魔法少女リリカルなのは~幻英の書~(更新停止)   作:零乃龍夜

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どうもドクシャサン=レイキデス。

新しい転生者!見ユ!!
踏み台もちょっと出ます。

てか一話が長いと感じてしまう。もっと文章短くするべきか・・・

とりあえず魔法少女リリカルなのは~幻英の書~第3話

始まります


3話

朱奈sido

 

 

 

あれから数年がたち僕は自分の部屋のベッドで夢の中にいた。

ぐっすりと熟睡していると急に僕の体の上を何かが乗っている感触がする。

こんなことをする奴は一人しかいない。

 

「ご主人様~♪おはようございま~す♪」

「う~・・・タマモ起きるから、起きるから降りてくれ」

「い・や・で・す♪なぜならタマモ、ちょ~~と昨日ようやくこの家の結界だの工房など

の仕事がようやく終わってご主人様成分がた・い・へ・ん!不足しているので~今すぐ成分を摂取しているんです♪」

 

と言って俺の体に密着しいて、タマモの胸が押し当てられる。

前世では年上の人からそういうことをされていなかったので朱奈は赤くなりながら振り払おうともがく。

 

「イヤンッ♪マスタ~あまり動かないで下さいまし。服越しではありますがそう擦るなんて、マスタ~のエッチ♪」

「やめろ!今日は入学式なんだ!てか、そっちが擦ってくるんじゃないか!」

「だって~前回私出番なかったんですよ。今日くらいマスタ~とイチャイチャしてもいいじゃないですか♪」

「前回ってなんだ!それに今まで一度もイチャついた事なんかないじゃないか!」

 

という口論を続けていてこの状態を起こしに来た咲夜によってタマモが串刺しになった事は無視だ、それとアリスから朝からうるさいと怒られた。解せぬ(-_-;)

 

 

 

今日は僕が私立聖祥大学附属小学校に入学する。聖祥の制服を着てみたのだが僕のは父さんが校長に前もってズボンを長ズボンにしてもらっている。

一応家の都合と言ったが本当の理由は単純に短パンが似合わないから。正直短パンの制服姿を母さんと父さんに見せたら苦い顔をしていた。結果長ズボンとなった。しょうがない似合わなすぎだもん。

 

「あ、お兄ちゃんおはよう」

「おはようスグ。母さんもおはよう」

 

リビングに行くとスグこと直葉と母さんこと卯月が先に朝食をとっている。咲夜とアリスは今朝から家事を行い凛は新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる。

僕が椅子に座ると咲夜が紅茶を出してくれた。いつもながらおいしい。

スグと母さんが家に来て数年が過ぎた。最初は二人ともこの環境に緊張していたがだいぶ慣れたようだ。

スグも僕の事を敬語では呼ばず今では「お兄ちゃん」と呼んでいて僕も「スグ」と呼んでいる。

スグは最初こそ咲夜たちを警戒していたがすぐに溶け今では仲良く話している所をよく見かける。

 

「おはよう朱奈ちゃん!今日から小学生だね。今日は皆で一緒に見に行くからね!」

「父さんは今日大丈夫なの?」

「ああ、今日は休みをもらっているから緊急の用事がない限り大丈夫だ」

 

父さんも仕事の方がかなり右肩上がりになり、この前は富豪の家が多く集まるパーティーに御曹司として僕が、その付き添いとしてアルトリアが参加した。その時に僕は一つ下の子の二人と仲良くなった。

 

「そっか、まあ午前だけだし終わったらどうする?」

「あ、私翠屋に行きたい!」

「あ~あの有名な喫茶店か、いいかもね」

 

翠屋か、ランニング中に何度か見かけたのだが中々繁盛してたのは見えた。最初見ていた時は女性らしき人が頑張って接客をしていたのを見かけたときは大丈夫かと思ったが、何週間後に見かけた時は見かけない男性の人がいて客の流れが安定していたので何とかなったんだなと思いながらランニングをしていた。

