戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~   作:高性能脂肪

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もしもボックス~調ちゃんの~

「切ちゃんの息子が来たという事は……次は調ちゃんだな」

 

「調ちゃんの子供かぁ~その世界じゃあ私達はおばさんだねマリア姉さ「お姉さん、よセレナ」…………そうだねお姉さんだね」

 

「……私の子供、どんな風になっているのだろう」

 

 

 もしもボックスから出てきたのは……ミニ調ちゃんだった。俺の遺伝子とかの話ではなく、まんまミニ調ちゃんだった……片手でヨーヨー遊びをしているミニ調ちゃん、そうミニ調ちゃん

 

 

「…………お母さん……お父さん………やっ」

 

「調ちゃんの娘は無口なんだね!」

 

「はっはっは~でも目が元気そうだから安心だな」

 

「そうだな奏……ちゃんと食べてそうで安、いや調ちゃんは料理出来るからその心配はいらない……どうしたの切ちゃんとマリアさんの方チラチラ見てるけど?」

 

 

 さっきから平行世界での調ちゃんとの娘が切ちゃんとマリアさんの方を出てきてから、ずっとチラチラ見てるから気になったんだけど……何だろうか? 何か向こうであったんだろうか…

 

 

「…………よく食べに来てる…………お母さん大変そう」

 

「おい妖怪タダ飯食らいコンビ……まさかこっちでもやってねぇだろうな?」

 

「な、な、な、何を言ってるデスか? そもそも私は調と同じ部屋で作ってもらってるデスよ、勿論手伝っているデス!」

 

「あ…そうか、そうだよな…ごめんな切ちゃん。それでマリアさんはないよな~まさか」

 

「……私は狼狽えない!」

 

「おいマリア、それでは認めている事になるぞ」

 

「例えそう見えているとしても、私は狼狽えないわ!」

 

「…………後でマリアさん説教な。そっか~そんな感じなのか~他に何かあったかな?」

 

「…………お母さん、大変そうだから……私も出来る事手伝ってるよ……お父さんも手伝ってる………手伝うと誉めてくれる」

 

 

 何か微笑ましいんじゃなくて、悲しくなってきたぞ……調ちゃんが大変そうだから出来る事をして手伝おうとする娘、なんて健気なのか。マリアさん達はお客さんだから手伝わなくていいよ、と言う調ちゃんが頭に浮か……待てよ?

 

 

「……なぁ切ちゃんは手伝ってるらしいけど、マリアさんも行った時は手伝ってるよな? まさか、まさかとは思うけど手伝ってないなんて事はないよな」

 

「弘、流石の私でも手伝っているわ! 馬鹿にしないで欲しいわね」

 

「弘さんそうですよ。マリアさんですから、それくらいすると僕は思いますよ」

 

「……で実際のところはどうなの調ちゃん」

 

「……手伝ってくれるのは嬉しいんだけど、切ちゃんもマリアも言った物と違うのを出したり…ドレッシングとかこぼしたりするのが困る」

 

「…………お母さんと同じ事言ってる…………お母さん大丈夫?」

 

「うん、大丈夫だよ……安心してね」

 

 

 調ちゃんがミニ調ちゃんの頭を撫でてる…………尊い。それにしても…はぁ~

 

「切ちゃん、マリアさん……そして末期の翼ちゃん。緒川さんに手伝いとは何なのか、ちゃんと教えてもらいなさい」

 

「何故私も入っているの「思い当たる所がないのか?」……弘さんは意地悪だ」

 

「私にはあまり時間「頑張って時間作れ……それか無理矢理時間を長くするひみつ道具使うからな」う…うわ~ん、せ、セレナー!」

 

「調ごめんデス……これから頑張るデス」

 

「きりちゃん……気持ちだけでも嬉しいよ」

 

 

「…………お母さん頑張ってね…………じゃあ帰るね」

 

「うん、お母さんに無理しないように伝えてね」

 

 

 ミニ調ちゃんが元の世界に帰っていった……向こうの調ちゃん、無理しないといいんだけれども。まぁそれこそ無理だろうけどね~調ちゃんだし

 

 

「切ちゃん、調ちゃんとなると次はマリアさんか……変な子じゃなきゃいいけど」

 


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