戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~   作:高性能脂肪

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もしもボックス~奏の~

「マリアさんで最後かと思ったけど……これはあれか、奏達との子供もいるのか」

 

「まぁこうなったらアタシと弘とかでもおかしくないな」

 

 

 もう終わりかと思ったら出てきたもしもボックス……こうなったら奏とセレナとの子供達も来るんだな、ないとは思うがエルフナインちゃんとの子供も。マリアさんとの子供が中学生くらいだったことから奏達との子供も中学生くらいだと思う……キャラが被るから厨二病じゃなかったらいいんだけど

 

 

「おっす平行世界の親父と母さん! 俺息子ヨロシクな」

 

「スゴい元気だな奏との息子は……厨二病じゃなくて本当に良かった」

 

「これがアタシの息子か! あっはっはー元気そうでなによりだ」

 

「これが奏の息子……奏に似ている、あっいや藤本さんと似ていないとかではなくて」

 

「安心しろ翼ちゃん……もう受け入れた、俺の遺伝子は薄い事をな」

 

 

 しかし俺との子供はもれなく嫁さんに似るな……奏との息子は奏の髪を短くした感じだし。そもそも奏はサバサバした奴だから息子に似ても何とも思わない、そう俺に似ていなくてもそれは俺のキャラが薄いのが原因だからな! 何か泣きたくなってきた

 

 

「ほへ~これが奏さんの息子……私は響、知ってるかな?」

 

「知ってるよ響さん、よくランニングの時に会うし、そのあと一緒にスポーツドリンクを家で飲むし!」

 

「ならば私は知っているか?」

 

「もちろん翼さんはよく知ってるぜ! 家で家事の訓練してるし」

 

「気を付けろ息子、それは翼ちゃんの偽物だ! そんな事翼ちゃんがするはずないだろう」

 

「藤本さんそれは言いすぎです! 私とてやろうと「緒川さんに怒られたから訓練してるんだよ翼さん」お、緒川さんが私を見捨てた!」

 

 

 息子が言うにはクリスちゃんはクリスちゃんの娘と友達だから知ってる、切歌ちゃんと調ちゃんは奏とよくお茶会するから知ってる、エルフナインちゃんはおもちゃを直してもらったりしたから知ってる、セレナはお隣さんだから知ってる……そしてマリアさんは

 

 

「マリアさんは…………夜やってきて酒飲んで、結婚したいとかなんとか言って泣いて、そのまま眠る、翌朝起きてご飯食べてから出ていくから知ってるとかのレベルじゃねぇんだよな」

 

「待ちなさい……アナタの世界でも私ってそんな扱いなの! 普通に結婚してる世界はないのかしら、私って言ったらあれだけど見た目良いし、お金持ってるのよ……一つくらい浮わついた話あったっておかしくないじゃない!」

 

「自分で言うなマリアさん……底が知れるぞ」

 

「マリアさん同じ事言ってんのな~週刊誌でもあまりにもそんな話ないから調べてみたら……結果ハードルが高いんだってさ」

 

「ハードル高いって何よ! 私普通の人と結婚出来ればいいのよ、そんなイケメンだとか高収入だとかいらないのよ‼」

 

「……マリア、かなり惨めだよ」

 

「そ、それがハードル上げてるんじゃないデスか?」

 

「切歌さんの言う通りなんだよな~前に番組でそれ言ったら司会者固まって、あっマリアさんが倒れた! お、親父どうすればいい!」

 

「気にするな、それでも俺の息子か! 俺の息子なら何度かマリアさんのその姿見たことあるだろう」

 

 

 俺はよくある。マリアさんが色々耐えきれなくなって倒れるのを……最初は焦ってあわてふためいたけど、今では放っておけば勝手に元に戻るのがわかっているからそのままにしている。それがマリアさんの扱い方の一つだ

 

 

「確かに親父の言う通りだな……ごめん慌てすぎた!」

 

「ま、マリア姉さんの扱いってやっぱりそんなんなんだ」

 

「いや~弘にもやっぱり似てるな。このマリアに対する扱い方とか表情とかそっくりだ」

 

「そ、そうか? まぁ奏が言うならそうなのかもしれないな……母さんとの話はないのか」

 

「いや親父それ一番最初に聞くことだろ! マリアさんの話とか別に話さなくても分かることだし」

 

 

  

 そうして俺と奏と息子の話が始まった。どうやら平行世界の俺はよく家族旅行をして、日本だけじゃなくて世界各国にも行ったと楽しそうに話していた。一番最近ではバルベルデという国に行ったらしい……俺が各国に脅迫して資金を提供(返さなくていい」してもらい、藤尭さんの文化汚染によって原宿と秋葉原を足したような国だと言ったらクリスちゃんの目が飛び出そうになった……何かあるかと聞いてみたら目を泳がせながら何もないと言っていたから、それ以上は聞かなかった

 

 

「あ~そろそろランニングの時間だ。親父と母さんそろそろ行くわ」

 

「おう行ってこい……最後に聞くがそっちのマリアさんのお前を見る目大丈夫か?」

 

「大丈夫だよ! 一回昼寝から起きたとき目の前に顔あったときあるけど、俺の勘違いだったみたいだし……じゃ、またな!」

 

「待て! それ危ないからまっ……行きやがった。ま、まぁ平行世界の俺が何とかするだろう、俺だしな」

 

「平行世界のマリア姉さんって………あっもしもボックスって事は、弘さん次は多分私との子供ですね!」


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