一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス 作:銭湯妖精 島風
相変わらず飽きない日が続き、とうとうクラス代表戦の日がやってきた
彼には私が納めた剣術を教え込み、練度を出来るだけ上げて来たので、後は彼次第と言った所だろうか
にしても、1回戦で早速2組クラス代表の凰 鈴音と当たる事になったのは、なかなか面白い展開になった
この2週間で彼女と彼が起因する揉め事が多発していたし、何より彼の失言で彼女と喧嘩した状態に有るらしい
やはり何処かデリカシーというか女心が理解出来ていない節が有るのだけど、高々15歳の少年には難しいのかも知れない
そんな訳で私はタブレット片手に試合の開始を管制室で完全装備で待っている
試合には興味有るが、それに現を抜かしている暇は私には無い
随時更新される様々な情報に目を通さなければ即座に行動が出来ないからだ
そう、今日はIS学園に様々な来賓が来る日だ
IS学園の関係者以外が招き入れられているので、警備を強化し万全で有っても穴が存在してしまうのだ
私が敵なら、来賓に間者を忍び込ませ何かしらの工作をし、混乱を起こして その機に乗じ彼 或いは 箒を拉致 又は殺害する
もしかしたら、死なば諸共とミサイルを撃ち込む可能性も有る
ともあれ、そもそも彼を囮にする為にクラス代表にしたのだから、彼に知れたら嫌われてしまいそうだ
そんなこんな更新される情報に集中していると、いつの間にか試合は始まっており、お互いに様子見なのか勝負は拮抗していた
にしても、彼はテイルブレードの扱いが上手くなった
私でも吹雪を纏い手加減しているとはいえ、少し苦戦を余儀無くされる程だ
本当に尻尾・・・いや、腕の様に滑らかに操るので侮れない武装だと思う
それから数分間、拮抗した状態が続く
だが、行事故に制限時間がある為に彼女は少し焦っている様子で大きく仕掛けようとした瞬間、タブレットが異変を感知し、私は急いでオペレーターに通信を開き
「敵ですか?」
「現在確認中・・・結果出ました、大気圏外からの強行突撃群です、敵機数3・・・いや、分裂した。数は9、数は9です」
こんな時の為に密かにIS学園近海に私達の仲間の潜水艦空母が潜伏していたのだ
にしても何処の阿保だろう、大気圏外からの強行突撃なんて、さながらハイヴ攻略戦だ
「ゴーストを先行させて下さい、直ぐに私達も
「了解ですワルキューレ、貴官に戦神の加護を」
オペレーターとの通信を切り、姉さんへ向き
「コードレッド、敵襲です。避難及び襲撃に備えて下さい」
「聞こえたな!警報発令、警備員は第1種戦闘配備だ。試合を中止し非戦闘員の避難を最優先しろ!」
姉さんの一声で管制室に居た全員が一斉に仕事に取り掛かる
「織斑先生、事前に教えたコードで我々のオペレーターと通信が可能です、私は今から迎撃に向かいます」
「分かった、任せたぞ」
「はい」
私は頷き早歩きで管制室を出て外へ向かいながら通信を開き
「仕事の時間ですよ、忘れ物はしない様に」
「大丈夫っすよー」
「だ、大丈夫です・・・多分」
「アタシも大丈夫・・・あ、悪りぃタバコ忘れたわ」
私の戦友達からの返事を聞きクスリと笑う
「ではライザ、これを期に禁煙をしたら良いじゃないですか」
「うげーマジかよ」
そんなやり取りをしてる内に施設の外に出て、待機状態のムラサメを起動し、コクピットに乗り
「では、行きましょうか」
最大加速で舞い上がり敵へと向かう
さて今日のエースは誰だろうか?
なんか色々と飛んでますが、お許し下さい