一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス   作:銭湯妖精 島風

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箒視点です


篠ノ之 箒と紅きIS まえ

 

 

 

私、篠ノ之 箒は稀代の天才、又は天災と呼ばれる篠ノ之 束を実姉に持つが、一般的な女学生だ・・・多分

 

姉が14でISを世間に発表し、その三年後に全国各地の施設が何者かにハッキングされ日本に大陸弾道ミサイルが約3000発ほど放たれ、姉が開発した第1世代IS白騎士により、その悉くを海上で迎撃し打ち滅ぼし、白騎士を鹵獲しようと企んだ各国の戦力を相手に絶対的な性能を以て1つの被害も出さずに姿を消した

 

その後、白騎士事件と呼ばれる その事件により私は10歳の時、要人保護プログラムとやらで生まれ育った故郷を去らざる得なくなってしまった

 

それが悲しくて姉に当たってしまった時、姉は私以上に悲しそうに傷付いた表情で私を抱きしめ、泣きながら私に謝ってきた

 

その時、私はISをゼロから何年も時間をかけて作り、楽しそうに己の夢を語っていた姉の姿を思い出した

 

確かに姉が開発したISは現存する最強の兵器と言える、だが本当は宇宙への翼となる筈だったのだ

 

1番悔しいのは姉なのだと、私は理解し私も泣きながら謝った

 

姉や姉の理解者の奮闘により辛うじて兵器としての使用を禁止し、スポーツ及び宇宙開発への使用する条約が締結されたが、確実に着実に世界は歪んで行った

 

そして故郷を離れ三年の時が経った頃、姉はISコアの製造を停止し、姿を消した

 

無論、私達家族には事前に話をされていた事だったが、政府は大いに動揺した事だろう

 

そんな事は私には関係無いので幼い頃から ずっと続けてきた剣道に邁進し、中学生最後の大会で見事優勝をする事が出来た

 

各地を転々として両親とも離れ離れになってしまったが、一人暮らしも悪く無いな、と前向きに考えていた・・・のだが、1つ問題が有った

 

それは高校進学だ

 

実は国体優勝を聞き付けた複数の学校からスカウトが来ていたのだが、国から圧力が掛かって来た様で白紙になってしまった

 

流石に中卒労働者になる訳には行かないので、普通に進学を考えていると、ある日IS学園に入学する事が決定した事を通知する書類と入学に当たり必要な必要最低限の物が送られてきた

 

剣士たる者、常に冷静で在れ を心掛けている私でも流石にキレた

 

すぐに政府の担当に電話し、そんなだから姉が雲隠れするんだと思いつつ苦情を淡々と言ってやった

 

結局、私はIS学園へ入学する事しか選択肢は無く、イライラしながら必読の参考書を読み始めたのだが、重いし厚いし表記が難しいと三重苦でSAN値がガリガリ削られて行く様な気がしてならない

 

なんだかんだと参考書でSAN値を消費しながら勉強をしていた ある日、少し休憩のつもりでテレビをつけると幼馴染の一夏がテレビに映っていた

 

男である一夏がISを動かしてしまったらしい

 

故郷で生活していた頃も何かとトラブルを起こしていた様な気がして、少し笑えたが一夏本人は全く笑えない状況だろうなと思い、テレビに映る一夏に謝罪をしておいた

 

 

それからどうにか入学当日までに参考書に勝利し、IS学園へ入学すると、偶然か又は政府連中の思惑かは分からないが一夏がIS学園に入学していて私と同じクラスになっていた

 

 

とりあえず頭を抱えている一夏に憐れみを感じ、自分の席から立ち上がり一夏の背中を軽く叩き

 

「男児たる者、常に背筋を伸ばし胸を張れ一夏」

 

「は?えっ・・・ほう、き?箒か?久しぶりだな」

 

顔を上げ私の顔を見た瞬間、追い詰められた表情から生き生きとした表情に変わり、私の名前を呼んでくる

 

「あぁ久しぶりだな一夏、この様な場所に居る割には元気な様で安心したぞ?」

 

「なんだよ、それ?心配してんのか?」

 

私の軽口に一夏は答え、笑む

 

それから少し会話をしていると、チャイムが鳴ったので一夏に言い、席に座る

 

思ったより大丈夫そうで安心しつつ、先生を待つ

 

 

姉さんは今頃は何処で夢を見ているんだろうか?

 

久しぶりに電話をしようと心に決め、入って来た先生に意識を向けた

 

 






また書ききれなかったです、すみません

箒さん、少し改良されてしまいましたねw

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