アナザーワールドトリガー 3人目のすごいチビ   作:亀川ダイブ

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 五話にしてすでに恒例となりつつある予告詐欺。申し訳ありません。
 そして今回も、我が女神・木虎さまはちょっとしか出てきません。原作主人公のパワーってすごいですね。出番喰われちゃった(笑)

 そんな第五話です。どうぞご覧ください。



第5話 「三雲 修③」

「イレギュラー(ゲート)……昨日からもう何件目だ」

「これで十一件目です、嵐山先輩」

「気が休まらないね」

 

 立ち並ぶ家々の屋根よりも高く跳躍し、地に足がつくや否や凄まじい速度で疾駆する。トリオン体の身体能力の限りを尽くして、真紅のジャージ姿が住宅地を駆け抜ける。ボーダー屈指の精鋭部隊、A級5位・嵐山隊は急いでいた。

 昨日から頻発し出した、〝イレギュラー門〟によるトリオン兵の侵攻。今までの十件はすべて非番の隊員が近くにいたため事なきを得てきたが、今度の〝(ゲート)〟は本部から若干距離のある――嵐山の弟妹も通っている、中学校に開いた。

 家族を守るためにボーダーに入った、と公言する嵐山である。その表情には、隠しきれない焦りが滲んでいた。

 

『ラッシーくん。焦りは禁物だよ』

 

 そんな嵐山の心中を見透かしたかのようなタイミングの、体内通信。ハスキーな、大人の女性の声。人が良い嵐山ではあるが、彼をそんなふざけたあだ名で呼べる人間などそうはいない。嵐山は全速で走りながら、ちらりと後ろを振り返った。

 住宅街の広くない道幅を大柄な車体でほぼいっぱいにして突っ走る、一台のジープ。角ばったデザインのボンネットには、ボーダーのシンボルマークがでかでかと刻印されている。開け放たれた天窓から上半身を乗り出し、白衣の裾をはためかせる美女が一人、跳躍する嵐山を見上げていた。

 

『しかしまあ、トリオン兵はできるだけ原形を留めて行動不能にしてくれるかい。調査がしやすいからね』

「努力しますよ、志摩さん」

『ふふっ、それで上々だよ。――ところで』

 

 白衣の美女は、中性的な整った顔立ちに、妖艶な笑みを浮かべた。そして、嵐山と体内通信を繋いだままにも関わらず、そんなことなど意識の外に投げ捨てたかのように、声色が甘ったるい猫なで声に変わる。

 

『ねぇキティ、なんでボクを無視するんだい? つれないじゃないかぁ』

 

 また始まったか。嵐山はげんなりと気力をそがれ、苦笑した。

 そのとなりで木虎は、きゅっと唇を真一文字に引き締めて、顔が真っ赤に茹で上がりそうになるのを堪えていた。

 

『キティ? 聞いているのかい、キティ? ひどいなあ、ボクとキミとの仲だろう、キティ?』

「ぐ、ぬぬ……っ!」

 

 必死で無視する木虎、耳まで真っ赤である。

 ボーダー開発室きっての才媛にして変人、残念美人の副室長。人呼んで〝奇才(マジシャン)〟志摩いつき。

 B級時代の、今より少し刺々しく、そしてトリオン量不足で悩んでいた木虎を救ったのが、彼女だった。しかし――

 

(本当に志摩さんは、あだ名のセンスさえまともだったらなあ)

 

 この二人の関係を知る嵐山としては、苦笑いでこの場をやり過ごすしかない。

 

「目標地点、視認したよ」

 

 そんな空気をまるで無視して、時枝が冷静に告げた。彼もまた、B級時代の木虎と志摩のことを知る一人。ちなみに時枝を「とっきー」と呼び始めたのも、志摩である。

 だが今は、そんなことより。嵐山は意識を切り替え、愛用の突撃銃(アサルトライフル)型トリガーを起動した。弾種は〝アステロイド〟を選択。想定される戦闘領域は学校だ。一般生徒の避難が完了しているとは思えないし、志摩のジープもいる。〝メテオラ〟による爆撃は避けるべきだろう。

 

(副、佐補……無事でいてくれよ……!)

