ガールズ&パンツァー 逸見エリカの苦労日誌   作:まもる

32 / 44
 


作戦会議です!

 

 

 翌日、隊長と副隊長を中心に各車両の車長を集め、エミとツェスカによるドイツU20選抜チームの説明をすることになった。その前に、大洗女子選抜連合チームのオーダーはこのようになった。

 

 大隊長車 ティーガーⅡ(ポルシェ砲塔隊長カスタム)  あんこうチーム

 

      ティーガーⅡ(ポルシェ砲塔副隊長カスタム) ワニさんチーム

   

      ティーガーⅡ(ヘンシェル砲塔)       カメさんチーム  

 

      ティーガーⅠ前期型(黒森峰仕様)      西住まほ車

     

      ティーガーⅠ中期型            クマさんチーム

 

      ヤークトパンター             ヘビさんチーム

     

      ヤークトパンター             大学選抜選手車

 

      偵察戦車レオパルド            アリクイさんチーム

 

      偵察戦車レオパルド            カモさんチーム   

 

 

 中隊長車 センチュリオンA41型           レオポンチーム

  

      パーシング                ルミ車

 

      パーシング                メグミ車

 

      パーシング                アズミ車

 

      パンターF型               アヒルさんチーム

 

      パンターF型               ウサギさんチーム

 

      パンターF型               カバさんチーム

 

      パンターF型               大学選抜選手車

 

      M-24チャーフィー(変更後パンターⅡ)   大学選抜選手車(変更後飛騨楓車)

 

      M-24チャーフィー            大学選抜選手車

 

 

 中隊長車 IS-3                  朽木車

        

      IS-3                  カツコフ車

 

      IS-3                  ジェーコフ車

 

      IS-3                  カチューシャ車

 

      IS-3                  大学選抜選手車

 

      ISU-152                 大学選抜選手車

 

      パーシング (変更後T-29重戦車)       ケイ車

 

      ISU-152(変更後トータス)         ダージリン車

 

      BT-42(変更後ISU-152)           島田ミカ

 

      Ⅲ号戦車J型               大学選抜選手車

 

 「これが、大洗女子選抜連合チームのオーダーです。戦車に関してですが、大洗女子学園、黒森峰女学院、プラウダ高校、サンダース大学付属高校の車両を使います。作戦会議ですが、エミ選手とツェスカ選手からドイツ代表U20選抜チームの車両や隊長の説明をしてもらいます」

 

 「Hey!みほ良いかしら?」

 

 「わたくしもよろしくて?」

 

 オーダーに手を挙げたのはケイとダージリンだった。

 

 「ケイさんにダージリンさんどうかしましたか?」

 

 「アタシから行くわね。私達の車両だけど、パーシングから変更して来年度から導入予定の先行試作型のT-29重戦車を使うわ」

 

 「わかりました。では、ダージリンさん」

 

 「わたくし達もプラウダ高校のISU-152ではなく、せっかくですからトータスに変更させて貰いますわね」

 

 「わかりました。そのように変更します」

 

 「なら、私達も良いかい?ISU-152が空きになるなら私達が使うよ」

 

 ミカさんがBT-42からISU-152に変更したのだ。

 

 これで、纏まったのだ。

 

 ホワイトボードに張られた車両の割り振りと選手の割り振りが書かれた表を張り出していた。それでも、選手の足りない車両には大学選抜の選手が入る様に手配されて空席がない様になっていた。みほが説明すると、前に出て来たのはツェスカとエミだった。

 

 「説明が在った様私達はU20選抜チームに入る予定でしたが隊長や使用する戦車はわかります。今年の隊長は黒森峰女学院と提携校の戦車道の隊長でマリア・ロンメルです。彼女はかのロンメル元帥の曾孫娘ですが、プロチームの隊長のバイパーを一騎打ちで倒す腕前の持ち主と高い指揮能力があります。副隊長にはチームで唯一の日本人で構成されたチームのリーダーの島田かのんが努めています。選抜チームが使用する戦車は全てEシリーズの戦車で構成され、火力、機動力、防御に優れあまり隙がないです」

