ARMORED STRATOS 兎と鴉の唄   作:バカヤロウ逃げるぞ

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もういい、言葉など既に意味をなさない


31 それが姉として出来ることだから

あのVTシステム研究施設の襲撃から数日後、束らは研究室に集まりネットに掲載されているウェブニュースを見ていた。

 

「これってさぁ……」

「加工されていますが、間違いありません」

 

『北欧にて山火事発生。現場には謎の大型兵器の残骸!?』

『人型機動兵器、遂に現実に!?』

 

 そのページには堂々とそのような見出しと共に、画質を落とす加工が施された写真が掲載されている。その写真は朧げながらも、フォックスアイとバスタード・ワンのものだと彼女たちは確信する。

 それをジャックはコーヒーを飲みながら眺めていた。

 

「フォックスアイと、バスタード・ワンだっけか? その画像だね。何時かはバレる存在だとは思っていたけれど、まさかこんなに早くバレることになっちゃうなんて」

「あの場に部外者は居なかったはずです。しかしこの画像の角度からすると第三者の視点です」

「てことは何? VTシステムを餌にして私たちをおびき寄せたってわけ?」

 

 苛立ちを隠せない束はミルクコーヒーを啜り落ち着こうと図る。

 ふと横目でジャックを見ると、普段と変わりない佇まいをしているが明らかに緊迫した雰囲気を醸し出していることに気が付いた。

 

「ジャックくん」

「……何か?」

「なにもジャックくん一人の責任じゃないんだから、そんなに背負う必要なんてないよ」

 

 束はそうジャックに語り掛けた。親しい者たちにだけ向ける表情で。

 

「……博士。今回の一件は私のミスでもあることに変わりはない。謝罪する」

「律儀なんだね、そういうところは」

 

 束はそう言ってジャックの謝罪を受け取った。

 

「ジャックくん。たしか作戦前に『不吉なことが起きる』って言っていたよね?」

「……ああ。あの占いでそういう結果が出たな」

 

 作戦前にジャックが嗜んだトルコ・コーヒーに残るコーヒー粉を使った占いで、確かに不吉を表す結果が出た。そして彼がその占いをすると大抵当たるということも、束に教えていた。

 

「あの不吉は、敵性ACの出現とばっかり思っていたよ。でもこのニュースを見ると、()()のことを示していたんだろうね」

 

 束はそう言うと椅子をグルリと回転させる。

 

「束さんは見事に釣られたってわけだね。ちーちゃんという親友を利用されてね。そのせいで、ACの存在をばらされたどころかジャックくんとフォックスアイの戦闘能力、まぁ束さんたちの手の内をみせちゃったわけだ」

 

 一見するといつもと変わらない掴みどころのない表情だが、僅かな怒りと悔しさが混じった声色で束はそう言った。

 

「いい度胸しているよね。この束さんを釣るなんてさ」

 

 束は悔しさを表に出さないように何時も通りの振る舞いをしながら、珍しく相手を称賛した。

 

「ただ、どこのどいつがこの束さんを釣ったのかは把握しておかないとねぇ~。うふふふふ。このお礼は倍にして返してあげないと」

 

 物騒な笑い声を上げ、座っている椅子でグルグルと回転しながら束はそう言う。ジャックはふと、烏大老から聞いたある事を思い出した。

 

「博士を釣るとなると、余程の力がなければまずしないだろう。ところで、博士。亡国機業(ファントム・タクス)という組織を知ってはいるか?」

 

 ジャックの問いかけに対して束は回転させていた椅子をピタッと止めてジャックの方を向いた。

 

亡国機業(ファントム・タクス)……? ああ、確か束さんにも一度接触してきたあの無礼者たちのことか」

「その組織と何か接触があったのですか?」

「うん。束さんが日本から去る前のことだったかな? ISコアを優先的に寄越せって一方的に言ってきたから、()()に断ったことがあったんだよ」

 

 束が亡国機業(ファントム・タクス)と過去に一度接触したということをジャックは知り、ふむ、と頷く。

 

「それで、そいつらがどうしたの? てか、どうしてジャックくんがそいつらのこと知っているの?」

「中国に居る元同志がそいつらに手古摺っているらしい。優秀な前線指揮官だったにも関わらずだ。博士を釣ったのは、そいつらかもしれんな」

「ふーん、あいつらがねぇ」

 

 ジャックの報告を受けて束は眉間に皺を寄せる。

 

「少し前まではバレバレのトリックしか出来ない連中だったっていうのに、こうやって『してやられた』のはちょっと腑に落ちないね」

「腑に落ちんか。……博士からすれば少し前まで()()()()の連中だったのか?」

「うん。時代の流れに取り残された汚物だったよ。第一罠を張っていたとしても、今回みたいに見落とすことなんてあり得なかった」

 