 

 愛する弟妹の無事を祈りながら、嵐山は大きく跳躍した。

 

 

 

 

 

 

「おっ……うぇええぇぇぇぇ……」

 

 私の口から流れ出す、キラキラと美しい液体。どうぞご安心を、これはよだれです。

 いや、トリオン体になれば胃袋も何もないのに何を吐くのだろうと思っていたのですが。これは液体のトリオンなのでしょうか。トイレに向かって背中を丸める私の口から垂れるのは、無色透明のよだれのようなモノです。若干ラメっぽい。どうやら、汚い絵面にはならずに済みました。

 赤城ヤト、無事、ゲロイン回避なのです。

 

「……三雲先輩」

 

 ふぅと一息、落ち着いてみれば気にかかるのは三雲先輩の安否。サイドエフェクトと幸運が重なって、私はトリオン兵を撃破できましたが、本来アレはC級の訓練生が対処できる相手ではありません。それが後二体、いたはずです。

 私は意外と綺麗だった運動部用トイレから出て、数か所から灰色の煙を上げる校舎へ目を凝らします。

 すると、

 

「あれ……先輩、じゃない……?」

 

 割れた窓やぶち抜かれた壁から見え隠れするのは、トリオン兵の灰色の甲殻。そして、真っ黒いジャージ姿の白髪頭。メガネはなし。三雲先輩ではありません。

 

「隣にいた後輩くん……?」

 

 私の視力は両目ともに2.0ですし、今の私はトリオン体なので動体視力も大幅に向上しています。見間違えではないでしょう。

 小柄な黒ジャージの白髪頭は、模擬戦での三雲先輩の何倍も素早い身のこなしで、トリオン兵を翻弄します。後輩君、ボーダー隊員だったのでしょうか。あんなハイレベルな高機動戦闘、A級ランク戦の記録映像でしか見たことがありません。三雲先輩に、A級の知り合いがいるとは思えませんが。

 私がそんなことを考えている間に、白髪の後輩くんは目にも鮮やかにトリオン兵のブレードと切り結び、切り払い、壁や天井すら足場にして跳ね回ります。そして、すれ違いざまの一閃。レイガストにしては小振りなブレードが、恐らく「目玉(コア)」を切り裂いたのでしょう。トリオン兵はぐらりと足元から崩れ、半壊した校舎の壁をさらに壊しながら、グラウンドに落下します。

 あ、三雲先輩がいました。生身で、制服姿です。すでに変身が解けているということは、やはりあのトリオン兵は、C級隊員には荷が重すぎる相手だったのでしょう。しかし三雲先輩、そんな生身の状態で、逃げ遅れたらしい一般の女子生徒に肩を貸して階段の方へと逃がしています。もう一体のトリオン兵が、すぐそばに迫ってきているというのに。変身していても、まったく歯が立たなかっただろうに。なんと漢気溢れる行動でしょうか。どうやら今の三雲先輩は、頼れるメガネらしいです。

 

(助けに、行かないと……!)

 

 三雲先輩には、模擬戦でけっこうな量のポイントを稼がせていただいた恩もあります。先輩が声をかけてくれなかったら、私の模擬戦ロビーでの放置プレイは今も続いていたことでしょう。

 三雲先輩を、死なせるわけにはいきません。

 私は、刀身を消し休止状態(スリープモード)にしていたレイガストを、今度こそシールドモードで再起動(リブート)。形状はオシャレに不等辺七角形にしてみました。某錬金術師が錬成陣に描いていたアレです。さすがはやや大振りな私のレイガスト、シールドモードでも結構な重量を誇ります。私の細腕にずっしりくるこの重みが頑丈さを表しているかのようで、とても心強いです。私は身を守る手段を得てちょっとだけ強気になりながら、校舎の方へと駆け出し

 

「ピギャ」

 

 うふぉぇあ何か踏んだっ!?