時々その男性と女性がかなりいい雰囲気をしていたのを見かけたがそういう関係なのだろう温かい目で見ていたのだが、男性の方はよく視線をこちらに向けているのは僕の気のせいだろうか・・・

なんか関わってはいけないと僕の脳が信号を送っている。

 

「そういえば直葉ちゃん翠屋の子と最近お友達になったんだよね?」

「うん!『双子』のなのはちゃんとななみちゃんだよ!」

 

そういえばスグが最近公園で友達を作ったと言ってたな、スグは余り自分から友達を作らないから心配していたが無事で来てよかった。

まあ、おそらくその子は[原作キャラ]か[転生者]なのだろう。スグはなるべく原作に関わりたいとスグの部屋の近くでたまたま聞こえてしまったから間違いない。

別に盗み聞きではありません。何せ部屋のドアが少し開いていたから通りかがったら聞こえちゃったんだよ。

意外とスグはドジっ子だからね。仕方ないね。

僕は転生する前に原作知識を消すようにと言ったのだが一部曖昧に覚えている。まあ、そうしてもらって困らないことはないし記憶も曖昧だからあまり意味もしない。

 

「確かその時になんか変な奴に絡まれたと言ってなかった?」

「あ~その時に銀髪の男の子が急に話しかけてきたからとりあえず二人と一緒に逃げたんだ。幸いすぐになのはちゃん達のお兄さんが来たから何とかなったよ」

「そうか大丈夫だったか・・・僕が近くにいたら良かったんだけど・・・」

 

てかそいつ容姿からして完全に転生者だろ。もしスグに手を出したらとりあえず衝撃のファーストブリットを食らわせよう。最悪記憶操作して・・・

 

「大丈夫だよ!もしもの時はななみちゃんと私で何とかなるから。寧ろお兄ちゃんがいると・・・」

「ん?どうしたスグ?」

 

最初の方は聞こえたが後半の方は小声であまり聞き取れなかった

 

「な、何でもないよ!もうお兄ちゃんもいつも子ども扱いするんだから!」

「いや僕もそうだけど子供じゃん・・・」

「いいの!とにかく大丈夫だから!だからお兄ちゃんは気にしなくていいから!」

「お、おう」

 

そんなに頼りないのか僕は・・・。ちょっと落ち込んでいると自分のバッグを持った咲夜が来た。

 

「朱奈様朝食をとりましたらそろそろ準備を。皆様もあまり時間がないので」

「私と咲夜は準備できたから私は卯月さんの準備を手伝いますね。アルトリア、あなたは直葉の準備をしてあげて」

「はい、スグハ準備に入りますよ」

「ありがとうアリスちゃん!」

「はい!お願いします。アルトリアさん!」

 

こうして白銀家の全員は朱奈の入学式の準備に入った。

 

 

 

入学式は終わりました。

えっ何かなかったのかって?

あるわけないじゃんおっさんの長い話をただ聞かされるだけだぞ。しいて言うなら母さんと父さんのテンションが怖かった。

あと咲夜、そのカメラなんだ相当高級なカメラだよなそれ。いつ買ったし・・・

入学式が終わり自分のクラスに入る。

クラスは1組入った瞬間他の人たちが僕に注目する。そりゃそうだ男子の制服でもズボンがほかの人たちと違い長ズボンで、髪も男にしては長い黒髪、中性的で整った顔立ちはやはり目立つらしい。

女子はきゃっきゃッしながら会話をし、男子は誰が先に話しかけるかを争っている。

とりあえず指定された席に着きホームルームが始まるまで席で待つ。

 

 

 

とりあえず小説でも読むか・・・

最近何もない日は海鳴市の市立図書館に行き、本を熟読する毎日。

そしたら後ろから急に声をかけられた。

 

「君小説好きなの?」

「ん?」

 

声が聞こえた方を向くと、そこにロングストレートの茶髪の少女がいた。

 

「ああ、最近近くの市立図書館に通っていて、かなりの本を読んだよ」

「へぇ~ッあ!自己紹介していなかったね。私高町ななみ。今日から同じクラスなの。よろしくね」

「よろしく。僕は白銀朱奈。これから1年よろしくね高町さん」

 

