じゃあ俺、IS触らないで帰るから   作:Izayoisigu

14 / 25
チェーンソーからピコハンを持たせるだけで、人間卒業をしなくなる不思議感。
何も変わってないじゃないか(呆れ)って言うんじゃない


10話

何処かの砂浜でピコハンを持った男4人。

砂浜にはブルーシートが敷いてあり、その上には西瓜が置いて有った。

水着を着た4人の男達、その男達の手にはピコハンが握られてアイマスクで目隠していた。

察しのいい方はもう分かるだろう。

そう、これは。

 

 

 

 

 

「第67回目隠しバトルロワイヤル」

「毎度同じみのルール説明を行う」

「このピコハンは芸道具だが、上半身裸で叩かれると普通に痛い」

「即ち、西瓜を叩いても良いと」

 

ルール: ルールは至って簡単先にリタイアしたら負け、如何に第六感を頼りにして弾き返すか。

 

「以上!」

「これより第67回目隠しバトルロワイヤルを始める!」

 

男達は走り出した。ピコハンをピコピコ鳴らしながら回す。

 

「「「「ウオオオオオ!!」」」」

 

そうこれは4人の男達が生み出した、馬鹿げた本気の遊びである。

これは西瓜割りでは無く、ただのバトルロワイヤル。

西瓜などタダのオプションだ。

 

場所は何と言ったっけ.......アイツは確か花月荘という名前だ。

IS学園組が来る臨海学校だ。

何故彼等が居るのかと言うと学校休んで手伝いだ。

坂本の親戚の人で、清洲景子さんと言う花月荘の女将さん。

手伝いはもう終わらせてるから大丈夫だ。

 

 

シュウウウ....とバスが止まった音が響く。

ドアが開き、バスから出てIS学園の少女達が目にしたものは......

 

 

「セイッ!」

「甘いわぁ!」

「フン、雑魚が(殿下)」

「俺の事も忘れんなよ!」

 

目隠ししてスタイリッシュに戦いながら西瓜を叩いて行く男達だった。

教師等は貸し切りだったハズだと困惑しながら旅館に向かった、遅れて生徒達も付いて行った。

 

一夏達は少し立ち止まり、話した。

 

「なぁ......あの人達って」

「待って言わないで」

「何故ピコハン何て持ってるのだ......」

「田中さんですわね」

「ねぇラウラ、あれが本物のジャパニーズ忍者かな」

「多分本物のジャパニーズ忍者だろう。しかし目隠ししながら戦うとなるとまさか!第六感頼りか軍人にも遅れを取らないあの動き、素晴らしいぞ!」

「あれが忍者だったら日本はもう終わってるわよ....」

 

そんな現実逃避組と目を輝かせ見る単純な二人で合った。

 

 

 

 

 

旅館に着いて教師と生徒は挨拶を済ませ、千冬と真耶は女将さんに聞きに行った。

 

「すいません、一つ聞きたい事が」

「はい何でしょう?」

「砂浜に居た子達は一体.....」

 

あぁーと呑気な声をしながら質問に答えてくれた清洲景子さん。

 

「私の親戚の子で手伝いに来て貰いました」

「は、はぁ.......」

「何時もなら呼ばないんだけど今日は男の子が居るから手伝いに来てって電話したらすぐ来てくれたので助かりましたよ」

「その点は申し訳ありません.....」

「いえいえ困った事が有ったら言って下さいね」

 

疲れた千冬と真耶は礼を言い、生徒達の所に戻り一日は自由だ好きにしろと言い一夏を部屋に案内した。

 

「千冬姉」

「何だ」

「後でマッサージするよ」

「ありがとう」

 

何時もなら織斑先生だと出席簿で叩かれるのに、あの光景だけで此処まで疲れてる姉を始めて見た一夏だった。

一夏の部屋は職員と書かれた部屋で自分の姉と一緒の部屋だった。

別にいいか、と。久しぶりに姉弟二人で話す事が出来そうだなと思った。

 

「俺着替えて海行ってくるよ」

「ああ、遊んでこい」

 

姉にそういい着替えに行った一夏。

一人残された千冬は

 

「田中と組手してみるか」

 

口元を三日月の様に歪める千冬の姿がそこにあった。

 

 

 

 

 

途中で一夏と箒は会い、一緒に海を目指したが地面にメカメカしいウサ耳が埋まっていて、小さな看板に「抜かないでね」っと書いてあった。

 

「これって束さんだよな」

「私は知らん」

「これ引っこ抜くぞ」

「一夏さんこれは何ですの?」

 

