一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス   作:銭湯妖精 島風

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手始めに

 

 

ライザに警備部用の機体搬入を頼み、私は彼と共に白式が入ったコンテナをターレットトラックに積み込み押さえておいたアリーナへ移動する

 

「織斑君、手始めにファーストシフトを済ませてしまいましょう」

 

「はい」

 

既にISスーツに着替えている彼に言い、白式に乗ってもらう

 

「違和感や不快感はありませんか?」

 

「大丈夫です、不思議と馴染む感じがします」

 

ターレットに踏み台を乗せながら彼に尋ねると、手をグパグパしながら そう言う

 

「それは良かった、では手始めに歩行からしてみましょう。此処から、あの壁に触れた後 反対側の壁に触れて下さい、あとはその繰り返しです。私はターレットトラックを片付けてから次の準備をしてきます」

 

「分かりました」

 

そう言い彼は指示通り真っ直ぐ壁へ歩いて行く

 

それを横目にターレットトラックに乗り搬入口から施設内に入り資材倉庫に行きコンテナとターレットトラックを返却し、私はアリーナの更衣室で強化装備を着てピットで訓練機として搬入された吹雪を纏い出る

 

とりあえず彼は指示通り歩行訓練をこなしている様でフラつかずにしっかり歩いていた

 

「お待たせしました織斑君」

 

「え?あれ?真壁先生?」

 

私の姿に驚いた表情の彼をスルーし

 

「次は飛行に移りましょう」

 

「は、はい」

 

軽く踏み込み跳躍ユニットに火を入れ飛翔を始めると、数テンポ遅れて彼も私の後に続く

 

まぁフラフラとグラつき今にも墜ちて行きそうだが

 

「織斑君、大分ブレてますよ?イメージをしっかり持って下さい」

 

「イメージですか?イメージ」

 

こればかりは自分で物にして貰わないと困る

 

私の場合、経験が有るから無意識にイメージが出来ているし、いちいちイメージしていたら碌に戦えなくなってしまうので彼にアドバイスが出来ない

 

 

こんな事になるなら戦術機シュミュレーターを束さんに作って貰えば良かった

 

そんなこんな様々な機動を混ぜつつ飛行していると、徐々に慣れてきたようでマトモに飛べる様になった彼に次の指示を出す

 

「では着地して武装展開をして貰いましょう」

 

私は一気に加速しトップスピードで地表ギリギリで反転し完全停止し着地する

 

彼も私の真似をしてくるが、脚部が大きく地面にめり込み何か締まらなかった

 

「とりあえず近接武装を展開して下さい」

 

敢えてスルーし、地面から脱出した彼に指示を出す

 

「はい、えっと・・・近接ブレードか、来い!」

 

ピカーっと光が集まり近接ブレードが展開される

 

「次は近接ブレードで素振りをして下さい」

 

「はい」

 

彼は私の指示通りに近接ブレードで素振りを始める

 

その剣先は少しブレてはいるが経験者と分かる程度には洗練されている

 

恐らく数年前までは剣道をしていたのだろう

 

私も両親か健在だった頃は姉さんと剣道場に通っていた

 

養子になってからは剣術にシフトしてしまったが

 

根幹の部分では彼も私と同じなのだろう

 

性別や世界情勢が違うが私と彼は同一人物という事が何となく分かった

 

 






白式の強化の方向が定まらないですわー

ソードストライク的な強化

ソードインパルス的な強化

戦術機的な強化

とか色々と迷ってます


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