戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~   作:高性能脂肪

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戦姫絶唱シンフォギア~復活のF~

「なぁ了子さん、いつ成仏するんだ?」

 

「弘君……貴方結構酷い事言ってるの分かってる?」

 

 

 魔法少女事変と書いてアルケミックカルトと読む出来事から少し経ってから、未だに調ちゃんに寄生する了子さん。このままだと恋人が出来ても……結婚しても……子供が産まれても……調ちゃんの中に了子さんという恐ろしい同居人がいることになる、何とかせねば!

 

 

「いや~だってそろそろ、ね。他人の体に寄生して生きて死んで、また寄生してってやってるでしょ? それ止めてさ~そのまま来世に向かってもいいんじゃないかなって」

 

「弘君それ遠回しに死ねって言ってるわよね? 私は死なないわよ絶対に……死なないわよ!」

 

「二回言わなくても……ならその調ちゃんの体から出てくれません?」

 

「いやそれも遠回しに死ねって言ってるわよね!」

 

「いやそうじゃなくて、新しい体用意するのでその体に入ってくれませんか?」

 

 

 よく考えれば簡単な事だ……了子さんの体を用意して、調ちゃんの体から了子さんを剥がして、入ってもらえばいいんだ。そうすれば調ちゃんは恐ろしい同居人がいなくなって、了子さんは自由にな……あれヤバくね? マジヤバくね? また何かするんじゃね?

 

 

「……了子さん、俺達が生きてる間に何かしませんよね? ね!」

 

「流石に貴方達が生きてる間は何もしないわよ……貴方達がどうなるのか気になるしね」

 

「それならいいんです……じゃあみんな訓練終わってるのでシミュレーションルームに行きましょう!」

 

 

 

 

 今回使う道具は大きくはない、ないんだが……使った後が問題だから誰もいないシミュレーションルームに来た。いや別に全員の目の前で使ってもいいんだけど、マリアさんが絶対注意するだろうし、最悪目潰しされる可能性もあるし……俺に被害がありそうだ!

 

 

「んじゃこのクローン培養基に了子さんの髪の毛を「ちょっと待ちなさい……なんで弘君が私の髪の毛を持ってるのかしら?」藤尭さんに大人の抱き枕を作ってほしいって言われた時にゴミを払うふりして着いてた髪の毛なんです……あの後いつ作ってくれと言われてもいいように持ってました」

 

「………弘君と藤尭君は後で話があるから、いいわよね」

 

「だが断る! 俺は拒否できる男、だからそんな怖い事は断る‼ それでこの髪の毛をクローン培養基に入れると………ほら裸の了子「眼球潰し!」め、目がー‼」

 

 

 このクローン培養基の問題………それはそのクローンが裸で出てくること。それゆえにナイスバディな了子さんもパーフェクトゼンラーで出てくる、俺は見る、眼球を潰される………バロス! 久々に良いのを貰った、マリアさんのアイアンクロー以来だ………結構かなり痛い、痛いけど我慢だ! まだやることがある!

 

 

「………よし見えてきた。あとは了子さんを調ちゃんの体から出すために………たましいいぶりだし機を使って調ちゃんから了子さんを摘出するだけです」

 

「私は癌か何かかしら? その体になったら覚えておいてね弘君(はーと)」

 

「………じゃあこの煙を吸ってください。そして了子さんは調ちゃんを調ちゃんの体に入れた後、了子さんの体に入ったらOKです、殴らないでください」

 

 

 

 護摩檀みたいな物から出た煙を吸った調ちゃんの体の了子さんはガクッと崩れた………あっやっちまった! 座ってもらうのをいい忘れてた、何とか支えるのを間に合ったから良かったけど……あと気付いたら了子さんが仁王立ちでこっちを見てる、パーフェクトゼンラーで

 

 

「何を見てるのかな弘君ったら~私も恥ずかしいわよ~乙女だからね」

 

「アイアンクローで持ち上げるのは乙女とこの国では言わない………マウンテンゴリラといいいい! 痛い、ごめん…ごめんて! でもな、せやかて了子さん…これはゴリラの握力やで」

 

「ゴリラの握力じゃないわよ~乙女の握力よ、たったの500kgよ。そんなことより早く服を着せてほしいんだけど………これだと昔戦った全裸を思い出すのよ」

 

 

 どんな奴と戦ったんですか………というか露出狂一歩手前の格好だった了子さんが服着せてほしいってw いったい何のジョークです…ごめんなさい米神が痛いんでちょっと力を弱めてくださいお願いします

 

 

「きせかえカメラ使うんでジッとしてくださいよ………はいOKさよならー‼」

 

「ちょっと、え、これバニーガールじゃない! 弘君待ちなさい、これ戻しなさい‼」

 

 

 後ろから何か聞こえるが気にしない………立ち止まったら殺られるのだ、殺られると分かって誰が止まるか! 止まれば逝くぞ、戻れば死ぬぞ………これを胸に俺は逃げる

 

 

 

 

 その後よりにもよって弦のおっさんに見つかった了子さんは真っ赤になったらしい………やっぱり真っピンクのバニーガール姿は恥ずかしかったのか。その姿のまま皆の前に立って状況説明したせいで俺は追われた………俺は逃げた、お好み焼き屋に、風鳴本家に、蕎麦のじいさんの家に。その間に藤尭さんは張り付けになったらしい………その間に俺がやったことは秘密裏に了子さんの新しい戸籍を国に作ってもらった。俺はそれを対価に逃げ延びれた、良かった!

 

 

 調ちゃんは今まで通りに暮らせて、了子さんはエルフナインちゃんと一緒に研究やら何やらしている………一人除いて一件落着! はっはっはー本当に(戸籍作れて)良かった、良かった

 

 

 

「あの弘のバカ野郎……どこ行きやがった…バラバラにしてやる」

 

 

 


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