彼女は高町ななみさんか・・・あれその名前聞いたような・・・

 

「ななみでいいよ。こっちも名前で呼ぶからよろしくね、朱奈ちゃん」

「え、あ・・・うん・・・よろしくななみさん・・・」

「?どうしたの?」

 

ああ~やっぱりか・・・

 

「え~~とななみさん。さっき僕の事ちゃんって」

「へ?・・・・・えッもしかして!?」

「うん・・・僕は男だよ」

 

彼女は完全に僕を女の子だと勘違いした。(´・ω・`)

 

「そもそも僕男子の制服だから普通男子でしょ・・・」

「え、男装だと思った」

「その発想はなかった・・・」

 

正直ショックだった朱奈ははっはっはっと乾いた笑い声を出しながら窓の外を見た。

あ~空はこんなにも青いのか~。そ~なのか~

 

「え、えっと何かごめんね」

「うん、大丈夫。よくあるよくある」

 

本当によくあるから困る。俺のメンタルを抉ってくるからな~。

おっと心は硝子だぞ。

 

「じゃあ朱奈くん。これからよろしくね」

「うん、よろしく」

 

と互いに手を差し出し握手をする。とりあえずボッチにならずに済んだよ。友達ができて本当に良かった。

まあ、彼女とは【普通の友達】にはなれないとは思うけど。

 

「お、ななみじゃん!同じクラス?」

「あっこの声は・・・」

 

ななみの言葉を聞いてそちらを向くと赤茶色の髪に茶色の目をした少年が近寄った。

 

「なんだななみがいるのか。知り合いがいて助かったぜって、そっちのは誰なんだ?」

 

とこちらに顔を向けてななみに話しかける。

 

「ちょうどいいから紹介するね。こっちは私が話しかけた白銀朱奈くん。でこっちが」

「楓馬宗二朗(フウマ ソウジロウ)だ。好きに呼んでくれ!」

「お、おう。ななみから聞いた通り白銀朱奈です。僕は宗二朗って呼ぶから僕の方も好きに呼んで構わないよ。ちなみに男だよ」

 

結構グイグイ来るな。フレンドリーでいい奴そうだし。

つかこいつからも魔力の反応があるんだが。この二人はとりあえず転生者もしくは原作キャラなのだろう。

 

「OK朱奈!これから一年よろしくな、って男だったのか!?確かに男子の制服着ているし。」

 

ほんとこれ言わなきゃ男子か女子か区別つかないみたいだな。いっそ髪切るか?

 

「まあこっちとしては男友達ができてうれしいぜ。よろしくな朱奈!」

「こちらこそよろしく宗二朗。そういえば二人とも知り合いみたいだけど、前から友達とか?」

「まあな。俺とななみの家は近くてな、幼馴染なんだよ」

「ソウジとはウマが合うからよく一緒に遊ぶんだよ。なのはも一緒にね」

「なのは?」

 

あれ、やっぱりどこかで・・・あっそうだ。今日スグが言ってた名前!

 

「高町なのは。私の妹よ、最近はなのはとソウジ、それと最近なのはと同い年の子とよく遊ぶのよ」

「ねえ、そのもう一人って直葉って名前じゃない?」

「えっそうだけど、何で知っていんだよ?」

「直葉は僕の妹なんだよ最近公園でよくなのはちゃんとななみちゃんと遊んでいるって言ってたんだよ」

「え!?直葉ちゃんのお兄さん!?」

 

そういうと二人はこちらを凝視し何やら探っているように見てくる。

おそらく魔力を持っているか確認しているのだろう。

残念ながら僕は今リミッター最大までかけているため魔力ランクはFになっているだろう。まあ霊力の方はランクBまでしか下げていないけどさすがに魔力しか気にしないだろう。

 

