マジ疲れた・・・・・
みほは未だにドイツ選抜の主力が見つからない事に不安になっていた。いくらスズラン中隊から偵察を出しても見つからないのだから・・・
スズラン中隊がカール自走砲を発見した際に本隊がいたらしいが、カール自走砲が撃破されると同じくして煙幕を展開して離脱したらしい。
つまり、カール自走砲はブービートラップだった可能性がある。
現に私やみほでも戦ったら厄介な存在になるだろう朽木中隊長やプラウダ高校の狂犬にして高い技量のあるジェーコフや火力のあるトータスを駆り周囲の警戒や冷静な状況判断能力があるダージリンやT-29に乗り即決能力があるケイをカール自走砲を撃破して油断したところを再び戻って来た本隊に撃破されたのだから・・・・
幸い、小さな暴君のカチューシャにみほの作戦を破綻させ、戦略眼のあるカツコフに島田流次期家元のミカさん、偵察で難を逃れたⅢ号戦車が唯一の救いだろうか?
だけど、私達の悪夢はこれからだった事はみほですら気付いていない。
水門の破壊と大手門のからの侵攻による大阪城の確保はカール自走砲によって未完に終わる。しかし、スズラン中隊の2/3を失う損失と引き換えに二両のカール自走砲を撃破したが、こちらは十三両が残り、相手は八両の本隊のみの状況だ。
だけど、未だに本隊が見つからない。
一体何処に居るのか見当すら付かないのだ。
そして、大手門、東門の激戦で時間を大量に消費した事も不安の一つだった。
もうすぐ、黄昏れ時。
薄暮攻撃には最高のタイミングになるだろう。
一応、各車両には携帯食糧や水は積んである。
だけど、この拭えない嫌な感じは何だろうか?
私は不安を覚えつつもみほに無線を入れる。
「みほ、さっきから嫌な感じがするんだけど?」
「えっ?エリカさんもですか?」
やっぱり、みほもだったらしい。
そして、もう一人。
「みほ、エリカ。私もだ」
愛里寿まで感じていたのだ。
私は各車に備品として取り入れたタブレットを起動し、あんこうチームのタブレットと同期させてみほに相談する。
「エリカさん、その地図、どういう事ですか?」
「エリカ、私にも説明して」
「そのまんまの意味よ。まさかと思うけど、カール自走砲はブービートラップだったじゃないって感じたのよ。あんな、見つかり易い場所にカールを配置しないわ。そして、わざと本隊が居てカールを撃破させてから油断した所を一網打尽にした。なら、スズラン中隊の壊滅に説明が付くのよ」
「ちょっと待って下さい。うん、確かに説明が付くね」
「みほ、エリカ、愛里寿。ちょっと良いか。私にも判るように説明してくれ」
「まほさん、私達は罠に嵌められた可能性が在るって事です」
「なっ、何だと!?」
「お姉ちゃん、私もエリカさんに言われて気付いたよ。そうすると、私達も危険だよ。エミちゃん、奇襲をかけるなら何処かな?」
「そうね。私ならこの先のスタート地点だった通天閣の側の茶臼山陣地跡ね。軽い稜線にもなっているし、私達は市街地での遭遇戦を避ける為に国道47号線から迂回して、ユニバーサルスタジオジャパンに向かっているから絶好の場所よ。ただ、気になるのは茶臼山には重戦車が渡れる橋が在るかどうかよ。在れば、確実性はあるわ」
「愛里寿ちゃんはどうかな?」
「私もそこしか無いと思う。私のマップにも充分に耐えられる橋が在るから、Ⅲ号戦車に向かわせてからでも遅くない」
「愛里寿、遅いわ・・・・」
「えっ?・・・・・・あっ・・・・」
私達の前方にはE-75駆逐戦車の主砲を受け、真横に吹き飛ぶⅢ号戦車が見えたのだ。
立ちはだかる様にゆっくりとE-75駆逐戦車とE-50駆逐戦車二両が茶臼山陣地跡に居座っていただろう三両が前進して来たのだ。
ドッゴォォォン
次火を噴いたのは住宅の壁を崩しながら街中から表れた二両のE-75と二両のE-50だった。
しかし、この状況はマズイ。
みほは咄嗟にピンを抜き、ドイツ選抜チームに投げ付ける。
「全車、全速後退!砲手は光りを見ない様にしてください!」
投げたのはフラッシュグレネードだった。
閃光の中、全速力で後退し市街地へと逃げ込む。しかし、それを予期していた様で逃げるのが遅れたメグミさん、カチューシャ、カツコフ達の三両が駆逐戦車の主砲の餌食となった。
みほは安否を確認しながらも市街地を猛スピードで駆け抜けたが、七両のドイツ選抜チームが私達を追う形になったのだ。そして、またヘビさんチームもE-75の遠距離射撃で餌食となり数を減らして行く。
『絶体絶命』
この四文字熟語が似合うだろう。
しかし、ここで足を止めた姉妹がいた。
「悪いけど、ここまでのようだ。みほさん、必ず勝って」
