戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
「ん~~お母~様っ! お父~様‼ こぉぉんにちはでございま~す」
「…………ん? えっとちょっと待って、セレナとの娘なんだよね? 何か濃いのが来たんだけど」
「……………弘さん……こういう時はそう言うんじゃないですよ? チェンジで」
「ひ、弘もセレナも狼狽えないの! 私の娘もアレだったんだから妹のセレナの娘だっておかしいに決まってるじゃない‼」
もしもボックスからセレナとの子供が出てきたかと思ったら変な子でな………格好もナチス風の軍服でしゃべり方……これどっかで見たような? つい最近何かで見たような………
「…………おい自称娘、何かのアニメ見ただろう?」
「そ~~の通りです! わ~たしは藤尭さんに、見~せてもらったア~~ニメのキャラの物真似をしています」
「……そうか普通にしていいよ。後でメイド馬鹿、新宿2丁目に放りこんでやる」
「…………藤バカさん、私の娘になに見せたの?」
「…………では改めて、平行世界のお母様…お父様こんにちは。響おば様達もお若いですね」
「……へ? ひ、ひび……響おば様! わ、わたしまだおば様と呼ばれる年じゃないよ」
「立花、問題なのはそこじゃない! わ、私達も入ってることが問題だ」
マトモになったと思ったら変な事を言い出してな……まぁ確かにそっちの世界ならお姉さんではないのは分かるけ、ハッ! ならば、マリアさんは何て呼ばれてるんだ
「マリアさんは何て呼んでる?」
「えっマリアおば様はマリアおば様ですけど……ザ忍者さんはザ忍者さん、風鳴おじ様は風鳴おじ様ですし」
「ま、マリアが膝から崩れおちて気絶したデース!」
「落ち着いてきりちゃん! 落ち着いて放っておこう……」
「いや酷くねぇかお前ら! せめてこっちに引っ張っておけよ…………クソオモイナオイ! ふぅ……というかザ忍者って誰だよ?」
「クリスおば様……ザ忍者さんは翼おば様の夫ですわ。名前は忍者だから教えることは出来ないと言われまして、それでザ忍者と呼べばいいよと仰られてそれから」
それ緒川さんじゃね? というか忍者の時点で緒川さんだわ……後そっちでは翼ちゃんと結婚してるのか。確かに緒川さんクラスの家事能力ないと翼ちゃんの世話は不可能だしな…………ということはそっちの翼ちゃんも家事能力はゼロかマイナスかだな、絶対そうだ、それこそ翼ちゃんだ
「そういえばそっちのセレナはどんな感じ? 元気にしてる」
「お母様は元気ですわ……けれど寝言で、出番ほしい……アニメ、出演……XD、カード、イベ………出番ほしいって良く言っていますわ」
「なんだこっちのセレナと同じか、なら大丈夫そうだな! 安心した」
「えっ弘さん、私そんな事いってるんですか! 私安心できないですけど」
何をいまさら……セレナの寝言は殆どそれじゃないか!
それじゃないときはマリアさんの心配だし………結婚関連の心配だ。マリアさん妹から結婚の心配されるってどうよ?
「マリアおば様は良く家にお子さんを連れてき「私の子供!」ひっマリアおば様、ブリッジしながらこっちに来ないでください!」
「そうですよマリアさん! みんな引いて、後退りしたじゃないで……こっち来んな、マジで怖いからこっちに………てい! ふぅ~また目覚めたらアレだからもしもボックスで帰ったほうがいいよ」
「………そうですわね。それではお母様、お父様…これで失礼いたします。マリアおば様に起きたらよろしくお伝えください」
平行世界のセレナと俺の娘は優雅に帰っていった………たんこぶが出来て倒れているマリアさんをバックに。というか怖かった、マリアさんが今まで見たホラーとかより念が込もっているからか怖かった、そう怖かった………印象に残ったのはマリアさんの怖さだけだった
「帰っちゃいましたね………これで終わりのようなので僕は帰り、弘さん何でかもしもボックスがあるのですが?」