戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~   作:高性能脂肪

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この二次創作も(作者的に)長く続いたなぁと思います……これからも何とか書いていきますのでヨロシクお願いします!

あと作者が書こうと思ったけど技量が足りず書ききれなかったモノを書きました……誰か書いてくれないかなぁチラチチラッと見てみたり


藤本弘ととりよせツボ

「トリックオアトリートデス!」

 

「……お菓子が欲しいです」

 

「調ちゃん正直だね……ちょっと待っててね」

 

「違うデース、私が欲しいのはお菓子でツボじゃないデスよ」

 

「だから待っててね、家の冷蔵庫に入れてあるチョコが二つ欲しい……はいどうぞ」

 

「……平たいツボからチョコが飛び出してきた!」

 

 

 切ちゃんと調ちゃんは魔女の仮装で来ている。今日はハロウィン、そのための用意も勿論してきた! しかしチョコは溶けるもの……だから冷蔵庫に入れておいてこのひみつ道具、とりよせツボで持ってくることにした。そうすれば渡すときに溶けている事なんてないから安心できる、とりよせバッグでも良いかもしれないが……あの女性モノのバッグを持っているのは恥ずかしいし。

 

 

「美味しそうなチョコデース! ありがとうなのデス、調次に行くデスよ」

 

「あぁきりちゃん、そんなに走ったら転ぶよ!」

 

「慌てなくてもお菓子は逃げないからね~……あれ翼ち……おい奏、なんだあの格好は?」

 

「何ってハロウィンだから仮装にきまってるだろう? アタシはゾンビなのは分かるだろう……トリックオアトリート!」

 

「何押し通そうとしてるんだよ……いやあの格好は仮装だとしても場所違いだろ」

 

「藤本さん、今日はハロウィンという日だと奏から聞きました……トリックオアトリート!」

 

「気合い入れて言う言葉じゃないからなトリックオアトリートって!」

 

 

 次会ったのは奏と翼ちゃんだった。奏はゾンビの仮装なのは分かる……問題なのは翼ちゃんだ、鬼の面に藁っぽいのを肩からかけて両手に包丁……何でナマハゲなんだよ! ハロウィンにナマハゲって違いすぎるだろう、仮装だけど何か違うんだよ‼

 

「……はいチョコだよ。あと翼ちゃん……次の人にその仮装はハロウィンに合ってるか聞いてみ」 

 

「……な、何故そんな目で私を見るのですか! いいでしょう、奏と一緒に聞いてみます」

 

「あぁ翼ちょっと拗ねたな……後で謝っとけよ。じゃあアタシは行ってくるから」

 

「……拗ねた翼ちゃんを見て喜んでいたのは忘れよう。おっセレナ可愛い仮装してんな」

 

「はい弘さん。今日はハロウィンなので張り切って天使になってみました! ではトリックオアトリート」

 

「おっイタズラされるのは困るな……はいチョ「何で私を無視するのよ!」……触れて良かったんですか?」

 

 

 次はセレナ、可愛い天使の仮装だ……問題はその横にいる姉の存在だ。何も話さなかったら無言でチョコ渡したのに何故言葉を発してしまったのか?

 

 

「……マリアさん、その仮装はサキュバスです「違うわよ! 悪魔よ、悪魔……セレナが天使なら分かるでしょ!」……そんな露出の多い仮装で言われても、自分の発育の良さをわイタタタタタ!「何よ! 私だって普通の感想がほしいのよ!」セレナ助けて……悪魔が俺を殺そうとアイアンクローしてくる」

 

「もう……マリア姉さん、そんなんじゃ弘司さんが気絶してチョコ貰えないですよ」

 

「そ、それは困るわね……はい離したわ、だからトリックオアトリートね」

 

「……はいチョコです。マリアさん、その仮装はマズイです……そういうお店の人に見えます……エロいです」

 

「わ、私はエロくなんてないわよ! それは弘の心が弱いだけ、セレナ次行くわよ」

 

「もうマリア姉さんったら……弘さんイイ反応です」

 

「おいセレナが着せたのかよ! はぁ……ん? おぉクリスちゃんとエルフナインちゃんじゃないか」

 

「あっ弘さん! こういうイベントは僕は初めてなので……その似合ってますか?」

 

「うん似合ってるよ、その妖精の仮装……トリックオアトリートを忘れているよ」

 

「ったくはしゃいでるな、アタシくらい落ちついたらどうなんだ?」

 

「……クリスちゃん。その気合いの入った仮装で言われてもね」

 

 

 次はクリスちゃんとエルフナインちゃんだった。エルフナインちゃんは可愛いらしい妖精の仮装をしていた……こうして見るとこの組織にも馴れてきたし、少しずつ普通の世界にも馴れてきたと思えるな。そして言葉では興味ないですよ~みたいなクリスちゃんは気合いが入っていた! ジャックオーランタンをモチーフとした仮装で今まで見た仮装の中で作り込みが凄く、お金がかかっていそうだ……可愛いから気にしないけどね

 

 

「あ、アタシは何時も通りじゃねぇか! ほ、ほらトリックオアトリートだろ‼」

 

「はいはい何時も通りね……はいチョコだよ」

 

「ありがとうございます! クリスさんチョコですよ、チョコ」

 

「聞こえてるよ! ま、まぁ確かに嬉しいけどな」

 

「またねエルフナインちゃん、クリスちゃん……あれ弦のおっさん」

 

「おぉ弘君! 今日はハロウィン……はいお菓子だ!」

 

「あっどうも! そういえばこれサンジェルマンさん達に渡してくれませんか?」

 

「お! 中々気が付くな……確かに渡しておく」

 

「はいお願いします……そういえば響ちゃん見てな、ん? 誰からか連絡きたけど……響ちゃんか、はいもしもし」

 

『ひ、弘さん助けてください!』

 

「……どうしたの、何かあったの!」

 

『み、未来にトリックオアトリートって言われたからお菓子あげようとしたら襲われて……理由を聞いたらトリックで響にイタズラ、トリートは響の事だからってひぃ!『響……誰に連絡してるの? 私がいるのにナンデ……ナンデナノ』ひ、ヒィ未来ご、ごめん、何時もの未来にもど』

 

 

「……喰われたか響ちゃん」

 

 

 

 後日、響ちゃんにチョコを上げたらバイブの如く震えた。何が合ったか聞くなんて事は出来なかったけど……大体想像できる、未来ちゃんがツヤツヤで光り輝いていたからね……未遂には終わったと思いたい


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