戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
※冒頭の部分を少し書きかえました
S .O .N .G.の本拠地である船の一室にシンフォギア装者及び関係者が集められた。その理由は本来ならギャラルホルンで異世界に行くためには色々とめんどくさい事があるらしいが、俺はどんな手を使ってでも平行世界に行きたいからソノウソホントを使って行けるようにした為、その実験として平行世界に行って帰ってきたからだ
ソノウソホントを使って思ったのは、このひみつ道具やべぇよ! 何でドラえもんの世界にこんな頭のおかしいひみつ道具売ってんだよ、何で時空犯罪者こういう道具買って使えば色々と計画が進むだろうに……だったのは言うまでもない
「弘君、平行世界からの無事に帰還できたこと嬉しく思う。そして平行世界がどうだったのか教えてくれ」
「分かりました。まずはこちらをご覧ください……緒川さん落ち着いて見てくださいね」
「弘さん、何があっても驚くことなんてありませんよ」
いや、緒川さんだけじゃなく皆の開いた口が戻らない代物なんだけどな。まぁ見れば分かるだろうからBlu-ray Discを再生してっと
『さぁ今日も始まりました、【風鳴翼の誰でも出来る片付け&収納術の時間】です。今日は何をするんですか?』
『はい、今日はタンスに入れてある洋服がどれがどれか分からなくなる時がありますよね?そうならないためのちょっとした収納術をお教えしたいと思います』
「嘘だっ‼ 翼さんは平行世界であろうとこんな仕事を貰うはずがありません」
「なんだアタシは夢を見てるのか。先輩がこんな番組出れるはずないもんな」
「あはは……平行世界の翼さんは冗談が上手いですね」
「翼……平行世界のあなた疲れてるのよ」
「ジーーー偽者?」
「そうデス、こんなのありえないのデス!」
「おいそこまで言うことないだろう!流石の私でも怒るときは怒るぞ」
「これだけではなくて【風鳴翼のお料理教室】などのこの世界の翼ちゃんではあり得ない番組が毎週放送されているみたいです」
いくつかテーブルの上に出してみると全員があり得ない物を見るような目をしてパッケージと翼ちゃんを交互に見た。分かる、その気持ちは分かる……念のために石ころぼうしを被っててよかったと思うくらい大声を出してしまったからな
「それだけじゃなくこんな物もありました」
『今回演奏してもらう方は最近話題になっている美少女ピアニスト雪音クリスさん、そして演奏してもらう曲はショパンの幻想即興曲です……が演奏してもらう前に少しお話よろしいですか?』
「次はアタシかよ!平行世界でのアタシに何があったんだよ、ピアニストになってるしよ」
「…………雪音、落ちるときは一緒にだ」
「この世界のクリスちゃんのご両親はご存命みたいで、その影響でピアニストになったようです。そしてある意味問題なの少し飛ばした…ここからです」
『…それでピアニストに何故なろうと思ったのですか?』
『私は世界中のどんな場所でも音を奏でる両親の背中を見て、聞いて、感じて暮らしてきました。そしてそれを聞く人々の驚きや楽しそうな目を見てピアニストになろうと決めました』
「クリス君が敬語だとっ!?」
「どこに驚いてるんだよオッサン!」
「これは恐らく先程もいった通り、クリスちゃんのご両親がご存命なことが関係してると思います。多分こちらではご両親は亡くなっていることもあり、このような変な言葉「何が変な言葉だよ、アタシは先輩よりましだろ!」「雪音それこそどういうことだ!」……二人とも変だからな!話を戻して、平行世界ではご存命なためにそういう言葉遣いなのだと思います」
「クリスちゃんが敬語なんて平行世界って面白いんだね~」
「そうだね~響ちゃんのもあるんだよね~」
その後平行世界の響ちゃんの出演映画【日本国際警察】を約二名が真剣に見たり、平行世界の調ちゃんと切歌ちゃんの番組【二人で出来るもん!】を笑いながら見たり、マリアさんの番組【マリアの酒場放浪記】を涙を流しながら見たりした。まだ出してないけど弦のオッサンの【世界の軍隊にお邪魔します】と緒川さんの【忍術? いや誰でも出来ますよ】は見せないでおこう………
「弘君、次は俺と一緒に行くぞ」
「えっ…………」