「みほ、エリカ。私もお姉ちゃんと残る」
ISU152に乗るミカと愛里寿の島田姉妹だった。
「駄目です!」
みほが悲痛の叫びで二人を止めるが
「負けてしまったら、その後に意味は在るのかい?私はそうは思わない。これは必ず勝たないといけない」
「そうだ、みほにエリカ・・・・大洗が皆が大好きだから私は戦える。だから、絶対に勝て」
ミカと愛里寿は言うと通信を切ったのだ。
「みっ、ミカさん!?愛里寿ちゃん!?」
全速力で突入する、センチュリオンとISU-152
私達の後方では砲声が鳴り響いていた。
「愛里寿ちゃん・・・ミカさん・・・・」
「みほ、愛里寿とミカさんの思いを無駄にしない為にも」
「エリカさん、今はごめんなさい・・・・」
「判ったわ。沙織、みほを頼めるかしら?」
「エリリン、任せて」
「各車、USJへ全力で逃げるわよ!」
私達は愛里寿とミカさんの特攻により、追撃から逃れる事に成功する。
しばらくして、市街地からの砲声が止みアナウンスが流れた。
『大洗女子選抜連合、センチュリオン、ISU-152、ドイツU20選抜E-75駆逐戦車、E-50駆逐戦車、E-50駆逐戦車走行不能』
それでも、私達の残った六両は勝利を信じてUSJへ向かう国道47号線に抜け、目前にUSJが迫った時に再び、一両の戦車に待ち伏せをされたのだ。
「なっ・・・・」
絶句するまほさん。
「あっ、ははは・・・・マジやばいかも・・・・」
乾いた声で笑い、冷や汗を流す楓。
「私達、ピンチ?」
「あっ、主砲がこっちに向いた!?」
焦る、アヒルさんチームだったが主砲を放たれパンターF型が沈黙。
「キツイ、アタック来たぁぁぁ!」
「すいません。やられました」
まさか、こんな物まで持ち込んで来たなんて信じられなかった。確かに設計図が在ればセーフだと言いたいのは判るが、Ⅶ号重戦車レーヴェを持ち込むとは思いもしなかったのだ。
ユニバーサルスタジオジャパンのゲートに居座るレーヴェに後ろからのドイツ選抜チームが追い付き始める。
しかし、この状況に動いたのは楓だった。
パンターⅡは全速力でレーヴェに肉薄し、みほのやった応用でフラッシュグレネードをレーヴェに投げ付けたのだ。閃光で目を潰している間に、ゲートを力付くで入り込み裏に回ったのだ。
しかし、それを許すドイツ選抜チームではない。
回り切ったところで、追いついたE-50が主砲を放とうとしていたがまほさんが気付き撃破する。
もう一両は
「小梅、やらせるんじゃないわよ!」
「任せて!」
私のティーガーⅡが主砲を放ち沈黙させる。
「撃て!」
楓も後ろから主砲を放ちレーヴェを撃破したのだ。
ズッドン
「きゃあ!?」
しかし、楓のパンターⅡもここまでで撃破した直後にE-75の主砲を受けてやられたのだ。
みほが無線から指示を出す。
「このまま、決着を付けます!私のティーガーⅡとエミちゃんのティーガーⅠでチームA、エリカさんのティーガーⅡとお姉ちゃんのティーガーⅠでチームBにします。私が隊長車とやりますので、エリカさんはE-75をやって下さい!」
「判ったわ!まほさん、もう一両はみほから引き離します!」
「エリカ、任せろ!」
「みほ、援護は任せて!」
私とまほさんで引き付けながら逃げた先はモンスターハンターのブースだった。
勢い良く追ってくるE-75
ここには頼れる先生が在るのを小梅から聞いたのだ。
「って、何で小梅が知っているのよ?」
「だって、私もモンハンをやっているから」
「フ~ン、他にも在るわね?」
つくづく、ここで女の勘が冴えないで欲しい。
何故か、小梅がモンハンの話をした表情は恋する乙女そのものだった。
「えっ、エリカちゃん!?ハゥ・・・・大洗に帰港した時にだけだけど、一緒に狩りに行ってくれる優しい男性が・・・・」
「「「「なっ、小梅に男!?」」」」
もじもじして恥じらいながら白状する小梅に車内で絶叫する私達。
完全に断言できる。
恋した乙女だと。
しかし、今は試合中だ。
決めたわ。
試合が終わったら、沙織達を入れてガールズトークで白状させてやろう。
「エリカちゃん、あそこの赤い飛龍で止まって」
まだ、距離があるし向こうは警戒しながら進んでいる。小梅は工具箱を片手に砲手ハッチから降りて、飛龍の場所で作業をする。私は小梅を信じて、周囲警戒を行い待機する。
小梅の話では赤い龍がリオレウスで緑の龍がリオレイアらしい。
そして、コードを引きながら再び、砲手ハッチから中に戻って来たのだ。
「小梅、何してたのよ?」
「エリカちゃん、時間が無いからゆっくりあの飛龍の脇にティーガーⅡを隠してくれるかな?あと、まほさんのティーガーⅠは反対側の緑色の龍の脇に隠れる様に言って」