「・・・そうだったの{ソウジ。彼・・・}」

「そうだったのかよ。世間は狭いってよく言うがまさかな。{ああ、魔力ランクがFだから転生者ではないみたいだな}」

「本当だな。あ、先生が来た。席に座ろう」

「そうね{私は原作が始まるまでデバイスが手に入らないからわからないけど、とりあえず大丈夫ってこと?}」

「俺も自分の席に着くか{けどまだわからない。直葉ちゃんは転生者なのは魔力を見てわかったけどこいつはもしかしたら隠しているかもしれないし}」

「{けどそしたら直葉ちゃんと一緒にこっちに接触すると思うんだけど}」

「{確かにそれはあり得るかもな。ゲイルどうだ?}」

《{魔力低くいので魔導士ではないです。しかしそれ以外の【何か】別の反応がありました}》

「{別の何か?}」

《{はい、しかしそれも周りの人よりもというだけでありななみさんのお兄さんと同じくらいの何かを感じるくらいです}》

「{恭也兄と同じ?武術の経験があるという事?}」

《{そこまではわかりませんが、同じ反応をしたのは間違いありません}》

「{・・・とりあえず危害を加えなければこちらから手を出さないでいいんじゃないか?}」

「{そうね、下手に動いても仕方ないし、それになのはの事も知らないみたいだしこのままにしましょう}」

「{了解。じゃあこのまま友達ってことで}」

 

 

 

先生のホームルームが無事終わり帰る支度をし始めると

 

「朱奈くんこれからどうする?」

「ああ、これから家族と一緒に翠屋で食事しようって話になったんだよ」

「へぇそうなのか?俺たちも翠屋で入学祝いとして食べに行くんだぜ」

「てか、翠屋は私の家族が開いているお店だからね」

「あ~そういえばスグがそんなこと言っていたな。あっ、スグって言うのは直葉の事だよ」

「へえぇ~直葉ちゃんと朱奈くんって仲いいの?」

「どうだろう・・・多分普通の兄妹の仲だぞ。そもそも兄妹って言っても義兄妹だけど」

「えっマジで?」

 

と宗二朗は驚いた顔でこちらを見る

 

「マジマジ。今の母さんと父さんは再婚したんだよ。スグが母さん、僕が父さんって感じで」

「そうだったの。・・・部屋一緒とか?もしくは一緒に寝たことがあるとか?」

「お、おいななみ何いt「ソウジだまって」・・・はい」

「ん?いや別々だけど?」

「・・・そう、良かった。(さすがに無いわよね。良かった恭也兄がおかしいだけだった・・・)」

「?、??」

 

そんなこんなで会話し、お互いの家族を見つけてそれぞれ紹介をした。

最初は宗二朗とななみは咲夜たちを見て驚いていたが前から直葉が家の事は説明していたらしい。

少し驚いていたが直に仲良くなっていた。

 

それぞれの親御さん達はとても仲良く話スグは茶髪のツインテールのおそらく高町なのはであるだろう女の子と仲良く話している。

互いに自己紹介と挨拶をし、そのまま翠屋に行き高町、楓馬、白銀の家は現在仲良く食事をしている。

・・・だが、宗二朗と僕、それとななみとなのはの兄である恭也さんの席は少し他と空気が違う。

それも主に恭也さんが僕の方を見て警戒しているのがすごくわかる。何せ威圧感がハンパないもん。

ヤベッ冷や汗がめっちゃ出ている。ちょ~怖いんだけど。

そしてそれに気づいたアルトリアと咲夜が恭也の方を睨み始める。

咲夜、どこからそのナイフをしまいなさい。

アルトリア、護衛用の警棒をしまいなさい。

そしてタマモ、呪術を使おうとしない。

一番まともなのはアリスだけか!?そもそもアリスは紅茶を飲みながら楓馬の母と仲良く話しているし。

母さんは高町の母である桃子さんと、父さんは楓馬の父と高町の父である高町士郎と、スグはなのはとななみと高町の姉である美由希と楽しく話しているし。

もうカオスすぎるだろこの状況。

 

「・・・朱奈と言ったか?」

「は、はい・・・」

 

突然に恭也が朱奈に話しかけてきた。

 