 

 「Eシリーズだと!?あれは、設計図とE-100とE-25の車体にエンジン無しまでしか完成していない計画倒れの戦車じゃないか!」

 

 まほさんは何かに気付き叫ぶ。

 

 私も黒森峰に居たから判る。

 

 Eシリーズは設計図は在るがドイツが設計図を保管している戦車だ。日本に存在する資料では良いところ、E-100かE-25なら何とか作れるだろう。しかし、日本の戦車道ルールではレギュレーション違反になる。

 

 ところが、海外の戦車道ルールは意外と甘い。

 

 確か、ドイツでは設計図があればセーフだったはずだ。

 

 まさか・・・・・

 

 「はい、日本ではレギュレーション違反になりますが聖地ドイツです。向こうのスポンサーには戦時中にE計画を実行していた企業も在りましたので図面と設計図の入手は容易だと思います。西住師範に確認しますが、今回の試合は日本のルールですか?それとも、海外ルールですか?」

 

 西住師範が立ち上がり答える。

 

 「今回に限り、ドイツの戦車道ルールが適用される。従って、レギュレーションに限っては設計図があれば大丈夫だとの事だ。だが、大洗女子選抜連合チームは日本のルールを守る事が条件よ。本当、忌々しい役人だわ」

 

 「西住師範、ありがとうございます。一応、予見出来るドイツのU20選抜チームの編成よ」

 

 ツェスカがホワイトボードに張り出したのは予想されるドイツのU20選抜チームチームの編成表だった。

 

 

 大隊長車  E-75         マリア・ロンメル車

 

      E-75         ドイツ選抜選手車

 

      E-75         ドイツ選抜選手車

 

      E-75重駆逐戦車    ドイツ選抜選手車

 

      E-50         ドイツ選抜選手車

      E-50         ドイツ選抜選手車

 

      E-50         ドイツ選抜選手車

   

      E-50         ドイツ選抜選手車

 

      E-50駆逐戦車     ドイツ選抜選手車

 

      E-25         ドイツ選抜選手車

 

 

 

 中隊長  E-75         島田かのん車

 

      E-75         ドイツ選抜選手車

 

      E-50         ドイツ選抜選手車

 

      E-50         ドイツ選抜選手車

  

      E-50         ドイツ選抜選手車

 

      E-50         ドイツ選抜選手車

 

      E-50         ドイツ選抜選手車

 

      E-50駆逐戦車     ドイツ選抜選手車

 

      E-50駆逐戦車     ドイツ選抜選手車

 

      E-25         ドイツ選抜選手車

 

 

 中隊長  E-100重駆逐戦車   ドイツ選抜選手車

 

      E-25         ドイツ選抜選手車

 

      E-25         ドイツ選抜選手車

 

 

 

 中隊長  E-75          バイパー車

 

      E-50         ドイツ選抜選手車  

 

      E-50         ドイツ選抜選手車

 

      E-25         ドイツ選抜選手車

 

      E-25         ドイツ選抜選手車

 

      E-25         ドイツ選抜選手車

 

      E-100         ドイツ選抜選手車

 

 

 「このように、ドイツ選抜チームの編成はこうなる可能性があるわ。火力で危険なのはE-100重駆逐戦車の170ミリ戦車砲とE-75駆逐戦車の128ミリ戦車砲ね。後、数は少ないけど、E-50駆逐戦車には要注意よ!ヤークトパンターと違って、E-50駆逐戦車の主砲は105ミリ戦車砲で88ミリ戦車砲と思っていると痛い目に合うわ!E-75の車載砲はティーガーⅡと同じ主砲の71口径88ミリ戦車砲です。E-50はパンターF型と同じ70口径75ミリ戦車砲、E-25は駆逐戦車と書いてはいませんが、駆逐戦車と思って下さい。E-25にもパンターと同じ、70口径75ミリ戦車砲が搭載されていて、どの車両も危険なのは変わりません」

 

 ツェスカが選手達に資料を配りエミが説明していく。

 