 束からの説明を受けてジャックはクロエと目を合わせる。

 その少し前まで取るに足らなかった存在が、こうして束の足をすくったことに二人とも疑問を抱かざるを得なかった。一朝一夕でそこまでの組織になるとは到底考え辛い。特に古くから存在し、柔軟性を失い硬化した組織であればあるほど変化し辛いはずだ。

 

(となると、内側から変わったというよりは……)

(外的要因があったと考えるべきだね……)

 

 短期間での亡国機業のこの変わりよう。

 自らの力で変化する力が無いのであれば、他の方向から何等かの力が加わり変化したとしか考え難い。

 

(ならば居るだろうな)

(ジャックくんと同じような存在が)

 

 言葉に出さずとも束とジャックは揃って同じことを予想していた。

 

「博士」

「まぁ、これからはやり辛くなるね~色々と」

 

 自分たちに大なり小なりダメージを与えてきたのだ。これからは道端の小石のように無視をしていい存在ではなくなったことを意味している。

 

「まぁ、この束さんたちに対してちょっかいを掛けてくるっていうなら、こっちもそのつもりでペシャンコにしてやらないとね」

 

 束は手の平にこぶしを打ち付け挑発的な笑みを浮かべた。

 彼女からすればこの状況、今まで道の端に転がる小石に過ぎなかった存在がいきなり飛び跳ねて掠り傷を付けてきたことと同じであり、その生意気な小石をどう粉砕してくれようかと頭を捻らせる。それと同時に、天災と謳われている自分に対して少なからず傷をつけてきた存在に対して——ジャックが現れて以来の——意識を向けることに少しばかり高揚感を覚えていた。

 

 さてさて、どうしてくれようか?

 情報源は亡国機業だとして、それをメディアに流したのは誰だ?

 問い詰めるだけ問い詰めて、レモンの種が泣くまで搾り取ってくれようか?

 しかし、ここで派手に動けばあいつらに行動が知られてしまうだろう。

 それより、先ずやるべきは——

 

(その前に、箒ちゃんに己を守るための力を持ってもらわないと困るね)

 

 たとえ自分たちに火の粉が降りかかろうとも、それを薙ぎ払うことなど造作でもない。

 しかし、IS学園に居る彼女らではACに対抗する力があるだろうか?

 確かに箒はあの襲撃事件により心機一転し、実力をつけ始めている。

 

 しかし、それはA()C()()()()()はどうだろうか?

 

 お世辞にも通用するとは、束は微塵も考えていない。

 それは、先日VTシステムの研究所へ襲撃した際に入手したAC同士の戦闘情報から考えたものだ。

 今の箒では量産機である打鉄しか使うことが出来ず、技量も発展途上であるため、仮にACと衝突した際に撃退できるかと言われれば、否である。親友(千冬)であれば出来ないことはないだろうが、今の箒にそれを求めるのは不可能に近い。

 ならば、今、束が出来ることは一つ——

 

「そういえば、お母さん」

 

 今後どうするか考えていた束に対してクロエは声をかける。

 

「つい先日なのですが、見たこともないISが研究室に鎮座していたことがありましたよね? あれは何なのですか?」

「ギクッ!?」

「何ですかそのあからさまな反応は。まさか……」

 

 クロエは冷や汗を垂れ流す束を容赦なく追い詰めるつもりでいた。

 彼女は束が動くよりも先に彼我不明のISが鎮座しているであろう研究室へと足を向ける。

 

「待って待って待ってー! 素直に言うから怒らないでー!!」

「いいえ、お母さんのことですらまたとんでもないモノを作っていると見て間違いありません」

 

 足に纏わり付く束など知ったことではないと言うように、クロエはズカズカと歩みを遅くすることなく研究室へ向かった。

 彼我不明のISを見た研究室の扉の前に着くとクロエは扉の側に設置されたパネルへ手を伸ばす。それに触れると自身と同期化しているISの機能を使って無理やり防護壁を突破し、扉のロックを解除する。

 今尚足に絡みつく束など眼中になく、クロエは研究室に鎮座するそれを遂に捕捉した。

 

 そこに座るは紅。今まで見たこともないような姿をしていた。

 

「……なんですか、これは?」

「IS」

 

 短い問いに対して束は一言そう答えた。もし問いかけたのが狐の皮を被った鴉であれば、今頃彼女の頭に拳骨が落ちていただろう。

 娘であるクロエは怒るのにも疲れた、ただ溜息を漏らした。

 

「ほう、白式の兄弟機か?」

 

 遅れてやって来たジャックは研究室に鎮座する紅のISを一目見ただけでその特徴を捉えた。

 

「流石はジャックくん、一目で見抜いたね」

「兄弟機というよりは、白式で成しえなかった技術をふんだんに盛り込んだな」

 