「お前にななみとなのはは渡さんぞ」

「・・・・・はい?」

「でた、恭也さんのいつもの奴・・・」

 

なんか宗二朗は理解しているが僕にはよくわからん。

 

「え、え~と渡すも何もそもそも貰わないんですが・・・」

「・・・それはななみとなのはに魅力がないという事か?」

「はぁ!?なんでそうなるんですか!!??」

 

何だこの人!?しかも今の発言でさらに威圧が強くなるし。

そして咲夜たちもそれに応じて威圧が強くなるし。

た、助けてくれ・・・

 

「ななみとなのはに手を出すならそれなりのちかr「いい加減にしてよ恭也兄!」グハァッ!?」

 

突然現れたななみがどこから取り出したわからない木刀で恭也の頭を叩く。

咲夜たち、ななみにサムズアップするな。

そんなこんなで会話をし、楽しい時間を過ごしていた時に店のドアが勢いよく開き。

 

「はあぁ。また来たよ」

「にゃはははは。・・・はあ~」

「あいつまたかよ・・・」

 

ななみ、なのは、宗二朗の順番で言ったことに耳を傾けながらドアの方を向くと

 

「よう嫁よ!遊びに来たぜ!!」

 

そう言って現れたのは銀髪で金と赤のオッドアイの目をした少年が現れた。

 

「ん?おうななみもいるじゃないか!・・・ッチモブもいんのかよ」

「悪かったな俺がいて。てかよくもまあ懲りないな・・・恭也さんにボコられたのに」

「ほう・・・またなのはとななみに手を出すのか・・・」

「げっ!?べ、別に今日はなのはとななみには何もないですよ!?」

 

こいつ逃げたな・・・てかこいつも魔力がって高いな、それも制御がしっかりできていない。

無駄に魔力を漏らしすぎじゃないか・・・てかあいつ確かスグが言っていた・・・

 

「え、え~と今日は・・・そう!直葉に会いに来たんだ!」

 

・・・・・・は?

 

「え?わ、私?」

「そうだ!今日は直葉と遊びに来たんだ!さあ嫁よ俺と一緒にって・・・」

 

そこで銀髪の少年は気づく、咲夜たちの方を見て

 

「な!?東方の十六夜咲夜とアリス、さらにセイバーがなんで!?(そうか!俺やモブと同じよう直葉も転生者だからおそらくあれは直葉の転生特典か!)」

 

おいおい、迂闊な発言はするなよ。それ知っている理由聞かれたらどうすんだよ。

最悪ストーカー発言だぞ・・・

 

「まっ、まあそんなことは今はどうでもいい。どうだ嫁よ、俺と一緒に行こうぜ!そっちの三人も連れて。」ニヤニヤ

「「「・・・・・」」」

「ちょっちょっと私行かないし、そもそも私あなたの嫁じゃないんだけど・・・」

 

そう言った直葉だか銀髪は近づき直葉に触れようとした。

 

「なに照れだよ。それとも一人じゃ寂しいか。それならそこの三人も俺の「それ以上スグに近寄るな」ッ!?」

 

・・・さすがに限界だ。魔力以外の霊力と魔術回路を全開にする。

 

{マスター魔導書は使いますか?}

{ユイか・・・大丈夫だ、こんな奴に英霊も住民の力を借りる必要ない・・・}

「もう一度言う。これ以上スグにも、咲夜達にも近づくな」

「なっ!?・・・ほうちょっといい顔しているし妹にしっt「アホ。僕は男だし、お前みたいな奴をスグが好むわけがない」はあ?男!?」

 

こいつ・・・本当にどうしようもない奴だな・・・

 

「モブが・・・直葉は俺の嫁だ!そしてなのはやななみもだ!?」

「御託はもういい。それよりも聞いたぞ、今日朝にスグから聞いたよしつこい銀髪がいるって・・・」

「な!?朝ってどういうことだ!テメェ直葉の事つけ狙っているのか!?」

「はあ?僕は白銀朱奈。白銀直葉は僕の妹だが?」

「ッチ、ならテメーも転生者か!」

「転生者ってなんだよ・・・アニメの見すぎじゃないか?」

「・・・違っているか。魔力も感じねえし・・・」

「さっきから何言っているんだ。お前頭大丈夫か?」

「うるせぇ!モブごときが調子こいているんじゃねえ!!」

 

