魔法少女リリカルなのは~幻英の書~(更新停止) 作:零乃龍夜
今回は完全戦闘回です。
そして今回から新要素
戦闘視点
を導入します。
これは戦闘専用の視点で
一人称視点ではなく複数からの視点を合わせた視線で見ます。
今までは誰か一人の視点ばかりでやりましたが戦闘の時はそれがとてもめんどu、ゲフンゲフン自分の技術では無理なのでこの形にしました。
それでは
魔法少女リリカルなのは~幻英の書~
無印編
第九話「銀と黒の獣 前編」
始まります♪
戦闘視点
月村すずかと誘拐犯の男はただ見る事しかできない。
片方は白衣を羽織い、手にはカードのような物を持った眼鏡をかけた20代の男。
研崎 耗(ケンザキ コウ)
もう片方は白いコートを身に纏い、機械的な杖を持った長めの黒髪の少年。
白銀 朱奈(シロガネ シュナ)
「さあ!私の玩具(カード)を披露させてやろう!!」
「黙れ!命は・・・命は・・・お前の玩具じゃないんだぞおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
朱奈から大量の魔力が漏れながら研崎に向かって叫ぶ。
朱奈から放たれた魔力は濃く、魔力に無知である二人はそれが魔力だと分かっていないが朱奈から放たれた何かにすずか達は怯える。
「しゅ、朱奈さん?・・・」
「なんだこれ・・・ウッ、急に吐き気が・・・」
月村は夜の一族、吸血鬼の末裔故こういった異端の力に耐性があるが男は普通の人間。
魔力に当てられ吐き気を催している。
「お二人は私の後ろに非難を!三人共私の結界で守ります!」
ユイは優姫 ユウナを抱えながら二人の近くに行き結界を張る。
ユイは幻英の書の管理プログラム、単純な魔法戦なら主にも守護騎士の誰よりも強い。
「さて、まずはお手並み拝見だよ。カードコール、『無限の剣製』」
研崎がそういうと手に持ったカードが光だす。
それと同時に彼の周りにいくつもの剣が現れ、朱奈に向かって放たれる。
「シャイニングハート!」
「了解です。『プロテクション』」
朱奈はその場に動かず防御魔法を張る。
剣は朱奈に向かって飛んでいくも、それらはすべてプロテクションの前に弾き飛ばされる。
「ッハハ!いいのかい?私の無限の剣製は魔力消費が少ない。よってほぼ無限に放たれるぞ!プロテクションがいつまでもつだろうな!!」
・・・研崎は知らない。
毎日のように幻英の書の少女と英霊たちにしごかれている事に。
「それなら問題ない・・・お前よりも強力で大量の剣を毎日浴びているから慣れている!」
「?・・・ッ何?!」
研崎の剣の雨は・・・朱奈を傷つけることができない。
少女たちから弾幕の作り方と回避方法、英霊たちからは近接戦闘並びに魔術の使い方を、そして最近はリニスの魔法の授業もある。
近距離戦闘、中距離戦闘、遠距離戦闘。
陸上戦、空中戦、近接戦、遠隔戦、支援戦。
それらすべてを自分に合う形を見つけながら吸収し、会得し、アレンジする。
守護騎士であり、メンバーの中で一番の戦闘力を持つアルトリアから「朱奈に勝つ方法は本人が手加減(身内にはほとんどする)しない限り普通じゃまず無理です・・・」と言っていた。
それを知っているのは同じ守護騎士、魔導書に記載されている人物、リニス、それとユイ以外の本人も知らない。
「お前の剣は外見はしっかりしているけど中身が何もなっていない、『ただの剣』じゃあ【俺】のプロテクションは破れない」
「ッ!ならば!!カードコール『鏖殺公(サンダルフォン)』」
研崎は無限の剣製のカードをしまい、別のカードを取り出す。
それが光を発すると彼の傍らに巨大な玉座が現れる。
そこに収められた剣を引き抜き朱奈に向かって剣を振りかざす。
途端、剣から斬撃が放たれ朱奈に向かって飛んでいく。