 驚き小ジャンプした私は、思わずレイガストを取り落とします。不等辺七角形のシールドの、鋭角になった下の角が、私が踏みつけてしまった何かにズブリと突き刺さりました。 

 

「ムギュッ……ガ、ガガッ……ピ……」

 

 それは、軽く火花を散らして活動を停止。やたらと角ばったデザインのお掃除ロボットに見える小型機械ですが、一体なんだコレ。そしてなぜにこんな場所に。私は刺さってしまったレイガストシールドをうんしょと引き抜き、ソレをしげしげと眺めます。

 

(……育ち過ぎた、ミドリガメ……?)

 

 色や全体的な造形センス、そして目玉のようなパーツこそトリオン兵っぽいですが、サイズとしては用水路とかで保護されて人間の身勝手さを警告してくれる育ち過ぎたミシシッピアカミミガメ程度のモノ。腹から生えた昆虫風味の六本脚が、実に気持ち悪いです。

 ……いえ、現実逃避はやめましょう。どうみてもコレ、小型のトリオン兵です。背中にクリスタル状のパーツが埋め込まれているのは初めて見ますが、コイツは間違いなくトリオン兵です。

 赤城ヤト、本日二体目の撃破です。決まり手(フィニッシュブロー)は盾の角。

 

(座学でも、聞いたことのないタイプですが……)

 

 ボーダーでの訓練には、当然、トリオン兵についてのお勉強も含まれます。常に睡魔に襲われながら講義を聞くことになる私ですので、ちょうどこの小型トリオン兵の説明の時に睡眠学習に勤しんでいた可能性もなくはないのですが。

 ともかく。取り敢えずコイツは無害なようです。後でボーダー本部に報告するとして、三雲先輩を助けに行かないと。トリオン兵の相手はあの白髪おチビの後輩くんに任せるとしても、避難誘導の真似事ぐらいは私にもできるハズです。

 私はレイガストを右手に構え直し、灰色の噴煙立ち昇る校舎へと小走りに向かうのでした。

 

 

 

 

 

 

 三雲修は、悔やんでいた。

 自分のトリガーを使用して、モールモッドを手玉に取る遊真。自分のレイガストで、訓練用トリガーで。ここまで結果に差が出るものか。

 遊真に襲い掛かるモールモッドのブレードは、今や前足の二本に加えて六本の副腕までもが展開し、修の目にはその動きを追うのがやっとだ。回避運動など出来る気がしない。しかし遊真は縦横無尽なブレードの嵐を、時に飛び跳ね時に潜り抜け、受け太刀や受け流しを駆使しながら、身を躱し続けている。

 そして、隙を見て一斬。コアを両断されたモールモッドは、半壊した校舎の壁から転げ落ちていった。

 

(訓練用トリガーで、こんなにも……!)

 

 修は遊真の実力に感嘆するとともに、自身の実力不足を悔やんだ。

だが今は、悔やんでいる場合ではない。戦闘体を失った自分にできることは、一人でも多くの一般生徒たちをシェルターまで避難させること。修は自分にそう言い聞かせ、悲鳴の聞こえる方へと走った。

 

「オサム、そっちは!」

「えっ?」

 

 遊真が叫ぶのと、修の目の前の壁が吹き飛んだのは、ほぼ同時だった。

 教室を突き破って現れたモールモッドが、無機質な目玉でぎょろりと修を睨みつける。しかし修の目は、モールモッドの後方、黒板の前にへたり込んで震えている、一人の女子生徒に向けられていた。

 

「い……一之瀬っ!?」

「み……くも、くん……っ」

 

 修のクラスメイト、一之瀬。いつもはクールで落ち着いた表情の彼女だが、トレードマークの二つ括りの髪は片方がほどけ、少し細めの目には涙を浮かべている。モールモッドから距離を取ろうと必死に足掻いているのだが、腰が抜けているのか立ち上がれそうにない。そして、彼女のスカートはぐっしょりと濡れている――恐怖から、失禁してしまったらしい。

 

「逃げ遅れたのか! 今、助けに行くっ!」

「三雲くんうしろっ!」

 