「えっ、えぇ。判ったわ。まほさん、反対側の龍の脇に隠れてもらいますか」
「判った。何か策があるのだな?」
「小梅です。はい、あります。今、先程電源を繋げて来ましたのでタイミングを合わせて下さい。きっと、レイア先生が協力してくれますから」
「「レイア先生?」」
まほさんとハモりながらもタイミングを待ったのだ。
そして、E-75が私達の前に通ると小梅はスイッチをONにしたのだ。
『グッワァァァァ!?』
赤い龍と緑の龍が咆哮を上げ、E-75に威嚇する。
「ぎっ、ギャァァァァ!?ドッ、ドラゴン!?」
キューポラから身を乗り出していたドイツ選抜選手は慌てて中に落ちる。
「まほさん、今です!」
スイッチを切り替え、龍がブレスを吐くと同じくティーガーⅡとティーガーⅠは主砲を放ったのだ。そして、砲塔の側面に命中して撃破したのだ。
次のアナウンスで耳を疑った。
『大洗女子選抜連合、ティーガーⅠ、ドイツU20選抜、E-75走行不能』
まさか、エミがやられた。
そして、私を現実に引き戻す様に目の前にみほが乗るティーガーⅡが横切り、それを追う様にE-75が駆け抜けて行く。それを見た、まほさんは妹のみほのピンチに走り出すが罠だった。
「みほ!」
「フフフ・・・馬鹿め!今よ!」
「ぐっ!?くそ、やられた!?エリカ、後は任せる」
その場で、ドリフトしてターンをすると側面を晒したままのまほさんのティーガーⅠを撃破したのだ。
残り、一両に私達は二両。
しかし、隊長車がかなり強いのだ。
キューポラから身を乗り出しているドイツ選抜チームの隊長は私達を見ながら微笑み叫ぶ。
「面白いわ!私達の選抜選手がこんな簡単にやられるなんて面白過ぎて涙が出るわ!」
叫びながらも、みほから通信が入る。
「エリカさん、ゆっくりこのまま下がって来て下さい。」
私のティーガーⅡもゆっくり、下がり壁を壊して裏側に出る。そこにはみほのティーガーⅡが待っていた。
「エリカさん、どうする?」
「馬鹿ね。やるに決まっているでしょ!」
だけど、手詰まりなのも事実。
どうする?
どうすれば、あんな化け物に勝てるの?
「あのね、一つだけ手は在るの。でも、失敗するかもしれないよ?」
「みほがそう言うなら、私はついて行くわよ。何処だって一緒よ。」
「うん、エリカさんありがとう。手はね、一列に加速して後から・・・・・・」
内容を聞いて、顔を引きずるがやるしかないようだった。
私達のティーガーⅡの最後の決戦の場所に選んだのはウィザーディングワールドだった。中世のドイツに似ているだろ。
対峙するかの様にマリアが半身を乗り出して私達を睨む。
「鬼ごっこは終わりかしら?さぁ、ハイクを詠みなさい!終わりにしてあげるわ!」
「終わりません!ここで、私達が勝ちます!」
「そうね。私達が勝つわ!」
同時にE-75が主砲を放つが、私のティーガーⅡを前面に押し出し、お食事の時間をする事で砲弾を弾く。みほも負けずに主砲を放つが、虚しく砲塔の装甲に弾かれるだけだった。
「内法!加速するわよ!」
「逸見さん任せて!」
「藤木、薬苞のみ装填!」
前を走る様にみほが走り出し、私のティーガーⅡも寸分遅れずに加速する。
「小梅、主砲をみほのティーガーⅡに合わせて!」
「やってみる!」
最大速度に達するとみほがフラッシュグレネードを投げて視界を奪うと右腕を上げ、合図する。
「小梅、今よ!」
ガッコォ
零距離での空砲だった。
「撃て!」
ズッドン
さらに加速するみほのティーガーⅡ。
「なっ!?」
驚く間もなくティーガーⅡとE-75がぶつかり合う。
弾かれたE-75はステッキを売るお店に側面を晒す様に突っ込み、みほと私が主砲を同時に放ったのだ。
そして、E-75は
シュポン
音を上げ上がる白旗
負けた事に信じられないマリア
「えっ?負けたの?」
『残り車両確認中・・・・・・・・・・・大洗女子選抜連合残り二両、ドイツU20選抜・・・・残り無し。よって、大洗女子選抜連合の勝利!』
『ウワァァァァァァァァ!?』
上がる歓声に喜び合う仲間達。
膝を折、悔しがるドイツ選抜の選手達
私もみほも凱旋するかのようにメインステージに戻る。
戻った、私達を待ち受けていたのはチームのメンバーだった。
私もみほも皆に担がれ、やられたのは胴上げだった。
「うれしいけど、パンツまる見えになるから辞めて!」
「ほうほう、逸見ちゃんのパンツは黒か・・・・」
めくれるスカートを手で押さえながらの胴上げに予期していたかのように、みほは下にスパッツを履いていた。いや、優花里がホッとしている事から降りる前に渡したのだろう。
何故、私だけ?
