戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
櫻井了子さんことフィーネとの戦いが終わってちょっと時間が経った。響ちゃんや翼ちゃん、そして今日から仲間となるクリスちゃんのおかげで世界は救われた……一つだけ気にかかることはフィーネ、いや了子さんに「さようなら了子お婆さん」と言ったら「弘君……次生まれ変わったら絶対に顔面殴る、殴り殺すわ」と言い残して消えたくらいだ
了子さんは死んでも自分の遺伝子を持つ人間の意識を塗りつぶして?よみがえる存在らしい、がそんなに早くよみがえる訳はないから安心できる。殴り殺される心配はないのだ! 絶対にな‼
まぁ色々あったけど今はクリスちゃんの歓迎パーティーを始めた所だ。クリスちゃんは訳あって了子さんの手下として敵対していたが最後の最後で仲間になった子だ
クリスちゃんは響ちゃんより年上で童顔で巨乳だ、響ちゃんより大きい、翼ちゃんとは比べてはいけない……悲しくなってしまう
クリスちゃんはヤンキー口調だ、時々変な言葉が出てくる。翼ちゃんとは別の方向の変な言葉が飛び出してくる……シンフォギア装者は変な子しかなれないのか?
そんなクリスちゃんは仲良くできるだろうか? まぁそのための歓迎パーティーなんだけども
「という訳では改めての紹介だ。雪音クリス君、第二号聖遺物イチイバルの装者にして心強い仲間だ!」
「ど、どうもよろしく」
まぁそんな簡単に打ち解けられるのは響ちゃんくらいだろうから、最初はこんな感じで大丈夫だろう
「さらに本日をもって装者4人の行動制限も解除となる」
「師匠それってつまり!」
「そうだ! 君達も日常に帰れるのだ‼」
「やったー!やっと未来にあえる‼」
しかし響ちゃんは知らない、俺が撮った響ちゃん写真はすべて未来ちゃんに流れていることを………未来ちゃんは普段は優しい子なんだけだけど響ちゃんが関わるとヤバイ子になってしまう。この状態の時は思わず未来さんと言ってしまうほどオーラが凄い、本気モードの了子さんよりもヤバイ
「クリス君の住まいも手配済みだぞ。そこで暮らすといい」
「あっアタシに! いいのか」
その住まいを一度下見させてもらったが一人暮らしにしては少し広めの良い所だ。あそこならクリスちゃんも気に入るだろう、二課も中々太っ腹だなぁ
「勿論だ、装者としての任務遂行時以外の自由やプライバシーは保障する」
おぉ! クリスちゃんが嬉しすぎて出た涙をぬぐっている。クリスちゃんは思ってたより素直な子……あれ?翼ちゃんが何か勘違いしてるような気が
「案ずるな雪音、合鍵は持っている。何時だって遊びに行けるぞ!」
何で合鍵持ってんのこの子は! クリスちゃんも驚いているし、そりゃそうだ自分の知らない間に合鍵が作られているんだから
「私も持ってるばかりか、な~んと未来の分まで‼」
おいおっさん、百歩譲って装者だけならいいけどそれ以外の人間分まで渡すなよ!ほらクリスちゃんも怒りそうになってるし……そ、そうだ‼
「クリスちゃん! どんな所か気にならない? 見てみる?」
「ま、まぁ気にならなくはねぇが。写真でも見せてくれるのか?」
「いやぁ写真で見ても分からないから、実際に見てみた方がいいと思うよ……はい、どこでもドア。ここからは静かにしてね」
クリスちゃんはちゃんと静かにどこでもドアから部屋に入って見て回って帰ってきた。これで怒りも消えたはずだけど……あれ? 何か震えてるような気が?
「自由とプライバシーなんてどっこにもねぇじゃねぇかー‼」
「な、何でそんなに怒ってるんだ!」
「怒るに決まってんだろうが! こいつらは合鍵持ってるし、あんたはその変なドアで入ってこれるからアタシのどこに自由とプライバシーがあんだよ‼」
「…………何でそんなに怒っているんだ‼」
「いや語尾強めても同じだからな! 何度でも言うが一体どこに自由とプライバシーがあんだよ、ねぇだろうがー‼」
「…………さっ、パーティーを楽しむか」
「おい無視してんじゃねぇぞ! おい、おいってあぁもう待ちやがれ!」