 鈍く光るブレードが、教室の扉だったものを真っ二つに切り裂いた。生身の身体能力で避けることができたのは、単なる幸運だった。あと一瞬でも床に転がるのが遅ければ、両断されていたのは修の身体だった。修は全身を強く打ちながらもなんとか立ち上がり、教室へと駆け込んだ。その直前、教室内の一之瀬からは見えない角度から、遊真がモールモッドに切りかかった。ブレードとレイガストがぶつかり合い、弾け飛ぶトリオンの欠片が閃く。修は遊真に感謝しつつ、一之瀬に駆け寄った。

 

「大丈夫か、一之瀬。歩けないなら肩を貸す、シェルターまで頑張れ!」

 

 修は手を差し伸べるが、一之瀬は頬を赤くして躊躇した。修から視線を逸らし、自分の濡れたスカートを気にしている。

 

「あ、ありがとう……で、でも、私、その……きたない、よ……」

「大丈夫だ、ぼくは何も見ていない(・・・・・・・)

 

 そう言いながら修はブレザーを脱ぎ、一之瀬の腰に袖を巻き付けて縛った。濡れたスカートを覆い隠す形だ。

 

「……っ!?」

 

 一之瀬の頬が、一層鮮やかな朱に染まった。

 

「さあ、掴まって。階段を降りよう」

「う……うんっ」

 

 どうやら一之瀬は足も挫いていたらしく、修は一之瀬の肩を抱きかかえるようにして歩いた。背後では、遊真の刃毀れした訓練用レイガストと、全ブレードを解放したモールモッドとが激しく切り結んでいる。一本、モールモッドの腕が飛んだ。遊真が優勢のようだ。

 

(空閑、この場は頼む……!)

(りょーかい、オサム)

 

 一瞬だけ目が合って、たぶん気持ちは通じたはずだと、修は感じた。遊真はモールモッドの副腕をもう一本斬り飛ばし、一之瀬から見えない方へと回り込んだ。モールドモッドもそれを追い、修たちに完全に背を向ける。

 

(空閑……この後のことまで考えながら戦って……)

 

 近界民(ネイバー)であることがバレれば、どうなるかわからない。トリガーを使うな。自分と交わした言葉をちゃんと覚えていたらしい。修は遊真の誠実さに感謝しつつ、一之瀬に肩を貸しながら階段を下りた。

 

 

 

 

 

 

 ようやく校舎前にたどり着いた私の頭上に、腕が降ってきました。ブレード付きの。

 

「ひぎぃっ!?」

 

 ガィィン!

 金属質な音がして、咄嗟に掲げたレイガストシールドがブレードを弾いてくれました。シールドに感謝。今日も私は生きています。

 どうやら白髪の後輩くんが、トリオン兵の鎌腕を切断したようです。校舎三階の激闘も、後輩くんの有利で進んでいるのでしょう。このまま私の出番なくボーダーの迎撃部隊が到着してくれればよかったのですがそんなにうまくなんていきませんよねハイ。

 

「あかぎやと、危ないぞ」

「ぬわひっ!?」

 

 おそらく白髪おチビ後輩であろう少年の声(ボーイソプラノ)、それと共に降ってくる瓦礫と傷だらけのトリオン兵。乗用車ほどもある巨体の落下、シールドで防げるレベルではありません。私は全身全霊のヘッドスライディングで緊急回避です。ゲームなら何フレームかの無敵時間があるものですが、現実にはそんなことなどあるはずもなく。何とか下敷きぺしゃんこだけは避けたものの、飛び散った瓦礫の破片が容赦なく、散弾のように私を打ちます。

 

(あ痛だだだだ!)