「・・・・・シャイニングハート!」
「Yes.『イージス』。Stanby.....Expansion(展開)」
それに対し朱奈は手を前に出しシールドのような物を張るだけ。
そう・・・張るだけで防げてしまう・・・
「!?だが、いつまで持つかね?」
研崎は尚も斬撃を飛ばす。
飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす飛ばす
それでもシールドが破れない、ヒビ一つつかない。
「・・・いったい何の力だね?こんなにも攻撃をしてもまったく破れない・・・それとも君は単に防御特化なのかい?」
「残念どれも不正解だ」
斬撃が止み、朱奈はシャイニングハートを杖の先を研崎に向ける。
右手は杖についたトリガーを、左手は杖の後ろの方を持ち突き出すように構える。
「正解は・・・
お前が弱い。それだけだ・・・!」
「ッ!?」
瞬間、朱奈は研崎の前から消える。
「行くぞ、シャイニングハート」
「Yes.『ホーリー』・・・」
「何、後ろ!?」
突如後ろから声が聞こえ、研崎が振り返ると魔力を貯めて放とうとする朱奈がいた。
朱奈が使ったのは瞬間移動(テレポート)。
それによって研崎の後ろに突然現れることができた。
そして今放とうとしている魔法は・・・
現在、シャイニングハートの【バスターフォーム】のみできる魔法。
・・・砲撃魔法・・・
「シュート・・・」
「『バスター』」
トリガーの引き金を引きながら唱える。
シャイニングハートから一直線の銀色の魔力砲が発射される。
「!?か、カードコール『幻想殺し』!」
研崎は右手を突き出しながら叫ぶ。
それと同時に銀色の閃光は研崎の右手に直撃する。
右手は銀色の閃光を消している様だが研崎は苦しい顔をしている。
「クッ相殺しきれない・・・だと!?」
閃光は止むことを知れず研崎を飲み込もうとしている。
「・・・・・」
朱奈は黙ったまま砲撃をやめない。
寧ろだんだんと威力を増しながら放ち続ける。
するととうとう・・・
「!ぐああぁぁぁッ!!」
右手の幻想殺しの許容範囲を超えて、閃光に飲み込まれた。
そのまま地面に倒れ伏せ、苦痛に耐えながら研崎は起きる。
「ガハッ!?・・・馬鹿な、異能を打ち消す『幻想殺し』が打ち消しきれないだと!」
「・・・やっぱりな・・・」
「何がだ!?」
顔を歪ませている研崎に朱奈は言い放った。
研崎のその顔は先ほどまでの余裕の表情が消え、焦りの滲ませていた。
「あんたのそのカードは一つ一つ切り替えないと使えない。現に別のカードを使おうとしたときに前のカードの力を発動してないからな。それとカードを切り替えて戦うのはわかるが使い方、技量がまったくなってない。強力なカードを使っても持ち主が弱ければ十分な力を発揮しない・・・宝の持ち腐れって言葉知ってる?アンタの事だよ」
「ッ!・・・カードコ「させるかよ!」なッ!?」
またも朱奈は瞬間移動で消え、研崎の後ろに回る。
「『ホーリーシューター』・・・シュート!」
「Yes.スフィア4、Expansion(展開)...Injection(射出)」
銀色のスフィアが4っつ現れて、研崎に向かって飛んでいく。
それらすべては顔、腹、足、そしてカードを持った右手に当たる。
「グアッ!?チッ!カードコー、ガハッ!?」
カードを取り出して再度放とうとしてもまたスフィアが放たれる。
当然のことながら非殺傷設定にしているため死にはしないがそれでも威力のある攻撃、痛いなんてものではない。
腹に数発スフィアを放たれ胃液を吐く。
「おえっ・・・クッ、私がここまであしらわれるとは・・・」
「当たり前じゃん」スッ・・・
「!!??」
突然、研崎の目の前に朱奈が現れる。
・・・右手の拳を構え
