ダンジョンに人形が挑むのは間違っているだろうか(仮)   作:kaikai9032

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今回は少し頭をひねりました、とくにキャラのセリフは拘りましたご意見ありましたらよろしくお願いします。


第1話 出会い

第1話  人形が冒険者になるのは間違っているだろうか

 

 

(ぅぅん·····ここは?)

 

雫が目を覚ますとそこは建物の間の人目につかない脇道だった。

 

(無事に転生出来たんだ)

 

そう思いながら雫は立ち上がった、その時に雫は違和感を感じた。

 

(痛みがない?)

 

そう体の至るところにあった傷痕が無くなっていたのだ。

 

(そっか、ヘルが消してくれたんだ)

 

雫はヘルに感謝しながらこれからどうするかを考えていた。

 

(とりあえずヘルが言っていたダンジョンにいこうかな?)

 

そうして雫はダンジョンがあるバベルに向かい歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから一時間ほど経過し、雫はようやくバベルにつくことができた。

 

(ここがバベルか大きいな)

 

そう思いながら雫はダンジョンに行くことにした。

 

 

雫が中に入りダンジョンの入り口を探していると、後ろから声をかけられた。

 

「あ、あの!すいません、少しいいですか?」

 

振り向くとそこには少し耳の長い、眼鏡をかけた少女がいた。

 

「なに?」

 

「失礼だと思いますが、どこのファミリアのかたでしょうか?」

 

(確かヘルが、ファミリアは神様が恩恵を与えた人たちの集まりっていってたかな?)

 

「入ってない」

 

「えぇっ!?なら、恩恵を貰っていないのに、ダンジョンにいこうとしてたの!?」

 

「うん」

 

「ダンジョンはとても危ないところなんだよ!?」

 

「だから?」

 

「あぁ~もう、ちょっとこっちに来て!?」

 

そうして雫は少女に連れられ応接室の様な場所に連れていかれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからさらに三時間ほどが経過した、その間雫は少女にダンジョンがどんなところなのかやどれ程危険なのか等をやや説教気味に教えられていた。

 

しかし雫は少女に悪意がなくまた自分を心配してくれてのことだと分かっているので少女のことを無下にできないでいた。

 

「·······だからって、ねぇ聞いてる!?」

 

「聞いてる」

 

「本当~?まぁ、何回も言うけどダンジョンは危険なところなの、分かった?」

 

「分かった」

 

「もぉ、それにあなたは()()()何だから自分を大切にしないとダメじゃない」

 

「ねぇ」

 

「うん?」

 

「僕は男だよ?」

 

「へ?」

 

「だから、僕は男だけど」

 

「えっ、えええええぇぇ!!!!?えっ、いやっ、でも、じょっ、冗談だよね!?」

 

「嘘じゃない、僕は男だよ?」

 

「ほっ、本当?」

 

「本当だよ?」

 

「うううぅっ、そっかぁ~、男の子だったんだ」

 

「どうかしたの?」

 

「ううん、実は今まで男の子とあんまり話したことなかったんだぁ」

 

「そっか」

 

「うん」

 

「·········雫」

 

「えっ?」

 

「僕の名前。雨宮雫、他の人は信用出来ないけど、君なら信用してもいい··········と思う」

 

「ふふふ♪なにそれ♪」

 

「·········‹ボソッ›ダッテヒトナンテダレモシンヨウデキナイ」

 

「えっ?」

 

「ううん、··········何でもない、それより君の名前はなんていうの?」

 

「私?、私の名前はエイナ、エイナ・チュールよ、ここでギルド職員になるために勉強しているの、よろしくね♪シズクくん♪」

 

「うん、よろしくエイナさん」

 

「エイナでいいよ」

 

「·····うん」

 

「そういえば、シズクくんはダンジョンにいこうとしてたんだよね?」

 

「うん」

 

「なら、まずはファミリアにはいらないといけないね、どこか知ってるファミリアってある?」

 

「ない」

 

「う~ん、私がついていくわけにもいかないから、ファミリアの名前や場所、特徴や経歴が載ってるものを渡すから一人でもいけるかな?」

 

「いける······と思う·······たぶん」

 

「あはは···なんか心配になってきた」

 

エイナはそういいながらも雫に資料を渡した。

 

「はい、これがその資料ね」

 

「······エイナ」

 

「ん?」

 

「·······ありがと」

 

「ふふふ♪どういたしまして♪」

 

「·····エイナ·····またね」

 

「うん♪またね♪」

 

そういってエイナは雫を見送った。

 

「シズクくん、いい神様のところに入れるといいんだけど、大丈夫かなぁ?」

 

そう呟きながらエイナはギルドに戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴラァ!!!!チュール、なに三時間もサボってんだぁ!!!!!」

 

「ごっ、ごめんなさぁぁぁぁぁい!!!!!」

 

