やはり、ゆるくてもゆりなのはまちがっている。   作:U.G.N

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 思いつきで始めてしまいました。

 続けられるのだろうか。

 そんな思いでいっぱいです。ですが、頑張ります。

 では、始まります。皆さんご一緒に。

 アッカリーン!


それでも歳納京子は、千葉知識を披露し続ける

 

あかり「はーい!やはり、ゆるくてもゆりなのはまちがっている。はーじまーるよー!」

 

 

結衣「何か長くない?」

 

ちなつ「それに平仮名ばっかで読みにくいですね」

 

京子「じゃあ、略してゆりガイルとかどうだろうか!」

 

ちなつ「それだと、ちょっと誤解されそうですね。百合がメインみたいな。まぁ~、私としてはそれでも一向に構わないんですけどね!チラッチラチラ」

 

結衣「……ははは。それなら、ゆるガイルでいいんじゃないか?」

 

ちなつ「流された!?あーん、結衣せんぱーい!」

 

京子「ゆるガイルか。うむ、悪くないな。そういうことで、あかりよろしく」

あかり「ちょっと3人とも、あかりを置いていろいろ決めないでよ!」

 

京子「じゃあ、もう一回やっとくか」

 

結衣「そうだな」

 

ちなつ「そうですね」

あかり「え、ちょっ、もう一回!?えっと、ゆりガイルだっけ?ゆるガイルだっけ?あーん、ちょっと待ってよー!」

 

京子「じゃあいくぞー。せーの」

 

京結ち「「「アッカリーン!」」」

 

あかり「えっ!……コホン。はーい!ゆるガイル、はーじまーr」

 

 

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 千葉駅に着き、改札を抜けると京子ちゃんが開口一番両手を高く上げ叫ぶ。 

 

京子「千葉に……、来たー!!!」

 

 今、あかり達は夏休みの旅行で千葉に来ています。メンバーは毎度お馴染み、ごらく部の4人です。

 

ちなつ「でも、何で千葉なんですか?旅行ならもっと他にありませんか?それこそ東京とか」

 

京子「ちっちっちっ、甘いなちなつちゃん。千葉を嘗めちゃいけませんよ。千葉には素晴らしいところがいくつもあるんだよ!」

 

あかり「へぇー、そうなんだ。例えばどんなのがあるの?京子ちゃん」

 

京子「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました!千葉といえば、東京、神奈川に続いて関東第三位の座を埼玉と常に争っているという闘争心溢れる県なんだよ!」

 

結衣「それは……、すごいのか?」

 

京子「何を言っているんだ結衣!常に上を目指す男気溢れるその姿勢!さすがとしか言いようがないよ!それに、千葉のマスコットでお馴染みのチーバくんの体が何故赤いのか皆は知っているかい?」

 

ちなつ「なんでですか?」

 

京子「埼玉と関東第三位を賭けて闘い、そのときに浴びた返り血だよ!」

 

あかり「ヒィ!!」

 

結衣「いや、それ絶対違うだろ!」

 

京子「えー、そういう設定の方がドラマがあっていいと思うんだけどなー」

 

ちなつ「いや、そこにドラマは求めてませんから。それに京子先輩が脅かすから、あかりちゃんが白目むいちゃったじゃないですか」

結衣「おーいあかり、戻ってこーい」

 

あかり「はっ!」

 

結衣「おお、戻ってきた」

 

 もう!京子ちゃんが大きな声で言うもんだから、つい驚いちゃったじゃん。だって、それに凄く怖い顔で言うんだもん!

 

京子「それに、千葉の有名なとこはそれだけじゃないぞ。食べ物だって落花生の収穫量が全国1位。こっちではみそピー、ゆでピーなどといったとても美味しい食べ方があるのだよ」

 

ちなつ「へぇ、食べてみたいですね」

 

京子「さらには伊勢海老の漁獲高も全国1位なのさ」

 

結衣「伊勢海老なのに千葉なのか」

 

あかり「それならいっそ、千葉海老に名前変えればいいのにね」

 

京子「さらに、日本で初めて正確な日本地図を描いた伊能忠敬は千葉の偉人であり、日本初の人工海岸であるいなげの浜も千葉にあるんだよ」

 

結衣「なんでお前はそんなに詳しいんだよ」

 

ちなつ「ちょっと怖いですね」

 

あかり「京子ちゃん凄いよ!」

 

