一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス 作:銭湯妖精 島風
織斑一夏が1年1組のクラス代表に正式に就任して数日が経った今日この頃、私は教師の仕事の一環として放課後は生徒達に自主補習をつけている
幸いラビットハウスから納品された吹雪は1大隊分 36機ある為、自主補習で毎回最低でも2小隊分 8機を使う事が出来て助かっている
因みに警備部には警備用にイーグルが予備機含め1大隊分納品されていたりする
元々戦術機は関節思考制御のお陰で搭乗者に優しい仕様になっているので、生徒達には好評だ
そんな訳で其れなりに教職も悪く無いなぁと思いつつ、朝のHRの為に教室に向かうと、入り口の所に小柄なツインテールの子が彼へ宣戦布告していた
昨夜ライザが言っていた編入生は彼女の事だろう
チラリと腕時計を確認すると、本鈴の1分前だったので、とりあえず彼女の後ろに歩み寄ると、彼は私に気付き彼女に注意を促したので、彼女の肩を軽く叩く
「何よ、今あたしは・・・ち、千冬さん!?」
口ぶりからして彼と知人なのは予想していたが、姉さんとも顔見知りだった様で、私を見て驚いている
「私は織斑先生ではありませんよ?私は真壁一夏です、凰 鈴音さん?もう予鈴は鳴っているので自分のクラスへ戻って下さいね?直ぐに本鈴も鳴ってしまいます」
「は、はいぃ」
私が優しく語り掛け道を開けると彼女はワタワタと小走りで自分のクラスへ向かって行った
「では立っている人は席に座って下さい、HRを始めます」
姉さんと山田さんは次の行事で有るクラス代表戦の警備や来賓の受け入れ等の会議がある為、今日は私に任されているので、連絡事項を告げて行く
「そして次の行事で有るクラス代表戦ですね、約2週間後に開催されます、織斑君は一層 気を引き締めて下さい。折角のイベントですから練習中の怪我等に注意して下さい」
そんな感じでHRを終え、授業へと移る
姉さん達の会議がどの程度で終わるかは分からないので一応、午前のIS関連の授業は私が受け持つ事になっている
こうして座学の授業を受け持つと、向こうで新兵教育で訓練兵相手に座学をした事を思い出す
拮抗していても1人でも手練れを最前線へ送り込み怨敵BETAをブッ殺し人類の生存圏を広げなければならなかったので、その頃 比較的手隙の私に声が掛かったんだろうな、うん
そんなこんなで午前中の授業で、オルコットが4回、箒が2回程、明らかに何かに気を取られて授業を聞いていなかったので、丸めたプリントで軽く頭を叩いて注意した
これが姉さんだったら、見るからに硬い出席簿で其れなりの威力で叩いただろう
なので、まだマシだと感じて欲しい所だ
それにしても、住む世界が違えば性別も知り合いも変わる様だ
私には彼女の様な中国人の友人は居なかったから
その辺りは少し興味深いかもしれない
一夏ちゃんは、平常時は優しい先生ですw
だから生徒の脳細胞を殺したりしませんw