Hunter/ganbara night   作:カルガモ大将

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ギルガメッシュの相手の仕方

セイバー→開幕エヌマ
アーチャー→王の財宝
ランサー→王の財宝(慢心抜き)
ライダー→王の財宝
キャスター→王の財宝
バーサーカー→王の財宝(慢心抜き)

ハンター→王の財宝(慢心抜き)



第7話

第7話

 

士郎たちはアインツベル城へ。

俺たちは教会へカチコミに。

 

さぁて、上手くいきますかねぇ。

 

「たのもー!」

 

両手で扉を開けると、目の前には外道神父が待ち構えていた。

 

「アサシンのサーヴァントか。ここは中立地帯だ。立ち入りは禁止されているが?」

 

あぁ〜ええ声しとるんじゃあ〜。

 

「ランサーのマスターにそんなこと言われたかぁないね」

 

「ほう。少しは調べたようだな。だから、どうすると言うのだね?」

 

「いやなに、聞きたかっただけさ。第4次聖杯戦争に参加したあんたは聖杯が汚染されていることを知ってるはずだ。なのに何故、聖杯戦争を続けるのかを」

 

「……フッ、くだらん」

 

「ですよねー。本当のことを言うと、あんたの話に興味はないんだ。というわけで、私をランサーと戦わせなさい。監督役がマスターとかそれ、俺が許せないんで」

 

「……ランサー」

 

「あいよ、お呼びとあらば参上しますよっと」

 

出たな、幸運E。貴様をここで殺す。

 

「悪いなランサー。前回の俺はアサシンと名乗っていたが、ありゃあ嘘だ」

 

「だろうな。俺だって分かる嘘だ」

 

「俺のクラスはハンターだ。今度は負けんぞい! クー・フーリン!」

 

「あぁいいぜ、ハンター。今度は全力で死合おうや!」

 

兄貴が槍を構える。

って、え? その構えって、まさか……

 

「ゲイ!」

 

「ざっけんな!」

 

「ボルク!」

 

「ご、ふぅ……」

 

んなもん、避けられる訳ないやんけ……

 

ランサーの槍が心臓を貫いた。

 

「よくやった、ランサー」

 

「ったく……やな仕事だぜ」

 

ランサーが気怠げにそう返す。

ランサーの前には、動かなくなった人形が転がっていた。

 

「……っ! んなっ!?」

 

馬鹿め! そっちはホムンクルスだ! キャスターが操っていたんだよぉ! ランサーが俺の顔を知らないから出来る芸当だ!

気配遮断スキルは本当に有能だぜ!

 

「今だ! キャスター!」

 

「なにぃ!?」

 

ランサーの背後から忍び寄った俺がガッチリ拘束し、キャスターへ指示を出す。

 

「ルールブレイカー!」

 

「ぐぅぅぅおぉぉぉあぁぁぁぁぁ!!!」

 

キャスターが転移でポンと現れ、ナイフをランサーへぶすりと刺した。その光景はさながら、昼ドラのワンシーンのようであった。

 

「ぐ、おぉ……」

 

「ははははは! ハンター! よくやったわ!」

 

キャスターの手にはキラリと光る指輪……じゃなかった。令呪が現れた。

 

「今度はお前だ! 言峰綺礼!」

 

「クッ、流石に不利か……」

 

あっ、この感じはマズイパターンだわ。

 

「撤退!」

 

「そう慌てるな、雑種。王に拝謁出来ることを光栄に思え」

 

げぇっ! ギルガメッシュ!

モドリ玉を叩きつけるまで後少しだったのに!

 

「よい。その畏怖でもって、我を直視することを許そう」

 

チクショウ! なんでこんなタイミングで王様が出てくるんだよ! 最悪じゃねぇか!