セシリアに後ろから話しかけれ、疑問の応える。

 

「この埋まってる中に多分だが束さんが居ると思うから引っこ抜いてみようかなって」

「あの篠ノ之博士が!?」

「多分だけどな、引っこ抜いてみるぞ」

 

そういいウサ耳を引っこ抜く一夏。

地面に大きな影が出て来て慌てたせいで尻を地面に付く、そのお陰か巨大人参に当たらなくて一安心する。

 

「EMPイクゾー」

 

変態的な動きでEMPを投げる水着男4人。

動きは何かで例えるとしたらFPSのゲームで感動を、MAXにして回りながらダイブのスローイング投げを想像して頂ければ有難い。

 

 

 

投げ終わったら人参ロケットに近付き、瞬間接着剤擬きを入り口に塗りたくり一言言った。

 

「Fu×× bustel'」

 

無駄に発音良く砂浜へ走って帰って行った。

 

「何だったんだ....」

「私は先に行くぞ」

 

そう言って箒は砂浜へ向かった。

 

「一夏さん一緒に行きましょ」

「あ、ああ」

 

取り敢えずあの人参ロケットを放置して一夏達も砂浜へ向かった。

するとロケットの入り口から白い煙が出て来て、中から扉を叩く音が聞こえる。バン!バン!

 

「あれいっくーん?箒ちゃーん?居るなら返事してー」

 

ロケットのコンソールが何故かショートし、段々煙が扉に侵入して来て少し焦る束。

 

「仕方ない、窓割ってでr」

 

瞬間扉が爆発する。

バーン!と爆発音が底ら中に響き渡る。

 

「何だ!?」

「キャ!?」

 

セシリアは一夏に抱き着きポイントを稼いでく。

何のポイントかは不明。

 

底には何とか生存し服が少しボロボロな束が立っていた。

 

「あー死ぬかと思った......一体誰だよ束さんのロケットに何かした奴」

 

不機嫌になり、謎の攻撃に復讐を抱く束だが犯人は君と一緒に住んでる人だよワトソン君。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方砂浜では5人の者が踊っていた。

4人は知ってのとうり謎の集団、もう一人は狐の着ぐるみを着て踊っている。

 

田中の携帯から音楽に合わせて5人組は打ち合わせでもしてたかの様に生きピッタリで踊りも一ミリもズレは無し。

狐の着ぐるみを着てた友達も参戦し、その子達もピッタリ。

この現場を見て居た一夏は何だこれはと困惑してばっかりだった。

 

「嫁よ、私も行ってくる」

「ラウラも踊れるのか!?」

「今YouTubeで見て覚えた嫁も今から覚えて一緒に踊ろうではないか」

「お、おう」

 

ラウラから携帯を渡され一から動画を再生させて一生懸命覚える一夏だったが、隣から千冬と真耶が現れた。

 

「どうした一夏、泳ぎに行かないのか?」

「千冬姉と山田先生、皆彼処で踊ってるから俺も覚えて参加しようかと思って今動きを覚えてる所でさ」

「そうか、私はちょっと田中と組手でもしてくるか」

「織斑君熱中症には気を付け遊んで下さいね」

「はい」

 

それにしても千冬姉似合ってたなぁ山田先生も凄かったし、何処がとは言わないが。

 

突然音楽は止みドラク○4の戦闘曲が流れ出した。

 

「でーでーででーんてーん」

 

と坂本が口でSFC音をコピーして口で披露し千冬と4人組の組手が始まった。

 

「田中行きまーす!」

 

田中は魔王へ向かって走り、コークスクリュウをかまし、千冬に弾かれ弾かれた方向へ回り、足払いをする。

がバックステップで躱される。

 

そして4人組はラストダンジョン、魔王チッフユーに挑んで行くのであった。

 

「ねぇ一夏田中さん達は何やってるんだろうね」

「俺にも分からないよシャル」

「でも凄いねあの人達、千冬さんの攻撃全部躱したりいなしてるよ」

 

味方をジャイアントスイングで千冬姉に当てようという発想自体と、投げられてカウンターをされそうになるが、体捻って回避するとかもう頭が痛くてどうしようもない。

 

「そうだな、千冬姉の組手見たいけど折角海に来たんだから泳ぐか」

「だね」

 

そう二人は海に向かって歩いてく途中鈴、セシリア、ラウラをパーティーに入れて泳いで遊んだ俺達で合った。箒は砂浜には居なかった、少し残念に思う一夏。

 




あんまり変わってないけどいいや(面倒臭いだけ)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。