ダンジョンに人形が挑むのは間違っているだろうか(仮)   作:kaikai9032

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今回初投稿ですなので訂正やご意見などがございましたら教えてください


第0話 転生

第0話  物語の序章 人形の転生

 

 

とある街のビルの間に、腰まで伸びる髪とどこまでも暗い常闇のような目に肌は白くまさに人形のような少年がいた。

 

その少年はとても身長が低く、さらに全身には打撲のあとや、刺し傷、切り傷そして火傷のあとが目立つほどあった、さらに少年は血も多く流れ衰弱仕切っていた。

 

しかし、少年はそんななか無表情だった。

 

(あぁ···やっと····死ねる·····のかなぁ···)

 

(····もし····生まれ変わるなら·······人以外がいいなぁ······)

 

こうしてとある少年の人生は幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった。

 

実はその様子を見ていた女性がいた。

 

その女性によって少年の人生は続くこととなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

(うぅぅ····ぅん·····)

 

少年が起きると白い空間にいた。

 

(·····ここはいったい?)

 

少年が体を起こして回りを見渡すとそこは、どこまでも白くそして何もない空間が続いていた。

 

(どうして僕はこんなところに?)

 

「あら、やっと眼を覚ましたのね」

 

その瞬間少年はその場を離れた。

 

「そんなに怖がらなくてもなにもしないわ」

 

少年が声の主を見てると、そこには人とは思えないほど美しい女性がいた。

 

「····あなたは誰?」

 

「そうねぇ····あなた逹人間が言う神と呼ばれる存在よ」

 

「神様?」

 

「えぇ、そうよ」

 

「なら、ここはどこ?」

 

「ここは神の間、私の部屋みたいなものよ」

 

「何もないんだね」

 

「えぇ···そうね······っと、それよりどうしてここにいるのか知りたいでしょう?」

 

「うん······僕は死んだはずなのにどうしていきているの?」

 

「それはねぇ、私があなたを気に入ったからよ」

 

「どうして?」

 

少年がそう聞くと女神は微笑みながら「ひみつよ」と応えた

 

「じゃあ、どうしてここに連れてきたの?」

 

「それはね、あなたに転生してもらおうと思っているの」

 

その瞬間少年から、とても人間とは思えないほどの殺気が溢れでた。

 

「転生なんて絶対にしない」

 

「どうしてかしら」

 

「人なんて誰も信用できない」

 

「それは·········あなたが誰からも愛されなかったからかしら?」

 

「そうだ············だから········転生なんて」

 

「だからこそよ、誰からも愛されないままなんて寂しいじゃない」

 

「でも···········僕は·····人形だ········」

 

「大丈夫、あなたは人間よ、だってあなたにはまだ心があるじゃない」

 

そういいながら女神は微笑んだ、その姿はこの世のどんなものよりも美しかった。

 

そして女神は少年の頭を撫でながら言った。

 

「それに、感情がないのならこれから探せばいい、人を信用できないならこれから心を開ける人を探せばいいのよ」

 

「········うん」

 

「よし!ならまずは、特典を選ばないといけないわね」

 

「··············いらない」

 

「えぇっ!?どうして!?」

 

「自分でいろんなものを探したいから」

 

「·········そっか·······うん···········そうね······そうよね、わかったわ」

 

「····うん」

 

「でも、転生する世界について少しだけ教えておくわね」

 

「わかった」

 

「じゃあまず最初はどこに転生するかを説明するわね」

 

「うん」

 

「これからあなたに転生してもらう世界は[ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか]という小説の世界よ」

 

「小説?」

 

「そう、小説よあなたの世界では神様転生っていうらしいわ、その時に特典でチートをもらって無双したり、原作のキャラになり変わったりするそうよ」

 

「ひどいね、小説の中の人でもその人の人生があるのに」

 

「えぇそうね、だからあなたはそんなことしちゃいけないわよ·····っと話がそれたわね、で、そのダンまちの世界では天界で娯楽に飢えた神逹が人類のいる下界に降り立ちファミリアという団体をつくりそこで人類に恩恵を刻みオラリオという街にあるダンジョンで恩恵を刻まれたものがモンスターと戦うというものよ」

 

「どうしてその世界に転生するの?」

 

「この世界の人ならあなたのことを愛してくれる人がたくさんいると思ったからよ、それとあなたが信用できる人もいっぱいいると思うわ」

 

「うん、わかった、それと僕は神様のことを信用してるよ?」

 

「え?」

 

「だって、僕にここまで優しくしてくれたのは神様だけだから、それに神様は僕と少し似てるから」

 

「ふふふ♪だめよ優しくされただけで信用しちゃ、それと確かに似てると言えばにてるかもしれないわね」

 

「大丈夫、悪意があるかないかは分かるから」

 

「そう、なら大丈夫ね、それとこれから行く世界には私よりも優しい人がたくさんいるわ」

 

「そっか、ならいいや、そういえば神様の名前はなんていうの?」

 

「私の名前?そうね、私の名前はヘルよ」

 

「ふーん、ヘルか、いい名前だね」

 

「えっ!?え、えぇありがとう」

 

「どうかしたの?」

 

「い、いいえなんでもないわ」

 

「ふーん、あっ、それと僕の名前は雨宮雫だよ、よろしくねヘル」

 

「ええ、よろしく雫」

 

「それじゃ、転生を初めましょうか」

 

「うん、わかった」

 

「といっても、こうするだけなんだこどね」チュ

 

そう言うとヘルは雫の額にキスをした

 

「へ?」

 

「ふふふ♪行ってらっしゃい雫····ああ、それと向こうで死んだらまたここに戻ってくることになっているわ」

 

「え、あ、うん······ヘル、行ってくるね」

 

「ふふふ♪えぇ行ってらっしゃい」

 

そして雫は光に包まれて消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ♪やっぱり変わった子ね·····死の女神あいてに優しいだなんて力は隠して無かったのだけれど」

 

「雫、その世界ならあなたはきっと幸せになれるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ!?間違って雫を原作の十年前に転生させてしまったわ!!!?」




如何だったでしょうか前書きでもありましたとおりご意見などお待ちしております

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