 

「狩人の英雄か。噂に違わず、人付き合いが苦手らしいな」

 

「べ、別にいいだろ! 俺は山奥で一人寂しく生きてても、別になんとも思わないもんだ! 豪勢な食事とか、金ピカの宮殿とかも興味ないもんね! お、お嫁さんも……きょ、興味ないし……グスン」

 

ちくしょう。なんだか、泣けてきちまった……

 

「フハハハハハハハハハ! まさか、噂通りに女の味を知らないとは……クッ、ククッ、フハハハハハハハハハ! 貴様、この我を笑い殺すつもりか! ハハハハハハ!」

 

「笑い過ぎだよこんちくしょう!」

 

「名の知れた英雄かと思えば、ただの道化ではないか! これが笑わずにいられるか! ハハハハハハハハハハ!」

 

悲報。俺氏、英雄扱いすらされない件。

 

「道化は扱いはやめてよぉん! 弟子にすら舐められてたんだからぁ! 心の傷がぶり返すからぁ!」

 

「ハンター、あなた……」

 

「キャスターもそんな生緩い視線で俺を憐れむように見るのはやめてぇ! 余計辛いから!」

 

「フハハ! よい、よいぞ道化。此度は我の気分が良い故に見逃してやろう。だが──」

 

ひぇっ。急に王の威圧出すのやめてもらえませんかね。人外相手ならなんともないけど、人間相手の威圧は本当にニガテなんだから。カリスマA+の重圧でおしっこちびりそう。

 

「──次に相見える時……ハンター、貴様なら真面目に相手してやってもよい。それまでに、雑種どもを間引いておけ」

 

やめてください死んでしまいます。あなた千里眼持ちで尚且つ王様ですし、俺の考え普通に読んでますね。作戦が作戦として成立してないやんけ! 全部読まれてるやんけ! 正面突破するしかないのかよぉ!

 

これが王様のやることかよぉぉぉぉぉおおおおお!!!

 

『……ハンター、戻るわよ』

 

キャスターの念話が脳内に響き、正気に戻った。

 

「帰宅!」

 

キャスターを掴んでからモドリ玉を地面に叩きつける。視界が緑色の煙に染まる。

 

っしゃ! ギルガメッシュ相手に生き残れた!

モドリも使えた! 万歳! 生きてるって素晴らしい!

 

視界が晴れ、目の前にはいつもの山門が目に入る。

 

「……あぁ、安心した」

 

「……本当に、そうね」

 

「はぁ……俺は一体、何度主人を変えればいいってんだよ」

 

あっ、そういやランサーがいるんだったな。

悪いなランサー。外道神父から解放されても、今度はスタイリッシュ痴女がマスターだ。

 

「はい、というわけで……作戦会議始めまーす」

 

 

 

▽▽▽

 

 

 

エミヤと士郎が仲良く喧嘩していたので、「でぇじょうぶだ。守護者じゃなくて、真っ当な英霊になれるように鍛えてやればでぇじょうぶだ」とかなんとか言って仲裁し、みんなで仲良くギルガメッシュをフルボッコした。

 

「おのれおのれおのれおのれぇぇえええ!!!」

 

あっ、ギルガメッシュが消えてく……

 

 

 

 

 

 

 

第5次聖杯戦争〜完〜

 

 

 

 

▽▽▽

 

 

 

エピローグ

 

あれから士郎は世界各地の紛争地帯を渡り歩き、真っ当な形で正義の味方扱いされた。ワカメも一緒について行ってるため、ワカメも正義の味方扱いをされている。ツンデレ系ヒーローというあだ名で親しまれているようだ。セイバーもついて行っている。

士郎たちはたまに帰ってきて、俺たち英霊に稽古をつけてもらっている。

いったい、いつになったら結婚するんですかね。

スタイリッシュ痴女から真っ赤な外套貰って修羅場起こしたばっかりやで。桜のことを考えてやれよ。あの時、完璧に闇桜になってたで。黒なんてレベルじゃあねぇよ。

 

凛は会社の社長になり、金持ちになった。秘書はアーチャー。士郎とワカメを影から支援している。

 

桜はタイガーと共に、士郎の帰りを待っている。ライダーも居候しているそうな。

 

ランサーはバゼットと仲良く過ごしている。どちらも家事能力が死んでるため、俺が黄金律で稼いだ金を毎月渡している。

え? アンリ? やっこさん、聖杯の解体で死んだよ。

 

