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「んー スペルカードか…」
さっき、幽香さんに貰ったまだ真っ白いスペルカードを眺めながら、私は悩んでいた。とりあえず、外を見てきたら?とアトバイスを貰い、夕方までに戻って来なさいと言われ、地図を貰い、適当にブラブラしてた。
「えっと…ここが現在地?あれ?でも何か人がたくさんいるなぁ・・・。あれ?え?んー?」
迷った。完全に迷子になった。地図もあるのに迷子になった。
「・・・ここどこだよ。」
私は、誰か適当な人に話しかけようとしたそのとき、
???「あなた…見ない顔ね。妖怪?」
「妖怪じゃないです。ってか何で妖怪?!」
話しかけられた。頭にリボンをつけていて、巫女服?を着た女の人に
???「だって、ここら辺で初めて見る顔だし、しかも何やら能力を持ってそうな子だったから。あと、紫に何も聞いてないから新しい妖怪かな?て思ったからよ。妖怪だったら、退治するけどね。」
「は、はぁ・・・」
ん・・・?巫女服・・・巫女さん?確か幽香さんが何か言ってたような…
「あ、もしかしてとある神社の(貧乏)巫女さんですか?確か、外に通じる結界なんとかかんとかの…」
「・・・?!な、何でその事を知っているのよ。誰に聞いたの?」
「え、えと、幽香さん…風見幽香さんが、そういっ___」
「あの花妖怪か… んで、あなた、名前は?」
「未羽恵痲です・・・」
「私は、博麗霊夢。博麗神社の巫女よ。ちょっとこっちきて」
手招きをされた。とりあえず近づいた。
「あなた、能力___」
「音を操る程度の能力ですよね?」
「それもそうだけど、もう一つあるわね。」
「へぇーダブルで格好いい!て、え?」
「二つ持ちってあんまりいないのよね。あなたの能力は、音を操る程度の能力、そして、雷炎を操る程度の能力よ。」
「らいえん・・・?雷と炎のことですか?」
「さぁね。自分でやってみたらいいんじゃない?ちなみに私は、空を飛ぶ程度の能力よ。あとこれ、はいプレゼント。」
「あ、はいありがとうございます。」
手渡されたのは、五枚の真っ白なスペルカード。
只今の手持ちの白紙のスペルカードが十枚。
「どうせ花妖怪から、スペルカードのことを聞いてるんでしょ?だから渡しとくわ。んじゃ、じゃあね。妖怪に襲われるんじゃないわよ~」
霊夢さんは、空を飛んでどこかにいってしまった。
「こんなにスペルカードあってもな…。」
あれ?そういえば今何してたんだっけ?確か、迷子に・・・
「道、聞いてなかった。て、しかも日が暮れ始めてるし、どうしよう。」
どうせ地図を見ても、ここがどこかわからないし、さっきまでいた霊夢さんはいないし、周りに人もいなくなった。
「だ、誰かいませんかー?!」
シーン
「誰も、いない。うわしかも、日が暮れちゃつたよ。どうしよう暗いよ…ってあ!」
そういえば私は、雷炎を操る程度の能力があった。
「えと、どどどどうやって実行するのおおおおおおおおおお?!白き炎よ!指に灯れ!なーんてね」
ボッ
「え、ついたあああああああ!凄いぞ自分!」
指には、白い炎が灯っている。もしかして、念じれば自在に操れるのかな?じゃあ、試しにもう片方の手に青い炎を
ボッ
「おお!凄い綺麗!んじゃ、浮かせることも出来るのかな?おお!出来た!七色の炎とかも?わぁ!凄いー!」
一人で炎を操りながら、遊んでたその時、
グルルルルルル
獣の唸り声が聞こえた。
「っ!狼・・・?にしては、色が違う・・・。」
そこには、私の白い炎で灯されてる紫と青の毛皮の獣が三匹いた。
「まさか、霊夢さんが言ってた妖怪?!日が暮れてるし、しかも森の中だから妖怪が沢山いるのか」
どうしよう。大声で叫んで他の妖怪が来たらもうおしまいだ。だからといって、逃げきれる自信もない。例え逃げきれたとしても、きっと迷子になるだろう。
「っ戦うしかないのか・・・。」
まだ、能力は使いこなせる自信はない。だからといって逃げきる自信もない。一応白紙のスペルカードもあるから、その場で作って使うことが出来るかもしれない。
「上等よ…。勝つか負けるかどっちか、外の世界にもどうせ帰れない。やってやるわ!狼さん いや、妖怪!」