明久がバグスターウィルスの戦闘を見ていた者がいた
その者は隠れながら明久と平賀の二人の様子を見ていた
「やれやれじゃの…明久もガシャットを使う日が来るとわ…ワシ…いいや、私も動かないとね」
その者の手には水色のガシャットを持っており
その者は静かにその場を後にした。
そして、Fクラスの教室
赤髪の少年は静かに呟いた。
「奴らが動き出したか…あの野郎を倒すのは俺だ」
赤髪の少年の手にも青紫色のガシャットが握られていた。
そして、ゲームコーポレーションの社長室
そこには壇 黒谷と影で隠れているが少年らしき人物が居た。
「…壇 黒谷…手術は受けた…俺にもドライバーとガシャットを渡せ…」
「分かりました。まさかキミに目をつけられるなんてね…
これが出来たばかりのガシャットとドライバーだ
キミが使いたい時に使うといい」
壇はスーツケースからガシャットとドライバーを取り出し
少年に渡した。
「…俺はアンタを信用していない」
「フフフ…知ってますよ…何故、吉井 明久君を巻き込んだかでしょ?」
「…分かっているなら、何故 明久にガシャットを渡した!」
少年は大きな声を出し壇に詰め寄る
「バグスターウィルスの絶滅の為ですよ?私がドライバーとガシャットを作らないと彼らを倒すことは出来ない
彼もまた…キミと同じですよ」
「くっ……分かった…バグスターウィルスの絶滅に協力はするが俺はお前を信用していない」
少年はドライバーとガシャットを持ってその場から消えると
壇 黒谷はパソコンを見ていると呟いた
「キミたちも覗きかい?」
壇が呟いたすぐに
違う扉から二人の男が入って来た
「アイツの始末なら俺がしてやるよ」
「グラファイト…キミはまだ動いてはダメだ
私の夢の為には私の代わりになって貰わないとね 」
「あぁ…分かってるよ」
「黒谷?これ新しいガシャット?」
もう一人の男が壇の引き出しから
四つのガシャットを見つけた。
「あぁ…ゲキトツ…ビート…コンバット…チャンバラのガシャットだ…まだ使える状態じゃないけどね」
「へぇ…」
「グラファイト…仕事だ…もっとウィルス感染者を作り出し
バグスターを生み出せ」
「了解」
グラファイトは社長室から出ると
壇と青年はパソコンを見る。
「彼は素晴らしい才能を持っている…我々の夢の実現の為に」
「僕たちの夢…クロニクルの完成をね…」
その頃 明久は平賀と共に歩いていた。
「まさか吉井がFクラスに行くなんてな」
「姫路さんのことがあったから仕方ないよ」
「だけど、もし何かあったら相談してくれ!」
「うん!ありがとう!平賀君」
動き出す影たち…明久はどう運命を変えるのか?
壇たちのクロニクルとはいったい何なのか?