歌の女神たちの天使 〜天使じゃなくてマネージャーだけど!?〜   作:YURYI*

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6.スクールアイドル

 

 

 

 

 

 

「みはねちゃん!お願いがあります!」

 

「な、何ですか?穂乃果先輩…」

 

「一緒にスクールアイドル…アイドル部やってください!」

 

え、いきなりすぎて思考が追いつかない。私がアイドル?無理無理、絶対無理。この容姿だよ?まぁ、穂乃果先輩なら余裕でできると思うけど…

 

「ごめんなさい」

 

「ふ、フラれた!?」

 

「そもそも、アイドル部って?」

 

「これから作ろうと思って…あはは」

 

これから、ってことはまだないんだよね。

それに、さっきからこっちを気まずそうに見ている後ろの二人が気になる。

 

「えと、ことり先輩…と海未先輩もやるんですか?」

 

「う、うん…。穂乃果ちゃんが、学校存続のために頑張りたいって言うから、協力しようと思って」

 

「本当は人前に出ることは嫌なのですが、穂乃果の本気の頼みなら協力しようと思います」

 

あぁ…この幼なじみ二人、本当にいい人たちだなぁ…

私もできることなら協力したい…うーん。

 

「あ!なら、マネージャーとしてなら私も協力しますよ?」

 

まぁ、陰ながら応援するくらいはいいだろう。学校存続のため、この三人のためならね。

 

「本当!?みはねちゃんありがとう!」

 

穂乃果先輩は私の右手を両手で握るとぶんぶんと上下に激しく振る。

人懐っこいわんちゃんみたいでかわいいなぁ…もう。

思わず先輩なのに頭をなでてしまう。

 

「それで、これからどうするんですか?まず、部活申請しなきゃでしょう?」

 

疑問に思っていたことを聞いてみる。

 

「あ、あぁ!忘れてた!行こう、ことりちゃん、海未ちゃん!」

 

私もなのね、手離してくれないし…

と、いうわけで生徒会室にやってきました。

 

 

 

 

絵里先輩の前に一枚の紙を置く。

 

「…これは?」

 

怪訝そうな顔をされてしまって少しだけ悲しくなる。

 

「アイドル部設立の申請書です」

 

「それは見ればわかります」

 

「なら、認めていただけますね?」

 

さっきから絵里先輩の顔がこわい。周りの空気が凍ってしまうんじゃないかってくらいだ。お泊まりの時の甘々な先輩はどこへ行ってしまったの…

表情には出さず、心の中でがっくりと肩を落とす。

 

「いいえ。部活は同好会でも最低五人は必要なの」

 

「そ、そんなぁ…」

 

「アイドル部…ねぇ。じゃあ、ライブとかするん?」

 

「はい!」

 

「じゃあ、講堂の使用許可でももらったらええんやない?ライブしてからでも部の設立は遅ないと思うんやけど…?」

 

「ちょ、希っ!」

 

希先輩のおかげで、部活の設立はできなかったが、ライブをすることになった。

新入生歓迎会の日の放課後に講堂を借りてライブ…か。

希先輩は何を考えているのだろう。

 

 

 

 

「やったぁ!ライブだよ、ライブ!」

 

ちょ、喜びすぎなんじゃ…それに……

 

「グループ名や、歌とかダンスとか、どうするんですか?」

 

「「「………」」」

 

え、何その反応…

 

「よし、グループ名は募集しよう!」

 

「ほ、穂乃果…単に考えるのがめんどくさかっただけですね」

 

「いいじゃん海未ちゃん、曲は…」

 

「それなら、私の友達にピアノが弾ける子がいるので作曲を頼んでみます。作詞だけですね」

 

「じゃあ、作曲のことはみいちゃんに任せてもいい?」

 

「いいですよ。ダンスは…みんなで考えるのが妥当だと思います」

 

「そうですね。じゃあ、今日の放課後穂乃果家でこれからのことを話し合いましょう。もちろんみはねも参加で」

 

え、えぇ…

 

「…わかりました」

 

 

 

 

 

 

「和菓子屋さん…ですか?」

 

「そうだよ!さ、上がって上がって〜」

 