 ジャックは、束が自分たちに秘密でISを開発していたことを考えれば、このISは唯のISではないと推測した。となれば、嘗て白式を改修した際に搭載できなかったAC技術を投入した野心的なISだと見抜いた。

 

「お母さん? 何故このようなISを?」

「……」

 

 沈黙だけが、その場を支配した。

 少しして束はポツリと口を開き、それに答えた。

 

「昔の様には、いかなくなってきたからね」

 

 それは、己の力がこれまでの、そしてこれから襲い掛かってくる事象に対して全てを思うようにすることは出来ないという弱音だった。

 

「本当ならば気まぐれ、誕生日プレゼントとしてあげるつもりでもあったんだけどね」

 

 確信とまではいかない。

 しかし先日の襲撃に際して己のクラッキングにかなりの粘りを見せたのは、表には出さなかったがかなりの衝撃であった。

 そして今回の一件は、人外であり天災である束が初めて出し抜かれた一件でもあり、彼女も無敵ではないということを思い知らされた。

 

 ――自分は、これから相手する敵と全力で戦わなければならない――

 

 ジャックが元居た世界の相手と戦うとなれば、自分のことで精いっぱいになるだろう。例え親友(千冬)()、その片思いの相手(一夏)に危機が迫ろうとも。

 だからこそ、今自分が出来ることは一つ。

 

 例え心の隙間を漬け込む形であっても構わない。無理矢理押し付ける形であっても構わない。

 

「そいつらは本気で束さんと戦うつもりなら、束さんの弱点を突いてくるのは目に見えていることだから――」

 

 持たなければ食われてしまうことは間違いない。

 

「箒ちゃんには自分の力で降りかかる火の粉を振り払ってもらう必要が出てきたから――」

 

 ならば……自らを守る盾であり敵を薙ぎ払う剣を授けようではないか

 

「だから作ったんだよ、紅椿を」

 

 

 それも、とびっきりの業物を

 

 

 それこそ束が導き出した答えであった。

 これこそが不肖の姉が妹に出来る最大限の心遣いであった。

 

 その独白を目を瞑りじっと聞いていたジャックは、ゆっくりと瞳を開くとその真剣な眼を束へと向ける。

 

「博士の言いたいことは分かった。しかし、良いのか? それを授けるということは、妹を修羅の道へ歩ませることと同じだぞ?」

 

 それに応えるように束の表情は硬くなった。

 

「確かにね。それは言えるよ。でも、持たずに蹂躙されるのと、持っていて抗えるのと、どっちが良いと思う?」

 

 クロエを回収した際も、人体実験を行っていた研究施設を襲撃した際も、VTシステムの研究機関を襲撃した際も、曲がりなりにも束は一番近くでACの脅威をその眼で見ていた。

 彼女が作った無人機がなす術もなく破壊される光景も見せつけられた。

 

 

 そんな奴ら相手に常識的な力で抗ったところで何が出来ようか?

 

 

「それと、否応が無しにこの紅椿(行き過ぎた力)を渡すわけだけど、それ相応の試練は受けさせるつもりだよ」

 

 益々嫌われちゃうだろうけどね、と自嘲しながら束は二人に告げる。

 それもまた、彼女の心遣いであり覚悟であった。

 果たして可愛い妹()はこれを受け取った時にどうなるのだろう?

 

 予想も出来ない力を手に入れて浮かれようか?

 

 それとも、自分が思っている以上に落ち着いて力を受け入れようか?

 

 どちらにしても、彼女()がギリギリで耐えられるだけの絶望(試練)は与えるわけではあるが……

 

「お母さん……」

 

 クロエは、義姉()が火の粉を振り払う力を持つために憎まれ役になろうとする()の覚悟をヒシヒシと感じ取った。それと同時に、それ程までに思ってもらえる義姉()に少なからず嫉妬を覚えてしまう。

 

「これに関しては束さんの心の問題。二人があまり思いつめる必要なんてないよ。それはさておき」

 

 先程までの暗く重たい雰囲気を吹き飛ばすように、いつもの口調と態度に束は戻り空間投影ディスプレイにとある情報を表示した。

 

「いや~、軍用目的での使用は禁ずるって決めておいてこんなもの作るとは、まったくろくでもないよね~」

 

 そこに表示されているのは、アメリカとイスラエルの共同で開発されている新型ISに関するだった。

 

「極秘というわけでもなさそうだな? 流石は世界の宗主国と言ったところか」

 

 ジャックはアメリカのその臆さない姿勢に、元居た世界の最大勢力であったミラージュのことを思い出し懐かしさを覚える。とはいえ、流石にミラージュ以上に道に外れたことではないがな、と思いながら。

 

