戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
先輩と別れて歩いていたら何時ものバカと出会った。コイツならサンタがいない事は知ってるし、福置き三太なんていうキテレツな存在を話す事もないだろうから安心して聞くことが出来るな!
「あれクリスちゃん、どうしたのそんな変な顔して?」
「誰が変な顔だバカ! いやさっきな暁達が未だにサンタを信じてて、先輩は福置き三太なんていう聞いたことのない存在を信じてたからよ」
「あぁ~調ちゃん達信じてたんだ。翼さんも何時も通りで何よりだけど……サンタかぁ信じてた頃が懐かしいねぇ」
「そうだよな、その反応が普通だよな! 良かった良かった……アタシもパパがサンタだってフィーネに教えてもらった時は驚いたからな~あのプレゼントがパパからだ、どうしたんだ? お前震えているっていうか震動してるじゃねぇか」
さっきまで普通立ったのに何でいきなり震動しだしたんだ? 最初は普通でプレゼントの話……いやまさかな、そんなこたぁねぇよな
「おいまさかプレゼントに何かあったの……かじゃなくて何かあったなおい!」
「く、クリスちゃんし、知ってる? クリスマスプレゼントってあ、相手がして、指定するんだよ?」
「……そりゃ自分がサンタもといパパママに頼むからそうなるだろうよ?」
「わ、私が退院した年のく、クリスマスにねみ、み、mi、未来から未来がプレゼントされ、されてね……わ、私もプレゼントあげあげあげ、あげようとした、したらね……響が私のぷれ、プレゼントだか、だからいいよねってそれ、それで」
「分かった、分かったから落ち着けバカ! そして思い出すんじゃねぇ分かったか!」
このバカが抱えていたことは思ってたより重かった……アタシが聞いちゃいけない所だったんだな。アタシでいうバルベルデ位の事、いや親友に性的に襲われたんだから場合によってはもっと酷いかもしれねぇな
バカが虚ろな目をしながら帰っていったのを見てアタシも家に戻った……今日は変な事ばっかりあって疲れちまったから早く寝るに限る。それにしても明日はクリスマス、暁達がどうなるか分から…ねぇ……か
「ふぁ~よく寝……はっプレゼントが置いてやがる! 誰がこれ……アイツしかいねぇよなったく何を置いてい……」
起きたらアタシの枕元にプレゼントが置いていた。こんな事をするのは弘しかいねぇ……ま、まあせっかくのプレゼントだから貰っておくけどなと思いながら開けたら……中に入っていたのは
「おっこれはアタシの欲しかった下着じゃねぇか! サイズもピッタリ……って何で下着がプレゼントなんだよ‼」
この後、一発殴ってから聞いて見たところアタシの所にプレゼントは置きに行ってないし、行ったとしても下着をプレゼントするほど勇者じゃないと言われた……よく考えりゃそうなのにプレゼントが下着だったからつい頭の中で思考が跳ねまくりやがったから思い付かなかった。置きに行ったのは暁達で
「見てほしいデス! 私の欲しかった新しいバッテンのヘアアクセサリーと頼んでもないのに沢山の服がきたデスよ~サンタさんありがとデス‼」
「私の欲しかった三徳包丁……これでここから出たときにきりちゃんにおかずを作ってあげられる。あと私にも沢山の服がきてた……昔はこんなに無かったからうれしい」
「見て私にもサンタさんからプレゼントきてたのよ! 欲しかった香水と口紅……あと理想の彼女彼氏について書かれた本が…………私サンタさんにまで心配されてるのね」
それぞれ喜んでたから良かったけど、何時かは教えてやらねぇとな! それにしても誰がアタシの枕元にプレゼント置いたんだ?
「ふっ雪音も喜んだから良かった…………それにしても流石は緒川さん、あのくらいのセキュリティーなら難なく入ってくれた」