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side : 阿部 正和
「ええっ!?男女比が2 : 8 !?」
「そうよ、幻想郷では男の数がとても少ないの、産まれる数としては3 : 7ぐらいなんだけど、病気や妖怪のせいで死んでしまったり、女性からの視線に耐えられなくて自殺したなんて話もよく聞くわ」
「嘘だろぉ」
「残念ながらこれが今の幻想郷の現状よ」
「色々なことを教えてくれてありがとな紫」
「グハッ・・・どどどういいたしまぁしてぇハァハァ」
いきなり体をくの字に曲げたと思ったら、なんか目血走らせてるよこの人!しかも鼻血出てるなぁ・・・大丈夫なのかな?
あっ、なんか寒気が
ちなみにこの人は、さっきの能面をつけていた人で 八雲 紫 さんだ、八雲さんと呼んだら呼び捨てにするまてずっと「紫と呼んでください、それと敬語はいりません」とすごい真顔で言ってきてなんか怖かったよ。
しかし心の中では紫さんと呼ばせてもらおう。
紫さんの話によると幻想郷では女を男が守るのではなく、逆に男を女が守るようだ。男女の立場が逆転しているということだろう(立場だけではなく美醜も逆転しているようだか)、しかも男がとても少ないからなのか女の性欲は恐ろしい程に高いらしい。余りにも性欲が高まると鼻血が出るんだとか、鼻血を見られるのはとても恥ずかしいらしいけどね。
ん?そういえば紫さんも鼻血出してたような・・・考えないようにしよう。
そういえば、紫さんに帰り方を聞いてないな。
「ところで紫、俺って帰ること出来るの?」
「・・・ええ、出来るわ。」
「本当に!?じゃあどうすれば帰れるの?」
「私の能力を使えば帰ることは可能よ、・・・でもまた力を溜めないと人を送ることは出来ないわ」
「ちなみに力を溜めるのってどれぐらいかかります?」
「そうねぇ・・・1・・40年くらいかしら?」
「・・・あはははは〜俺が帰れるのは67歳か・・・」
「ごめんなさい、私に出来ることならなんでもするわ」
今なんでもって・・・はっ!危ない危ないもう少しでダークサイドに堕ちるところだった。それにしても、俺が帰れるのは40年後か・・・あれっ?俺って何処に住めば・・・
side : out
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side : 八雲 紫
「ありがとな紫」
あぁぁ、彼みたいなイケメンにお礼を言われた上に名前を呼び捨てにされるなんてグヒヒヒ・・・襲っちゃおうかしら。はっ!いけないいけない、余裕がない女は嫌われちゃう、でも紫かぁ〜グヘヘへへ、それにしてもまさか正和君が私みたいなブスを綺麗だと思ってくれていたとは・・・えへへへ、彼を逃したら私は永遠に独り身でしょうね・・・どうにかして幻想郷にいてもらわないと。
そんな事を考えていた私に彼は問いかけてきた
「ところで紫、俺って帰ること出来るの?」
と、これは千載一遇のチャンスだ、もしここで本当の事をいえば彼は帰ってしまうだろう。彼に嘘を吐くのは心苦しいが、背に腹はかえられない。なので私は嘘を吐いた。
「そうねぇ・・・1・・40年くらいかしら?」
彼はとてもショックをうけているようだった、そんな彼に流石に私の良心も痛んだが、もう取り消すことは出来ない。せめて彼が不自由のない生活を送れるように全力を尽くそう。そう私は決意した。
彼はまた私に問いかけてきた
「ちなみに俺って何処に住めばいいの?」
私は反射的に「ここに住んで!」、と言いそうになったがこの前の宴会で「余りにも急いで距離を詰めようとすると嫌われるのよ」、と聞いた事を思い出した。ここ以外で私が気軽にいけて、邪魔な羽虫が群がらないところといえば・・・あそこしかないわね。
「そうね、あなたには博麗神社に住んでもらうわ」