「神霊式戦闘術・・・焔火扇!」
研崎の腹めがけてストレートを放つ
「グエッ!?」
吹き飛ぶ、壁に当たり研崎を中心にクレーターができる。
「止め・・・」
「『ホーリー』・・・『バスター』。」
それと同時にまた銀色の閃光が放たれ壁に埋もれた研崎に向かって砲撃を放つ。
ぶつかると同時に土煙が充満する。
「綺麗・・・」
すずかから静かに言葉が漏れる。
時刻は夕暮れ、黒い長髪が揺れ、白いコートが幻想的な雰囲気を放つ。
手にした杖はとても機械的で、それでいてこの世の物とは思えない構造をしている。
そんな光景を幼いすずかは小説に出てくる主人公のように見えた。
「何だよアレ、俺は夢でも見ているのか?」
男は今起きている現状に逃避しようとしている。
それは自分の意志でか、それとも本能でか、それは本人にもわからない。
「これは夢じゃありません・・・今のマスターは誰にも止められないでしょう・・・」
「え?」
「先ほどから気づきませんか?マスターは先ほどから【俺】になっていることに?」
「あっ・・・」
「いつもならあんな口調はしないのに、マスターが荒い言葉をいう事はかなりキレています。正直、いつものマスターとは比較にならないぐらい怖いオーラが出ています」
ユイは肩を震わせながらそう言う。
現に朱奈からはずっと魔力が漏れ、それが禍々しいオーラのようになっている。
「もう終わり?ならさ、今持ってるカードすべて渡せ」
「ガハッ・・・カードを・・・だと?」
朱奈はシャイニングハートを構えたまま研崎に言う。
「そうだ、それには奪った人間の能力・・・心が入っているのだろう?ならそれさえあれば彼女を蘇生する方法があるかもしれない。だからそれを渡せ、じゃないと・・・」
「グエッ?!」
「お前が気絶してから勝手に貰う事になるけど?」
またも朱奈はシューターを放つ。
壁に打ち付けられた研崎は逃げるすべもなく数発食らう。
「ガッ・・・まさか・・・ここまでの力を持っていたとは・・・少し見くびっていたようだな」
「御託はいいよ、さっさとカードを渡せよ」
「そういうわけにもいかない・・・といってもこのままだとまずいな・・・」
先ほどから朱奈は攻戦一方、研崎は防戦一方の状況。
研崎は苦笑いを死ながら朱奈を、ユイたちを見る。
「・・・仕方ない、一枚犠牲にするか・・・」
「なあ、早くしろよ。いい加減イライラして非殺傷設定解除するぞ」
「ハハッ!・・・いいだろう、カードを渡す」
「んじゃ早くしろ「まあ、待てタダで渡すわけないだろう」・・・」
そういうと研崎はカードを複数取り出す。
数は五枚、その三枚が融合して一枚になり、手持ちが三枚になる。
「先ほど融合して一枚になったのは、そこに倒れている奴のカード三枚、今は一つとなって彼女その者のようになっている」
「それか・・・『アナライズ』・・・」
朱奈はそのカードを解析して優姫かどうか確認する。
それには彼女が頼んだ特典がしっかりと残っており、優姫の心が入ったカードだと理解する。
「これに・・・カードコール『シャドウサモン』、『アロンダイト』」
のこりのカード二枚が研崎の言葉に光、瞬時黒い物体が集まる。
集まった影は集合体となり、人型になる。
その姿は全身が鎧の姿でその手には真っ黒な剣を携えている。
「何これ?」
「あれは!ランスロット!?」
「・・・の影で作った偽物だがね。まあ、それでも本人に近いスペック、いや・・・少し弄っているからもしかしたら本人より強いかもね。まあそんな事より・・・こいつにこのカードを預けるよ」
研崎は持っていた優姫のカードをシャドウランスロットの鎧の中に入れる。
「という事でコレを倒すことができたら彼女のカードが手にh「『ホーリーバスター』!」ちょっ、まっ!」ドーン
またも銀色の閃光が飛んでいき土埃をつくる。