穂乃果先輩は楽しそうに、私の背中を押してくる。

半ば押し込まれるように部屋に入ると、和菓子屋さんだとは思えないほど、女の子らしいかわいらしい部屋だった。

 

「あ、みいちゃん遅かったね〜」

 

ことり先輩は、先に来て三色だんごを食べて待っていた。

 

「海未ちゃんは、弓道部で遅くなるんだって」

 

「じゃ、私たちだけでも話し合い……って、何漫画読み始めてるんですか!?」

 

「大丈夫、大丈夫〜」

 

「ほ、穂乃果ちゃん…海未ちゃんに怒られちゃうよ?」

 

「大丈夫だって〜」

 

「なにが大丈夫なんですか?」

 

海未先輩はいつの間に来たのか、穂乃果先輩の部屋のドアを開けてにっこりと笑っていた。目はまったく笑っていないけど。

 

ま、穂乃果先輩は見事なまでに海未先輩の雷を食らっていました。

 

「で、作詞なんだけど…海未ちゃん!お願い!」

 

「え、えぇ!?なんで私なんですか!」

 

「ほら、海未ちゃん中学生の頃ポエム作ってたじゃん!だから…ね?」

 

え、さらっと言ったけど、それは私がいる前で言っていいことだったのだろうか。

 

「それとこれとは別です!!!」

 

「海未ちゃん…おねがぁい!」

 

あーあ、ことり先輩に言われたら断れるわけがない。

海未先輩、もう逃げられないですね…

ご愁傷様です。

 

「み、みはねはどう思いますか!?」

 

「わ、私ですか!?」

 

うわ、こんなところで話を振られるとは思ってなかった。まぁ…

 

「海未先輩なら、一番安心して任せられます。それに…私もお手伝いしますし…ね?」

 

完全に海未先輩の逃げ道を塞ぐ。

今回のことはやっぱり海未先輩に任せるのが一番いいと思うし。

 

「な、なら!仕方がないので引き受けます」

 

作詞してくれるみたい。まぁ、私もちゃんと手伝うことにしよう。

そのかわり…と海未先輩は続ける。

 

「練習メニューは私が作りますから」

 

 

 

ということで、とりあえず明日真姫ちゃんに作曲を頼んでみることになり、お開きとなった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

〜真姫〜

 

 

「お願いっ!」

 

昼休み、いつも通りみはねと音楽室にきている。で、一曲弾き終わったところでみはねがアイドルをやって欲しいと言ってきた。

ま、私がかわいいのは認めるけど、アイドルなんて…

 

「いやよ、なんで私が…」

 

「そこをなんとか!曲だけでも作ってよ!」

 

はぁ…

私の家は両親とも医者をやっていて、将来は私も医者になるつもりだ。

アイドル…そんなの、出来るわけがない。

私の音楽の道はもう絶たれているも同然だ。

 

「はぁ…無理なのよ」

 

「なんで…?」

 

まったくこの子は…

 

「私、音楽は捨てて勉強しなきゃならないの!それに…アイドルの曲なんか軽いじゃない」

 

「あきらめる必要はないんじゃないの!?…ごめん…でも、本気だから、練習だけでも見に来て欲しいな…」

 

悲しそうな顔のみはねに胸が痛む。

 

「私…私は…真姫ちゃんの音楽、大好きだよ…?」

 

手を握ってそんなことを言ってくるみはね。

この子絶対わかってない。周りの誰よりも魅力的な彼女。クラスの子も女子同士にもかかわらずみはねに惹かれている人が多いみたいだし、よく話をしている人は学年は問わずたくさんいる。

同性なのにって思うかもしれないけど、ほんとそんなことが些細に感じられるくらい彼女は魅力的なのだ。

そんなかわいい顔で見ないでよ。困るじゃない…

 

「とにかく、教室に戻らないといけない時間よ。戻りましょ」

 

「…うん」

 

もう…見に行くだけならいいかしら、なんて思っている自分がいるわけで。

 

放課後になったら、みはねからグループ名が決まったと報告を受けた。なんで私に報告するのよ!