その前に
「胴上げしながらパンツ覗かないでよ!」
「減るもんじゃないし?」
「私の精神が擦り減るわよ!」
「どうせ、隊長といちゃつくだろうし?」
「そうだ!みほは私のだ!」
「はい、はい、まほさんはこちらですよ」
「ぬわぁぁぁぁ!?引っ張るなぁぁぁぁ!」
黒森峰の仲間に拉致られるまほさん。
「良いじゃない!恋人同士なのよ!」
「みんな、逸見ちゃんをもっと、やっちゃって!」
「「「「「「うぉぉぉぉ!」」」」」
杏の黒い笑みに私は生け贄になったのだった。
大洗女子選抜連合とドイツU20選抜の試合は辛うじてだが、大洗女子選抜連合の勝利に終わった。
試合も終わり・・・・
ドイツ選抜チームが寝泊まりしている神戸のホテルの一室では・・・・・
私は試合が終わり、シャワーを浴びてバスローブ姿で今日の試合を振り返っていた。
負けたか・・・・・
しかし、今日は得るものが多かった。
だが、あの日本の役人だけは許さない。
本来なら、ティーガーⅡやティーガーⅠなどの黒森峰女学院と同じ戦車で挑むはずだった。
それが、常勝ドイツの意地だった。
それを、役人はドイツの戦車道のルールを適用するからEシリーズを使えと来たのだ。
確かにEシリーズは素晴らしい性能だが、重大な欠点がある。
もし、相手が知っていたら・・・・・・・
想像してしまうと私はトイレに駆け込んだ。
「おっ、オウェェェ」
想像しただけで吐いてしまった。
そう、重大な欠点とは車体下部の装甲が非常に薄く20ミリしかない。そして、トランスミッションが非常に燃えやすく、もし、被弾すれば火だるまになることは確定だった。
そう、私は被弾したら大切な仲間が火だるまになる光景を見る嵌めになっていたのだ。
「許さない・・・」
コンコン
「誰だ!」
ガチャリ
入って来たのは役人だった。
「いやぁ、試合は残念でしたね。大洗女子選抜連合にかなりの制約を付けたのに残念です」
一瞬、制約の意味に理解ができなかった。
「制約だと?」
「そうですよ。大洗女子選抜連合には日本の戦車道のルールを遵守するようにしてありましたし、隊長の西住みほだったかな?Eシリーズの弱点を知りながら、狙わなかった。いや、狙えなかったが正しいでしょう。だから、大洗女子選抜連合の動きが鈍かったんですよ。分かりますかね?二重にも三重にも足枷をしたのに、逆に命を救われながらも試合に負けた感想はいかがな物でしょう」
役人に言われた事に気付いてしまった。
だから、側面と背面しか狙わなかったのか。
そして、私達は西住みほに助けられた事実に・・・・・
だが、神聖なる戦車道を汚されたことには代わりはない。
込み上げてくる怒りに自分の未熟さが入り交わり、私はポシェットからワルサーP38を抜き取り
ガッシャ
「貴様!日本だけでなくドイツの戦車道まで汚すか!」
弾を装填して役人の口の中に銃口を向ける。
このワルサーはお爺様から頂いた宝物だ。
本来、ヒトラーを暗殺する為に使用する拳銃だった。
「銃口を向くただけは無意味ですよ?私は役人から失業した身ですからね」
「そうか?なら、良かろう!」
バッキィ、ドッガァ
ワルサーをしまうと、徹底的に元役人を殴り飛ばしたのだ。
「誰か居るか!」
ガチャ
「「隊長!?」」
「こいつをホテルの外に捨てて来い!あと、部屋を替えるから連絡しろ。私はまた、シャワーを浴び直して来る」
「「了解」」
二人の選抜選手に引きづられて行く、元役人はホテルの外に捨てられたのだ。
そして、ウェイトレスから手紙を預かり新しい部屋で私は眠りに着いたのた。
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