キャスターは葛木と仲良くイチャラブチュッチュしているそうだ。一成が姑で口煩いらしい。

 

イリヤはアインツベル城を活かし、パーティーを開いたりする事で金を稼いでいる。

召使いになりたいと志願する人も多く、結構楽しんでるようだ。

普段はタイガーたちと過ごし、士郎の帰りを待っている。バーサーカーは置物。衛宮邸の守護神的な、狛犬的なアレになってる。

え? イリヤの寿命? 俺の血肉で大抵なんとかなる。キャスターにも頑張ってもらったが。

 

んで、俺。

結局恋人は出来ず、結婚も出来ず、黄金律で稼げる金で日々無為に過ごしている。

悲しみ。

もうマジ無理、自害(リスカ)しよ……

 

「おぅい士郎、ちょっとこっち来い」

 

「ん? なんだよハンター」

 

運のいい事に、今日は士郎が帰ってきている日だ。

リビングから廊下へと呼び出す。

 

「お前はもう……凡百の英霊と同じぐらいには強くなった。というわけで、先輩からのプレゼントだ。受け取ってくれや」

 

「おっ、そうなのか。ありがたい」

 

今の士郎には、何よりも魔力と筋力が足りていない。このままだと将来、見せ筋とか心は硝子とかでネタにされてしまう。

それはいけないことだ。真っ当な英霊なら、見せ筋なんてものは断じてダメだ。固有結界も、自前の魔力だけでちゃんと展開出来るようになってもらわねば困る。と言うわけで、俺からのささやかなプレゼントだ。仮面ライダーやらウルトラマンみたいに制限があるかもしれんが、お前ならきっとなんとかなる。

ホムンクルスのジークだって仮面ライダーになれたんだ。お前ならきっと大丈夫だ。もしミスってもアヴァロンがある。

 

「ふんぬ!」

 

お互いの心臓を抉り出し、俺の心臓を士郎のに融合させる。

 

「俺の起源は『適応』だ。お前の心臓に俺の心臓を適応させる事で、お前は俺の力を手に入れられるだろう。ほら、幻想種の心臓になる様なもんだから、そりゃあ強くなるよね。代わりに俺は死ぬがな。ま、所詮は仮初めの生。偽りの日々だ。俺の人生は、もう終わっていたんだ。未練も後悔も残したままだが、満足はした。あばよ」

 

士郎の肉体を治し、座へと戻っていく。

 

 

 

「待て! ハンタ……ぐぅぅおおおおおおお!!!」

 

やっぱり苦しむか。まぁ、アヴァロンでなんとかなる。

 

「おーいセイバー。士郎を治してやれー。マジで死ぬかもしれんぞー」

 

よし。これで俺の仕事は終わり。これでもう、こいつらは幸せに過ごすだろう。

 

もう……きっと、もう会うことは無いだろうな。

 

……extraとかfakeとかApocryphaに呼ばれるなんてことはないよな?

 

GOは絶対止めろよ。呼ぶなよ。人理救済なんて無理ゲーだからな。でも魔神柱収穫祭なら参加してもいいかな?

 

……あれ? 俺の生きてた時代って……いや、まさかね。

 

 

 

 

▽▽▽

 

 

ウソ予告

 

 

舞台は神代──神秘残る最期の時代

 

魔獣巣くうウルクの地で、最強の狩人が本気を出す

 

「サーヴァント、セイヴァー。ルール破りで現界した。今回だけはセイヴァーとして戦ってやるよ。本当はハンターの方がいいんだけどネ!」

 

 

絶対狩人戦線幻想屠る者(モンスター・ハンター)

 

2/14〜配信

 

 

次回予告

 

サーバー、死す

 

メンテ、スタンバイ

 

 

 

 

 

 




ウソ予告も作っちゃったので、ある程度溜まったら投稿します。(書くとは言っていない。

haはやりません。原作知識がある以上、聖杯の解体はパパッとやっちゃいます。
もしもカレンとハンターが出会ったら、ハンターがいい玩具になってしまい、ストレスでハゲます。


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