戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~   作:高性能脂肪

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もしもボックス~プレラーティの~

「えっ…………あと誰がいたっけ?」

 

「アタシに聞くんじゃねぇよ……今まで三人一組で出てきたんだから、次もそうじゃねぇのか?」

 

 

 うん……クリスちゃん、そうなんだけどね~もう思い付かないんだよね! 最初は二課組、次はF.I.S.組、最後はその場にいた余っていた人組だからこれで終わりと思ったんだよ……三人一組で共通点がある人達って誰がいたっけ?

 

 

「あっ! 板場さん達は三人一組ですよ」

 

「響ちゃん、あんまり接点がない娘達だから違うと思うぞ」

 

「藤本さん……ならば了子さんはどうですか 」

 

「三人一組にならないから違うな……あと一応あの人まだ初恋引きずってるからね翼ちゃん」

 

「もしかしたら………ちょっと失礼しますね」

 

「えっエルフナインちゃん何処行くの!」

 

 

 何か思い付いたエルフナインちゃんが走ってどっか行ったけど……せめて何を思い付いたのか話してほしかった。マリアさん達を見てほしい、何も意見を出してないままだったから固まったじゃないか…切ちゃんは何も考えてなかったから何時も通りだけど

 

 少し経ってエルフナインちゃんが帰ってきたけど一人じゃなかった……弦のおっさんと緒川さん、そして

 

 

「元男三人ぐ、グロンギ‼」

 

「私は最初から女性……元男なのはプレラーティとカリオストロよ」

 

「ちょっとサンジェルマン~アーシも元からオンナって言ってよ~」

 

「カリオストロは声が男だから無理だとしても、私はオンナと言っても無理がないワケだ」

 

「俺達は一応見張りの役割となっている」

 

 

 サンジェルマンさんに殴られた……冗談なのが分かってないなぁ~そこは少しくらいノってくれてもいいのに。まぁノったらノったで反応が困るけどね

 

 

「んでエルフナインちゃん……もしかしてサンジェルマンさん達がそうだと思ってるの?」

 

「はい。今までの傾向から考えられるのはサンジェルマンさん達がそうだと僕は判断しました……あっ来てもらうにあたって状況は話したので安心してください」

 

「まぁ三人組だし、共通点あるからそうか……元男いるけど」

 

「流石はエルフナインさん……その通りというコトだ」

 

 

 どうも当りだったようでもしもボックスから人が出てきた……高校生くらいの見た目、眼鏡をかけていて手にオオサンショウウオらしきヌイグルミを掴んでいた。これはあれだ、一人しかいないな

 

 

「プレラーティとの娘か…………そっちの俺は元男に手を出したのか」

 

「おや? 父は元男だとしても好きだと叫んだらしいが……世界が違うとこうなっているというコトだ」

 

「平行世界の娘ながら趣味の悪いヌイグルミを持つなんて……躾がなっていないワケだ」

 

「ほぉ……こんなチンチクリンな母なのによくそんな「はいはいここで終わりなさい……そんな話をしにきたんじゃないでしょ?」マリアさんその通りだというコトだ」

 

 

 ワケだ、コトだ、ワケだ、コトだ…………語尾つければキャラが際立つわけじゃないんだよ! 周りを見てみろ、そんなのなくても変なのばっかりじゃないか……今更語尾つけても今一ピンとこないんだよ。なんですなとか言われてもへぇ~としか作者は思わないんだよ、シンフォギア見てからちょっと思考回路がショートしたんだよ‼

 

 

「じゃあ仕切り直して……そっちってどんな感じ?」

 

「母は錬金術、父は家事全般で休みの日は母を引っ張り出して家族皆で出掛ける偉大な父というコトだ。参観日も母を引っ張り出して来てくれて、運動会も母を引っ張り出して来てくれて……そういう立派な人だというコトだ」

 

「おいプレラーティ……こっちみろ」

 

「平行世界の私だから私と違うワケだ……続きを話せ」

 

「……ヒビキ教がキリスト教やイスラム教、仏教などの宗教を取り込んで世界一の宗教になっているというコトだ」

 

 

 ん?ヒビキ教……なんだその頭のおかしい宗教は。絶対法王はアレだろ? アレしかいないよな~うんアレだよアレ、キリスト教とか取り込むってスゴくないか……ヤバイよな

 

 

「わ、私の宗教! えっなんで、なんでそんな事になってるの」

 

「なんでとは……法王である小日向未来さんが言葉と暴力でキリスト教などを取り込んだ結果というコトだ。何度か未来さんに向かって発砲した人達がいたが……正しいから死なないという超理論で無傷だった未来さんに恐れをなして逃げ去った……タダそれだけというコトだ」

 

「おいおいどんだけハチャメチャやってるんだよ!」

 

「……流石は未来ちゃん、としか言えないな」

 

 

 

 たぶん響ちゃんの思想が世界中に広がれば争いのない世界に、響ちゃんの理想の世界になると思ってやったんだろうな~すごいな~未来ちゃん。やりかねないな未来ちゃんなら……

 

 

「おっとそろそろ時間か……それでは父帰るという「ちょっと待った」……?」

 

「……ちゃんとそっちの俺とプレラーティと話しな、たぶん話せば分かると思うよ。どうすればいいのか分からないだけだと思うし~だって元男から母になったんだから」

 

「いったい何を言っている「なるほど……それは考えてなかったコトだ。父ありがとう、じゃあ」お、おい!」

 

 

 

 多分向こうでしっかりと俺がやってくれるだろう! あとは任せたぞ俺、きっと俺ならできるはず……家族の絆を取り戻すんだ!

 

 

「弘……あたしは大丈夫だと思うぞ? プレラーティと話してる時も、母のこと話してる時も口ではあぁ言ってたけど目が大好きだよ~って伝えてたからな」

 

「そうね、まったく弘はまだまだ女心が分かってないわね」

 

「……そういうマリアさんは男心分かってないから付き合いづらそうな女性ランスミマセンちょーしこいてたの分かりましたからアイアンクローは止めてください!」

 

「なんで……なんで奏は付き合いたい女性ランキングに入ってるのに私は違うのよ! ねぇなんでよ、教えなさい弘ー‼」

 

「ま、マリア姉さんそれ以上はやめて! 指が米神にめり込んでるから、潰れた林檎みたいな弘さんを見たくないからやめて!」


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