ちなみに、グループ名は『μ's』らしい。

きっと神話に出てくる女神のことを言いたいんだろうけど、九人もいないじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

〜希〜

 

 

今日は生徒会の仕事がないからバイトしている神社のお掃除をしている。

おお、今日もやっとるなぁ…

みはねちゃんたちはここ、神田明神で練習しとるみたい。

 

あれ?なぜか、電柱の陰に隠れて練習を見ている音ノ木生がいる。

ま、とりあえずここは…

後ろからそーっと近づいて、目の前の彼女の胸を一気につかむ。

 

「きゃああああ!?」

 

「まだまだ発展途上といったところやなぁ」

 

「は、はぁ?」

 

「でも、望みは捨てなくても大丈夫や!大きくなる可能性はある!」

 

「…なんの話?」

 

「ふふっまぁ、何か悩んでそうやなぁ?って?」

 

「意味わかんない。帰ります」

 

あぁ、本当に帰ってしまった。

あれは確か、一年生の西木野真姫ちゃん。

まさか…彼女も…

はぁ…またライバル増えてしまいそうやなぁ…

 

みはねちゃん。

 

 

ま、これから面白くなりそうやん♪

 

 

 

 

***

 

 

 

さっそく放課後に私と海未ちゃんで歌詞を作った。歌詞を作るときに海未ちゃんのお家にお邪魔したんだけど…

海未ちゃんと二人きりになるのはとてもまずいということが発覚した。

 

「みはね、ここはどうしましょう?」

 

目線だけ上にあげて髪を耳にかける。

その仕草がなんとも色っぽくて…

 

「これなんてどうですか?」

 

いきなりぐいっと近づいてきたときなんて、もう…

 

と、まあこんな具合に苦労(おもに私)して歌詞を完成させたわけだ。

 

 

曲名は『START:DASH!!』

 

 

後日、真姫ちゃんに無理やりそれを押し付けて曲つけてと言った。

嫌がっていたはずなのに次の日には真姫ちゃんの歌声付きで完成させてくれた。

あれからの練習はとてもハードだったと思う。なんでマネージャーの私まで参加してるのかわからないけど…階段ダッシュ…ほんとに地獄だ…

しかも、穂乃果先輩は休憩中ずっと私に抱きついたりしてくるし…

大丈夫ですか?って頭をなでながら聞いてもみはねちゃん〜!しか言わないし、言葉のキャッチボールがたまに上手くいかない…

 

ことりちゃんには笑顔で怒られるし。

なんか、周りに笑顔をふりまかないでとか言ってたけど、笑顔じゃなかったら真顔でいろってことなのかな…?もうどうすればいいのかわからなくなってしまう。

海未先輩は破廉恥です!とか言ってるけど…海未先輩は海未先輩でスキンシップが結構あってこっちの心臓が持ちません。はい。

 

学校では、クラスの小泉花陽ちゃんと星空凛ちゃん(とくに花陽ちゃん)にアイドルのマネージャーなんてすごいという話で仲良くなった。アイドルって言ってもスクールアイドルなんだけどね。

二人ともとってもかわいいし、興味があるならやってみない?と言ったら、二人とも自分に自信がないみたいで…

すっごくかわいいし、いいと思うんだけどなぁ…

真姫ちゃんは、やっぱり少しアイドルに興味があるみたいだけど、勉強が忙しいからって逃げられてしまう。

 

 

 

そんなある日、アイドル募集を呼びかけたポスターの前で花陽ちゃんがとてもオロオロしていた。

 

「花陽ちゃん、どうしたの?」

 

「ひゃあ!?ってみはねちゃん!」

 

え、そんなにびっくりするのね。なんだかちょっと悲しいぞ?

 

「あのね、西木野さんの生徒手帳がここに落ちてて…」

 

「あぁ、そうだったんだ」

 

「う、うんっそれで、お家まで届けようかなぁって」

 

それであんなにオロオロしてたんですか?

なんか、ほんとかわいいよなぁ…小動物みたいで。

 

「じゃあ、私もついていこうかな」

 

「ほ、ほんと!?ありがとうございます」

 

と、まあ、真姫ちゃんのお家に来たんだけど…

めっちゃ豪邸じゃん。さすがお医者さんの娘さんですね…

 

押すのをためらっている花陽ちゃんに代わってインターホンのボタンを押す。

 

あ、めっちゃ美人な人が出てきた…

真姫ちゃんのお母さん…だろうか。

 

「えっと、真姫さんの友達の桜みはねです。真姫さんはいますか?」

 

「……」

 

「えと、すみませーん」

 

え、めっちゃ見つめられてるんですけど。

え?なにこれどういうこと?