 分かっているのは猛獣軍団がいかに危険だとは理解している。

 

 そして、みほから呼ばれたのは私だった。

 

 「大洗女子で唯一、E-100を見たことがある選手に説明してもらいます。エリ・・・逸見選手お願いします」

 

 確かに、大洗女子でE-100を見ている。

 

 「逸見エリカです。売却してありませんが、確かに大洗女子学園の船倉にE-100が在りました。それは、組み立て途中で砲塔と履帯を付けてない状態で発見されました。経緯は、私が西住みほ選手と赤星小梅選手の三人で大洗女子学園に転入直後に私の叔母で二十年前の大洗女子学園の戦車道の隊長だった飛騨茜により船倉の電子鍵を預かり、中身を確認する意味で私一人で船倉に行き確認しました。そこには、皆さんがご周知の通りに今の大洗女子学園の戦車道の主力戦車として使っている戦車群が鎮座していました。そして、一番奥に先程話したE-100が在りました。車両に関しては、砲塔や履帯がなく車体にエンジンや転輪が付けられた状態です。サスペンションに関してですが、ティーガーⅡと余り変わりませんが、積まれたエンジンが高出力な事から時速は40㎞は出る可能性があり、資料にも在るようにE-75は時速50㎞以上、E-50は60㎞以上、E-25に関しては今のMTB並の速度が予想されますが足回りの問題を抱えている事には変わりません」

 

 私は説明を終えて席に着席する。

 

 「何か、やばくない?」

 

 「私も勝てる道が見えないわ」

 

 「化け物ですわ」

 

 「あぁ、聖グロ一の俊足が・・・・・」

 

 説明を聞いた選手達は顔を真っ青にしていた。

 

 理由も判る。

 

 ドイツ選抜チームには過去に一度しか勝っていない。

 

 それも、U15選抜チームでのまほさん率いる選抜チームの時だけだ。

 

 あの時はパンターやⅣ号戦車が中心だったが、今回は終戦時に計画された戦車が中心だ。それでも、大洗女子選抜連合チームの最高速度を持つのは偵察戦車レオパルドだけだ。さらに、車体性能でも差が在るのに選抜選手という組み合わせにより状況的に悪化しているのだ。

 

 みほもそのことは重々承知しているだろう。

 

 後、作戦に必要なのは地形の把握だ。

 

 「西住師範、試合会場は何処ですか?」

 

 みほの質問に西住師範はニヤリと笑い答える。

 

 「みほ、会場ですが大阪の市街地です。大阪城を基点にユニバーサルスタジオジャパンまでを囲った36㎞の会場です。これは、家元会議で私達からのせめての意地です。大阪城、ユニバーサルスタジオジャパンを上手く使い勝ちなさい」

 

 「師範、ありがとうございます」

 

 みほが地図を師範から渡され、地図を見ながら黙り込んでいた。

 

 「スタート地点は通天閣だから、大阪城までは・・・・・ドイツの選抜チームのスタート地点は花博記念公園・・・・・」

 

 呟きながら、大阪市の地図を見て考え抜いて行く。

 

 そして、みほは口を開いたのだ。

 

 「皆さん、作戦が決まりました」

 

 「何なの?」

 

 「はい、大阪城を真っ先に取り、大阪城である程度まで抵抗します。作戦名は『速攻でお家に帰ろう作戦』です。今は、それを最優先に訓練しましょう」

 

 今日の作戦会議は終わりを見せた。

 

 

 翌日から各作戦に沿って実行するために、大阪城での籠城などを考慮して訓練が始まったのだ。

 

 そんな、厳しい訓練の最中に事故が起きたのだ。

 

 訓練をしていた場所は熊本城の三の丸だった。

 

 一両のフューチャーが石垣に沿って高速移動訓練中に転落事故を起こしたのだ。

 

 『『『『『キャァァァァァァ!?』』』』』

 

 私のティーガーⅡの無線からでも彼女達の悲鳴が聞こえて来る。

 

 「内法、事故よ!現場に向かうわよ!」

 

