一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス 作:銭湯妖精 島風
ボレアリオスは大型な為、数分かけて格納庫に到着し、既に起動準備が整っている武御雷の横で衣服を全て脱いで白い衛士強化装備を身に纏い、武御雷へ乗り込む
直ぐに強化装備のハードポイントに武御雷のロックがハマり乗り込む為に開いていた装甲も閉じ一瞬だけ暗くなるが直ぐに外界が網膜投影され各システムが立ち上がる
私は視界に映る各システムの情報を読み流し異変が無いかチェックして全て問題が無いと確認し、ガントリーの拘束を解除し、両武装担架に87式突撃砲を1挺づつ、左右に戦術長刀を1振りづつ装備する
そして歩いて発進用エレベーターへ向かっていると
「いっちゃん、準備が出来たみたいだね?」
視界の端に束さんの顔が映り通信が開いた
「はい、これより出撃します」
私は長刀を逆手に持ちエレベーターへ乗り、甲板へ出る
「既に無人艦載機一個中隊12機が発艦して、敵ISの迎撃を行なっているけど、時間稼ぎにしかなってないみたい。新型の半遠隔操作式の無人艦載機を出撃させるから、いっちゃんは無理しなくていいからね?」
やはり束さんは、私が心配なんだろう
「その新型艦載機も完全では無いのでしょう?束さん、私は大丈夫ですから」
私の言葉に束さんが困った表情をしたので、新型艦載機は未完成の様だ
正確には実戦で使える程度には完成はしているが、まだまだ不安要素だらけ、といった所だろう
「それでは、そろそろ・・・」
束さんからの通信を切りカタパルトに接続し、軽く深呼吸をして
「ワルキューレ2、
軽く前傾姿勢を取るとカタパルトが作動し私を空へと吐き出す
直ぐに跳躍ユニットを調整して海面スレスレをキープして匍匐飛行へ移行し、長刀を逆手から順手へ持ち替える
「失礼します一夏様、当ボレアリオスの操艦手及び観測手を拝命しておりますクロエと申します。束様は新型戦域オペレーションシステムへ向かわれましたので私が代理で現在分かっている情報をお伝えします、敵性ISは3機 内2機は艦載機の情報によると爆装、残る1機は高機動装備の様です」
発艦して数秒後に銀髪の美少女が視界の端に映る
やっぱりボレアリオスには私と束さん以外も乗っている人がいた様だ
その事に少し驚きつつ
「ありがとうございますクロエさん、艦載機は下げて貰えますか?」
私は依然海面スレスレを匍匐飛行しながらクロエさんへ言う
「艦載機を、ですか?多少は役に立つとおもいますが?」
クロエさんがキョトンとして首を傾げているので
「正直に言います、艦載機が飛んでいては邪魔です。艦載機はボレアリオスの直衛に回して下さい」
「・・・分かりました、その様に」
少し不満そうに言いクロエさんは通信を切る、すると敵を足止めしていた艦載機がボレアリオスへ戻って行くのが見える
その事に感謝し、海面スレスレから上昇し彼女達の前におどり出て
「これより先に行かせる訳にはいきません、ここで引き返すならば後は追わず命の保証もします、五体満足でかえれますが・・・どうしますか?」
高機動装備のラファール・リヴァイヴが1機で私の正面
爆装装備の打鉄が2機、ラファール・リヴァイヴのやや斜め後ろの左右に陣取っている
そんな彼女達へ私なりに最終警告をすると、目元はバイザー型のハイパーセンサーで隠れているが、口元は丸見えなので、引き攣っているのがよく分かる
「舐めた口聞いてんじゃねーよ、今直ぐぶっ殺してやるから覚悟しろ」
ラファール・リヴァイヴが隊長らしくハンドサインを出すと打鉄が動き始める
「・・・交渉決裂の様ですね、凄く残念です。えぇとてもとても残念です」
右手の長刀の切っ先をラファール・リヴァイヴに向けて言い
「命や首なんていりません、手足の一本。置いていってください」
どうせなら生け捕りにして情報を聞き出そうと決め、とりあえずラファール・リヴァイヴの彼女の足は斬り落としてしまおうと思い
他2人の方は、どうしようか、少し悩んでしまう
あるぇ?予定では敵さんの手足の一本は斬り落としている予定だったんですけど、なんか伸びてしまいました。
すみません(−_−;)
一夏ちゃんの、簡易的なプロフ、載せた方がいいですかね?