 

「あの〜!」

 

「はっ、ご、ごめんなさいね。真姫ちゃんはまだ帰ってきてないの…だから、上がって待っててもらえるかしら?」

 

「あ、えと、すみません。お邪魔します」

 

うわ、広いお家だなぁ…

なんか場違い感とんでもないんですけど。

花陽ちゃんも緊張してるみたいだし。

 

「じゃあ、ここに座って待っててちょうだいね」

 

「は、はい…」

 

なんか、頭なでられてる…

やっぱり私って子供っぽいのだろうか…

真姫ちゃんのお母さんニコニコしてるし…

 

「かわいいわねぇ…」

 

「あの、なにか…?」

 

「な、なんでもないのよ!」

 

 

 

しばらくしたら、真姫ちゃんが帰ってきた。

 

「なんであなたたちがここに…?」

 

「あ、真姫ちゃんおかえり」

 

「お友達が来るなんて珍しいわねぇ」

 

「ママはあっち行ってて。なんでみはねのことなでてるのよ…」

 

そう、それ。私もずっと言いたかった!

 

「はぁ…じゃあ、ごゆっくり〜」

 

おぉ、解放された。

 

「で、なんの用よ。えっと、小泉さん…だったかしら?」

 

「私はスルー!?」

 

「みはねうるさい。で?」

 

うるさいとか言いつつ頭撫でてきてるし。

 

「えっと…これ!」

 

花陽ちゃんが生徒手帳を差し出す。

真姫ちゃんは少し驚いているようだけど…

 

「あ、ありがとう」

 

と受け取った。

 

「これ、ポスターの前に落ちていたんだけど…」

 

「べ、べつに、興味があるわけじゃないわよっ!?」

 

「そ、そっか…」

 

「じゃ、勉強の邪魔しちゃ悪いから。もう帰るね〜」

 

「み、みはねちゃん待ってください〜」

 

「あら、もう帰っちゃうの?寂しいわぁ」

 

いや、もう最後真姫ちゃんのお母さんにつかまりかけたけど、とにかくダッシュ!

なんか、すごく美人さんだけど真姫ちゃんとは性格が全然違う!

 

わざわざ勉強の、を強調して言っといたけど、ちゃんと伝わってるといいなぁ…

 

 

 

 

 

ライブ当日

 

結果はまぁ、残念…その一言に尽きると思う。でも、絵里先輩の圧力の前でよく言い返せたな、と穂乃果先輩を褒めたいくらいだ。

それに、ライブ自体はよかったと思う。ちゃんと気持ちが届いてきたし。もちろんマネージャーだからという贔屓目なしで、だ。

 

よく見たら、絵里先輩、希先輩、真姫ちゃん、花陽ちゃん、凛ちゃん…にこ先輩がきていたな…

 

え?にこ先輩って誰だって?

 

はぁ…

あれは、私が理事長におつかい頼まれた時のこと。

たまたまA-RISEのライブがやっていたんだったなぁ…

そこで偶然出くわしたすんごい変な格好した人。コートにサングラス、マスク。そう、この変な人が矢澤にこ先輩だ。

初対面からかなり偉そうな人だった。

しかも、小柄だったから三年生だとは思わなかったし。

まぁ、ちょくちょくμ'sに絡んできて。練習の邪魔したりとかね。なぜか私には子ども扱いしてくるし…はぁ…

にこ先輩に子ども扱いされるのはかなり心外だよ。てか、仲間に入れて欲しいなら言えばいいのに。

 

 

まぁ…そんなこんなでμ'sのファーストライブは幕を閉じた。

 

で、私は今なにをしているのかというと…勧誘活動だ。って言っても勧誘する人は決まっている。真姫ちゃん、花陽ちゃん、凛ちゃんの三人だ。

でも、なぜか教室には一人もいない…

探すのめんどくさいし…先輩たちは部活中だしなぁ…

 

