ」
「だからもう良いってんぎゅ!?」
急に百合営業始まったから俺は部屋に戻って寝ようかな、俺はやめとけって言ったし後は知らね。
「お前も待てコイツはまだ何も言ってないぞ、それでも寝るのなら適わないが」
確かにそうだなーありがとうちっふーさん。束だけずりぃよなぁ!俺も座り直して、暴露を聞こう。
「恥ずかしがらずに言ってみなよ」
「ちょっと束さんはお花摘みに行くから、また後でって事で」
ビューンとリビングから出て行った。ふむ、どうするか。一応千冬さんに聞いてみよう。
「千冬さんどうします?」
「ギルティ」
「アイツを捕まえて殺せば!」
メンドインワリオのアシュリーです。アシュリーの声が好きです。