戦姫絶唱しないシンフォギア~転生者と不思議な道具~ 作:高性能脂肪
今日はクリスマス・イヴ、雪が夜空から落ちてきて幻想的な景色を作り出している。まわりには家族連れで、カップルで、部活かサークビリビリビリッ
「ちょっと弘! これは一体なんなの」
「何って…………マリアさんの完全新作のお話ですよ?」
「嘘付きなさい! これはどう読んでも少し前の……マリア・クリスマス・イヴの冒頭そのままじゃない!」
折角途中までコピペしたのに……しかし流石は最近のマリアさん、F .I .S. に所属して自称フィーネだった頃だったら騙されていたのに、もう騙すことは出来ないか……そう思うと切ちゃんはどうしたものか、騙されるはずのない事に騙されるし、将来が心配しかない……嫁の貰い手が…まぁマリアさんもしくは翼ちゃんに比べればある、のかな?
「でも別にマリアさん……いいんじゃないんですか? 再放送みたいな感じで。二次創作だって再放送みたいな事やったっていいじゃないですか! 何十話、何百話と書いてたら一話くらい混じっていても気付かないでしょうに」
「この作品はまだ12話でしょうが‼」
「マ、マリアさん痛い、痛いです! アイアンクローで持ち上げるのは駄目です‼ そしてメタいです」
「あなたが凄い事言うからでしょう……それで何でこんな事をしようとしたのかしら?」
「マリアさんは20歳を越えたんですよ……そんな大人が道具に頼る話なんて、年下の調ちゃん達に示しがつくんですか!」
ふぅ言ってやった……近頃の若いもんはすぐひみつ道具を使おうとする。俺が幼い頃はそんな物に頼らず自分の力、それでも無理なら回りの人の力を借りて成し遂げたものだ。そうして大人になっていき、そこで困難にぶち当たった時…………俺はひみつ道具を使ったものだ
「結局あなたもひみつ道具使ってるじゃない!」
「ぎやぁーーーー‼ やめ、やめれ、アイアンクローをするんじゃない! 爪が食い込んでるから、メギって音鳴るから!」
「はぁ、はぁ……はぁ~ぁ」
アイアンクローから開放されたら、マリアさんがため息をついた。何か今までの事に呆れた、というより疲れでため息が出たみたいだけど
「あの~どうしたんですか? 何か今までの流れでため息をついた感じじゃないですけど」
「実は最近色んな番組に出ながら、事件に関わったり、アルカノイズを倒したりしてるでしょ? みんなにはバレないようにしてる……のだけど疲れがちょっとね」
「なんだそんな事ですか……それならこのケロンパスがオススメですよ」
「ケロンパス?それで体が少し楽になるのかしら」
「これをマリアさんが何時も湿布を貼ってるようにしてもらうだけで……なんと体中の疲れを全て吸い取ってくれるだけじゃなく、何回でも使う事ができるんです! ほらどうぞ」
「え、えぇありがとう……なんか素直に渡されると嬉しいんたけど渡してくれる道具が道具なだけになにかね」
後半何を言ってるか分からなかったけど喜んでもらえたならよかった! まぁマリアさんが疲れるのは無理もないな……決して年をと、あれマリアさん何でこっちを見てるんですか? えっ言葉に出てた…ははは冗談ですよ冗談、だって僕の2歳上なだけじゃないですか……だからその左腕を下げてください。その腕はアガートラームを纏った時に殴る方じゃないですか……えっ? 最近ボクシングを始めたんだ、だから殴らせてちょうだいって……そんな冗談通じグボアッ‼
後日談だが……ケロンパスを使った後のマリアさんは更にハイスペックになり、それを不思議に思った調ちゃん達が聞いたから答えてしまったマリアさんによりケロンパスを使い回す装者達の姿を見た。それにしても何時になったら返してくれるんだろう俺のケロンパス? 前にマリアさんに殴られた所を庇いながら動くから疲れる……全身が