京子「まぁね。今日の為にいろいろ調べてきたのさ。ちなみに、まだあるよ」

 

あかり「まだあるの!?」

 

京子「観光で言うなら、東京ドイツ村とか」

 

あかり「千葉なのに!?」

 

京子「それに、なんといっても今回の旅行のメインでもある、東京ディスティニーランド!」

 

あかり「千葉なのにー!」

 

ちなつ「でも確かにディスティニーランドは千葉県ですよね」

 

 そう、これは今回京子ちゃんの「遊園地に行こう」という言葉から、月曜日に来て、金曜日に帰る4泊5日という夏休みを最大限に利用した、過去最大級の旅行なのです。ちなみにディスティニーランドへは、明日行く予定です。

 

京子「あ、あとさっき自販機で千葉のソウルドリンクを買ってきたんだー」

 

結衣「なにそれ?ていうか、いつの間に買ったんだ」

 

京子「ふっふっふ、まぁちょっと見てなって。あかりー、ちょっとこのコーヒー飲んでみな」

 

あかり「え?コーヒー?でもあかりにコーヒーはまだ早いかなーとかなんとか思っちゃったりしちゃったりなんかしちゃって」

 

京子「まぁまぁ。騙されたと思って」

 

ちなつ「何やってるんですか京子先輩。ていうか、なんですかこの黄色い缶。何か事件現場にある立入禁止のテープみたいな色ですよ?」

 

結衣「おい京子。危険な飲み物じゃないだろうな?」

 

京子「そんなわけないじゃん。自販機で買ったんだから。いいからいいから、あかり、一口でいいからグイッと飲んでみなって。きっと気に入るから」

 

あかり「うーん、じゃあ一口だけ」

 

 うー、前にブラックコーヒー飲んだけどすごい苦かったからなー。でも京子ちゃんがここまで勧めるんだからきっと、おいしいんだよね!よーし……、

 

 グイッ

 

 ゴクリ

 

あかり「……おいしい」

 

京子「へっへーん。だろー?だから言ったじゃん」

 

あかり「何これ!?凄く美味しいよ京子ちゃん!」

 本当に何これ!?あかりの知ってるコーヒーじゃないよ!どちらかと言うとコーヒー牛乳?いや、もっと甘いかな?でもこれなら、いくらでも飲めるよ!

 

ちなつ「本当に?あかりちゃん、私にも一口ちょうだい」

 

あかり「うん。いいよちなつちゃん。凄く美味しいから!」

 

 ちなつちゃんは一口飲むと、目を見開いて驚く。

 

ちなつ「うわ、甘っ!あー、でも確かに美味しいかも。………うん、確かにこれは甘くて美味しいよ」

 

 ちなつちゃんは二口、三口と味を確かめるように飲んでいく。

 

ちなつ「はい。結衣先輩もどうぞ」

 

結衣「うん。じゃあ一口もらうね」

 

 結衣ちゃんがちなつちゃんからそのコーヒーを受け取り、一口飲むとさっきのちなつちゃんのような反応をする。

 

結衣「これは、想像以上に甘いね。でも美味しい」

 

ちなつ「ですよねですよね」

 

あかり「結衣ちゃん!あかりももう1回飲みたい!」

 

京子「フッ、どうやら3人とも、気に入ってくれたようだね。これはMAXコーヒーといって、原料の乳成分に多量の練乳を使っており、以前は千葉などでしか売られていなかったが、最近では全国に広まりつつある千葉のソウルドリンクと言っても過言ではないと……って、あーーーーーーー!!」

 

 あまりに美味しかったので京子ちゃんが何か言っていましたが、その間に3人で全部飲んじゃいました。

 

 

 京子ちゃんごめんなさーい!

 

 

 




 
 京子ちゃんの千葉知識を披露しただけで終わってしまいました。しかも、全部俺ガイルの知識。

 まぁ、次回は八幡と小町も出ますのでご安心を。

 京子と結衣の口調の違いがよくわからん。説明口調の京子とか、年下相手の結衣は少しわかるけど。
 京子の台詞の最後にはできるだけ!を入れておこうかなとか考えてます。
 何か分かりやすい違いがあれば、小さいことでもいいのでぜひ教えてください。

 では、ご感想お待ちしております。

※やはり、誰が喋っているか分かりにくいとの感想をいただいたので、台本形式にさせていただきました。

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