そうはき捨てながら銀髪は殴りかかってきた。

魔力で強化した拳は当たれば危ない、ななみたちは突然の行動に対応できない。

恭也がどこから取り出した小太刀を取り出すも間に合わないだろう。

だがこれで・・・

 

・・・正当防衛成立だ

 

こいつの拳は遅い、これなら霊力なんか使わず蹴り一、二回で十分だ。

そう思い銀髪の伸びた腕を顔寸前で避け攻撃に転じる。

 

 

【神零流】

朱奈が前世の頃に様々な武術を覚え複合し、改良し、アレンジして身に着けた総合武術。

型と番号があり、得物を持つ時は神零流で無手の場合は神零式と分けられている。

例えば刀を使う場合。神零流抜刀術でそこに型と番号が存在する。

そして今回僕が使うのは。

 

「神零式戦闘術・・・」

 

高速で自分の体を回転し・・・

 

「二の型十六番・・・」

 

足を銀髪の頭めがけて・・・

 

「隠禅・黒天風!」

 

皆に聞こえない範囲でいいながら

鋭い回し蹴りを繰り出す!

 

「グハッ!?」

 

そのままドアの方に吹っ飛びいつの間にかいた咲夜がドアを開けそのまま外に吹っ飛んだ。

毎日鍛錬している事を知っている家族は普通だが知らない二家は当然ながら呆然。

ほぼ全員「( ゚д゚)」のような顔をしている。

唯一高町家の士郎さんは「ほう、いい動きだな・・・」と感心しながら見ている位。

 

「お見事ですシュナ。普段の鍛錬のたわものですね」

「いやあいつが弱いだけだよ。普通は躱せるし、躱されたら即座に二撃目を入れる気でいたから即座に拍子抜けかな」

 

などとセイバーと会話する。

 

「あちゃ~やっちゃったよお兄ちゃん・・・」

「何あれ!?彼何か習っているの?完全に武術習っている人の動きだよ!?」

 

ななみは驚愕の顔をしながら直葉に言う。

 

「あれはアルトリアさんに武術を習っているんだよ。アルトリアさんはボディーガードをしているから」

「なるほど・・・道理で・・・」

 

と恭也は何かに気づいたようなようにつぶやきながら朱奈とアルトリアの方を見ている。

 

「私ができるのは剣を振るう事、今のはシュナの独学で覚えた動きです」

「あはは、僕は人の事を真似ることが得意だから。さっきのはある空手の大会で使用された技をアレンジしてやったんだよ」

 

少し嘘だがまあほとんど真実だから大丈夫か。

 

「それにしてもなかなかいい動きをするね朱奈君。どうだい試しに恭也か美由希と手合わせをするかい?」

「え?」

「アルトリアさんもどうですか?家には道場があるので木刀がありますよ」

 

いやだよどう見てもこの家の人見るからに強そうじゃん。唯一桃子さんとなのはが戦闘しなさそうだけどそれ以外の人戦闘力高そうじゃん。

 

「すみませんが今日は遠慮していただけないでしょうか。この後彼は私と用事があるので」

 

とアルトリアが言う。助かった!

第三話!完!!

 

「そうかい、ならいつでも来てくれ。いつでも手合わせしよう」

「(まずい!)いえ自分はe「はい、そうさせていただきます」アルトリア・・・」

 

僕を殺す気かとアルトリアを睨みつけながら朱奈は思った。

 

 

救いはないんですか・・・




タグどおり他作品の技が大量に出ます。
今回は隠禅・黒天風です。
元ネタはググってみてください。

神零式はいわゆる他作品の技を積み込んだ武術です。
なぜそんなことができるのかはそのうちわかります。


感想、コメント宜しくお願いします。


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