神魔の素質を持つ者も異世界から来るそうですよ?   作:リフェア

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5話 黒ウサギ達のコミュニティ

覇瑠徒が放った衝撃にぶつかった水の竜巻は消滅し真下にいた蛇神と黒ウサギと十六夜にぶつかろうとしていた、十六夜と黒ウサギは避けて大丈夫だったが蛇神は巨躯だったため避けられず直撃してしまった。衝撃がぶつかった蛇神は数メートル吹き飛び川に落下した、またその衝撃で川が氾濫し水で森が浸水した。

 

「ちょっとやりすぎたなこれ、本気でやったわけじゃないのにこんな事になるとは」

覇瑠徒は蛇神や十六夜達を倒そうとしてやったわけでは無くただ一発殴ってやろうという気持ちで衝撃を放ったのにこうなるとは思っていなかった。

そして高く跳躍してしまった覇瑠徒は後悔していた。

「高く飛びすぎたなこのまま自由落下するか?いや痛いぞこれ仕方ないがあいつの力で」

その時覇瑠徒は知った高く跳躍したのとその後に撃った衝撃で力を使い切った事につまり覇瑠徒の力は今は有限であった。故に今覇瑠徒は本当にただの人間でありそのただの人間が数十メートルの上空から落下するのであった。

「死ぬのか俺いや今までを思い出せこんなことで死ぬほど軟じゃないてかこれ自分で走馬灯をやってないか、何やってんだよハルトーー」

 

そんな事を言いながら覇瑠徒は真下に落下した。

そんな様子を十六夜と黒ウサギは見ていた。

 

「覇瑠徒のやつあの蛇倒したのに自由落下してるぞ大丈夫かあれ」

 

だが黒ウサギの頭の中はパニックでもうそれどころではなかったのだ。

(一瞬見えましたが覇瑠徒さんから出てたあのオーラは神格のような気がしました。でも黒くて禍々しいのも出ていましたあれも神格なのでしょうか?ですがそれで神格を持っている蛇神を倒しました凄いのです。)

黒ウサギは内心興奮していた。(これで私達のコミュニティ再建も、本当に夢じゃないかもしれない。)

だが内心興奮していた黒ウサギも覇瑠徒が落下してきたのを見てそれどころじゃなくなった。

 

「覇瑠徒さん大丈夫でしょうか」

 

覇瑠徒は落下したがドーンとかグキッのような音はしなかった。

 

「あぶねえ危うく死ぬとこだった」

「大丈夫か覇瑠徒」

「いやー何とか無傷で落ちれた」

 

覇瑠徒は無傷だったしいていえば川に落ちたので服が濡れていた。

 

「服がびしょびしょで最悪なんだけどね」

「大丈夫ですか覇瑠徒さん」

「ああ、大丈夫だ黒ウサギ」

 

何事も無かったように会話しているが覇瑠徒には川に落ちる寸前にどこからか誰かの声が聞こえていた「いきなりこんな事になってるとは驚きましたよ覇瑠徒様ここは私が何とかしますから安心して下さい。」と言う声が覇瑠徒には

 

「覇瑠徒さんが無事なのは安心しましたが蛇神様は生きてます?」

「あれぐらいで死ぬほど弱くはないだろ。」

「ならギフトだけでも戴いておきましょう。ゲームの内容はどうであれ、覇瑠徒さんは勝者です。蛇神様も文句はないでしょうから」

「おいちょっと待て黒ウサギこの場合俺が最終的にあの蛇神を倒したから、俺が勝者なのか?」

 

黒ウサギは思い出したように補足した。

「はいそうですね。神仏とギフトゲームを競い合う時は基本的に三つの中から選ぶんですよ。最もポピュラーなのが力と知恵と勇気ですね。力比べのゲームをする際は相応の相手が用意されるものなんですけど覇瑠徒さんはご本人を倒されましたから。きっと凄いものを戴けますよー。これで黒ウサギ達のコミュニティも今より力を付ける事が出来ます♪」

黒ウサギが小躍りでもしそうな足取りで大蛇に近寄る。

 

しかし十六夜は不機嫌な顔で黒ウサギの前に立った。

「な、なんですか十六夜さん何か気に障りましたか?」

ふっと十六夜の軽薄な声と表情が完全に消える。応じて黒ウサギの表情も硬くなる。

「オマエ、なにか決定的な事を隠してるよな?」

 

「十六夜こんな時に言うのかよ俺も薄々は感じていたけど、どうせこの箱庭にいるあくどい連中に負けて黒ウサギ達のコミュニティが大ピンチなんだろ」

 

 




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