戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~   作:高性能脂肪

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もしもシンフォギアのキャラが童話に出ていたら…という話です


シンフォギア昔話 その1

鶴の恩返し

キャスト

少女:立花響

 鶴:小日向未来

 犬:風鳴翼

 猿:暁切歌

 雉:月読調

 

 

 

 昔々あるところに立花響という少女がおったそうな~

 

「よし今日は野菜にお肉が貰える日だから町に行かなきゃ!」

 

 

 響は町へ格闘技の大会へ出場し、優勝賞品を持って帰っている途中に罠にかかった鶴を見たそうな~

 

「響助けてー!」

 

「み、未来~ここでは未来は鶴役なんだから私の事知ってたら駄目だよ」

 

「え…………私が響の事知らない……そんなのいやいやいやいやいやいやいやいや「み、未来分かった! 分かったから、知ってる体で良いから! だから足を動かさずに寄ってこないでほしいなぁ~な、なんて」ありがと響」

 

 

 なんやかんやで知っている鶴だったので響は助けてあげたそうな~

 

 

「響~ありがとう~後で行くからね~!」

 

「未来~それは知ってるけど言ったら駄目なんだよ~」

 

 

 鶴を助けたその日の夜、家の外では吹雪が吹いているので囲炉裏で暖をとっていた響の耳にドンドン…ドンドン…ドドドドドドドと玄関の扉を猛烈に叩く音が聞こえてきたそうな~

 

 

「ひぃっ! あ、開けるから…開けるから待って!」

 

 

 急いで玄関の扉を開けた響の目の前にいたのは…どこか自分の闇を制御していそうな黒髪の少女が立っていたそうな~

 

 

「あのね響、外寒いから今日泊めてほしいなぁ」

 

「未来もうがっつり入ってるよね~囲炉裏で暖まってるし」

 

「えっ? 何時も二人一緒の部屋だし、お風呂も一緒だし、眠る時も一緒のベッドで寝てるんだよ?」

 

「ま、まぁそうだけど……ほらあれ、あのセリフ忘れてるよ未来」

 

「あっそうだね響! 泊めてくれたお礼に機織りで着物作るから寝室の場所教えてほしいな」

 

「ん? 機織り機の場所なら「寝室がいいなぁ」いや機織り「寝室いいなぁ」いや機織「寝室」……寝室はこっちだよ」

 

 

 寝室へ少女を案内した響の後ろからふすまが閉まる音が聞こえてきたそうな~

 

 

「未来、これ台本に無かったよ! ここは機織りするから絶対にあ……み、未来なんで服脱いでるの?「それはね、これから響へお礼するために邪魔だからだよ」……なんでこっちに来るの?「それはね、これから響へお礼するためだよ」………み、未来~何でそんなに息が荒いの?」

 

 

「そ、それはね……響へのお礼は私の体を使ってするからだよ‼」

 

「い、いやぁぁあぁぁああぁぁぁあ‼」

 

 

 

 次の日、少女は昨日助けた鶴である事が分かった響はその少女(鶴)と仲良く暮らしたそうな~めでたしめでたし

 

 

 

 

 

「おい雪音、今回は桃太郎と聞いたのだが……?」

 

「そうデス、だからこうして猿の格好したのデスよ?」

 

「そんな事誰に聞いたんだよ!」

 

「……未来さんが今日は桃太郎だよって教えてくれたから」

 

 

「…………よ、よ~し今日は先輩の大間のマグロ一本釣りの番組があるからそれを見ることにしような」

 

「デース……話を替えたデスよ」

 

「そうだねきりちゃん……後が怖くなったから話を替えたね」

 

「雪音、それで私はいつ出れば「出るわけねぇだろ先輩!」なっ‼ 何故出ないのだ、桃太郎には犬は出るに決まってるだろう」

 

「だ~か~ら~あーもう! 先輩の番組見ながら説明するから、それで納得してくれよ」

 

「雪音が何やら荒ぶっているが……後輩の話を聞くのも先輩の努めだな、よし雪音行くぞ!」


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