「どうも開発スケジュールによると、ハワイで運用試験をするみたいだね~。ちょちょいのちょいってすれば、IS学園の臨海学校期間中に届く範囲と日時でさ」

 

 その呟きでクロエとジャックは束が何をしでかそうとしているのかを見抜く。

 

「つまり、これを使うつもりですか?」

「そういうこと。ACを使うわけにはいかないし、試練としてはちょうどいい強さでしょ」

 

 先進国たるアメリカとイスラエルによる共同開発のISを束はそう評する。これがもし公表されれば、現在存在するISの頂点に立つことも不可能ではない。

 そんなISを束は丁度いい強さと言い切ったのだ。しかも本当の戦闘ではなく箒を試す為の使徒として使おうとしている。

 仮にこの場に開発スタッフが居たとしたら、ある者は自信作が使い走りにされることに顔を真っ赤に染めて怒号を上げ、ある者は天才の一片にも触れられていないことに絶望したかもしれない。

 だが束からすれば彼らの開発中のISなどその程度でしかないのだ。それは自分が一番強いISを作れるという絶対的な自信と、ACというイレギュラーな兵器の存在があるからだろう。

 

「ま、コアはこの束さんが()()しているだけだし、ちょっと()()()()()()だけだから何も問題ないでしょ!」

 

 サラッと恐ろしいことを呟くが、ジャックらにとって彼女のこの程度の発言は日常茶飯事となっているため特に何か申し上げることもせず流した。

 

「ところで博士、このISを使用するというが、具体的な方法は確立しているのか?」

 

 いつぞやと同じ質問をジャックがすると束は待っていましたと言わんばかりのドヤ顔を浮かべる。既に答えは用意されていたようだ。

 

「それは至って簡単! このISを束さんの手でちょいとコントロールを奪取して、あとはこっちで操作するっていう方法だよ」

「……お母さん。具体的な操作方法というのは?」

「くーちゃん、試練の使途としてリベンジしたくない?」

 

 にんまりと粘り気のあるあくどい笑みを浮かべながら束はクロエに言う。

 それはクラス代表トーナメントに乱入した時に暴走を起こしてしまった汚名を返上する意味でのリベンジか、それとも一度は負かされた一夏に対するリベンジか。それとも、その双方の意味でか。真意は定かではないが、クロエからすればあのような失態を犯した自分に今一度チャンスをくれる束からの信頼に閉口してしまい、即答することができなかった。

 

「……やります。やらせてください」

 

 クロエは一呼吸すると意を固め、ハッキリとした声色で束に答えた。

 

「うんうん。くーちゃんならきっとそう答えてくれると思ったよ!」

 

 束の中ではクロエがこの計画に参加することは既に決定していたが、それでも万が一のことを考えて彼女の意思を確認することにしていた。結果は予想通りであり、それ以上にクロエが自分の意思をしっかりと表明してくれたことに束は喜びを感じた。

 

 

 その後束はクロエとジャックに対して計画を伝えた。

 内容はハワイで起動実験をする開発中のIS――シルバリオ・ゴスペル――に対して束がクラッキングを仕掛けコントロールを奪取。その後全てのコントロールをクロエに掌握させて、ハワイから日本へ向かわせる。そして暴走状態と判定されたシルバリオ・ゴスペルの対応にあたる一夏と箒に対して攻撃を加えるというものだった。今回は箒に試練を与えることを目的としているが、ACの存在のことも考えて以前の襲撃と比べて手心を加えることはせず限りなく実戦に近いものにしている。そのため今回に限り一夏ないしは箒を撃墜することを許容していた。殺してしまうのではないかというクロエの疑問に対して束は

「その時はこっちでちゃんとカバーするから大丈夫」

 と、やけに自信満々に答えるためこの問題に関してはそれ以上突っ込むことはしなかった。

 因みにだが、操作を奪取した際には操縦者を昏睡状態にし、無人機の時のような挙動は出来ないようリミッターを設ける等操縦者を殺さないようにはちゃんとするようにしているとのことだ。

 少々突拍子もない計画ではあるが、もし本筋から外れそうになったとしても束が無理やり()()()()らしく、更には箒と一夏を確実に出撃させるために束は箒へ紅椿を譲渡することも兼ねて現地へ向かうことにしている。

 

「果たして紅椿を渡すだけで済ませるのか?」

「甚だ心配なのですが……」

「もう! 流石にこれには束さんもおこだよ!!」

 

 未だに信用されきっていないことに束は頭から湯気を上げながら抗議する。しかしクロエもジャックも束の身内贔屓、特に箒に対するものはあまりにも強いことを知っているがために、現地でひと悶着起こしかねないと気が気でなかった。

 否、

 絶対起こす

 と考えていた。




後日もう少し書き足したバージョンを投稿するかもしれません。

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