「さっきいったよな?カード全部渡せって。日本語わかる?全部だ。じゃなきゃ今まで死んでいった奴らの所に逝かせるぞクソ野郎・・・」
「Master...熱源反応あり、まだ生きています。DO you have another blow?(もう一撃やりますか?)」
「YES・・・次はもう少し威力強めで・・・」
「(あ、あれ?マスターだけでなく、シャイニングハートも殺す気満々の用なんですが・・・)」
ユイが心の中でここまで朱奈とシャイニングハートの豹変に少し怯えながら研崎のいる方に顔を向ける。
幸いと言うべきか、まだ朱奈は非殺傷設定を解除してない様で出血などはしていないが、それでもボロボロのようだ。
「グッ・・・!もう見逃してほしいのだが・・・まあ逃がさせてもらうよ、カードコール・・・」
「逃がすか「Master!来ます!!」ッ!」
逃がさないようまたも砲撃を放とうとしようとしたらそれはシャドウランスロットによって阻まれる。
「それではさよなら。今度は君と対等になる物を用意して出直すとしよう。『次元旅行』・・・」
研崎はカードを使って粒子となって消えた。
「・・・邪魔なんだよ・・・お前!」
朱奈はシャドウランスロットを睨む。
シャドウランスロットは剣を片手で持ち、突進の構えをする
「マスター!」
「ユイ、キーブレードを誰でもいいから持ってこさせろ。それと・・・魔導書から・・・と・・・を呼んでくれ」
「わ、わかりました!」
朱奈はそれだけ言ってシャドウランスロットに顔を向ける。
「A-----uuuuurrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!」
「うるせえよ・・・黙れよ・・・なんで俺の邪魔すんだよ・・・邪魔すんなよ・・・頼むからさあ・・・俺の邪魔を・・・」
互いに魔力を貯める。
片方は黒色。
片方は白に近い銀色
「AAATHUUUUUUUUUURRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRR!!」
「ジャマヲスルナアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
こうして黒と銀の獣が激突する・・・
はい!今回も技名コーナー!
最初は朱奈から。
・プロテクション:防御魔法、バリアタイプ、防御範囲は全方位、強度はBランク以下なら無傷
・イージス:防御魔法、シールドタイプ、防御範囲は前方、強度はランクA+以下なら無傷
・瞬間移動(テレポート):八雲直伝、優秀超優秀、ジャッジメントですの!
・ホーリーバスター:砲撃魔法、直射型、悪魔の技、まだ優しい方
・ホーリーシューター:射撃魔法、誘導制御型、現在6つ同時操作可能、痛めつける時には絶好の魔法
・神霊式戦闘術焔火扇:1の型8番、ストレート、主に腹パン、(無言の腹パン)
次に研崎のカードコール
・無限の剣製:正義の味方、「お前はまだ基本の骨子が甘い!」、まだ贋作の贋作
・鏖殺公(サンダルフォン):戦争(デート)する精霊の剣、台座から引き抜くだけ、斬撃用
・幻想殺し:最弱の能力、ぶち殺すことはできなかった、やはり主人公補正が必要
・シャドウサモン:シャドウサーヴァント、今回ランスロットさん、今後も出るよ!
・アロンダイト:聖剣から堕ちた魔剣、浮気剣、オーバーロードしない
・次元旅行:脱出魔法、だいたいこいつのせい、いいや押すね!
とこんな感じです。
そして題名でわかるように今回は前編です。
次回どうなるかは・・・
温かい目で見てくださいお願いします<(_ _)>
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