 

 かなり緩和されてはいますが、トリオン体にも痛覚はあります。私はぐっと唇に力を入れ、悲鳴を我慢します。そして私の〝強化平衡感覚(バランサー)〟が勝手に発動、ややみっともないヘッドスライディング状態から、レイガストシールドで地面を叩き、その反動でくるりと身を捻って片膝立ちの姿勢に。

 見れば目の前には、全身を滅多切りにされたトリオン兵が、ピクリとも動かずひっくり返っています。コアにも深い刀傷が一筋。これが致命傷となったようです。

 

「ふむふむ。やっぱり体術がスゴイな、あかぎやと」

 

 そして気づけば私の傍らには、その致命傷を刻んだ張本人、黒いジャージ姿の白髪おチビ後輩が。目と口を「三」と「3」にして、何やら一人で納得しています。

 

「…………」

 

 私としては、これは体術などという大層なモノではなく、偶然授かったサイドエフェクトによるものだと説明をしたかったのですが。口下手な私としては言葉を探す間、相手を見つめることしかできないわけでして。

 

「おまけに、死にかけたのにこの落ち着き。度胸もあるな」

 

 言いながら後輩くんはレイガストを解除し、特注品っぽい黒いジャージから制服のブレザー姿に変身していきます。

 しかし、嗚呼。毎度おなじみの勘違いパターン。きっとこの後輩くんも、私がただコミュ障で黙り込んでいるのを、睨みつけているとでも思ったのでしょう。この眼つきが、目の下のクマが恨めしい。今、私のこのチキン心臓(ハート)はけっこうな勢いでバクバク鳴っています。

 私はせめて自分がそんな大物ではないことをわかってもらおうとしたのですが、

 

「……落ち着いて、など……私は、これで……精一杯、ですが」

「――ふぅん。ウソは言ってないな(・・・・・・・・・)。無傷でモールモッドを一撃必殺してたっていうのに、謙虚なんだな。あかぎやと」

 

 後輩くんは私に向けて、びしっと親指を立てます。はてさて、これはわかってもらえたのやら。

 取り敢えず学校を襲ったトリオン兵はこれで最後のようなので、私も戦闘体を解除します。白いC級ジャージから、ポケットの破れた制服ブレザーへ。まずい、このポケットどうしましょう。私に裁縫スキルなどないのですが。対人スキルと同じぐらい、手先が不器用な私なのです。

 と、まあ、そのようなことを考えていると、地上での騒ぎが収まったことを感じ取ったのか、地下シェルターから出てきたらしい人影が、グラウンドや校舎の向こうにちらほらと。

 

「……これはまずいな。オサムとの約束が」

「三雲先輩との……?」

 

 後輩くんは、白髪頭をぽりぽりと掻きます。そして思案すること数秒、「三」の目をこちらに向け、何かを思いついたようにポンと手を叩きました。

 

「あかぎやと、オサムと友達なんだよな。ちょっと協力してくれないか。オサムやあかぎやとのためにもなることだから」

「え……あ、は、はい……」

 

 戦闘中とは打って変わって、人畜無害そうな後輩くんの微笑み。私は頼み事の内容も聞かずに、承諾してしまうのでした。




☆アナザーワールドトリガーを百倍楽しむ講座☆

《登場人物紹介》
・一之瀬 真由(いちのせ まゆ)
性別     :女
年齢     :14才
身長     :156㎝
血液型    :A型
誕生日    :2月20日
星座     :みつばち座
職業     :中学生
好きなもの  :体を動かすこと、シーザーサラダ、おじいちゃん、おばあちゃん

 修のクラスメイト。花も恥じらう14才。こう見えて運動部。
 モールモッドの襲撃に遭い恐怖のあまり恥ずかしい失敗をしてしまうが、原作主人公・できるメガネくんに優しくフォローされて、青春真っただ中の乙女心はあえなく陥落。頬を染める。
 今後も登場予定だが、彼女の恋路が実る予定はない。現実は非情である。




次回 アナザーワールドトリガー
第6話「木虎 藍」に――トリガー、起動(オン)





 赤面する木虎たまに始まり、主人公のげろんちょ、そして女子中学生のおもらしという実に充実した(?)内容の今回でしたが、いかがでしたでしょうか。原作主人公は無自覚ハーレムの形成に向けて動き出しました。このメガネ、できるメガネだ。次回こそ木虎さまにご活躍していただきたいものです。

 拙作への評価を何名かの方から頂いておりますが、感謝の極みです。励みになります! 感想・批評もお待ちしております。今後とも拙作をよろしくお願いします。
 



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