これがこれから長い付き合いとなる冒険者とアドバイザーの出会いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから二時間ほど経過し辺りも紅くなってきたころ雫はまだ誰にも話しかけれないでいた、今まで雫は自分から話しかけたことがなく、どうやって話しかければいいのか、分からなかった。そんなときに雫は誰かに話しかけられた。

 

「なぁなぁ、そこの女の子、ちょっとええか?」

 

雫の振り向いた先には赤髪で狐目の女性?がいた

 

「おい、今、失礼なこと考えたやろ!?」

 

「別に?」

 

「ほんまかいな?」

 

「本当」

 

「まぁえぇわ、それよりこんなところでなにしよったんや?」

 

「入れてくれるファミリアをさがしてた」

 

「ほんまかいな!?なら、うちにこぉへんか?」

 

「なんで?」

 

「なんでって、うちが気に入ったからや!」

 

「そう·········ねぇ」

 

「なんや?」

 

「君のところに行ったら

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

         僕は幸せになれる?」

 

 

 

 

 

「ッッッッッッッッ!!!!!!?」

 

その一瞬、女性をとてつもない殺気、否、雫の心を塗り固める殺意、悪意、恐怖、等の今まで雫の感じる筈だった感情の一部が漏れだし、襲った。

 

その感情を受けた女性は少し黙りこみ、何かを決意した様な顔をしたあと、雫に向かって微笑みながら頭を撫でいった。

 

「大丈夫、絶対に幸せになれる、うちが保証する!せやから安心してうちにこい!!」

 

「······本当?」

 

「あぁ!!ほんまや!!········せやから···うちにおいで?」

 

「··········うん」

 

こうして雫は二人の女神により幸せを手に入れる為の人生を再び歩みだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、名前なんていうんや?」

 

「雫·····雨宮雫」

 

「そうか、シズクか!なら、うちの名前はロキや!よろしゅうな!」

 

「うん········よろしく·············あと、僕、女の子じゃない」

 

「ほんまかいなぁ!?」

 

「どうかした?」キョトン

 

「ゴフッ····<ボソッ›男の娘もありやな」

 

「?」

 

「なっ、なんでもないで?!」

 

「??」

 

「それより、はよいこぉか?」

 

「うん」

 

夕日に照らされる中手を繋いで歩く二人はまさに本物の親子のようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                ロキ視点

 

 

あぁ~暇や暇やまったく本当に暇すぎや!!酒はみんなのママ(リヴェリア)にとられるし、どっかに美少女でもおらへんかな?いやまぁ、おらへんやろなぁ

 

······ん?んん?んんん!?ほんまにおった!?おおぉ!?なんや!あれや!噂をすればなんとやらっちゅうやつやな!···でもおかしいのぉ、あんな堂々と突っ立っとるのになんで誰も気づいてないんや?···ッハ!?まさか、うちが暇すぎておかしくなったんか!?

 

········いやいや、それはない、絶対ない····よな?ヤバい、怖なってきた、とりあえず様子みよか······にしても綺麗な顔やな、まるで人形みたいや·········やっぱりうちがおかしいんか!?·····い、いやっ、もうちょいまとか?!

 

···················おい、まだか、もう二時間はうごいとらんで!?·····もう無理や、我慢の限界や、よし話しかけるで!?

 

 

「なぁなぁ、そこの女の子、ちょっとええか?」

 

はぁ~やっぱり綺麗やな、ほんまに人間か?神様ちゃうか?いや神はうちか。いやそれより、んん!?

 

「おい、今、失礼なこと考えたやろ!?」

 

「別に」

 

「ほんまかいな」

 

「本当」

 

確かに嘘はついとらん、でもなにかが違う気がするんよなぁ?

 

「まぁえぇわ、それよりこんなところでなにしよったんや?」

 

「入れてくれるファミリアをさがしてた」

 

「ほんまかいなぁ!?なら、うちにこぉへんか?」

 

「なんで?」

 

「なんでって、うちが気に入ったからや!」

 

「そう·········ねぇ」

 

「なんや?」

 

「君のところに行ったら········僕は幸せになれる?」

 

「ッッッッッッッッ!!!!!!?」

 

ッッ!!?な···んや、今の、今まで感じたことの無いほどの寒気がしよった、こんなんありえるんか!!?しかも今のは自然と漏れだしたような感じやった

 

····ということはこの子は今以上のものをずっと一人で抱えこんどったんか······そんなん悲しすぎるやろ!!!!

 

·······決めた····この子は、うちが絶対に幸せにする!!!!うちが、抱えこんどるもん全部、取り除いてやるんや!!!!せやからまずは、うちに来てもらわんとな!!!

 

「大丈夫、絶対に幸せになれる、うちが保証する!せやから安心してうちにこい!!」

 

「······本当?」

 

「あぁ!!ほんまや!!········せやから···うちにおいで?」

 

「··········うん」

 

大丈夫この子はうちが絶対に幸せにしてみせる!!!!!




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