 「了解」

 

 転落現場に真っ先に着いたのはみほだった。

 

 「みほ!」

 

 「エリカさん!」 

 

 私もキュポーラからはい上がり、戦車から降りてフューチャーを見ると横に向いた状態で転落したのかと思っていたが、車体の状態から転げ落ちた様に思えたのだ。

 

 みほは急ぎ、フューチャーへ向かいハッチを開けて中を確認したのだ。

 

 ガチャ

 

 「皆さん、大丈夫ですか!」

 

 「痛い!」

 

 「腕がぁぁぁ!」

 

 「エリカさん救助が必要です!手伝って下さい!」

 

 「分かったわ!全員、降車!救助に入るわよ」

 

 私もみほとハッチに入ると頭を打ち気絶していて右腕があらぬ方向に曲がった車長、砲弾ラックから砲弾が足へ落下して下敷きになった装填手、側面にたたき付けられ腕を押さえて痛がる砲手、砲手と装填手の方に投げ出され気絶している操縦手と通信手の二人。

 

 ティーガーⅡのクリーニングロッドとボックスに入れてある毛布やTシャツ数枚を重ねて二本のクリーニングロッドを着せる様に通してで即席の担架を作りリレー方式で丁寧に一人づつ車外へと運び出す。出せば、私達のティーガーⅡには必ず救急箱が在るため応急処置が出来る。これは、西住流で学んだ時に怪我が絶えなかったから、教訓で黒森峰の時から継続しており大洗女子学園の戦車には必ずと言って良いほど積まれている。

 

 みほと小梅が手慣れた手つきで応急処置を済ませた頃には救急隊が来て負傷した大学選抜選手五人は近くの病院に搬送されたのだった。

 

 しかし、選抜連合チームに一チームの空きが出来てしまった。

 

 

 

 同時刻、熊本にて黒森峰女学院付属中と練習試合が終えた一行がいた。

 

 「来年の黒森峰女学院付属中、かなりヤバイわ」

 

 「そうだね。黒森峰女学院の戦車道が一年間の活動休止だから、付属中には厄介な戦車ばかり集まっていたよ。そう言えば、熊本城は何故か封鎖されてたね?」

 

 「詩織、知らない?今日は熊本城を使って選抜連合チームが訓練してる見たいだよ」

 

 「霞ちゃん、そうだったの?」

 

 「そう言えば、楓が言っていたね。激しい訓練だから近付くなって」

 

 「お~い!」

 

 走って来たのは、楓ちゃんだった。

 

 「楓ちゃん、そんなに息を切らしてどうしたの?」

 

 「選抜連合チームで事故が起きたよ!霞と詩織で駐車場に停めたパンターⅡを持って来て!」

 

 まさかだと思いたかった。

 

 「まさか、行くの?」

 

 「当たり前よ!詩織、聞きなさい!校則は破るために有るのよ!先輩連中が選ばれたのに付属中からは誰一人も選ばれていないのよ!判る?」

 

 「楓ちゃん、それは判りたくないよ!選ばれてもいないのに、行ったら間違いないく角谷学園長や西住師範、島田師範にキツイお説教があるよ!」

 

 「おっ、何時もの夫婦喧嘩だな」

 

 装填手の村雨ちゃんが私と楓ちゃんを弄り始めたのだ。

 

 「「違うわよ!」」

 

 「ほら、息もピッタリ」

 

 「村雨ぇぇぇ!」

 

 「怖い怖い。隊長、行くんでしょ」

 

 「もちろん行くわよ。今、集まれるメンバーは?」

 

 「えっと、今ここか近くに居るのが私こと村雨とパンターを取りに行った詩織と霞、霞の双子の妹のさつきかな?」

 

 「丁度、五人だね」

 

 「じぁあ、パンターⅡが来たら行こう」

 

 「結局、止めても無駄だね。楓ちゃん、私も行くからパンターⅡを取って来るね」

 