おっあれは…

窓からふと中庭を見ると、真姫ちゃんと花陽ちゃん。なにやってるんだろう…

あ、凛ちゃんも来た。って真姫ちゃんと凛ちゃん口論してないか?花陽ちゃん困っちゃってるし、助けに行くか。

あ、あと勧誘もね。

 

「な〜にやってんの?」

 

背後から真姫ちゃんに抱きつく。

 

「きゃあ!?って、みはね…」

 

「え、なにその冷たい視線…泣いちゃうよ?」

 

「ちょ、うるうるするのやめてよ!心臓に悪いわ!」

 

「そうにゃ、そうにゃ!みはねちゃんが泣いちゃったら、凛たち、違う意味で死んじゃうにゃ!」

 

その様子はふざけている感じでもなく、むしろ私が困ってしまう。

 

「そ、そっか…?」

 

なんで死んじゃうんだよ。しかも違う意味っていういみがわからない。

ま、いいや。

 

「で、三人とも何してたの?」

 

「あ、えっと…その…「かよちんをμ'sに入れてほしいんだにゃ!」

 

「そうよ!この子、アイドル向いてると思うのよ」

 

花陽ちゃんが喋ろうとしたところを二人が若干前のめりになって話しだす。

 

「って言われてるけど、花陽ちゃんはどうしたい?」

 

「え、えっと…でも…」

 

やっぱり、まだ自分に自信がないんだね。

しょうがない。

 

「「「っ!?」」」

 

花陽ちゃんの前で片膝を立ててひざまづき両手をにぎる。

え、ちょ、そんなに顔赤くされると恥ずかしい…けど…

 

「私は…花陽ちゃんと一緒にスクールアイドルやりたいな。まぁ、私はマネージャーなんだけどね。向いてるとか向いてないとかじゃなくて、やりたいかやりたくないかで考えてほしい」

 

怖がらせないように優しく微笑む。

 

「一緒に、μ'sの活動場所、屋上に来てくれるかな?みんな待ってるから」

 

「う、うんっ!」

 

よかった。これで断られてたらただの変人にしかならなかった…

 

「その…そこで固まってる二人はどうする?」

 

一応声をかけておく。

 

「「行く(わ)!!!」」

 

右手は花陽ちゃんと手をつないでいる。繋いでいると落ち着くって言われたし、悪い気はしないな。

問題は左手、

 

「凛が、みはねちゃんと手繋ぐんだにゃ!」

 

「わ、私よ!」

 

女の子ってそういうの好きだよなぁ…ほんと。もう、屋上つくし、静かにしてほしい。

 

 

 

「先輩たち、すみません。ちょっと話があるみたいなので、聞いてもらってもいいですか?」

 

「ん、どしたの〜?」

 

「いったん練習を中断しましょう」

 

え、ことりちゃんにはめっちゃ睨まれてる。私なんかしたかなぁ。

花陽ちゃんは私と手を離す。

まだ少し心配そうだ。

 

「大丈夫」

 

そう言って、花陽ちゃんの背中を。そして、真姫ちゃん、凛ちゃんの背中をトンと押す。

 

「え、えっと…小泉花陽!一年生です!アイドルへの想いは誰にも負けません!わ、私をμ'sに入れてください!!!」

 

言えた。答えはもちろん。

 

「うん!これからよろしくね花陽ちゃん!」

 

さすが穂乃果先輩、いい笑顔!

花陽ちゃんも大丈夫そうだ。

 

「で、二人はどうするの?」

 

今度は真姫ちゃんと凛ちゃんの背中を押す。

 

「り、凛、全然女の子っぽくないけど…μ'sに入れてほしいにゃ!」

 

「私も、入ってあげてもいいわよ」

 

え、なにその真姫ちゃんの上から目線…

まったく…

 

「私からもお願いできますか?先輩」

 

「もちろんだよ!よろしくね!」

 

みんないい人たちでよかった…

 

 

 

これでμ'sは六人に。…あれ?六人?

 

 

 

「もう部活作れるじゃん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ほんとにありがとうございます!


はい。話がごっちゃなあげく、無理やり進めてしまいました…
すみません…(*´^`*)


コメントなど、お待ちしてます!

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