戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
「根を詰めすぎじゃないエルフナインちゃん?」
「ですが、まだこれの解析が終わってませんし……僕がすべき事なので」
あの魔法少女事変をある意味引き起こし、解決したウェル博士がマリアさんに渡したチップをエルフナインちゃんが解析してくれた結果、新しいL iNKERの作り方らしいが一番重要な部分が分かっていないみたいでS .O .N .G. の本部の一室に籠りきっていたから心配になって話し掛けてみたけど…………
抱えすぎだねこりゃ。このままだと押し潰されちゃうかもしれない……というかウェル博士って本当に人間?フィーネもとい了子さんが作ったLiNKERを改良してより体に優しいLiNKERを作ったり、さらに改良したL iNKERのレシピを残したり……実はチート転生者とかじゃないよね?
「そんなに根を詰めてたら良いアイデアも浮かばないよ…………はっそうだ! エルフナインちゃんこっちにおいで」
「えっちょっと! 僕はまだこれを」
「いいからいいから! 早く行くよ~」
という訳でエルフナインちゃんを空き部屋に連れてきたんだけど、隙を見て部屋に戻ろうとするエルフナインちゃんを何とか止めて……前から考えてた事を始めようじゃないか!
「ふっふっふ~エルフナインちゃん……前から思っていたんだよ。キャロルナインちゃんとのツーショット写真撮ってあげたかったってね」
「あのキャロルナインじゃなくてキャロルですよ……それにキャロルはもう」
「確かにキャロルナインちゃんはエルフナインちゃんと一体化したからそれは不可能に思えるかもしれない! しかしそれを解決するのがこのコピーロボット……これを使えばエルフナインちゃんそっくりになるから、あとはちょっと手を加えればキャロルナインちゃんそっくりになるからそれでツーショット写真を撮れるってわけだ」
「あのだからキャロルナインじゃなくてキャロルなんですが……」
「さぁこのコピーロボットの鼻をおしてごらん……そうすればコピーロボットがエルフナインちゃんそっくりになって手を加えればキャロルナインちゃんになってツーショット写真を撮れるから……さぁ!」
そこから始まる写真撮影! まずはそのままで撮影、そこからきせかえカメラで色んな服装に着替えてもらって撮影……リディアンの制服、浴衣、チャイナドレス、ゴスロリなど様々な格好で撮った。途中からエルフナインちゃんもノリノリになってきて良い表情だった
ツーショットの写真を撮ろうと思ったのは、前にエルフナインちゃんに「キャロルちゃんと写真とか撮ったことないの?」と聞いたらカラオケなら行ったことならあると言っていたので……それならどうにかしてツーショット写真を撮って思い出だけでも残してあげようと思ったからだ……決してそういう写真を撮りたかった訳ではない、俺はロリコンではない
「いやー撮った撮った! この写真は出来上がったらフォトアルバムに入れて上げるからね~じゃあ一旦出るから着替え終わったらコピーロボットの鼻を押して返してね」
「は、はい分かりました……あの今日はありがとうございました。これで明日から頑張れそうです」
エルフナインちゃんはすっきりとした顔でそう言った…………でもまた根を詰めるんだろうな~響ちゃんに夏祭りでも連れていって…駄目だな、宿題やってなさそうだからそんな事頼めないし、どうしたものか~ん?
「あれ? どうしたのエルフナ…いやつり目だからコピーロボットの方か、仕方ないな自分で元に戻すか……ほらおいでー」
「………俺の体で遊ぶなー‼」
「グボアッ! こ、このコピーロボットのくせに生意気だぞ……待てやおらー‼」
コピーロボットが殴るとは何事か! それでもエルフナインちゃんをコピーした存在か‼ 許さん、絶対にこの船から出してたまるか……しかしあのコピーロボットはバカなのか? なんでさっき撮影会した部屋に戻ったのか……まぁいい鼻を押せば事は済むんだからな
「そこまでだコピーロボ……あれエルフナインちゃん?その足元にあるのってコピーロボットだよね………なんだ~鼻を押してくれたのか、いや~さっきコピーロボットに殴られたからちょっとあれだったんだけど、元に戻してくれたみたいだし帰るね~また明日~ね!」
「…………あっはい、また明日」
エルフナインちゃんが鼻を押してくれて良かったよ~まさかコピーロボットが人を殴るなんて思ってなかったからね、故障かな……いや故障はないはずなんだけど、というか
「エルフナインちゃんって自分の事を僕って呼ぶのに、なんであのコピーロボットは俺って言ったんだろう?」