 私は霞ちゃんとパンターⅡを駐車場まで取りに行き、楓ちゃん達と合流して熊本城へ向かったのだ。幸い、霞ちゃんが戦車運転免許証を持参していた為、捕まる事もなく熊本城へ入る事が出来たのだった。

 

 そして、楓ちゃんは訓練中の大洗女子選抜連合チームに乱入したのだ。

 

 「認めて貰えないなら、乱入するよ!霞!あの青い三角のマークの付いたパーシングをやるよ!」

 

 「了解!」

 

 パンターⅡのエンジンを吹かしパーシングに突撃したのだ。

 

 『付属中のパンターⅡは誰が乗ってますか?』

 

 「楓ちゃん!みほ総隊長から通信が来てるよ!」

 

 「まずくない?」

 

 砲手席に座るさつきが言ってくる。

 

 「解ったわよ。こちら、大洗女子学園付属中の隊長飛騨楓よ!」

 

 『どうして、選抜連合チームに楓ちゃんが来ていますか?』

 

 「事故が起きたと聞いて来ました!」

 

 『どうしてですか?』

 

 楓ちゃんは咽頭マイクに叫んだ。

 

 「私達も大洗女子学園付属中ですが、大洗女子学園の一員です!」

 

 『判りました。大隊長権限で参加を認めます。来てくれてありがとう。選抜から漏れた選手は帰ってますので助かります。ですが、西住師範と島田師範のお説教は覚悟して下さい』

 

 私達も大洗女子選抜連合チームとして参加したのだ。

 

 

 

 

 

 場所が変わり、ロシアのウラジオストク駅

 

 その駅はシベリア鉄道の東の始発列車が出る駅だ。

 

 そこの貨物ホームにはダークブラウンに染められた戦車達が次々て整備担当の者達によって貨物列車から降ろされていた。その貨物列車の長さもさることながらもその数は約70両編成だった。その内、30両は客車になっておりこの列車は第二便である事は集積所に駐車された戦車を見れば判る。

 

 「閣下、全車両は集積所に待機させました」

 

 「報告ありがとう。日本の皆さんには驚いて貰いましょう。そして、ドイツが世界一だと知らしめるのです」

 

 「ヤッボール!」

 

 「閣下、久しぶりです」

 

 「先見隊の指揮はありがとう島田かのん。日本人なのに良くやるわ」

 

 私の前に唯一の日本人チーム島田かのん副隊長がいる。彼女は二年前のリングオブファイヤーで優勝した後、ドイツにチームで渡り戦車道を深く学んだ。それは、私の叶う技量、指揮を持つ彼女はドイツ選抜チームの主力だろう。

 

 そして、もう一人。

 

 「しっ、島田かのん!何故、貴様がいるのよ!」

 

 「あっ、バイパーちゃん!」

 

 「こら、抱き着くな!」

 

 かのんに抱き着かれるのはもう一人の副隊長のバイパーだ。

 

 彼女も、ドイツ人と日本人のハーフだがあの年齢でプロチームに入り、去年は隊長として島田流のチームの隊長島田愛里寿に勝っている。そして、かのんと同じく連合チームとしてリングオブファイヤーに参戦して卒業しない内にドイツに来て戦車道を学んだ。

 

 二人は私の頼れる副隊長だ。

 

 本来なら、もう五人参加するはずだったが二人が日本に転校している。

 

 私は集積所に鎮座する戦車群に酔いしれた。

 

 「素晴らしい眺めだ」

 

 これから、日本選抜チームを蹂躙するのだから・・・・・

 

 「閣下、総員配置に付きました」

 

 私は時計を確認して迎えの大型輸送艦が来ているのを確認したのだ。

 

 「よし、これより輸送艦に乗船!ウラジオストクから舞鶴に向かい、陸路で会場の大阪に向かう!戦車前進!」

 

 私のE-75に乗り、輸送艦へと乗り込んだのだ。

 

 そして、戦車群の裏にはバラバラにされた攻城兵器の巨大戦車がトレーラーに載せられていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

      




 次回からやっと、大洗女子選抜連合チーム対ドイツU20選抜チームの激戦です。

 感想をお待ちしています。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。