戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
「こうなったらマリアさんの子供だな」
「私の子供なら大丈夫ね!」
「えっマリアさんの子供ですよ。多分無理じゃないかなぁ~」
「響それはどういう事かしら? 私の子供がおかしい事になるはずがないじゃない」
これはフラグだ……マリアさん、自らフラグを立てて行ってる! だってマリアさんの子供だ……いや俺の子供でもあるけど、あのマリアさんの子供だよ? 絶対に変な子に決まっているって
「おっ出てきたじゃねぇ………か」
「雪音、あの格好は一体なんだ? 未来ではあんな格好が普通なのか」
「マリア姉さんの娘……この格好は間違いなく」
「そうだなセレナ……これは厨二病患者、それも重度のな」
もしもボックスから出てきたのはマリアさんの娘というより厨二病患者だった……ドクロの眼帯、指貫グローブ、意味のなさげな包帯、ビジュアル系の服装…特にコート、後マリアさんの眼の色は青と緑の間なのに……真っ赤だからきっとカラコンだと思う。平行世界の俺よ、何故止めなかった……というか翼ちゃんとかの子供は小学生位だったのに、マリアさんの娘は中学生位なんだね
「ジーーマリアの娘残念だね」
「痛いデース、マリアの娘は痛いデース!」
「な、何を言ってるの二人とも! 例えこんな見た目でも普通の可能性がある「あっパパー! えへへ~」……ほら見た目と違ってマトモじゃない」
「お~よしよし。その格好はどうしたのかな?」
「これはね昔のママをイメージした服だよ!昔のママってイケイケで凄かったから」
「ゴバッ! く……だ、大丈夫よ。これくらいじゃ倒れないわ」
「昔のママか~どんな所が凄かったかな?」
「私は……私達はフィーネ。そう終わりの名を持つ者だっ! とか本当に格好良かったんだから」
「い、いやーーー‼ 娘にまでいじられてるー!」
「ま、マリアさん大丈夫です。僕も良いと思いますから」
「おいバカっ! そんな事言うから丸まっちまったじゃねぇか、後そんな嫌がるような事言う奴がいるかよ」
何か涙目になってるんだけど……いやそんな事はないよな? でもマリアさんの娘だぞ、そういう所が似ててもおかしくはない
「わ、私ばママのずぎなどご、どごろいっだだ、だけなのに……く、クリスおねぇちゃんがぁ~ぁあ~」
「な、何も泣くことはないじゃねぇか!」
「雪音……流石にそこまでしなくとも良いではないか」
「これは大人気ないデスよ~」
「クリスちゃん落ち着くんだ、これはマリアさんのメンタル面の弱さを受け継いでいるだけだ! そこで丸まっているマリアさんを見れば分かるだろう……よしよし~大丈夫だよ、クリスちゃんは色々驚いただけだからね~怒ってないよ」
そこから落ち着かせるのに時間がかかった……マリアさんを立ち直らせたから余計に時間がかかったがこれは必要な時間だ! 何となく一つの質問したら帰ってしまいそうだけどな
「こほん……落ち着いたところで、そっちのママはどんな感じかな?」
「ママ……ママは多分こっちと全く同じだから……あっプロポーズの時の話なら知ってるよ! ママはね結婚するまで焦ってたらしいんだけどパパがプロポーズした瞬間、気絶させてホテルに向かったんだって」
「……マリア」
「……マリアさん」
「……ちょっとアタシ的にそれはないな」
「……マリア肉食、すごい」
「……そ、それはダメデスよ~エッチデス」
「……マリアさん、僕も擁護できないです」
「ま、マリアは勢いがあるな~な、なんてな」
「マリア姉さん……それはちょっと」
「な、何よ皆! これは平行世界の私よ、私じゃないんだからそんなに引かないで! それに弘もどこか遠い目で私を見ないで‼」
「……大丈夫ですよマリアさん、えぇ大丈夫ですよ」
「あっそろそろパパと買い物に行く時間! 若いパパともっと話したかったけど……帰るね、じゃあまたねパパ、ママ!」
「うん楽しんできてね~後そっちのパパに色々頑張れって伝えてね」
もしもボックスが消えたと同時にマリアさんの方を見たのは仕方ないと思う……それも全員が見たのはな
「な、何よ……何でそんなにジト目で見るの! 私は大丈夫、大丈夫よ……そうなるまでに結婚するから大丈夫なの。だからそんな目で見ないで‼」
「ありゃ? 弘、またもしもボックス出たぞ……これまだ続くのか?」