戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
「いやー久々に飛んでるけど、やっぱりいいもんだね」
「そりゃよかった」
F.I.S.が起こした事件も終わって少し経った今日、久々にタケコプターで奏と飛んでみた。流石に人がいる場所で飛んでると遅くても翌日には空飛ぶUMA現れる、というニュースになってしまうからどこでもドアで人がいない所へ行って飛んだ……満天の星に土星のようになっている月が綺麗だ
「こうして飛ぶのって何時ぶりだっけ?」
「……響ちゃんが加入する前なのは確かだ」
「あぁ~そんな前だったか、そりゃ月も土星みたいになるし、アタシも弘も大きくなるよな、」
「奏……後半適当に言ってるなおい。そんなに大きくなってないだろうが、大きくなったのは奏の胸くらいだぞ」
「はっはっは~弘位の付き合いじゃなかったらセクハラで訴えるところだな」
付き合いあって良かったー! でも本当にそんなに大きくなってないんだよな~本当に奏の胸が大きくなっただけだから…………翼ちゃんは剣だからね、昔も今も変わることがない。翼ちゃんが変わったのは言葉遣いだけだから、女の子口調からSAKIMORIになっただけだから
「前飛んだのは確か……奏が悩んでるときだったよな?」
「そうそう! アタシが適合率やらなんやで悩んでるときに弘が引っ張って今みたいに飛んだんだよな」
「そうしないと奏動かないし、あのまま悩んでるとおかしな行動しそうだったからな……んでこれからどうするんだ?」
「どうするって何が?」
「いやノイズいなくなっただろ? ノイズがいなくなるまで戦うって言ってたから、これからどうするんだろうかってな」
異空間にいたノイズはラギュオ・ラ・ギュラ……じゃなくてネフィリムの爆発によって全滅したと言われたから、ノイズを倒すことが戦う理由だった奏はどうするのかと思って聞いた
「弘~どうするってそりゃ…………どうするんだ?」
「いや俺に聞くなよ! …こう言ったらあれだけどな、サポートに回ってもいいんじゃないか? ノイズはいない世界になったから響ちゃん達が戦う事も少なくなるだろうから、主な仕事は救助活動とかになるだろうし」
「アタシがサポート……か。時限式はいらな「いらないんじゃなくて、必要が無くなったんだよ。それくらい平和になったんだよ」そっか……平和になったんだよな」
「だからサポートに回って響ちゃん達を支えてさ。天羽奏として歌を歌って、テレビに出演して、普通に恋をしたらいいだろうに」
奏の歌は好きだし、出演している番組は人気があるからそれで良いと俺は思うけどな。さっぱりしている奏は色んな番組からオファーがきているって緒川さんが言ってたから余計にそう思う……翼ちゃん? 翼ちゃんはバラエティだからね何も聞くな
「弘、普通に恋って芸能人のアタシに難しいこと言うよな~。まぁそこらへんは旦那と緒川さんと相談するか」
「それがいいな。装者としては弦のおっさんに、芸能関係は緒川さんに、だな」
「それはそうと弘はどうするんだ? 今まで通りサポートするとして~恋とかするんじゃないのか」
「それは無理だな~俺は色んな国に色んな事した結果、お見合いとかハニートラップとかあったから……もしかしたらそれの可能性があるから気軽にできない」
ある国では国のトップの娘を助け、ある国にではエリート女軍人を助けた結果……強制的なお見合いだったり、ハニートラップというか肉食系ハニートラップが起きた。あんな事になるならどこでもドアで未来的密入国するんじゃなかった! そうじゃなくても風鳴のジジイがやれ国のためだからとか言って風鳴の関係者とお見合いさせようとしたのに……ちなみに翼ちゃんとはしなかった。理由はジジイ曰く
流石にあそこまで家事ができん者と結婚させるほど、人でなしではない
との事だった
「何となく分かるけどさ、それって弘がどこでもドアで密入国しなかったら起こらなかった事だよな」
「何故わかった! もしかして奏はヘルパーか!」
「それを言うならエスパーだろ? 変なボケを言うなよ」
「いや奏ならツッコミを入れてくれることが分かってるから言うんだよ」