戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~   作:高性能脂肪

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今日ブックオフでキン肉マン読みました……だから分かいドライバーです!


立花響に対して分かいドライバー

「何? 響ちゃんが変な技をかけてくるって」

 

「あのバカ、キン肉マンっていう漫画読み出してから対人訓練のとき……立花バスターって言いながら技かけてくんだよ」

 

「えっ女の子がキン肉バスターかけ……響ちゃんだもんな~してしまうか」

 

 

 S .O .N .G.本部の廊下でクリスちゃんに会ってすぐに話しかけられたから、何かなと思ったらこれだった。弦のおっさんが師匠だから……格闘系の漫画探してたらキン肉マンを見つけたんだろう、その技を見てやってしまった響ちゃん、その被害を受けたのがクリスちゃん達。ここは俺が響ちゃんを止めねば! 女の子が女の子にキン肉バスターをするのを止めねば‼

 

 

「……クリスちゃん、マリアさんと奏に声かけといて……あと緒川さんに話をさせて」

 

「わ、分かったけどよ……一体何をするつもりだよ?」

 

「響ちゃんにお灸をすえる……この分かいドライバーでね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから3日後、緒川さんにシミュレーションルームにあるものを用意してもらった……本当に用意してもらえるとは思ってなかったけど流石緒川さん。それにマリアさんと奏も俺の頼みを聞いてくれたし……あとは響ちゃんが来るのを待つだけだ!

 

 

「クリスちゃん速く来いってどうい、えぇーー! 何でプロレスリングがあるのって……弘さん何でローブなんて羽織ってるんですか?」

 

「響ちゃん……いや立花響! リングに上がってこい……話はそれからだ」

 

「えぇ……別にいいですけど。よいしょっと上がりましたよ?」

 

「カ~カカカ、上がってきたな、これを見ろ立花響!」

 

 

 どういう状況か響ちゃんは分かってないな……ならこれで分かるだろう! ローブを投げ捨て現れたのは上半身裸の俺……そして一番目につくのは俺の腕‼

 

 

「う、腕がろっぽ……まさかそれって!」

 

「そうだアシュラマン……それを真似たものだ! 分かいドライバーでマリアさんと奏の腕を借りたのだ……ここまでくれば分かるだろう立花響」

 

「で、でも弘さんは結構訓練してる私に勝てるとは思えません……それに訓練のとき私シンフォギア纏ってますし~」

 

「そうだシンフォギアを纏え立花響! それに俺は負けることはない……何故なら今をもってここはギャグ空間になった。だから俺でも立花響に勝てる……それに俺には果たさねばならない使命がある」

 

「使命って……私何かしましたっけ?」

 

「立花響、お前が装者達に立花バスターなる技をかけているそうだな? あの技は女の子にかけるもんじゃない……この六本の腕が立花バスターを破ってみせる、それが雪音クリスちゃんに頼まれた俺の使命よ! そして負けた時……立花響、キン肉マンに出てくる全ての技を止めてもらおう!」

 

「そ、それは困ります! せっかく私のバイブルになったキン肉マンの技を止めるなんて……キン肉マンと握った拳を離すなんて絶対にしません! 勝って守って見せます」

 

「カーカカカ! そうじゃなくっちゃな~エルフナインちゃんゴングを鳴らせ」

 

「分かりました……じゃあ始めます!」

 

 

 

 

 そこから始まる超人プロレス……殴ってきた勢いを利用して響ちゃんに放ったパイルドライバー、足がお留守になった時に俺に放たれたパワーボム、ぶつかり合うローリングソバット……そして

 

 

「ちょっ弘さん! これ上に投げるとかしないですよね? わ、私女の子だし~そんな事しないですよね?」

 

「カーカカカ! 今までやってきたのにそれを響ちゃんが言うか……残念ながら俺はするぞ。立花バスターを真似た俺の弘バスターを……そら行け!」

 

「いやいやいや待ってください! 女の子が股を全開に開いて、お尻触られる技はしたら駄目ですって‼」

 

「それをお前はやったんだろうがこのバカ! これでアタシ達の気持ちを理解しろ‼」

 

「カーカカカ、行くぞ……弘バスター!」

 

「いやまだ間に合いますって! だから待って、待っガバッ‼」

 

「……10秒経ちました、弘さんの勝ちです!」

 

 

 

 長い戦いだった……ギャグ空間じゃなかったら負けていた。きっちり最後にアシュラバスターならぬ弘バスターで響ちゃんを倒せた……股を押さえながら運ばれているし反省したことだろう

 

「おっプロレスをしてるのか! 弘がやってたんだな…はっはっはー俺の相手もやってもらおう」

 

「えっ弦のおっさんの! いや大丈夫、ここはギャグ空間……俺でも勝てる。分かりました、エルフナインちゃんゴングを鳴らして!」

 

「分かりました! それじゃあ始めます!」

 

 

 

 弦のおっさんだとしてもギャグ空間なら大丈夫だと思ったけどそんな事はなかった。使ってなかった竜巻地獄をやったらいつの間にか後ろに立っていて真上に投げられた……理解できない

 

「……そういえば父上から聞いたことがある。キン肉マンに出てくる大体の技は風鳴家に伝わる殺人格闘技がモデルだと……そしてあの構え、あれはキン肉マンに出てくる技の中で数少ない名前の変更が無かった技」

 

「神威の断頭台!」

 

「えっ翼ちゃん! そういうのは先にいグボアー!」

 

 

 

 その後漫画のように立ち上がって称賛の言葉を言えるはずもなく、響ちゃんと一緒に治療室に横になった……なにあのチート? 無茶苦茶じゃない? あんなのチートだ、チート転生者だ! 

 

 

 因みにその後……何故かキン肉マンが流行り、プロレス技や超人技を練習している装者がいた。その中にはクリスちゃんもいた……銃使う子がプロレス技学ぶなよ。しかも響ちゃんは弦のおっさんとマッスルスパークの練習してるし!


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